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水分不足が脳梗塞にもつながります

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水分不足が脳梗塞にもつながります

 

皆さんは、五大栄養素だけでなく、

次々に解明される食品の機能性成分に気をとられて、

水の重要性を忘れてはいないでしょうか。

 

生き物にとって最もたいせつなのは水。

人間の体の約60%は水分です。

これは血液やさまざまな代謝に必要な体液のもとになり、

発汗などで熱を逃がし、体温調節の役割もします。

1日の水分摂取量は食物から1リットル、飲料水から1.2リットル。

加えて体内でつくられる代謝水で0.3リットルと

合計2.5リットルにもなります。

 

ことに夏場は、脱水症にならぬように、

水分補給に勤めることがたいせつです。

食事量が少ないと、食物からの水分が不足するので脱水し、

しかも高齢になると本人ものどの渇きを自覚しにくいため、

気づかずに弱って危険になることもあります。

 

脱水すると、血液がドロドロになって、

知らぬ間に小さな脳梗塞が複数できていることがあります。

これらが認知症の原因になるともいわれています。

排泄の世話をかけるのを遠慮し、

夕方から水分を取らないようにしているという話も聞きます。

周囲の気づかいで高齢者の水分不足を防いでください。

 

血液は、食生活や不規則な生活、喫煙、

ストレスなどによって流れにくくなります。

血管に合わせて自在に変形できる赤血球が、

膜がかたくなって変形しにくくなったり、

白血球が粘着しやすくなったりして流れが悪くなってしまうのです。

これがいわゆる“ドロドロ血液”です。

一時的な場合は、悪い要因を改善すればすぐにサラサラに戻るのですが、

慢性的になると、簡単には戻りません。

根気よく食事や生活の改善を続ける必要があります。

さらに、水分が不足しがちで、

暑さによるストレスを感じやすい真夏は特に血液がドロドロになります。

体のすみずみまで血液が気持ちよく流れることが元気の秘訣。

血液をサラサラに保って猛暑を乗りきりましょう。

「栄養と料理 より」

 

*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*

 

認知症の多くは、脳血管障害の積み重ねで起こり、その原因のほとんどが脳梗塞です。

ですから、脳梗塞の前兆である隠れ脳梗塞を早期発見することで

多くの認知症を防ぐことができるのです。

一般的に、脳梗塞の初期には、大きさ数ミリ程度の微小な梗塞が数個出現し、

段階をへるごとにこの梗塞が脳のあちこちに見られます。

このような症状のないごく小さな梗塞が隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)です。

「隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)は、早い人だと30代からあらわれ、

40代を過ぎると急に増加するといわれています。

 

ビタミンB12や葉酸の吸収が悪くなると、ホモシステインという老化物質が増え、

動脈硬化を生じることがわかっています。

脳梗塞をはじめとする脳血管障害を生活習慣病の一つととらえ、

ふだんから健康に保つ生活を心がけましょう。

日時:2018年7月17日 PM 04:54
ビタミンの不足が血管を「酸化」させる

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カラダの細胞の中には細胞の酸化を抑える抗酸化ネットワークというシステムが存在します。そして、もちろん血管内皮細胞の中にも。

このシステムの中核として活躍しているのが、ビタミンです。ビタミンの中でも特に大事なビタミンが、ビタミンCとビタミンEです。ビタミンCとビタミンEの抗酸化力は、非常に強力です。この2つのビタミンに、ビタミンAを加えた3つのビタミンは、いずれも抗酸化力が強く、ビタミンACE(エース)と呼ばれています。

そしてもうひとつ忘れてはいけない大事なビタミンがあります。それはビタミンBです。ビタミンBの抗酸化力は強くありませんが、細胞のエネルギー産生やエネルギー代謝を効率よくするためにはなくてはならないビタミンです。

 

 

ビタミンの不足が血管を「酸化」させる

 

血管が「酸化」していくことで傷ついていきます。

たとえば、よく悪玉コレステロール(LDLコレステロール)が

動脈硬化の原因になるということを聞いたことがあるかもしれません。

LDLコレステロール(以下LDL)が血管にへばりついて、

プラークと呼ばれるこぶを血管の壁に形成していくのです。

 

でも、LDLには2種類あることをごぞんじですか?

それは、酸化したLDLと酸化していないLDLです。

LDLの中でも血管に悪さをしていたのは、

実は酸化LDLだったのです。

ということは、血管を酸化から守るシステムがしっかりできていれば、

酸化LDLは血管に付着しづらくなる。

それが血管老化を防ぎ、血管強化につながるということです。

 

この、血管の酸化を抑えてくれるのが、実はビタミンなのです。

カラダの細胞の中には細胞の酸化を抑える抗酸化ネットワーク

というシステムが存在します。

そして、もちろん血管内皮細胞の中にも。

このシステムの中核として活躍しているのが、ビタミンです。

 

ビタミンの中でも特に大事なビタミンが、ビタミンCとビタミンEです。

ビタミンCとビタミンEの抗酸化力は、非常に強力です。

心筋梗塞を起こした患者さんのグループが正常のグループよりも

血中のビタミンC、ビタミンEの濃度が低かったとする報告もあります。

(Heart vessels2011 Jan 26(1)5-63)

 

この2つのビタミンに、ビタミンAを加えた3つのビタミンは、

いずれも抗酸化力が強く、ビタミンACE(エース)と呼ばれています。

そしてもうひとつ忘れてはいけない大事なビタミンがあります。

 

それはビタミンBです。

ビタミンBにはいくつかの種類があり、ビタミンBグループとして存在しています。

ビタミンBの抗酸化力は強くありませんが、細胞のエネルギー産生や

エネルギー代謝を効率よくするためにはなくてはならないビタミンです。

たとえば、糖分からエネルギーを産生するにはビタミンB1、

糖質から産生するにはビタミンB2、

タンパク質からできている酵素の働きをあげるにはビタミンB6

というように、それぞれ役割が分担されています。

 

もちろん、血管内皮細胞のエネルギー産生、

そしてNO(一酸化窒素)の産生にもビタミンBは欠かせません。

また、ビタミンBのうち、とくにB6、B12、葉酸は血管に炎症をもたらす

ホモシステインという超悪玉物質の産生を防ぐ効果もあります。

ビタミンは血管の酸化だけでなく、炎症も抑えてくれるすぐれものなのです。

 

※NO(一酸化窒素)は、血管内皮細胞から放出される強力な血管拡張物質です。

 NOは非常に優れた物質で、主に次のような作用を持っています。

  1. 血管拡張作用

  2. 血栓をつくりにくくし、血液をサラサラにする作用

  3. 血管の炎症を抑える作用

  4. 抗酸化作用

  5. 血管のプラークと呼ばれるコレステロールのこぶの発生を抑える作用

 など、血管によいさまざまな機能を持っています。

 NOは、末梢の血管を拡張させて血液を改善させる効果もあるので、

 滞った血液やリンパの流れを刺激して、むくみや冷え性や肩こり、

 慢性的な疲労を改善させる効果も期待できます。

「強い血管をつくる5つの習慣 より」

 

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ビタミンB群が不足するとエネルギーを生み出すことができず、

疲れがなかなか回復しなくなったり、細胞の修復機能がダウンして、

肌荒れや口内炎が治りにくくなったりするのです。

 

ビタミンB群とは、体に入った栄養成分をエネルギーに変えるときに

不可欠なビタミンの仲間です。

8種類すべてが互いに協力しあって体のエネルギーを生み出す働きに

関わっているため、一緒にバランスよく摂ることがとても重要なのです。

また、B群は、体内で起こっている「酸化」の抑制にも間接的に関わっています。

B群は体中の細胞の正常な代謝活動を助ける「補酵素」として、

欠かせない存在なのです。

ビタミンB12と葉酸、ビタミンB6の吸収が悪くなると動脈硬化の原因物質

(ホモシステイン・活性酸素)が増えるといわれています。

 

また、ビタミンB12の不足によって脳細胞の萎縮が進むことがわかってきました。

ビタミンB12は、体にとって重要なタンパク合成と核酸(DNA)合成を司る栄養素です。

新しい核酸、タンパク質が生まれ、それによって細胞も新しく生まれ変わり、

「こわれた組織、細胞」と「新生の組織、細胞」が入れ替わります。

その結果若さにもつながると考えられます。

 

 

日時:2018年2月 1日 PM 04:15
脳梗塞は10度以上の急激な温度差は危険

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冬場、暖房の効いた温かい部屋から戸外へ出る場合は、皮膚の血管が急速に収縮して血液が一気に心臓に戻ってくることがあります。すると、血圧の急激な上昇を招いて動脈硬化や隠れ脳梗塞の原因となります。これを防ぐため、外出前に5分程度、軽いストレッチなどを行うことをおすすめします。全身の筋肉がやわらかくほぐれ、筋肉中の血管を広げて血流がよくなります。これにより、血圧の急激な上昇を抑えることができます。

冬の寒い夜中に高齢者がトイレで脳梗塞の発作を起こすことがありますが、がまんしたあとの急激な排尿は血圧が低下して脳卒中の引き金となります。

そのほか、入浴時、寒いお風呂で脱衣をすると急激な温度変化をもたらし、危険です。

 

 

脳梗塞は10度以上の急激な温度差は危険

 

脳梗塞は、室内外の温度差が10度を越えると、急激に増えることがわかっています。

脳梗塞の発作はもともと寒い冬に多く、夏に急増するようになったのはエアコンが

普及して室内と室外の気温差が大きくなったことと無関係ではありません。
 

つまり、暑い夏でも室内は人工的には冬のような状態に置かれ、

エアコンで室温が低下した部屋から暑い屋外へ出るとき、

血管は拡張と収縮をくり返し、次第に細く、詰まりやすくなってしまうのです。
 

夏の外気温が30度なら室温は25度程度に設定するようにし、

外気温との温度差が激しいデパートやビルなどに入るときは、

直前に温かいお茶や紅茶、コーヒーを飲んでおくようにします。

温かい飲み物は、それ自体の熱が血管を広げ、血圧の急激な上昇を防いで

温度変化にスムーズに対応することができます。
 

室内は、季節を問わず温暖な安定した室温を保つようにし、

風通しをよくしてやや乾燥気味にすると快適です。

とくに夏場は、同じ室温でも湿度が低いほうが熱が発散しやすく、

体感温度が低く感じられるようです。
 

また、寒い冬でも油断は禁物です。

冬場、暖房の効いた温かい部屋から戸外へ出る場合は、

皮膚の血管が急速に収縮して血液が一気に心臓に戻ってくることがあります。

すると、血圧の急激な上昇を招いて動脈硬化や隠れ脳梗塞の原因となります。
 

これを防ぐため、外出前に5分程度、

軽いストレッチなどを行うことをおすすめします。

全身の筋肉がやわらかくほぐれ、筋肉中の血管を広げて血流がよくなります。
 

これにより、血圧の急激な上昇を抑えることができます。
 

ところで、冬の寒い夜中に高齢者がトイレで脳梗塞の発作を起こすことがありますが、

がまんしたあとの急激な排尿は血圧が低下して脳卒中の引き金となります。

尿意を感じたらがまんしないですぐに排泄するようにし、

急激な温度差を感じないように注意しましょう。

便秘が続いたりしたあとの急激な排泄も、同様に血圧の変化をもたらします。
 

そのほか、入浴時、寒いお風呂で脱衣をすると急激な温度変化をもたらし、危険です。

寒い浴室での脱衣は避け、温かくしてから行うようにし、

お湯の温度は38度程度に設定してゆったりとつかるようにします。
 

≪安全な入浴のしかた≫

・ 脱衣は暖かい場所で

・ 着衣したまま湯かげんをみる

・ かけ湯をしてから湯船に入る

・ ぬるま湯にゆっくりつかる

「自分で見つけて治す隠れ脳梗塞 より」

日時:2017年12月 8日 PM 03:33
この栄養をとれば脳と心が元気になる!

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ビタミンB12は脳の機能維持にとても重要です。

研究によると60〜69歳までの24%、70〜79歳までの32%、90歳以上の40%のが、ビタミB12が欠乏しているといわれます。これは年をとると胃の機能が低下し、内因子の分泌が低下するからです。

ビタミンB12の欠乏は、ボケまたはアルツハイマー病の症状に似たような症状を呈します。血液検査では見つけられないような軽度の欠乏でも、ボケのような神経異常を引き起こします。

 

 

この栄養をとれば脳と心が元気になる!

比較的高齢者に足りなくなりがちで、しかも脳の機能に重要な役割を果たし、

さらに補給が欠乏しやすいビタミンについて。

 

≪ビタミンB12が不足すると記憶障害を起こす≫

ビタミンB12は、以前は貧血を治すビタミンとしてしられていました。

これが不足すると悪性貧血という病気になります。

 

かつて、知人が胃ガンの手術をうけ、胃を摘出しました。

幸い再発もなく、経過は順調でしたが、徐々に記憶の障害など

脳の機能に問題が出てきました。

そこで主治医に、

「これはビタミンB12の欠乏の症状ではないか。

むかしはビタミンB12は貧血のビタミンといわれていたが、

いまは脳の機能にとって欠かせないビタミンといわれている」

と話しました。

医師はすぐにビタミンB12を注射し始めました。

するとしだいに記憶などもよくなり、

普通の生活を送ることができるようになりました。

 

ビタミンB12は口から入った場合には、そのままの形では腸で吸収されません。

吸収の際には胃から分泌された内因子という因子と結合する必要があるのです。

このために胃を切除した人は、ビタミンB12が欠乏して貧血を起こすのです。

 

一般にビタミンB類は、1つが欠乏するときには他のビタミンも欠乏していることが多いのです。

 

もちろん、すべてのビタミンが老化防止に必要であることはいうまでもありませんが、

B類のビタミンB12、B6、葉酸は老化を防ぐうえでも、もっとも重要なビタミンとされます。

 

現在60歳以上の高齢者の2割の人に、ビタミンB12の欠乏が見られるということです。

これは年をとると胃の機能が低下し、内因子の分泌が低下するからです。

 

≪血栓を防ぎ脳の機能を維持するビタミンB12≫

さて、もう一つビタミンB類が関係する病気があります。

それはホモシステインという物質による血栓です。

ホモシステインは食べ物の中のメチオニンというアミノ酸からできます。

 

もしビタミンB群のビタミンB12や葉酸があれば、これは分解されます。

しかしビタミンB12や葉酸が欠乏していると、ホモシステインが増え、

その結果、血栓ができ、心筋梗塞や脳梗塞になります。

 

ホモシステインはLDLと一緒になり血管壁にコレステロールを沈着させます。

また活性酸素と一緒になり、脂肪やLDLの過酸化、

血管内皮細胞や血管の平滑筋の異常を引き起こします。

その結果、動脈硬化や心筋梗塞、脳梗塞になるのです。

 

さらにビタミンB12は脳の機能維持にとても重要です。

研究によると60〜69歳までの24%、70〜79歳までの32%、

90歳以上の40%のが、ビタミB12が欠乏しているといわれます。

 

コロンビア大学のリンデンバウム教授は、

「ビタミンB12の欠乏は長い間かかって、ゆっくりと進行する。

そして奇妙なことに脳と神経系だけがおかされることがしばしばある」

と言っています。

 

ビタミンB12の欠乏は、ボケまたはアルツハイマー病の症状に似たような症状を呈します。

血液検査では見つけられないような軽度の欠乏でも、ボケのような神経異常を引き起こします。

 

高齢者ではビタミンB12の値が正常値の中に入っていても、

低いほうの境界に近い場合には記憶障害を起こすことが知られています。

 

また別の研究では神経に異常を訴える場合の28%がビタミンB12の欠乏が原因

だということがわかりました。

この場合には貧血などの症状はありませんでしたが、

患者はボケや平衡感覚、精神状態の異常を訴えています。

 

重要なことは血液検査でビタミンB12の欠乏を見つけることは困難だということです。

そのために多くの人はビタミンB12は正常だと判断されてしまいます。

 

異常が見つかったらなるべく早く治療し、ビタミンB12を投与することが大切です。

「ボケない人になる23の方法 より」

日時:2017年8月16日 PM 04:55
40歳からは突然死ケアが必要な理由

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日本人の死因でもっとも多いのは、がんですが、2位が心疾患、3位が肺炎、4位が脳血管疾患、5位が老衰、6位が不慮の事故、7位が腎不全です。

全体のおよそ3割ががんでなくなるので、がんばかりが注目されがちですが、2位の心疾患、4位の脳血管疾患、7位の腎不全は、いずれも血管にかかわる病気。血管の老化からはじまる突然死です。

人間の血管というのは、枝葉の部分にあたる毛細血管から先に老化が始まり、幹にあたる大動脈は50代、60代から急速に老化します。

すでに40代をすぎている方は、今まで何も起こらなかったことに感謝しつつ、いますぐ血管力アップに励みましょう!

 

 

40歳からは突然死ケアが必要な理由

 

血管力はいくつになっても若返りますが、体を老化させる悪い生活習慣から

なるべく早く抜け出したいものです。

「何歳から、血管の老化に気をつけるべきですか?」

「いつ頃から、生活習慣を見直すべきですか?」

と聞かれれば、早いに越したことはないものの、強いて言えば、

「40代が分かれ道です」

と、答えています。

 

理由はいくつかあって、まず、女性の場合、40代にもなると女性ホルモン

「エストロゲン」の分泌能力が衰えはじめています。

血管が老化しないように守ってくれているエストロゲンが減ると、

動脈硬化が進みやすくなるのです。

だから、40代が分かれ道。

 

一方、エストロゲンの恩恵を受けられない男性は、暴飲暴食、運動不足といった

悪い生活習慣を続けていると、すでに20歳前後から動脈硬化が始まっています。

なかには、小学生のころからすでに血管の壁に脂肪などがついている子も。

 

通常、動脈硬化が始まってから血管事故を起こすまでには、10〜20年の開きがあります。

20代、30代から血管が硬く厚くなり、老いはじめているとすれば、40歳くらいになると、

いつ血管事故を起こしてもおかしくないほど、りっぱな動脈硬化が完成してしまうわけです。

 

実際、脳内の細い動脈が切れて出血する「脳出血」、脳動脈にできたコブが破裂して

脳とくも膜の間に出血する「くも膜下出血」が起こるのは、40代、50代がもっとも多いのです。

脳動脈が詰まる「脳梗塞」は、60代から増えます。

 

一方、心臓は、心臓に血液を供給する冠動脈が狭くなる「狭心症」と冠動脈が

すっかり詰まってしまう、「心筋梗塞」が代表的で、どちらも30代から加齢とともに

増え始め、男性では60代、女性では70代がピークです。

 

日本人の死因でもっとも多いのは、がんですが、2位が心疾患、3位が肺炎、

4位が脳血管疾患、5位が老衰、6位が不慮の事故、7位が腎不全です。

全体のおよそ3割ががんでなくなるので、がんばかりが注目されがちですが、

2位の心疾患、4位の脳血管疾患、7位の腎不全は、いずれも血管にかかわる病気。

血管の老化からはじまる突然死です。

 

また、突然死を免れても、血管事故の後遺症で寝たきりに……ということも。

 

寝たきりになる原因のおよそ4分の1が脳卒中なのです。

2番目に多いのは認知症ですが、血管事故がきっかけで認知症を発症することも少なくありません。

 

人間の血管というのは、枝葉の部分にあたる毛細血管から先に老化が始まり、

幹にあたる大動脈は50代、60代から急速に老化します。

幹の部分の老化が大きな血管事故につながるので、幹まで老化する前に若返りに

励まなければなりません。

 

ちょうど人生の折り返し地点にあたる40代は、「若さの消費期限」でもあります。

まだまだ若いと思っているかもしれませんが、体内ではこわい老化がすでに

始まっていると考えたほうがいいでしょう。

 

すでに40代をとっくにすぎている方は、今まで何も起こらなかったことに感謝しつつ、

いますぐ血管力アップに励みましょう!

「人は血管から老化する より」

日時:2017年8月 4日 PM 04:17
「一過性脳虚血発作(TIA)」を知っているかどうかで人生が変わる

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一過性脳虚血発作(TIA)発症後早期には脳梗塞を続発する危険性が非常に高く、TIAは救急疾患として扱う必要がある。

左右のどちらか片側の「手足が動かない」「手足がしびれる」「片側の目が見えない」、あるいは「視野の半分が欠ける」「言葉が出ない、理解できない」という症状が突然現れ、短時間で消えるのがTIAの特徴です。

これらのエピソードがあったら、症状が消えたとしても、すぐに救急車を呼んで構いません。

 

 

「一過性脳虚血発作(TIA)」を知っているかどうかで人生が変わる

 

TIAの後の“大噴火”は、2週間以内が危ないとされます。

2週間以内に、本物の脳梗塞になってしまう人が多いのです。

 

もっといえば、TIAの後、「24時間以内」がさらに危ない。

2週間以内に脳梗塞を起こした人の3割は、24時間以内に発症しているのです。

 

TIAがあったら、すぐに病院を受診する。

これこそが、皆さんに伝えたかったことなのです。

TIAを知っているかいないかで、人生が変わるのです。

 

このことを、どうかしっかりと認識してほしいと思います。

 

日本では、TIAに関する認知度が低く、一般の方は、

ほとんど知らないのではないでしょうか。

医師の中には知らない人はいないはずです。

TIAが脳梗塞の前兆となる病気であることを知らなければ、

医師国家試験には合格しないからです。

しかしながら、「TIA発症後早期には脳梗塞を続発する危険性が非常に高く、

TIAは救急疾患として扱う必要がある」という認識は、

脳卒中専門医以外には非常に低いのです。

 

また、残念ながら非専門医におけるTIAの誤診率は非常に高いのが現状です。

経験でも、一般の医師でTIAを正確に診断できたのは、2割から3割にすぎません。

 

「脳梗塞の前兆」というと、真っ先に出てくるのが

「失神(意識消失発作)」や「めまい」です。

しかし、これらの症状ではTIAと診断できない。

失神は、TIAでは起こりません。

TIAは脳の一部の血流が途絶えた場合に起こりますが、

失神は脳全体の血流が低下しないと起こらないからです。

 

脳全体の血流が低下するのは、

血液を脳に供給している心臓に原因がある場合です。

ですから、失神を起こした人は神経内科を受診する前に、

循環器内科を受診する必要があります。

 

また、確かに「めまい」だけでも、脳卒中の危険因子を持っていたり、

実際に隠れ脳梗塞や頸動脈狭窄があったりした場合には、

TIAの可能性を考える必要があります。

しかし、多くのめまいは耳鼻科疾患に起因しています。

 

オシム元監督も、体験談の中で「首の後ろの血管に問題があってときどきめまいがした。

クラクラすることがあったが、自分で、大丈夫だ、少し休んで水を飲んで、

頭を振ればすぐに治る、と軽く考えていた」と、血管に問題があることを自覚しています。

 

もしも「めまいもあり、TIAの症状もある」というなら、それは間違いなく脳梗塞の前兆です。

オシム元監督も「軽く考えていた」と言っていましたが、脳梗塞で倒れる前のどこかの時点で、

TIAの症状があったのかもしれません。

 

脳梗塞の明らかな前兆は、TIAだけです。

 

左右のどちらか片側の「手足が動かない」「手足がしびれる」「片側の目が見えない」、

あるいは「視野の半分が欠ける」「言葉が出ない、理解できない」という症状が突然現れ、

短時間で消えるのがTIAの特徴です。

 

これらのエピソードがあったら、症状が消えたとしても、すぐに救急車を呼んで構いません。

「脳卒中にならない、負けない生き方 より」

日時:2017年7月25日 PM 04:46
「一過性脳虚血発作(TIA)」は脳卒中の究極の前兆

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一過性脳虚血発作(TIA)とは、「脳に血が行かなくなったために起こる、一時的な症状」のことです。一時的に脳の血管が詰まり、手足の麻痺やしびれ、言葉や目に異常が出ます。

「一過性」というのがポイントで、症状は、1〜2分で消えるものから数十分で消えるものまでありますが、長くても24時間以内に消失します。多くは2分から15分で症状が消えてしまうので、無視されたり軽視されたりしがちです。

もし、TIAが現れたら、すでにこのとき、あなたの脳では「脳梗塞」が起こっていると考えたほうがいいのです。TIAは「一過性」の「脳梗塞」とみなすべきです。

 

「一過性脳虚血発作(TIA)」は脳卒中の究極の前兆

 

脳梗塞の“究極の前兆”とでもいうべき症状について、お話したいと思います。

もっとも知ってほしいことの一つです。

 

それは「一過性脳虚血発作」というもので、日本語の病名が長いので、

通常英語の略語で「TIA(Transient Ischemic Attack)」と呼ばれています。

 

長い名前なので覚えにくいのですが、「一過性・脳虚血・発作」と分けて読むと、

その意味がわかります。

「脳に血が行かなくなったために起こる、一時的な症状」のことです。

 

一時的に脳の血管が詰まり、手足の麻痺やしびれ、言葉や目に異常が出ます。

 

「一過性」というのがポイントで、その症状は長く続きません。

症状は、1〜2分で消えるものから数十分で消えるものまでありますが、

長くても24時間以内に消失します。

多くは2分から15分で症状が消えてしまうので、無視されたり軽視されたりしがちです。

 

「何もせず放っておいても、自然に良くなる」のが特徴です。

 

では、TIAの症状とは、どんなものなのでしょうか?

 

典型的なものとして、次のような症状があげられます。

 

・左右どちらかの片側の手足が動かなくなる

・左右どちらかの片側の手足がしびれる

・左右どちらかの片側の目が見えなくなる

・片目で見ても、両目で見ても視野の半分が見えなくなる

・言葉が出なくなったり、理解できなくなったりする

 

さて、これを見て「脳卒中の症状と似ていない?」と思われませんでしたか?

 

そうなのです。

TIAの症状は、脳卒中の症状と、ほとんどかぶるのです。

というのも、TIAは、「一時的な脳梗塞」になった状態だからです。

 

“脳卒中の前兆”といいましたが、もし、あなたの体にTIAが現れたら、

すでにこのとき、

あなたの脳では「脳梗塞」が起こっていると考えたほうがいいのです。

 

しかし、TIAは「一過性」の「脳梗塞」とみなすべきです。

「一時的に脳梗塞になりかかったけど、血栓が溶けて、血流が再開し、

何ごともなかったかのように、その後、ふつうに行動できる」というのがTIAなのです。

 

「ならば、何も心配ないじゃないか」と思う人もいるでしょう。

しかし、それこそがTIAの怖いところであり、落とし穴なのです。

「脳卒中にならない、負けない生き方 より」

日時:2017年7月25日 PM 04:31
心原性脳塞栓症が増えている理由

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心房細動によって、心臓に血のかたまり(血栓)ができてしまいます。しかも、心臓にできる血栓は大きい。それが脳の太い血管を詰まらせてしまうため、脳は大きなダメージを負い、死亡したり、重大な後遺症を残したりする確率が高まるのです。

このように、とても怖い心房細動ですが、多くの人に自覚症状がないのが、さらに不気味なところです。

ですから「心房細動に注意しましょう」といっても難しいのですが、それを意識しておくことで、自覚できることが少しでも多くなればいいと思っています。ちなみに、専門医は、脳梗塞の患者さんを診て原因がわからないときには、真っ先に「発作性心房細動」の可能性を疑います。

 

心原性脳塞栓症が増えている理由

 

心原性脳塞栓症は心臓に原因がある脳梗塞で、近年ではとても増えており、

おそらく近い将来にはこのタイプの脳梗塞がいちばん多くなると思われます。

 

原因で圧倒的に多いのは「心房細動」という不整脈です。

 

この「心房細動」については、特に認識を深めてもらいたいと思っています。

これから、ますます増加すると考えられるからです。

 

不整脈は、心臓の脈が乱れる症状です。

正確に打っている脈がときどき速くなったり、脈が飛んだりする。

そんな経験があるのではないでしょうか。

 

しかし、そういう不整脈は、脳梗塞の原因にはなりません。

 

「心房細動」というのは、心拍と心拍の間が全部バラバラ。

たとえば「タン・タン・タン」という一定のリズムではなく、

「ターン・タ・タンッ」と間隔の幅が、全部違うのです。

 

この心房細動によって、心臓に血のかたまり(血栓)ができてしまいます。

しかも、心臓にできる血栓は大きい。

それが脳の太い血管を詰まらせてしまうため、脳は大きなダメージを負い、

死亡したり、重大な後遺症を残したりする確率が高まるのです。

 

このように、とても怖い心房細動ですが、多くの人に自覚症状がないのが、

さらに不気味なところです。

 

心房細動には、発作性の心房細動と、慢性の心房細動があり、

「慢性心房細動」はいつも脈が乱れた状態なので、

どこかの時点で心電図をとればわかります。

 

しかし「発作性心房細動」は、突然的に起こるので、

発作がないときに心電図をとっても、ぜんぜんわかりません。

しかも、自覚症状のない人が少なくないのです。

 

自覚症状には、動悸とかめまい感とか、気分の不快感などがありますが、

そういう症状がまったくない人がいるのです。

そうなると、もう、お手上げです。

 

ただし、普通の心電図では見つからないけど、

「ホルダー心電図」というお弁当箱のような機械をつけて24時間記録をすると、

見つかる確率は高くなるといわれています。

 

しかしそれでも、24時間以内に発作が起こらなければ、心房細動は見抜けません。

 

だから「心房細動に注意しましょう」といっても難しいのですが、

それを意識しておくことで、自覚できることが少しでも多くなればいいと思っています。

 

ちなみに、専門医は、脳梗塞の患者さんを診て原因がわからないときには、

真っ先に「発作性心房細動」の可能性を疑います。

しかも脳の画像を見て、脳の奥の小さい梗塞ではなく、

脳の表面に大きな梗塞が起こっている場合には、「心房細動」の可能性が高いので、

それに見合った治療を始めるのです。

 

心房細動はなぜ起こるのか

 

ところで、「心房細動」は、なぜ起こるのでしょうか?

 

一つは、臓器の劣化です。

年をとって、心臓も老化するのです。

心臓の壁が繊維化を起こしてきて、働きが鈍る。

これによって、心臓が不規則な痙攣をし、心臓の中に血液が鬱滞(うったい)して、

血栓ができてしまうのです。

 

しかし、やはり高血圧や肥満などの影響も大きいといえます。

 

さらに、若い頃の激しいスポーツもよくないという説もあります。

若い頃には、障害があっても、それに気づかなかった。

しかし、加齢とともに、さまざまな原因が加わって、

それが浮き彫りになってくるというわけです。

 

若い人の話が出たついでに、近年話題になっている「若年性の脳梗塞」について、

お話したいと思います。

この「若年性」というテーマだけで、一冊の本になるくらいなので、

ここでは、ごく簡単にまとめてお伝えします。

 

「若年性脳梗塞」という場合、はっきりと何歳以下という定義はないのですが、

ふつうは40歳とか45歳で区切ることが多いようです。

 

年齢は若くても、高齢者の脳梗塞と共通する原因は、やはり「生活習慣」です。

食生活の欧米化や運動不足、喫煙、ストレスや無理な生活によって、

脳梗塞を起こしやすい状態が、若い人にまで及んでいるのです。

 

しかし、若い人の脳梗塞は、高齢者の脳梗塞氏は別の「特殊な原因」が

含まれていることが、実はとても多いのです。

「脳卒中にならない、負けない生き方 より」

日時:2017年7月21日 PM 05:14
夏の脳梗塞予防は、上手な水分補給で

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夏には水分補給を十分に心がける必要があります。

夏に多い脳梗塞は、脳の血管そのものが狭くなったり、血栓ができたりすることで引き起こされる脳血栓症です。脳血栓症は、普段健康そうにみえていても、脱水症状が引き金となって急に発症します。高齢者に限らず、30〜50歳代の比較的若い世代でも、発作におそわれて倒れることがあるので注意が必要です。

とくに注意したいのは血圧が高めの人です。

脳の細い動脈は影響を受けやすく、血管壁が厚くなると血流が悪化し、詰まりやすくなります。そこに脱水症状が加わることで、血栓ができるリスクが急激に高くなります。

 

夏の脳梗塞予防は、上手な水分補給で

 

◆脳梗塞は夏に多い

脳梗塞は夏に多いということを、ご存知でしょうか。

従来、脳梗塞や脳出血などは、

血圧が上昇しやすい冬に多いとして知られていました。

ところが国立循環器病センターの調査によると、

脳梗塞に限っては夏のほうが多いことがわかっています。

 

そのおもな原因は、脱水症状です。

夏は、気付かないうちに体内の水分が不足がちになるため、

血液の流れが悪化し、血管が詰まりやすくなるのです。

 

夏に多い脳梗塞は、脳の血管そのものが狭くなったり、

血栓ができたりすることで引き起こされる脳血栓症です。

脳血栓症は、普段健康そうにみえていても、

脱水症状が引き金となって急に発症します。

高齢者に限らず、30〜50歳代の比較的若い世代でも、

発作におそわれて倒れることがあるので注意が必要です。

 

◆根底には動脈硬化が

脳梗塞は、多くの場合、その根底には動脈硬化(血管の老化)があります。

加齢とともに、だれでも動脈硬化が起こりますが、それを促進するのが

肥満、高血圧、糖尿病、高脂血症などの生活習慣病です。

こうした病気、その予備段階の人は、脳梗塞のリスクが高いだけに、

夏には水分補給を十分に心がける必要があります。

 

とくに注意したいのは血圧が高めの人です。

脳の細い動脈は影響を受けやすく、血管壁が厚くなると血流が悪化し、

詰まりやすくなります。

そこに脱水症状が加わることで、血栓ができるリスクが急激に高くなります。

 

◆睡眠の前後にも水分補給を

もう一つ大切なことは、睡眠の前後に上手に水分補給を行うことです。

熱帯夜ともなると、大汗をかくことも珍しくありません。

眠っているときは、一般に血圧が低下するため、血液の流れが遅くなり、

血栓ができやすい状態になります。

 

さらに起床する前後からは、血圧が上昇すると同時に、

アドレナリンが分泌されることで、血液が固まりやすくなります。

よって、夏の脳梗塞は睡眠中から起床後の時間帯にかけて、

発症のリスクが高くなります。

 

予防のために、まず寝る前に水を1杯飲むようにしましょう。

また、朝起きたときに水を1杯飲むことも、夏の脳梗塞予防につながります。

とくに血圧が高めの人や、動脈硬化の疑いがある人は、

睡眠前後の水分補給をぜひ心がけて下さい。

 

また、女性は男性に比べて筋肉量が少ないため体内の水分含有率が低いうえに、

汗腺の数が少なめなので体温調節が上手くできないなど熱中症リスクが高い、

という説もあります。

疲れやすい、だるい、食欲が落ちるなどの夏バテ症状を感じたら、

体の中に熱がこもって熱中症になりかけている危険信号だと受け止めて、

すぐに対策を講じましょう。

 

スタミナ不足(夏バテ)の原因はさまざまですが、いずれも糖質やタンパク質、

ビタミン、ミネラルの不足が大きな原因となっているため、食欲がなくても、

少量でも栄養のバランスのとれた食事を心がけることが大切です。

 

夏バテは、主にビタミンB1(うなぎや豚肉、レバー等に多く含まれる)

不足によって起こります。

ビタミンB1はエネルギーの供給だけでなく、

老廃物の代謝にもかかわっています。

B1だけではなく、ほとんどのビタミンB群は、

エネルギーの供給や老廃物の代謝に働いています。

いわば元気の素です。
 

なお、B群は協力しあっていますから、どれが欠けても疲れやすくなります。

したがって一緒にとるのが効果的です。

この点を考慮して、ビタミン剤にはB群がまとめて配合されています。

ビタミン剤は疲れがたまった、いざというときの助っ人です。

 

日時:2017年7月16日 PM 05:01
脳卒中かなと思ったら「アクト・ファスト(ACT FAST)」で即判断

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脳卒中は「初期の対応によって、その後の人生が左右される病気」です。一刻も早く脳卒中と判断し、一刻も早く医師の治療を開始することが大事です。それによって、命をとりとめ、後遺症を残さずに生活することもできる可能性が拡がるのです。

そこで、簡単にすばやく脳卒中に対処できるように、「ACT FAST」という対処法を、覚えてもらいたいと思います。

「脳卒中かどうか」をチェックするための目安ですが、これなら、誰にでもできます。

家族などがいる場合は見てもらい、一人のときは鏡を見ながら行ってください。

 

 

脳卒中かなと思ったら「アクト・ファスト(ACT FAST)」で即判断

 

手足がしびれたり、ものが二重に見えたり、言葉がうまく出てこなかったり、

物忘れがあったり、体がふらついたり、めまいがしたり……。

 

こうした“小さな異変”は、日常的に感じているのではないでしょうか。

 

このため、それが脳卒中の症状であると、気づかないことも多いのです。

 

しかし、こうした症状がある日突然いくつも重なって起こった場合は、

脳卒中である可能性が高くなります。

特に、突然、半身の手足や顔に麻痺やしびれが起こったり、

言葉が出てきにくくなったり、

経験したことのない激しい頭痛がしたときには、脳卒中を疑うべきです。

 

脳卒中は「初期の対応によって、その後の人生が左右される病気」です。

一刻も早く脳卒中と判断し、一刻も早く医師の治療を開始することが大事です。

それによって、命をとりとめ、後遺症を残さずに生活することもできる

可能性が拡がるのです。

 

そこで、簡単にすばやく脳卒中に対処できるように、

「ACT FAST」という対処法を、

覚えてもらいたいと思います。

 

「脳卒中かどうか」をチェックするための目安ですが、これなら、誰にでもできます。

 

「ACT」は「行動」、「FAST」は「早く」。

つまり「早く行動せよ!」ということですが、

「F・A・S・T」のそれぞれの文字が、

チェックポイントの頭文字になっています。

 

1 「F」は、Facc(顔)で、「顔の麻痺」があるか、ないか?

2 「A」は、Arm(腕)で、「腕の麻痺」があるか、ないか?

3 「S」は、Speech(言葉)で、「言葉の異常」があるか、ないか?

4 「T」は、Time(時間)で、「時間との闘い」ということ

 

具体的には、次のようにチェックします。

 

家族などがいる場合は見てもらい、一人のときは鏡を見ながら行ってください。

1「顔の麻痺」のチェック

にっこり笑ったり、「チーズ」と言ってみます。

表情が左右で違ったり、左右どちらかの頬や口がゆがんだりしている場合は、

麻痺があると考えられます。

 

2「腕の麻痺」のチェック

手のひらを上に向けて、両腕をまっすぐ前に伸ばし、ゆっくり5つ数えます。

左右どちらかの腕を上げることができなかったり、5つ数える間にどちらかの腕が

下がってきたりする場合は、麻痺があると考えます。

 

3「言葉の異常」のチェック

「今日は天気が良い」などと短い言葉を言ってみます。

言葉が出てこなかったり、うまく話せなかったりする場合は、

“異常あり”と考えます。

 また、「たちつてと」や「らりるれろ」など、タ行やラ行がうまく発音できなかったり、

「パタカパタカ」のくり返しがうまくいえなかったりする場合も、“異常あり”と考えます。

 

この3つのうちの1つでも当てはまれば、迷わず病院へ直行してください。

 

「しばらく様子を見てからにしよう」などと思わないこと。

その一瞬の迷いが命取りになるのです。

「脳卒中にならない、負けない生き方 より」

日時:2017年7月 4日 PM 03:20
脳卒中を発症したらどの病院に行くか、事前に決めておく

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脳卒中は「どこで、いつ、どんなとき」に発症するかわからず、そこには“運”の要素も入ってくると思いますが、治療の実際を知っているのと知らないのとでは、状況は大きく違ってきます。

「あなたの暮らす地域には、脳卒中の専門病院はあるのか?」「そこではどんな治療が受けられるのか?」

脳卒中を発症する年齢になったら、あるいは「脳卒中の危険因子」を抱えている人ならば、なお一層、それを把握しておいてほしいと思うのです。

 

 

脳卒中を発症したらどの病院に行くか、事前に決めておく

 

脳卒中の診断法も治療法も、さまざまです。

しかしいずれにしても、対処が早ければ、それだけ治療の選択肢は拡がり、

「活き活きした生活」に戻れる確率は高まります。

これは絶対的な事実です。

 

「どんな病院で、どんな治療を受けるか?」も、人生の大きな分岐点になります。

 

脳卒中は「どこで、いつ、どんなとき」に発症するかわからず、

そこには“運”の要素も入ってくると思いますが、

治療の実際を知っているのと知らないのとでは、状況は大きく違ってきます。

 

「あなたの暮らす地域には、脳卒中の専門病院はあるのか?」

「そこではどんな治療が受けられるのか?」

 

脳卒中を発症する年齢になったら、あるいは「脳卒中の危険因子」を

抱えている人ならば、なお一層、それを把握しておいてほしいと思うのです。

 

脳卒中の急性期の病院の情報などは、各都道府県のホームページなどで

紹介しているところもあります。

インターネットの検索サイトで「脳卒中 専門医 ○○県」などとキーワードを

打ち込んでも、多数ヒットします。

 

かかりつけの病院がある人は、「もし脳卒中になったら、どこを受診したらいいか?」

を聞いておくのもいいかもしれません。

 

たとえば東京都では、医療圏ごとに「t-APの治療ができるか」を判断材料にし、

複数の病院が協力体制をとっています。

その地域内で患者さんが出た場合、救急車がどこかの病院に運ぶわけですが、

必ず、どこかに入院できる体制になっています。

 

「病院をたらい回しにされて、受け入れてくれる病院がどこもない」という

悲劇が起きないように、脳卒中に対応できる施設が協力して、当番制を組み、

すべての脳卒中の急性期患者をカバーできる体制を作っているのです。

 

そうした試みは、東京だけに限らず、ほかの地域にも拡がってきています。

まだまだ地域によって差はあるのですが、「脳卒中対策基本法」という法案が

国会に上程されました。

これが通過すれば、そういう体制も全国一律に、地域差がなく整備される、

という希望も見えてきたところです。

 

いずれにしろ、一度、あなたの地域の医療体制を調べてみることをおすすめします。

 

もちろん、「脳卒中を恐れて生きよ」ということではありません。

それはムダなことであり、よけいなストレスを増やすだけです。

しかし、それを知っておくことは「転ばぬ先の杖」になります。

そうしたリスク管理も「脳卒中に強くなる生き方」だと、思うのです。

「脳卒中にならない、負けない生き方 より」

日時:2017年7月 3日 PM 03:18
なぜ、脳梗塞の対処を急ぐのか?

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血液が途絶えてしまえば、わずか数分で、神経細胞は死んでしまいます。すると、その死んでしまった細胞が担当していた体の部位にも障害が現れるのです。

ところが、血液が途絶えた部分の細胞は、一気にすべてが死んでしまうのではなく、一部は生き残っています。そして、短時間のうちであれば、その生き残った細胞は、救済できるかもしれないのです。

脳卒中の治療が一刻を争うのは、ほかにも理由があります。一つは、起こした直後ほど、再発率が高いということ。もう一つは、合併症への対策です。

 

 

なぜ、脳梗塞の対処を急ぐのか?

 

2005年に「t-PA」という脳梗塞の治療薬が認可されました。

大きな期待を受け“夢の治療薬”として登場した薬ですが、その実力はどうなのでしょうか。

 

「t-PA」は、脳の動脈を詰まらせている血栓を溶かして、血流を再開させる薬です。

「血栓溶解薬」といわれ、点滴で血管内に注入します。

 

血液は血管を通って、全身の細胞に、酸素や栄養を届けていることは、おわかりですね。

脳には1500億の神経細胞があるといわれますが、血液が届けてくれる酸素と栄養のおかげで、

脳は活き活きと働き、全身に“指令”を出せるのです。

 

しかし、血液が途絶えてしまえば、わずか数分で、神経細胞は死んでしまいます。

すると、その死んでしまった細胞が担当していた体の部位にも障害が現れるのです。

 

ところが、血液が途絶えた部分の細胞は、一気にすべてが死んでしまうのではなく、

一部は生き残っています。

そして、短時間のうちであれば、その生き残った細胞は、救済できるかもしれないのです。

この救済可能な脳細胞を含む領域を「ペナンブラ」といいます。

 

ペナンブラの語源は、日食や月食の半影から来ています。

早く血流を再開してあげればペナンブラは、助かるかもしれません。

これを救うためにできた治療薬が「t-PA」なのです。

 

ペナンブラ救済のタイムリミットは4時間半。

つまり、脳卒中を発症してから4時間30分以内に「t-PA」を投与しなければ

ペナンブラは死んでしまい、治療しても効果が期待できないばかりか、

かえって脳出血のリスクが高くなり、有害でさえあるのです。

 

脳卒中の治療が一刻を争うのは、ほかにも理由があります。

 

一つは、起こした直後ほど、再発率が高いということ。

再発すれば、ドンドン重症化していくおそれがあるのです。

心原性脳塞栓症やアテローム血栓性脳梗塞の場合は、

特に再発が早く起こりやすいといわれています。

 

もう一つは、合併症への対策です。

 

嘔吐した物などが、気管支に入り、誤嚥性肺炎を起こすことも考えられます。

気管を塞いで窒息すれば休止することもあります。

また、大量の消化管出血もあり得ます。

こうした合併症への対応も、早く入院すればこそ可能になるのです。

 

また、脳梗塞が大きいと、「脳浮腫」という脳のむくみが起こります。

脳は頭蓋骨で囲まれているため、脳がむくんでも外に拡がりようがなく、

脳の内側の「脳幹」の部分に向かって飛び出してきてしまいます。

これを「脳ヘルニア」というのですが、そうなると、どうなるか?

 

「脳幹」は、呼吸や心臓の動き、血液の循環など、生命にかかわる指令を発するところ

ですから、ここが働かなくなれば、呼吸や心臓が止まってしまうこともあるわけです。

 

そうした生命の危機そのものを回避するためにも、脳浮腫を軽減するような薬を、

早く使わなくてはいけないのです。

「脳卒中にならない、負けない生き方 より」

日時:2017年7月 1日 PM 02:01
ストレスは脳卒中の「最後の引き金」になる

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「動脈硬化の危険因子」になるのは、やはり生活習慣です。年を重ねれば、血管も老化し、それだけ脳卒中を起こしやすくなります。

脳卒中の下地ができたところに、何らかの原因が加わって、実際に発症するのですが、ストレスが、その最後の引き金になることがあります。

異常な精神状態になったり、大きなストレスが加わって発症するのは、実際にとても多いパターンです。体の状態がいい人は、そのくらいでは発症しないのですが、ある程度動脈硬化が進んでいたりすると、それが引き金になってしまうのです。

 

ストレスは脳卒中の「最後の引き金」になる

 

 ストレスそのものが脳卒中を引き起こすのではなく、

その“引き金”になり得るということ。

 

「動脈硬化の危険因子」になるのは、やはり生活習慣です。

 

動物性脂肪の多い食事や運動不足、喫煙、お酒の飲み過ぎなど、

日々の良くない生活が「死の四重奏」といわれる高血圧、糖尿病、

脂質異常症、肥満(メタボ)をつくっています。

もちろん、ストレスも少なからず絡んでいると考えられますが、

あくまでもそれは間接的にという範囲でしょう。

 

「脳卒中の危険因子」には、自分ではどうにもできない要素もあります。

生まれつき動脈瘤があるとか、心臓の構造に問題があるとか、

人種や性別の問題もあります。

年を重ねれば、血管も老化し、それだけ脳卒中を起こしやすくなります。

 

脳卒中が「多因子疾患」といわれるのは、このようなさまざまな

原因が積み重なって発症に至るからです。

 

脳卒中のこうした下地ができたところに、何らかの原因が加わって、

実際に発症するのですが、ストレスが、その最後の引き金になることがあります。

 

脳卒中を発症した40代、50代の若い患者さんに、

「ストレスについて、思い当たることはありませんか?」

と話を聞くと、こんな返事が返ってきます。

 

「慢性的に寝不足でした」

「締め切りのある仕事で、いつもプレッシャと闘っていました」

「仕事は楽しかったのですが、毎日忙しくて残業が多く、

ストレスはあったと思います」

「実は会社が倒産し、お先真っ暗の状態でした」

「夫婦ゲンカで妻が家を飛び出て、その間に倒れました」

 

これは、ごく一例ですが、このように異常な精神状態になったり、

大きなストレスが加わって発症するのは、実際にとても多いパターンです。

 

体の状態がいい人は、そのくらいでは発症しないのですが、

ある程度動脈硬化が進んでいたりすると、

それが引き金になってしまうのです。

 

ストレスは、不整脈も発生しやすくします。

ストレスの刺激から心房細動の発作を起こし、

結果的に脳卒中を起こしてしまう人もいるのです。

「脳卒中にならない、負けない生き方 より」

日時:2017年6月30日 PM 04:35
「バランスの乱れ」が脳卒中を呼ぶ

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食べ物だけの話ではなく、「バランス良く」ということが、健康考える上での大きなポイントだと考えています。

現代人の生活を見ていると、何事においても“極端過ぎる”傾向があり、それが健康を害する大きな原因になっているように思えます。

「一つの食品を偏って食べすぎる」「お酒を飲み過ぎる」「働き過ぎる」「スポーツで体に負荷をかけ過ぎる」など、振り子の針が大きく振れたような生活をしています。

バランスを欠けば、どこかに必ず無理が生じます。体は正直ですから、無理をしたひずみは、必ずどこかに現れてくるのです。

 

「バランスの乱れ」が脳卒中を呼ぶ

 

いうまでもなく、「自分の健康は自分で守る」のが基本です。

 

しかし、世間でもてはやされる健康法の中にはかなり極端で、

とうてい容認できないものもあります。

 

たとえば、「炭水化物はなるべく摂らない」とか

「肉をたくさん食べたほうが長生きできる」という説。

確かに、そういう健康法が体に合う人もいるのかもしれませんが、

正直、多くの人にとって有益な情報とは思えません。

 

肉類にはアラキドン酸という成分が含まれますが、これを摂り過ぎると、

どう考えても血が固まりやすく、血栓ができやすくなります。

「国民栄養調査」を見ても、動物性脂肪の摂取量の多さが、

脳卒中や心筋梗塞の増加につながっていることは明らかです。

 

つまり、肉類の食べ過ぎは、脳卒中の予防の面からしても、危険なのです。

 

だからといって、肉類をまったく食べないというのも問題です。

 

結局、最終的には、肉も魚も、野菜も果物も、米や麦などの穀類も、乳製品も、

「バランス良く」摂り、しかも「食べ過ぎない」ということに尽きるのです。

 

食べ物だけの話ではなく、この「バランス良く」ということが、

健康考える上での大きなポイントだと考えています。

 

現代人の生活を見ていると、何事においても“極端過ぎる”傾向があり、

それが健康を害する大きな原因になっているように思えます。

 

「一つの食品を偏って食べすぎる」「お酒を飲み過ぎる」「働き過ぎる」

「スポーツで体に負荷をかけ過ぎる」など、振り子の針が大きく振れたような

生活をしています。

 

バランスを欠けば、どこかに必ず無理が生じます。

体は正直ですから、無理をしたひずみは、必ずどこかに現れてくるのです。

 

「バランス良く」というのは、「中庸」とか「ほどほど」という言葉に

置き換えられます。

 

「中庸」は孔子の「中庸の徳たるや、それ至れるかな。民鮮(すく)なきこと久し」

という言葉が元になっているといわれます。

 

その意味は、

 

「何事においても、過不足なく、ほどほどに生きられる人は、

人徳としては最高のものである。やり過ぎるのも良くないし、

かといって、遠慮し過ぎるのもよくない。

しかし、そのようにバランスよく行動できる人は少なくなった」

 

というもの。

孔子の時代から、すでに「バランスのいい人は、少なくなった」というのですから、

現代人が“偏った生活”に陥っているのも仕方がないのかもしれません。

「脳卒中にならない、負けない生き方 より」

 

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各栄養素にはそれぞれ役割があり、互いに作用し合って初めて

「栄養」として働きます。

 

栄養素は現在、知られているだけでも約50種類あるといわれています。

まだはたらきが解明されていない成分も多数あると考えられるため、

実際はそれ以上になるでしょう。

多種類の栄養素が機能を発揮し、効率よく利用されるしくみが

ヒトの体には整っています。

しかしこれは、裏を返せばヒトはひとつの栄養素だけでは生きていけない

ということにほかなりません。

たとえば、糖質がエネルギーに変わるにはビタミンB群などが必要で、

ビタミンB群が活性化するには各種のアミノ酸やミネラルが必要、…

というように、栄養素を利用するにはほかの栄養素の働きが不可欠です。

よく、ヒトは1人では生きられないといいますが、

栄養素もひとつだけでは機能しません。

 

ビタミンB群は、エネルギーの供給や老廃物の代謝にはたらいています。

いわば元気の素です。

また、ビタミンB12と葉酸、ビタミンB6の吸収が悪くなると、

動脈硬化の原因として新しく注目されているホモシステインが

増えるといわれています。

さらに、ビタミンB12や葉酸をはじめとするビタミンB群は、

ミネラル、アミノ酸などの栄養素と協力し合っているため一緒に

バランスよく摂ることがとても重要なのです。

日時:2017年6月29日 PM 02:57
エネルギー代謝に必須「ビタミンB群」

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ビタミンB群は、糖質、脂質、タンパク質という3大栄養素を、エネルギーに変えるときに欠かせない成分。

いわばガソリンに着火する役割を果たすので、ガソリンにあたる3大栄養素をとっても、ビタミンB群が不足するとエネルギーを生み出すことができず、疲れがなかなか回復しなくなったり、細胞の修復機能がダウンして、肌荒れや口内炎が治りにくくなったりするのです。

また、ビタミンB12や葉酸をはじめとするビタミンB群は、ミネラル、アミノ酸などの栄養素と協力し合っているため一緒にバランスよく摂ることがとても重要なのです。

 

 

エネルギー代謝に必須「ビタミンB群」

 

疲れがたまって家ではゴロゴロしてしまう。

がんばりたいのに、ここぞというときにパワーが出ない……。

肌荒れや口内炎ができやすい。

 

そんな人は、ビタミンB群をもっととるべきです。

 

ビタミンB1、ビタミンB2、ナイアシン、パントテン酸、ビタミンB6、

ビタミンB12、葉酸、ビオチンの8種類を「ビタミンB群」といいます。

それぞれが協力し合って働くので、食材、あるいはサプリメントであれば

複合の形でとることが大事です。

 

ビタミンB群は、糖質、脂質、タンパク質という3大栄養素を、

エネルギーに変えるときに欠かせない成分。

いわばガソリンに着火する役割を果たすので、ガソリンにあたる3大栄養素をとっても、

ビタミンB群が不足するとエネルギーを生み出すことができず、

疲れがなかなか回復しなくなったり、細胞の修復機能がダウンして、

肌荒れや口内炎が治りにくくなったりするのです。

 

なかでも注目が、ビタミンB12です。

古くから、神経系の機能回復に効果があることが知られていましたが、

最近の研究で、このビタミンB12の不足によって脳細胞の萎縮が進むことが

わかってきました。

 

脳梗塞を起こした107名の男女の血液中のビタミンB12濃度を調べ、

2年後にMRI画像をとると、B12濃度が低い患者は脳の病変が起こるリスクが

3倍も高かったのです。

 

このように、元気度アップ、肌や粘膜の維持、さらには脳の健康にも威力を発揮する

ビタミンB群は、日々しっかりとりたいもの。

 

豚肉、玄米、牛乳、卵、ほうれんそう、タマネギ、のりやカツオなどの食材に、

豊富に含まれています。

 

糖質、脂質、タンパク質がエネルギーになるときの「火付け役」。

疲れにくさ、肌や脳の健康維持に威力を発揮する。

「若いと言われる人があたりまえにやっている16の老けない習慣 より」

 

************************************

 
ビタミンB12は水溶性ですが、脂肪成分と馴染みやすい構造を持っています。
 
脳はタンパク質とともに脂肪成分を多く含む器官です。
 
そのためビタミンB12は血液脳関門を通過できるという特徴を持った貴重な栄養素なのです。
 
ビタミンB12は、体にとって重要なタンパク合成と核酸(DNA)合成を司る栄養素です。
 
新しい核酸、タンパク質が生まれ、それによって細胞も新しく生まれ変わり、
 
「こわれた組織、細胞」と「新生の組織、細胞」が入れ替わります。
 
その結果若さにもつながると考えられます。
 
現在、ビタミンB12は神経ビタミンとしての認識が一般的となっています。

末梢神経の不調はもちろん、中枢神経の機能低下にも有効であることが明らかになっています。

 

また、ビタミンB12と葉酸、ビタミンB6の吸収が悪くなると動脈硬化の原因物質

(ホモシステイン・活性酸素)が増えるといわれています。

 
日時:2017年5月25日 PM 02:07
脳や神経に不可欠なビタミンB12 栄養化学研究所所長 村上幸雄

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数々のユニークさを持つことから、ビタミンB12に着眼し、40年以上研究を続けてきました。その結果、ビタミンB12は作用の点でも、ほかに類を見ないビタミンであることがわかりました。

ビタミンB12は、もともと悪性貧血を防ぐビタミンとして知られています。それと同時に、脳神経系への働きにも深くかかわっています。

元京都大学医学部の亀山正邦教授は、健康な高齢者の脳と比較して、認知症の方の脳では、含まれるビタミンB12が4〜6分の1に低下していたと報告しています。

 

 

脳や神経に不可欠なビタミンB12 栄養化学研究所所長 村上幸雄



ビタミンというと、一般には、野菜など植物性食品に多く含まれる

というイメージが強いようです。

しかし、実は、動物性食品にしか含まれないビタミンもあります。

それはビタミンB12です。

 

ビタミンB12は、肉や魚介類、卵、乳類などの動物性食品には

広く含まれますが、原則として植物性食品には含まれません。

 

ただし、おもしろいことに、納豆やみそ、たくあんなど、

日本に古くからある保存食には、植物性でも例外的に

ビタミンB12が含まれています。

これは、発酵の過程でビタミンB12が作られるためと考えられます。

 

ビタミンB12を電子顕微鏡で見ると、鮮やかな赤色の結晶が見えます。

こんな鮮やかな色のビタミンは、ほかにありません。

 

また、ビタミンB12は、ほかのビタミンとはケタ違いに分子量が大きいのです。

たとえば、ほかのビタミンを人間一人が乗る飛行機にたとえると、

ビタミンB12は、それが何機も飛びたてる航空母艦なみの大きさです。

 

こういった数々のユニークさを持つことから、ビタミンB12に着眼し、

40年以上研究を続けてきました。

その結果、ビタミンB12は作用の点でも、

ほかに類を見ないビタミンであることがわかりました。

 

ビタミンB12は、もともと悪性貧血を防ぐビタミンとして知られています。

血液細胞が正常につくられるには、ビタミンB12が必要だからです。

それと同時に、脳神経系への働きにも深くかかわっています。

 

根本的な作用に目を向けると、ビタミンB12は、

体内のすべてのたんぱく質を修復する働きを持っています。

とりわけ、脳や神経には、ビタミンB12は不可欠なのです。

 

脳や神経が働くときは、神経線維同士の間を情報伝達物質

というものが行き来します。

二本の神経線維で一単位となるその部分は「シナプス」と呼ばれます。

シナプスが豊富できちんと機能している場合、脳や神経の働きはよくなります。

 

ところが、年齢とともに、あるいは認知症などの病気によって、

シナプスは次々にこわれていきます。

ビタミンB12には、そのこわれたシナプスを修復する作用があるのです。

 

ビタミンB12は、水溶性(水に溶ける)ですが、

脂肪成分となじみやすい構造をもっています。

脳は、たんぱく質とともに脂肪成分を多く含む器官です。

そのため、ビタミンB12はたやすく脳に入り、修復作用を発揮します。

 

元京都大学医学部の亀山正邦教授は、健康な高齢者の脳と比較して、

認知症の方の脳では、含まれるビタミンB12が4〜6分の1に

低下していたと報告しています。

認知症とビタミンB12の深い関係を示唆する研究結果といえます。

 

大量にとるほど効果を発揮

 

ビタミンB12の必要所要量は、厚生労働省によると、

成人で1日2.4マイクログラム(1マイクログラムは百万分の1グラム)

とされています。

これは悪性貧血を起こさないための最低量で、少し余裕をみて、

必要量を1日5マイクログラムとする説もあります。

 

これらは「欠乏症を防ぐ」ための摂取量ですが、まったく違う観点から、

1日に3000マイクログラムのビタミンB12をとるよう提唱しています。

脳神経系への積極的な作用を期待するには、このレベルのとり方が必要だからです。

 

これだけ多量のビタミンB12は、食品からは到底とれません。

そこで、おすすめしたいのが、大量のビタミンB12が手軽にとれる

「脳ビタミン食品」です。

 

この食品は、朝晩1包ずつとれば、1日に3000マイクログラムの

ビタミンB12がとれるようになっています。

なお、大量にとっても、弊害がないことが、医学的にハッキリ確認されています。

 

水溶性ビタミンであるビタミンB12を大量にとっても、

体内で働かずに排泄されるのではないかという見方もありますが、

それは違います。

 

ビタミンB12は、最終的には尿中に排泄されますが、

それまでの間、体内でさまざまな働きをします。

ビタミンB12の場合、とくに1000マイクログラム以上の大量をとると、

一種の押し込み効果(ある成分を大量にとることにより、

吸収率が増す効果)により、吸収、利用率が高まります。

 

脳を活性化する成分として、近ごろではダイズなどに含まれる

PS(ホスファチジルセリン)というものが話題になっていますが、

ビタミンB12には、脳内でPSを作る働きもあることがわかっています。

 

脳ビタミン食品には、ビタミンB12とともに、他のビタミンB群、ビタミンE、

セレン、コエンザイムQ10、イチョウ葉エキスといった多種類の有効成分や

機能性食品が配合されています。

それらにの相乗作用によっても、脳神経系への幅広い効果を発揮するものと思われます。

 

脳ビタミン食品は、物忘れや認知症、記憶力や集中力の向上に役立ちます。

また、腰痛や手足のしびれなどが改善した人もいます。

 

超高齢社会を目前にしたいま、元気でイキイキと年を重ねるために、

ビタミンB12に注目していただきたいと思います。

「健康雑誌安心 より」

日時:2017年4月25日 PM 04:54
ホモシステインと動脈硬化

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ビタミンB12や葉酸の吸収が悪くなると、ホモシステインという老化物質が増え、動脈硬化を生じることがわかっています。
ホモシステインはLDLと一緒になり血管壁にコレステロールを沈着させます。
また活性酸素と一緒になり、脂肪やLDLの過酸化、血管内皮細胞や血管の平滑筋の異常を引き起こします。
その結果、動脈硬化や心筋梗塞、脳梗塞になるといわれています。
さらに、ビタミンB12や葉酸をはじめとするビタミンB群は、ミネラル、アミノ酸などの栄養素と協力し合っているため一緒にバランスよく摂ることがとても重要なのです。

 

 

ホモシステインと動脈硬化

 

ビタミンB6、B12、葉酸などはホモシステインの代謝に関していることが

明らかになっています。

ホモシステインとは、タンパク質の代謝過程でできるアミノ酸の一種であり、

血液中に堆積して動脈硬化を引き起こすため、心筋梗塞などの心臓疾患や

脳卒中を招く危険因子とされています。

 

代謝の過程でビタミンB6が不足するような状態になると、

ホモシステインからシステインへと分解する代謝の流れにトラブルができて、

肝臓でホモシステインが余ってしまい、

結果的に血中に流入するホモシステイン酸が上昇してしまいます。

その結果、血液を固める血小板を凝集したり、単球の吸着を進めたりして、

動脈硬化を促進してしまいます。

 

多くできた血中ホモシステインが動脈硬化、心筋梗塞、脳卒中のリスクが

高くなることが報告をされていて、関心を集めています。

 

肝臓の中で、葉酸やビタミンB12が不足してもホモシステインからメチオニンが

つくられる代謝の流れが低下して血中ホモシステイン値が上昇してしまいます。

 

女性では閉経後にホモシステイン酸の値が高くなりやすいと言われていますし、

腎不全があるとホモシステインの排泄障害もおこるので血中のホモシステイン濃度は

高くなりやすいとも言われています。

 

ホモシステイン酸は、酸素や水と反応し活性酸素が発生します。

酸化される過程が進行し、そのプロセスでフリーラジカルがさらに多く発生してしまい、

そうなってくると、これが血管内皮にトラブルを起こし、血管拡張物質の働きを抑えるので、

血管の柔軟性を薄い血管を硬直させます。

 

動脈瘤などがあると状況は一層深刻になってきます。

血中ホモシステイン濃度が高い場合、血小板が過剰に凝集し、

血管内壁を埋めてしまう場合があります。

 

こうした状態で血液は破裂するリスクも生じてしまいます。

心臓の血管がつまれば心筋梗塞、脳の血管がつまれば脳梗塞という重篤な症状を

招いてしまいます。

このようにして血栓症が引き起こされると血管壁の平滑筋細胞の増殖が引き起こされ、

血管の動脈硬化が進行していきます。

 

<ホモシステインとは>

ホモシステイン(homocysteine)は、血中に存在するアミノ酸の一種です。

必須アミノ酸であるメチオニンを代謝していく上で産生される中間代謝物で、

ホモシステインからは再度メチオニンが作られたり、美白に関わるシステインや、

エネルギー産生に関わるα-ケト酪酸の前駆体になる等、重要な役割を担っています。

しかし、1969年にボストンの医師が先天的に血中ホモシステイン濃度の高い患者において

若年期に動脈硬化や血栓性病変があることを発見して以降、多くの学者が 研究を始め、

ホモシステインが心疾患等の危険因子になり得ることを明らかにしました。

文部科学省の大規模コホート研究においても、血清ホモシステイン値が高い人ほど

循環器疾患による死亡率が高くなることがわかりました

(基準値は3.7〜13.5μmol/L ファルコバイオシステムズHPより)。

 

<ホモシステイン代謝を高めるための栄養素>

ホモシステイン濃度を上げない(蓄積させない)ためには、ホモシステインから

先の代謝経路へと誘導していく必要があります。

代謝の補佐役を担うのが、「葉酸、ビタミンB12」、「ビタミンB6」等の

栄養素だと言われているため、これらの栄養素が不足すると

ホモシステイン値が高くなると考えられています。

 

<腸内環境も大事>

腸内細菌はヒトと異なり「葉酸」、「ビタミンB12」、「ビタミンB6」等の

ビタミンを産生することが知られています。

ビタミン含有食品の積極的な摂取も必要ですが、腸内環境を整え、

細菌の力を最大限に借りることが本来のあるべき姿でしょう。

さらに、ビタミンB12は胃壁から分泌される因子(タンパク質)と結合して

吸収されるので、胃や腸の機能も同時に整えることも重要です。

 

アルツハイマー型認知症の本当の原因とは?

 

1990年にアミロイドβを脳神経細胞に溜め込む原因は、悪玉アミノ酸である血中の

ホモシステイン酸であることがマウスの研究や認知症患者のデータから解明されました。

そしてその原因は、高齢化に伴い、肝臓や腎臓の機能障害により、

有害物質のホモシステイン酸が腎臓でろ過されず、血液と一緒に脳内へ運ばれ、

認知症の原因となるアミロイドβを誘導、脳に蓄積させるということが明らかになりました。

米国で実施された研究結果では70歳以上の高齢者で血中のホモシステイン酸値が高い人は、

アルツハイマーを発症する危険性が8年間で2倍になると報告しています。  

日時:2017年4月13日 PM 04:47
「隠れ脳梗塞」のサインを見逃さないためには

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隠れ脳梗塞に自覚症状がなく自分で発見

できないのはなぜでしょうか。

ひょっとしたら、ごく小さなサインを見落として

しまっていることがあるかもしれません。

自分に都合のいい解釈をしてしまい、

隠れ脳梗塞を見落としてしまうこともあるのです。

わずかな兆候でも見逃さないことで、

脳梗塞を防ぐ一歩につながるのです。

 

 

 

「隠れ脳梗塞」のサインを見逃さないためには

 

「サイレントエリア」の脳梗塞は症状が出ない

 

脳には「サイレントエリア(無症候野)」という領域があります。

サイレントエリアは、傷ついても通常は症状が出にくい部分です。

その性質から脳外科の手術でメスを入れたり、チューブを通したりするために

使われる部分ですが、ここに脳梗塞が起きている場合は、症状がでないというわけです。

 

小さな脳梗塞はもちろん、かなり大きな脳梗塞が起きても、

何の障害もなくピンピンしていることも珍しくありません。

 

ですから、サイレントエリアにできた脳梗塞はすべからく隠れ脳梗塞であるといえます。

 

ただ、「サイレントエリアなら隠れ脳梗塞があってもOK」というわけではありません。

隠れ脳梗塞は増えていくこともありますし、ほかの部分にできた脳梗塞と一緒になって

重大な障害を引き起こすこともあります。

 

脳に備わっている「代償機能」

 

また、脳には一部の機能がダメになっても、ほかの神経でそれを補う「代償機能」があります。

後遺症から立ち直るために行うリハビリでは、この代償機能がよく使われています。

 

たとえ隠れ脳梗塞で一部の神経が傷ついていても、ほかの神経細胞が十分に働けば

体の機能に問題は出ません。

実際は神経が傷ついているのですが、代償機能によって症状を自覚できない

ということになるのです。

 

一般的に、運動機能や目、耳など2つある部位は代償が効きやすく、

しびれなど知覚や言語、思考の領域は代償が効きにくいといわれています。

 

軽い症状、一時的な症状を見落としてしまうことも

 

症状が軽いため、自覚症状がでない隠れ脳梗塞ですが、

神経症状として日常の中に出てくる場合があります。

それを以下のチェック表にまとめてみました。

 

一時的な発作(TIA)に代表されるように、脳の障害の中には症状が出ても

すぐに消えるものがあります。

一瞬、意識を失うことがあっても、すぐに戻る、頭痛やめまいが起こっても

すぐよくなるといった具合です。

すると、多くの人は「すぐに治ったから大丈夫」と安心してしまうのです。

まさか、隠れ脳梗塞の症状だとは思いません。

 

また、人は自分が重大な病気だとは思いたくないものですから

「頭が痛いのは風邪のせいかも」「足がふらつくのは運動不足だから」

「物忘れがひどいのは年のせいだから」と、

自分に都合のいい解釈をしてしまいがちです。

その結果、隠れ脳梗塞を見落としてしまうこともあるのです。

 

日頃から体の異変を注意深く観察することが、症状を見逃さないポイントです。

 

もちろん、過剰に心配しすぎて、頭痛が起こったらすぐに病院に駆け込む、

といった必要はありません。

まずは、チェック表で今の体の状態をきちんと把握してみてください。

 

<こんなことはありませんか?>

 

当てはまるものがあったらチェックを入れてください。

□ なんの前ぶれもなく頭痛や肩こりに襲われることがある

□ いつもめまいや耳鳴りがする

□ 歩くときに足がもつれたり、つまずいたりする

□ 階段の上り下りや敷居をまたぐときに、片方の足をよく引っ掛ける

□ 以前に比べて手先が不器用になり、字がヘタになった

□ 以前に比べて計算間違いが多くなった

□ 手足がしびれたり震えたりすることがある

□ 顔や唇がしびれたり震えたりすることがある

□ 一時的に意識が遠のくことがあり

□ 記憶がまったくなくなったり、物忘れをしたりすることがある

□ 突然、ろれつが回らなくなることがある

□ 早口で話をされると理解しにくい

□ 水や食べ物が飲み込みづらくなった

□ すぐむせたり、たんがからんだりする

□ 物が二重に見えたり、視野が欠けたりすることがある

□ 声がかすれて大声を出そうとすると息切れする

□ ささいなことできゅうに泣き出したり、大声で笑い出したりする

□ 突然、冷や汗が出たり、動悸がしたりすることがある

□ 突然、気分が落ち込んだり、うつ状態になったりすることがある

3つ以上当てはまる人は、隠れ脳梗塞のおそれがあります。

「「隠れ脳梗塞」を見つけて脳梗塞を防ぐ より」

日時:2017年4月 6日 PM 04:49
脳梗塞になると起こる「全体症状」と「局所症状」

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  急に意識がなくなり、倒れてそのまま……

  という印象が強い脳梗塞ですが、

  じつはさまざまな症状があります。

  注意深く体調を見極めることが、

  早期発見のカギです。

 

 

 

 

脳梗塞になると起こる「全体症状」と「局所症状」

 

頭痛、めまい、動悸などを起こす「全体症状」

 

隠れ脳梗塞は症状が出ませんが、脳梗塞の症状は大きく分けて2つあります。

 

ひとつは「全体症状」で、頭痛、めまい、ふらつき、動悸などがそれにあたります。

また、高血圧も大きく影響します。

血圧が上がったとき、脳内に必要以上に血液が行き過ぎてしまうと困ります。

ですから、脳にある血管はぎゅっと収縮します。

ところが、動脈硬化があって収縮するのが遅れると、頭に血流が行き過ぎてしまい、

それで頭痛が起こります。

これは全体症状のひとつです。

 

逆に、血圧が下がったときに動脈硬化があると、今度は血管が拡張してくれません。

血圧が下がるということは、血液が十分に脳に行かないということ。

その状態で拡張が遅ければめまい、ふらつきが起こります。

 

頭が痛いという患者さんを診察し、血圧を測ると血圧がいつもと違って高いことがあります。

さらに調べていくと、頭の中に梗塞や出血があった人がかなりいます。

 

夜中に胸がドキドキして一晩中、まんじりともしなかった、

言いようのない不安感に襲われた、という症状が出る人もいます。

 

血管が詰まった場所で違う「局所症状」

 

もうひとつは、「局所症状」です。

これは脳梗塞によってダメージを受けた脳の部分によって、症状が異なります。

脳には物事を行うための地図があり、その領域によって受ける影響が違うのです。

 

局所症状には、筋力低下、運動の失調、知覚障害、冷え、

視野の欠損といった症状が見受けられます。

また、なんとなくつまずく、車の運転中に理由もなくぶつかるということもあります。

手足のしびれや、手が動かしづらく不器用になったという状況も要注意です。

 

ボケの原因は隠れ脳梗塞にもあった

 

脳の地図の中には、計算や記憶を司る領域もあります。

若いうちは脳が十分に働き、さっと計算ができ、さまざまなことを覚えることができます。

ところが、年齢を重ねるにつれて隠れ脳梗塞が起こってくると、

その働きが徐々に阻害されていくことになります。

すると、今まで簡単にできていた計算ができなくなったり、

人の顔を覚えることができなくなったりしてしまうのです。

要はボケてしまった状態です。

 

「年をとったのだから忘れっぽいのは仕方がない」とのんきに構えていると、

隠れ脳梗塞が進行し、ボケもひどくなることがあります。

 

脳の神経細胞は再生しませんが、地図の領域は広げることができるのです。

領域が広がれば、ダメージを受けた部分をフォローすることができます。

 

また、刺激を受けることも効果的です。

いくつになってもひきこもらず、積極的に外に出て、人と関わっておしゃべりをしてください。

 

<脳梗塞が起こる場所によって症状が異なる!>

 

前頭葉(ぜんとうよう)

運動機能の中枢、運動言語中枢、精神機能中枢がある。

脳梗塞になると起こる症状

人の名前が思い出せない、物事に興味や関心がなくなる、手足のマヒが出るなど

 

頭頂葉(とうちょうよう)

あらゆる感覚の中枢がある。

温冷覚、空間認識、左右認識も含まれる

脳梗塞になると起こる症状

計算がヘタになる、暗証番号が思い出せない、手探りの動作が苦手になるなど

 

後頭葉(こうとうよう)

視覚中枢がある。

脳梗塞になると起こる症状

階段を踏み外す、物をつかみそこなう、自分の傘がどれかわからないなど

 

小脳(しょうのう)

運動機能の中枢、操作記憶がある。

脳梗塞になると起こる症状

筋力の低下、ろれつが回らない、目を閉じて立っていられない、字がヘタになるなど

 

側頭葉(そくとうよう)

記憶、聴覚、嗅覚、感覚言語の中枢がある。

脳梗塞になると起こる症状

同じことを繰り返し言う、名前を呼ばれてもすぐに気づかない、低い小声が聞き取りにくいなど

「「隠れ脳梗塞」を見つけて脳梗塞を防ぐ より」

日時:2017年4月 5日 PM 04:53
隠れ脳梗塞・脳梗塞が起こる原因は脳の動脈硬化

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隠れ脳梗塞は脳梗塞への予備軍といえます。

では、なぜ脳梗塞は起こるのでしょうか。

動脈硬化は、生活習慣、過度のストレスなど、

さまざまな理由で血管が傷ついたときに、

体が自分で治そうとすることで起こります。

傷ついたままだと血管が破れてしまうわけですから、

それを防ぐためにカサブタのような状態を作り、

硬くしてしまうのです。

硬くなった血管は、狭く、もろくなってしまいます。

 

隠れ脳梗塞・脳梗塞が起こる原因は脳の動脈硬化

 

血液が行き渡らないと脳の神経細胞が破壊される

 

脳梗塞は、脳の血管が詰まり、血液が行き渡らなくなることで、

脳細胞が壊死してしまう病気です。

 

血液には脳を含め、体中に酸素を送る役割があります。

その通り道である血管が詰まると、その先には酸素は行き渡りません。

脳の神経細胞は、たった5分の酸欠でその部分が破壊されてしまいます。

 

このため、大きな血管で脳梗塞を起こすと、脳に重大なダメージが与えられ、

命の危険にさらされるのです。

 

また、一命を取りとめたとしても、マヒや言語障害、

認知症などの後遺症が残る場合があるのです。

 

ただ、血流が悪くなっても、それが命や運動機能に重大な影響を

及ぼさないこともあります。

 

たとえば、田んぼが干上がる過程を想像してみてください。

水をせき止めたとしても、急に田んぼは干からびません。

徐々に干上がり、ところどころにぺんぺん草が生えてきます。

この時点でぺんぺん草を抜き、水を流し込めば、田んぼはよみがえります。

 

田んぼは脳、水は血液、隠れ脳梗塞がぺんぺん草です。

早く気づいて処置すれば、脳は無事のままだというわけです。

 

脳梗塞が起こる原因は脳の動脈硬化

 

では。なぜ脳の血管が詰まるのでしょうか。

その原因は動脈硬化です。

動脈硬化は、生活習慣、過度のストレスなど、さまざまな理由で

血管が傷ついたときに、体が自分で治そうとすることで起こります。

傷ついたままだと血管が破れてしまうわけですから、それを防ぐために

カサブタのような状態を作り、硬くしてしまうのです。

硬くなった血管は、狭く、もろくなってしまいます。

 

やわらかい砂利道をトラックが踏んだらベコベコになってしまいます。

そこに近所の人が自前の土や材料を持ってきて、

修理したらガチガチになってしまうでしょう。

動脈硬化はそんな修理作業と同じです。

 

硬く、もろくなった血管がついに破れると、脳出血を起こし、

血栓ができて詰まると、脳梗塞になるのです。

 

脳梗塞、脳出血などを合わせた呼び名が、「脳卒中」です。

脳卒中は脳の血管疾患の総称で、脳梗塞もその一種ということになります。

 

脳梗塞や脳出血が起こりやすい動脈

 

脳梗塞や脳出血が起こりやすい部分があります。

太い血管から細い血管に移ろうとするとき、逆流してしまうような角度があったり、

まっすぐな血管から、横に血管が分かれているような場所です。

 

内頸動脈、前大脳動脈、中大脳動脈、後大脳動脈、脳底動脈などから派生する

非常に細い血管(穿通枝)です。

 

とくにレンズ核線条体動脈は、別名「脳卒中動脈」と呼ばれるほど梗塞が多く出現する部分です。

 

ただし、隠れ脳梗塞は太い血管から分かれて細い血管になり、いちばん細い毛細血管になる手前の、

髪の毛ほどの太さの細動脈という部分にもっとも多いように思われます。

 

また、近年では脳の血管ではなく、首の動脈硬化によって起こる脳梗塞が

30〜40代の比較的若い層に増えてきています。

「「隠れ脳梗塞」を見つけて脳梗塞を防ぐ より」

日時:2017年4月 2日 PM 04:22
「隠れ脳梗塞」を見つければ、脳梗塞は防げる!?

   

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  隠れ脳梗塞は、年をとれば、ほとんどの人にできるものです。

  皮膚にシワやシミができることと同じように、老化現象のひとつ

  であると考えてください。ただ、脳の血管の細いところが詰まり、

  血流が悪くなってきているという事実はあります。

  それによって、皆さんが恐れる大きな脳梗塞や脳出血の予備軍

  であることは間違いありません。

  もしも顕著な症状が出ていたら、医師に相談してください。

  そうすることで、脳梗塞が予防でき、脳の病気にかかるリスクが

  減らせるのです。

 

 

「隠れ脳梗塞」を見つければ、脳梗塞は防げる!?

 

50代で約半分の人に見つかる「隠れ脳梗塞」

 

隠れ脳梗塞は、脳にできる小さな小さな梗塞のこと。

自覚症状はほとんどありません。

30代で6人に1人、40代で4人に1人、50代では約半分、60代では8割以上、

ほぼ全員にあるという割合です。

 

一瞬、意識がなくなるけれどすぐに治る、手足がしびれたりろれつが回らなかったりする

けれどすぐ治まる、といった症状で、学問的には一過性脳虚血発作(TIA)と呼ばれます。

症状は24時間以内に消えます。

それが24時間以上3週間以内まで症状が続く場合は、可逆性虚血性神経脱落(RIND)となります。

それらを調べてみると小さな脳梗塞が原因だったことがわかりました。

 

さらに、解剖学的に見てみると年をとった人の脳には小さな穴があることがわかりました。

その穴のことをラクナといいます。

小さな穴、小孔という意味です。

ですから、病理学的には隠れ脳梗塞とはいわず、ラクナ梗塞と呼びます。

医学的には2009年に、日本脳卒中学会において、

「脳の中にはラクナ梗塞(隠れ脳梗塞)がかなりある」という主張がだいたい通るようになりました。

 

隠れ脳梗塞は老化現象のひとつ

 

隠れ脳梗塞は、年をとれば、ほとんどの人にできるものです。

皮膚にシワやシミができることと同じように、老化現象のひとつであると考えてください。

 

ただ、脳の血管の細いところが詰まり、血流が悪くなってきているという事実はあります。

それによって、皆さんが恐れる大きな脳梗塞や脳出血の予備軍であることは間違いありません。

早く見つけて、しかるべき治療をしたほうがいいのは当然です。

 

隠れ脳梗塞が見つかったら、逆によかったと思ってください

 

昔、20代後半の患者さんに、隠れ脳梗塞が見つかりました。

若く、高血圧もなく、本人の希望もあったため、

とくに薬などの治療はせず様子を見ていました。

ところが5年後に調べてみると、隠れ脳梗塞が増えていることがわかったのです。

「ショックだろうけど、仕方がない。薬を飲みましょう」と投薬治療を始めました。

現在、その方は50代。

社会でバリバリ活躍しています。

 

隠れ脳梗塞が見つからず放置していたら、いつか脳梗塞で倒れ、

今頃は不自由な生活をしていたかもしれません。

隠れ脳梗塞が早く見つかってよかったのです。

 

今日から脳梗塞を予防する生活をしよう

 

脳梗塞予備軍である隠れ脳梗塞は、早いうちに見つかったほうがいいのです。

要するに「これを契機にあなたは脳梗塞の予防をスタートできる」ということです。

大きな脳梗塞が起きてから気がつくよりも、その前に気がつけば、

元気でいられるというわけです。

 

もしも顕著な症状が出ていたら、医師に相談してください。

そうすることで、脳梗塞が予防でき、脳の病気にかかるリスクが減らせるのです。

「「隠れ脳梗塞」を見つけて脳梗塞を防ぐ より」

日時:2017年3月23日 PM 04:46
寒い日は、首の頸動脈を温めるマフラーは必需品

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ご高齢の家族を持つ人は、入浴時は声をかけ合うことも重要です。動脈硬化、不整脈、高血圧、糖尿病などの人も、ヒートショックの影響を受けやすいので注意が必要です。

冬場の外出時には、コート、帽子、マフラー、手袋を着用し、寒暖差に対する体の負担を軽減しましょう。家の中で装着してから外出すれば、血管の中の血液が急に冷やされないので、血管にストレスをかけずにすみます。

居間から浴室、寝室からトイレへの移動には、首と足を冷やさないように、浴室全体を温めるなどの工夫をしましょう。

 

 

急激な寒暖差にご用心!ヒートショックが突然死をまねく

 

入浴中に心配が停止して、救急搬送されて亡くなられる人は、

全国に年間1万7000人いると推測されています。

そのうち約8割は、65歳以上の高齢者です。

 

日本では浴室は北側にあることが多く、冬場では暖かい部屋から廊下、脱衣所、

浴室、浴槽へ移動する際、温度差が20度以上になることもまれではありません。

このような急激な温度変化(寒暖差)に心臓や血管は弱いのです。

鳥肌を立ててブルブル震えながら熱い湯につかれば、血圧の急激な上昇・下降

という大きな変動が起こり、血管事故が起こりやすくなるのです。

しかも、首まですっぽり熱い湯につかると水圧で心臓や肺が圧迫されます。

その結果、意識を失って浴槽内で溺れたり、長湯しているうちに熱中症のような

状態になったりします。

このような状態を「ヒートショック」といいます。

 

動脈硬化、不整脈、高血圧、糖尿病などの人も、ヒートショックの影響を

受けやすいので注意が必要です。

高齢者の家族を持つ人は、入浴時は声をかけ合うことも重要です。

 

手袋とマフラーが血管事故を防ぐ

 

冬場の外出時にも、急激な温度変化からヒートショックが起こりやすくなります。

コート、帽子、マフラー、手袋を着用し、寒暖差に対する体の負担を軽減しましょう。

家の中で装着してから外出すれば、血管の中の血液が急に冷やされないので、

血管にストレスをかけずにすみます。

このような生活習慣の積み重ねが、血管事故の予防につながります。

 

冬場の血管事故や突然死は、浴室・トイレで起こりやすい

 

暖かい部屋から浴室(入浴中の突然死、12〜1月が多い)、

寝室からトイレ(冬の深夜、室温は20度以上の温度差)への移動。

急激な温度変化(寒暖差)が、血管事故を引き起こします。

ガウンなどを羽織る、靴下やスリッパをはくなど、首と足を冷やさないように、

入浴前に浴槽の蓋を開けて、浴室全体を温めるなどの工夫をしましょう。

「動脈硬化を予防する!最新治療と正しい知識 より」

日時:2016年12月15日 PM 04:17
脳梗塞を防ぐことは、元気な老後を送るうえで不可欠

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 認知症の多くは、脳血管障害の積み重ねで起こり、
 その原因の多くが脳梗塞です。
 脳梗塞は、初期段階に数ミリ程度の微小な梗塞が
 数個出現します。
 これが隠れ脳梗塞と呼ばれるものです。
 隠れ脳梗塞は早い人だと30代から表れ、
 40代を過ぎると急に増加すると言われています。
 脳梗塞・隠れ脳梗塞をはじめとする脳血管障害を
 生活習慣病の一つと捉え、脳の血管を健康に保つ
 生活を心がけましょう。

 

 

 

◆◆ 脳梗塞を防ぐことは、元気な老後を送るうえで不可欠 ◆◆

 

2014年の厚生労働省のデータによれば、脳血管疾患(脳出血、脳梗塞など)は

死因の第4位で、9.0%の方が命を落としています。

 

脳血管疾患を軽視してはいけません。

 

脳血管疾患の死亡者数は脳出血が激減しているのに対し、

脳梗塞は、大きく減っていません。

 

かつて、日本人は塩分を多くとる食事をしていました。

魚や魚卵、野菜などを塩漬けにし、保存食として常備しました。

さらに、しょうゆや味噌、塩がすべての味つけのベースになっていたのです。

日本高血圧学会は、理想的な塩分摂取量を1日6gと定めていますが、

1950年代後半〜60年代前半の東北地方では、

平均で20g以上も塩分を取っていたといわれています。

 

塩分の多い食事は血圧を高めます。

その結果、細い血管が切れる脳出血が起こりやすかったのです。

昔は脳血管疾患といえば脳出血がほとんどで、

1950年代まで脳梗塞はほとんどありませんでした。

 

ところが、1970年代に入り食生活が欧米化すると、

事情が変わり始めました。

塩分摂取量は劇的に減少し、それに呼応するように

脳出血で亡くなる人の数も減少し出したのです。

 

しかし、逆に肉が多く、魚や野菜が少ない欧米流の食事は、

脂質やコレステロールの過剰摂取を招きました。

1980年代になると女性の進出が顕著になり、外食やコンビニ食が増え、

その傾向に拍車がかかります。

その結果、増えてきたのが脳梗塞というわけです。

 

脳血管疾患で亡くなる人が減ったもう1つの理由として、

医療の進歩が挙げられます。

かつては発作を起こしたら動かさないほうがいい、と信じられていましたが、

現代医療では一刻も早く処置をするように改められています。

そして、最新の緊急医療によって命を取り留めることができるようになりました。

 

その一方で、新たな問題が浮上してきました。

脳梗塞の後遺症によって、介護生活に陥る人が増えたのです。

介護が必要になった原因の24.3%、男性に限れば、

実に41.2%を脳血管疾患が占めているのです。

脳梗塞を防ぐことは、長生きはもちろん、

要介護状態にならず元気な老後を送るためにも不可欠なのです。

「隠れ脳梗塞は自分で治す より」

 

日時:2016年9月 1日 PM 04:30
健康寿命をのばすということ

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「健康寿命」をのばす、という考え方。

健康寿命とは、一生のうちで、介護などを受けずに、

自立して日常の生活を送れる期間のことです。

生きている間は、自分の力で動き、

自分で身のまわりのことができ、

自分で食事をし、自分で思いを伝え、

生活を楽しみたい。

「健康な状態」で「長生き」することこそ、大切に!

 

  ◆◆ 健康寿命をのばすということ ◆◆

 

「人間は血管とともに老いる」

 

これは、約100年前に、医学者のウイリアム・オスラー博士が言った言葉です。

 

言い換えれば、「血管を老いさせなければ死なない」ともいえるわけです。

 

“不老長寿”は、人々に共通する願いなのかもしれませんが、

やはり、人間は年齢とともに老いていくのが、自然の流れなのだと思います。

 

医療の進歩で、命を“生かしておく”ことはできるようになりました。

 

しかし、それは、本当に幸せなことなのでしょうか。

 

「健康な状態」で「長生き」することこそ、大切にすべきだと考えています。

 

「健康寿命」をのばす、という考え方です。

 

健康寿命とは、一生のうちで、介護などを受けずに、

自立して日常の生活を送れる期間のことです。

 

生きている間は、自分の力で動き、自分で身のまわりのことができ、

自分で食事をし、自分で思いを伝え、生活を楽しみたい。

それは、誰もが望むことでしょう。

 

脳卒中は、後遺症が残る確立が高い病気です。

もしも発症した場合、今の段階では約3割の人に、

介護が必要な後遺症が残るといわれています。

 

もちろん、実際に発症しても、その後何事もなかったかのように生活できる人や、

軽度の後遺症のみで、それほどの不自由なく暮らしている人も多数います。

相当な覚悟と努力で後遺症と闘い、障害を抱えながらも、

すばらしい人生を送っている人も多くいます。

 

しかし、やはり脳卒中にはならないでほしい。

 

「脳卒中にならない生き方」

 

「脳卒中の危険因子」を、しっかり遠ざけ、あるいは管理すれば、8割は防げます。

 

ところが、そうはいっても、発症する人を完全になくすことができないのも事実です。

「脳卒中にならない、負けない生き方 より」

日時:2016年8月26日 PM 03:13
脳にはまだ知られていない「驚くべき力」がある

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死んでしまった神経細胞は復元しないけれど、ほかの

ルートで代用できれば、言葉がある程度話せるように

なり、失語症もよくなっていくということです。

言語障害はその期間を過ぎても、新たなルートを

開拓できるわけですから、運動麻痺にもその可能性が

ないとは言い切れないと考えられています。

脳科学の発達によって、さまざまなことがわかり、

新たな試みがされています。

可能性のあるかぎり、あきらめずに努力する、

ということが大事なのではないかと思います。

 

◆◆ 脳にはまだ知られていない「驚くべき力」がある ◆◆

 

脳卒中は、脳の一部を壊してしまう病気です。

 

しかし、脳には驚くべき力が眠っています。

運動麻痺は6ヶ月を過ぎると改善が見られなくなるのに対し、言語障害が回復するのは

脳のすごさを物語る、一つの事例です。

 

たとえば、死んでしまった神経細胞が「言葉を話す」という役割を担っていた場合、

脳からの指令がうまく伝わらなくなるので、しゃべれなくなってしまうのです。

 

ちょっとイメージしてみましょう。

 

脳の中では、運動会のリレーのように、神経がバトンをつないで、指令を伝達していきます。

しかし、たとえばC地点の神経細胞が倒れてしまい、指令がそこで止まってしまう、

という事態が起こります。

このとき、すぐにC地点の神経細胞を救出できれば復活したのですが、時間が経ち、

死んでしまって、その指令も届かなくなる。

 

これが運動麻痺や言語障害の起こる理由です。

 

ところが、脳のすごいところは、C地点から今度はほかのルートでバトンを渡そうとするのです。

新たなルートで、新たなリレーのチームを作り、「言葉を話す」という指令を伝えようとします。

この新チームは、以前のチームのようにバトンの受け渡しがうまくなく、

スムーズに指令が届きません。

しかし、何度も繰り返し練習するうちに、だんだんうまく指令が伝わるようになっていきます。

 

このようにして、死んでしまった神経細胞は復元しないけれど、ほかのルートで代用できれば、

言葉がある程度話せるようになり、失語症もよくなっていくというわけです。

 

運動麻痺に関しては、6ヶ月間、新たなルートを探したり、バトンの練習をしたりしたけれど

ダメだったという場合には、麻痺がそのまま残ってしまいます。

しかし、言語障害はその期間を過ぎても、新たなルートを開拓できるわけですから、

運動麻痺にもその可能性がないとは言い切れないと考えています。

 

脳科学の発達によって、さまざまなことがわかり、新たな試みがされています。

あきらめずにチャレンジし続ければ、復活の日はいつか訪れるかもしれません。

 

ものごとに“絶対”はありません。

だから「絶対に治る」こともなければ「絶対に治らない」ということもないのです。

可能性のあるかぎり、あきらめずに努力する、ということが大事なのではないかと思います。

「脳卒中にならない、負けない生き方 より」

日時:2016年8月 8日 PM 04:37
夏の脳梗塞予防は、上手な水分補給で

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国立循環器病センターの調査によると、脳梗塞に限っては

夏のほうが多いことがわかっています。

そのおもな原因は、脱水症状です。

夏に多い脳梗塞は、脳の血管そのものが狭くなったり、

血栓ができたりすることで引き起こされる脳血栓症です。

脳血栓症は、脱水症状が引き金となって急に発症します。

高齢者に限らず、30〜50歳代の比較的若い世代でも、

発作におそわれて倒れることがあるので注意が必要です。

 

  ◆◆ 夏の脳梗塞予防は、上手な水分補給で ◆◆

 

■ 脳梗塞は夏に多い!

脳梗塞は夏に多いということを、ご存知でしょうか。

従来、脳梗塞や脳出血などは、血圧が上昇しやすい冬に多い

として知られていました。

ところが国立循環器病センターの調査によると、脳梗塞に限っては

夏のほうが多いことがわかっています。

 

そのおもな原因は、脱水症状です。

夏は、気付かないうちに体内の水分が不足がちになるため、

血液の流れが悪化し、血管が詰まりやすくなるのです。

 

夏に多い脳梗塞は、脳の血管そのものが狭くなったり、

血栓ができたりすることで引き起こされる脳血栓症です。

脳血栓症は、普段健康そうにみえていても、

脱水症状が引き金となって急に発症します。

高齢者に限らず、30〜50歳代の比較的若い世代でも、

発作におそわれて倒れることがあるので注意が必要です。

 

■ 根底には動脈硬化が

脳梗塞は、多くの場合、その根底には動脈硬化(血管の老化)があります。

加齢とともに、だれでも動脈硬化が起こりますが、それを促進するのが

肥満、高血圧、糖尿病、高脂血症などの生活習慣病です。

こうした病気、その予備段階の人は、脳梗塞のリスクが高いだけに、

夏には水分補給を十分に心がける必要があります。

 

とくに注意したいのは血圧が高めの人です。

脳の細い動脈は影響を受けやすく、血管壁が厚くなると血流が悪化し、

詰まりやすくなります。

そこに脱水症状が加わることで、血栓ができるリスクが急激に高くなります。

 

■ 睡眠の前後にも水分補給を

もう一つ大切なことは、睡眠の前後に上手に水分補給を行うことです。

熱帯夜ともなると、大汗をかくことも珍しくありません。

眠っているときは、一般に血圧が低下するため、血液の流れが遅くなり、

血栓ができやすい状態になります。

 

さらに起床する前後からは、血圧が上昇すると同時に、

アドレナリンが分泌されることで、血液が固まりやすくなります。

よって、夏の脳梗塞は睡眠中から起床後の時間帯にかけて、

発症のリスクが高くなります。

 

予防のために、まず寝る前に水を1杯飲むようにしましょう。

また、朝起きたときに水を1杯飲むことも、夏の脳梗塞予防につながります。

とくに血圧が高めの人や、動脈硬化の疑いがある人は、

睡眠前後の水分補給をぜひ心がけて下さい。

日時:2016年7月 4日 PM 03:40
血管壁の老化が招く高齢者の脳梗塞

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ラクナ梗塞が、低栄養の高齢者に起きやすい脳梗塞です。

今では、低栄養、低コレステロールで脳梗塞が起きることは、医学界の常識となっています。

ただ、脳梗塞というと、あまりにも栄養過剰、高コレステロールが原因だという印象が強いために、なかなか一般の人にはなじみがないのが実情です。

また、LDLコレステロールが、100を切ると、高齢者では逆に心血管病が増えてくることがわかっています。

一方、HDLコレステロール(「善玉)は、高いほどよく、低いほど問題があるようです。

 

 

◆◆ 血管壁の老化が招く高齢者の脳梗塞 ◆◆

 

心血管病に対する一般のイメージは、栄養のとりすぎによってコレステロール値が高くなり、

血液がドロドロになって血管が詰まるというものでしょう。

それが脳の血管で起きると脳梗塞になるわけです。

 

このタイプの脳梗塞は、医学的にはアテローム血栓性脳梗塞と呼ばれています。

血管の内部にアテロームと呼ばれる粥状の物質が沈着するために、

血管の内側が狭くなって血流が悪くなって起きる症状です。

これは欧米に多いタイプの脳梗塞で、脳の表面を覆っている太い血管(皮質枝)が詰まり、

皮質下に大きな梗塞ができるのです。

 

ところが、これとは別に、ラクナ梗塞と呼ばれるタイプの脳梗塞があります。

これこそが、低栄養の高齢者に起きやすい脳梗塞なのです。

 

これは、血管が弱くなり壊死して血管壁に傷がつき、そこに小さな動脈瘤ができ、

やがてそれが破裂すると脳出血、詰まると脳梗塞が起きるというものです。

脳内を貫通している細い血管(穿通枝)に起こりやすく、神経の信号を伝える通り道に

出血や梗塞が起きるため、大脳から脊髄の神経に行く道が断たれてしまい、

半身不随といった症状が起きます。

脳出血はだいぶ減少してきましたが、ラクナ脳梗塞は日本の高齢者では

まだまだ多いのです。

 

2003年ごろに、脳卒中の患者さんを200人ほど集めて調査をしたことがあります。

そのときに、患者さんをいろいろなタイプに分類したところ、やはり血管が

弱くなって起こるラクナ梗塞が脳梗塞全体の五割を占めていました。

 

この二つの血管病を混同して、どちらも脳卒中、脳梗塞として扱っていることに

大きな問題があると思います。

欧米や都会に多いアテローム型を予防することばかりを重視して、

コレステロールがいけない、脂質がいけない、動物性食品がいけないと、

医師もメディアも声を揃えているわけです。

 

おかげで、日本の一般的な高齢者まで、肉、脂肪が血管を詰まらせるという

強迫観念にかられているのが現状ではないでしょうか。

そのために、今度は逆の問題として、高齢者に低栄養状態が起きてしまっているのです。

 

実は、「日本に多い脳梗塞は、欧米型のものとはタイプが違う」

「低栄養が脳梗塞の原因となる」という事実は、

かなり以前から報告されていました。

疫学データをもとにして1960年代からそうした発表をしていたのです。

 

ところが、その論文をアメリカの有名な医学ジャーナルに投稿しても、

受け付けてもらえなかったといいます。

肉や油を大量にとる食生活のなかで、アテローム梗塞ばかりを見ていた欧米の

学者にとっては、低栄養で脳梗塞が起きることなど信じられなかったのでしょう。

 

もちろん今では、低栄養、低コレステロールで脳梗塞が起きることは、

医学界の常識となっています。

ただ、脳梗塞というと、あまりにも栄養過剰、高コレステロールが原因だという印象が

強いために、なかなか一般の人にはなじみがないのが実情です。

 

ところで、コレステロールにも二つの種類があることは、よく知られるようになりました。

 

「同じコレステロールでも、HDLコレステロール(善玉コレステロール)はいいけれど、

LDLコレステロール(悪玉コレステロール)は限りなく少ないほうがいいのではないか」、

そう考えている方も多いでしょうが、必ずしもそうとは限りません。

一般に、LDLコレステロールは140以下にすべきというガイドラインがあるのですが、

これが100を切ると、高齢者では逆に心血管病が増えてくることがわかっています。

ですから、LDLコレステロールを「悪玉」と呼ぶことが正確であるかという点にも

疑問が残ります。

 

一方、HDLコレステロールが「善玉」であることは間違いなく、こちらは高いほどよく、

低いほど問題があるようです。

「50歳を過ぎたら「粗食」はやめなさい! より」

日時:2016年3月29日 PM 05:25
脳の血管障害にはこんな栄養成分が必要

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  脳卒中の再発を防止するには、

  血圧のコントロールが最も大切です。

  塩分や脂肪の摂取を控えるなど、

  食事への配慮が、やはり重要なポイント!

  また、予防のためには脳卒中の要因である

  動脈硬化、さらに高脂血症を防ぐことが第一です。

 

 

 

 

  ◆◆ 脳の血管障害にはこんな栄養成分が必要 ◆◆

 

≪脳卒中(脳血管障害)≫

 

動脈硬化などの血管障害が脳でおこり、血液の流れが悪くなることによって、

意識障害やまひなどを発症することがある病気です。

脳動脈が破れて出血する脳出血と、脳動脈が詰まって血液の流れが妨げられる脳梗塞、

動脈瘤が破裂して脳をおおう軟膜とくも膜の間で出血がおきるくも膜下出血があります。

脳梗塞は、脳の血管でできた血栓(血のかたまり)が詰まって起きる脳血栓と、

脳以外の場所でできた血栓が脳に運ばれ、詰まってしまう脳塞栓に分けられます。

また、くも膜下出血は、先天的な脳の動静脈異常のために、

比較的若い年齢の人に発生することもあります。

脳卒中のなかでは最も死亡率が高く、発症直後の緊急処置が必要です。

 

脳卒中の再発を防止するには、血圧のコントロールが最も大切で、

塩分や脂肪の摂取を控えるなど、食事への配慮が、やはり重要なポイントです。

また、予防のためには脳卒中の要因である動脈硬化、さらに高脂血症を防ぐことが第一です。

 

●脳卒中に効く栄養成分

EPA DHA ナットウキナーゼ グリシニン レシチン タウリン シトステロール 

硫化プロピル アリシン スコルジニン エリタデニン 食物繊維 β-カロテン 

クロロフィル ビタミンB群・C・E コリン オレイン酸 γ-リノレン酸 カリウム 

マグネシウム カゼイン CPP ボリフェノール セサミノール 大豆サポニン

 

脳梗塞には、食物繊維とEPA、DHAを豊富にとり、また脳出血には、タンパク質、

食物繊維、ビタミン類を不足させないことが大切です。

 

≪認知症≫

 

加齢による物忘れではなく、脳の神経細胞が失われておこる症状で、

脳血管性のものとアルツハイマー型があります。

 

脳血管性の多くは、脳梗塞や脳出血などで血流が途絶えた部分の

神経細胞が壊死しておこります。

脳卒中の後遺症の言語障害やまひなどがすでにあり、突然、ぼけ症状が出る場合が多く、

ぼけとしっかりしている状態が混在します。

 

アルツハイマー型は、脳の神経細胞が破壊され、脳が萎縮する病気です。

脳血管性に比べゆっくり進行し、失語症や徘徊など重度の症状が現われます。

脳の神経伝達物質をふやす薬の早期服用で、進行を遅らせることが可能と考えられています。

 

●認知症に効く栄養成分

EPA DHA ビタミンB群・C・E 葉酸 コリン ギンコライド カテキン レシチン

 

老人性のぼけに、レシチンが有効という報告があります。

また、原因がはっきりしないとされているアルツハイマー病について、

「低脂肪・低コレステロール食をし、EPAやDHAの多い新鮮な魚を多くとること。

また、シスチントメチオニンの2種類のアミノ酸を欠乏させないように注意することが大事。

アメリカではこの2つの含硫アミノ酸を欠乏させがちな人にアルツハイマー患者が多いと

推論されている」と報告されています。

そのほか、タウリン、ビタミンCがアルツハイマー病に有効な成分としてあげられています。

「からだに効く栄養成分バイブル より」

日時:2016年3月 3日 PM 04:06
多発脳梗塞性認知症を防ぐためには

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 大切なことは、1日ボーッとしていることではなく

 脳を活発に動かすこと。

 手を動かしたり、運動したり、本や新聞を読んだり、

 人と交わりたくさん話をするなどして、

 脳を活発に動かすことが認知症を予防・改善する、

 という報告が増えています。

 

 

 

 

     ◆◆ 多発脳梗塞性認知症を防ぐためには ◆◆

 

認知症を防ぐためには、規則正しい生活を送り、適度の運動・食事をとることですが、

これが簡単なようで最も難しいことです。

 

・ 認知症を予防するには

多発脳梗塞性認知症を防ぐためには、脳梗塞の原因となる高血圧、不整脈、糖尿病、

高脂血症、肥満を治療し、動脈硬化および脳梗塞を予防することです。

禁煙を行い、アルコールのとりすぎにも、注意する必要があります。

 

また、これらの動脈硬化因子は、アルツハイマー病にも関連していることが、

最近わかってきています。

 

外来で高血圧の薬や高脂血症の薬を出すと、「一生薬を飲むのですか?」とよく聞かれます。

運動療法や食事療法で高血圧や高脂血症が改善する人もいますが、

脳梗塞・認知症を予防するためには、やはり薬は必要です。

 

脳血栓症では、一般的には抗血小板剤であるアスピリンやパナルジンなどを服用します。

 

また、不整脈(心房細動)がある場合には、循環器内科で不整脈の原因について精査する必要があり、

抗凝固薬のワーファリンを服用し、血液を固まりにくくすることが必要になります。

 

適度な運動・睡眠は、肥満の予防とともに、疲労回復のためにも大切です。

偏食を避け、魚や緑黄色野菜を十分に摂取することは悪玉コレステロール(LDL-C)を下げ、

高脂血症を防ぎます。

とくに魚の中でも、いわしやさんまなどにはエイコサペンタエン酸(EPA)やドコサキサエン酸(DHC)などの

多価不飽和脂肪酸がたくさん含まれていて、中性脂肪の低下や血圧降下に作用があります。

 

また、ビタミンB群や抗酸化物、ミネラルを十分に摂取することも大事と考えられています。

 

最近では音読や計算など、認知症を防ぐための教材も書店で見かけるようになりました。

本や新聞を読んだり、人と交わりたくさん話をするなどして、脳を活発に動かすことが

認知症を予防・改善する、という報告が増えています。

 

「手を動かしたり、運動したりすることも効果がありますか?」とよく聞かれますが、

大切なことは、1日ボーッとしていることではなく脳を活発に動かすことですから、

音読や計算同様、認知症予防に効果があると思います。

 

≪認知症を防ぐためには≫

1. 規則正しい生活、適度の運動、食事休息

2. 高血圧、不整脈、糖尿病、高脂血症、肥満、喫煙の治療

3. 脳を活発に動かす!(会話、社会活動、読書、音読、計算なども有効)

「脳の病気 より」

日時:2016年1月17日 PM 03:17
最も注意しなくてはいけないのは血管障害

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 私達が日常気をつけなければならないのは、

 血管を健康に保つということです。

 高齢になれば脳の細い血管などは、

 知らず知らずに小さな梗塞を起こしています。

 それがあちこちに起これば、

 脳梗塞や脳卒中にも結びつきます。

 

 

 

   ◆◆ 最も注意しなくてはいけないのは血管障害 ◆◆

 

脳の老化で怖いのは、認知症になってしまうことです。

年齢相応に記憶力が低下したり、発想力が低下するのは、

ある程度仕方ないこととあきらめてください。

それは、40歳以上になると脳細胞が年々死んでいくからです。

 

ただし人によって、その減り方を遅くすることは、

生活習慣や頭をうまく働かせることによって可能だということです。

 

もちろんもって生まれた体の丈夫さ、頭の働きのよさなど、

遺伝的な形質は無視できないものです。

たとえば、筋肉がつきやすいかつきにくいかなどは、遺伝的な要素が大きいものですし、

親が糖尿病であれば自分も糖尿病になりやすい、

つまりインスリンが出にくい体質をもっているということもあります。

 

それでは脳のほうはといえば、たとえば頭のよさの遺伝子というものは、

頭のよさといってもいろいろな要素があるだけに、これだと特定することはできませんが、

一卵性双生児に相関性が高いことから、ある程度遺伝的な影響が大きいこともわかっています。

 

ただし、かなり大雑把な言い方になりますが、頭も体も性格も、

遺伝に左右されるものが半分だとしたら、

環境など生活習慣に左右されるものが半分とみることもできます。

糖尿病では、食生活と運動の習慣によって、インスリンの働きを活発にすることで

血糖値を下げることができるように、生活習慣で、

遺伝子の働きを変えることができるわけです。

 

ですから、私たちが日常生活でまずできることは、頭を通常以上に老化させたり、

体を老化させる危険因子を極力少なくすることです。

 

認知症の多くは血管性とアルツハイマー病です。

アルツハイマー病のもとである脳の老人斑は、

年をとればある程度増えていくのは仕方ないことです。

それがどうして過剰に増えてしまうのか、現在のところ、わかりません。

 

ですから、いまのところ、生活習慣でアルツハイマー病にならないようにする

というのはできないのですが、もう一方の血管性のほうは、

血管を健康に保つことで、ある程度予防できるわけです。

そして、脳梗塞などを起こしていないとしても、

血流が悪いことが脳の老人斑を増やす要素にはなり得るので、

血管性とアルツハイマー病は関連がなくもないわけです。

 

となると、私達が日常気をつけなければならないのは、血管を健康に保つということです。

ことに、高齢になれば脳の細い血管などは、知らず知らずに小さな梗塞を起こしています。

それでも問題が起こらないのは、体の中でバイパスをつくってくれているからです。

しかし、それがあちこちに起これば、脳細胞は死んでいくことになりますし、

脳梗塞や脳卒中にも結びつきます。

 

脳梗塞や脳卒中は脳の働きだけでなく、体の機能にも影響します。

ですから、血管を健康に保つことが、脳の老化を遅くするだけでなく、

体の老化を防ぐためにも大切だということです。

 

そして、異常を見つけたら、早い段階に病院へ。

早い段階であれば、梗塞部分を溶かしたり、パイパス手術などを行えば、回復できます。

 

また、これはすべての人に当てはまるわけではありませんが、

頭に打撃を受けることが脳にダメージを与えます。

転倒して頭を強く打ったり、ボクシング、サッカー、ラグビーなどをしている人は、

充分注意したほうがいいと思います。

「いつまでも「老いない脳」をつくる10の生活習慣 より」

日時:2016年1月16日 PM 04:19
血液の状態が悪いと、病的老化が進行する

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 自然老化だけではそう関単に脳梗塞を起こすような

 深刻な事態は招きません。

 問題は、血管内皮が傷ついていく血管の病的老化。

 生活習慣病・加齢・ストレス・活性酸素……

 ただでさえ過酷な労働を強いられている血管を

 さらに痛めつけているのです。

 

 

 

 

  ◆◆ 血液の状態が悪いと、病的老化が進行する ◆◆

 

確かに自然老化が動脈硬化の原因ではありますが、

それだけではそう簡単に脳梗塞を起こすような深刻な事態は招きません。

問題は、生理的な範囲を超えて血管内皮が傷ついていく、

血管の病的老化なのです。

病的老化、すなわち動脈硬化は、高血圧、高血糖、脂質異常などの

劣悪な血管内環境により発生します。

これらの生活習慣病は、ただでさえ過酷な労働を強いられている血管を、

さらに痛めつけているのです。

 

高血圧の状態が続くと、血管内皮に小さな傷や炎症が起こりやすくなります。

その傷から、血液中を流れる白血球の中の単球や悪玉のLDLコレステロールが

血管壁に入り込みます。

血管壁に入ったLDLコレステロールは活性酸素(体内でつくられる、

細胞を傷つける力が強い物質)の影響を受けて、

さらに悪玉化した酸化LDLコレステロールとなります。

酸化LDLコレステロールは異物と判断され、免疫細胞によって処理されます。

免疫の要である単球はマクロファージに変わり、

酸化LDLコレステロールを食べて処理します。

すると脂質で満腹状態のマクロファージは、泡沫細胞と呼ばれる泡状の細胞に変わり、

血管の内膜にコブを作ります。

このコブはプラークと呼ばれます。

 

人は動脈硬化と呼ばれるくらいですから、プラークは硬いと思われがちですが、

実はおかゆのように柔らかいのです。

ちょうど中にスープがたっぷり入った小籠包のような状態です。

柔らかいプラークは不安定で、破れやすい状態にあります。

そして、プラークが敗れると、血小板が集まって血を固まらせようとします。

この血の塊が血栓の元なのです。

 

なお、プラークの周囲では、平滑細胞や線維成分が増加して、

血管壁全体が病的に硬くなります。

これが血管の病的な老化であり、動脈硬化と呼ばれる理由です。

「隠れ脳梗塞は自分で治す より」

日時:2016年1月 9日 AM 10:59
意外!歯周病は脳梗塞の危険因子 毎日の歯磨きはしっかりと

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みなさん、歯は健康ですか?

歯周病はありませんか?

 

 歯周病は脳梗塞の危険因子に……、驚いた方もいるかもしれません。

しかし、歯周病菌が血管病に関連していることが、次第にはっきりしたのです。

 

 血管中にできた動脈硬化のプラークの中から、歯周病菌が発見されています。

そして、歯周病の患者さんは、そうでない人に比べて脳梗塞や心筋梗塞になる

確率が高いことも分かってきました。

両者にはどんな関係があるのでしょうか。

 

 歯周病にかかった人の歯のまわりには、歯周ポケットというくぼみができます。

そこには、食べかすや歯石がたまりやすくなります。

すると、そこに歯周病菌などのさまざまな細菌が入り込んでくるのです。

 

 虫歯があるからヤバイ!と思った人は安心してください。

一般の虫歯を作る菌は歯周病菌とは別のものです。

 

 歯周ポケットの周囲では炎症が起こって、毛細血管が切れやすくなっています。

歯磨き粉の宣伝でも、歯茎から出血したら歯周病の可能性がある、と警告していますね。

 

 つまり、歯周病菌は切れた毛細血管が入り込み、血管の中を流れていくのです。

 

 実際に歯周病菌がどのような悪さをするかはまだ研究段階ですが、

血管内皮を傷つけて内部に入り込むものと考えられています。

 

 いずれにしても、これ以上、危険因子を増やす必要はありません。

毎日の歯磨きをしっかりし、できれば歯間ブラシやデンタルフロスも利用して

歯周病を予防しましょう。

「隠れ脳梗塞は自分で治す より」

日時:2015年12月19日 PM 03:34
一生懸命働く血管自然老化は避けられない

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人は血管とともに老いる、と表現されます。

健康の鍵を握る血管はなぜ傷つくのでしょうか。

血管老化の原因を考えていきましょう。

 

ところで、動脈硬化とはいいますが、静脈硬化とはいいませんね。

このあたりに血管老化のポイントがありそうです。

 

血液はいうまでもなく、心臓のポンピング運動によって体に送られています。

しかし、約40秒〜2分間で体を1回りするパワーが、心臓の力だけで与えられるものでしょうか。

 

心臓の左心室から送り出された血液は、動脈の壁を押し広げます。

これが収縮時血圧、または上の血圧です。

空になった左心室は次の血液を吸い込みます。

このときに心臓と動脈の間の弁が閉じます。

この状態で動脈にかかっている弱い圧力が拡張時血圧、または下の血圧です。

 

つまり、収縮時、拡張期というのは、心臓の左心室の状態を表しているわけです。

 

では、なぜ拡張時に血圧はゼロにならないのでしょうか。

 

それは、動脈自身が自分の力で収縮して血液を先へ先へと送り出しているからです。

この力こそが血液を生み、血液の状態を健康に保つポイントです。

若々しい動脈はこの力が旺盛で、わずか1分間に60〜70回も拍動しています。

そのたびに心臓は血液を送り出し、動脈はしなやかに膨らんでこの血液を一度受け止め、

続いて収縮して、さらに抹消の血管へと血液を循環させているわけです。

血管はただの管ではありません。

休むことなく働き続けているのです。

 

動脈は常に圧力を受け、伸縮運動を繰り返しています。

その回数は1日に10万回、1年で3650万回です。

50年も60年も生きていれば、いくら健康な血管でも疲れてきます。

 

血管は疲れてくると硬くなり、弾力性を失います。

それが自然老化です。

高齢者に動脈硬化が多いのは、自然老化がベースにあるからです。

 

心臓から送り出された血液はまず直径3〜4cmの大動脈を流れます。

その後、体の各部位に至る大動脈、動脈、より細い動脈へと流れ、

直径2〜3mmの最小動脈へと送られます。

そして、さらに枝分かれしながら毛細血管へ到達し、体のすみずみに酸素と栄養素を供給します。

加齢に伴う動脈硬化はまず、抹消の細い動脈から徐々に始まります。

そして50代を過ぎた頃からは、抹消の細い動脈ともに、中枢の大動脈の硬化も始めるのです。

動脈硬化は血液のスムーズな流れを防げるので、加齢とともに血圧も高くなります。

「隠れ脳梗塞は自分で治す より」

日時:2015年12月17日 PM 03:56
脳梗塞の危険は軽減できる生活習慣を改めて血管力をアップ

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脳梗塞を防ぐためには血管の健康を維持することが最善かつ唯一の方法です。

もしも、MRI検査などにより隠れ脳梗塞が見つかったとしても、落胆する必要はありません。

死滅した脳細胞自体は元に戻せませんが、この段階ではまだそれほど大きなダメージは

受けていないからです。

大切なことはそれ以上の血管事故を起こさないようにすることです。

幸いなことに、血管は一度老化したとしても、若返らせることが可能なのです。

血管内皮は、肌と同様の新陳代謝により、日々新しく生まれ変わっています。

心を入れ替えて生活習慣を改めれば、血管内皮細胞は本来の機能をとり戻し、

動脈硬化を予防し血栓を防ぐことによって、脳梗塞の危険は減少していきます。

 

循環器を専門とする病院には、頚動脈超音波検査(エコー)という機械があります。

これは頚動脈に超音波を当てることで、動脈硬化が起きていないかを

画像として見ることができる画期的なシステムです。

 

頚動脈は脳に大量の血液を送っている、負担のかかりやすい血管です。

この血管の状態を知ることで、おおよそ体全体の血管の様子を推測することができます。

また、頚動脈は6〜7mmと太いため、様子を調べやすいともいえます。

 

プラークを血管事故に結びつけないようにするためには、柔らかくて不安定なプラークの表面を安定させ、

血栓を作らないようにすることが大切です。

そのために何をすればいいか?

それは、やはり生活習慣の改善なのです。

 

できて間もないプラークは柔らかく、血管の内側の壁の表面に存在します。

時間が経過し、プラークが大きくなったり、新たなプラークが次々とできるようになったりすると、

次第に血管の壁全体が厚く硬くなっていきます。

動脈硬化の原因となる悪しき生活習慣を改めなければ、血管内壁にはいつまでも不安定で

傷つきやすいプラークが存在し続けることになります。

動脈硬化の対策は、早ければ早いほどよいのです。

 

生活習慣の改善とは、大きく分けて食生活の改善、運動療法、ストレス解消が挙げられます。

近道はありませんが、効果的に進めるテクニックはあります。

 

生活習慣の改善というくらいですから、毎日の積み重ねが大切です。

短距離走ではなく、長距離走のつもりで始めましょう。

「隠れ脳梗塞は自分で治す より」

日時:2015年12月16日 PM 03:13
寒さは高血圧の大敵。防寒対策は万全に

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【寒いと血圧は上がる】

 

血圧は、個人差もあり、いろいろな条件に影響されますが、季節によっても変動します。

一般に春から夏にかけては低めに落ち着き、秋から冬にかけて高くなります。

これは血圧が正常の人でも同じですが、高血圧の人は、この変動の幅が大きいのです。

 

血圧を上げる原因のひとつに、皮膚への刺激があります。

皮膚が刺激を受けると、交感神経が興奮して血圧が上がるのです。

 

この刺激は、疼痛でも熱湯でも寒冷でも同じですが、冷たさの刺激はとくに影響が大きく、

手を氷水につけただけでも、血圧は急上昇します。

冬は、からだ全体が寒冷刺激にさらされますから、血圧が上がりやすい環境といえるのです。

 

また、寒さで末梢血管が収縮するため、血管抵抗が大きくなることでも血圧が上がります。

血液も固まりやすくなるため、脳卒中や心筋梗塞の発作が多くなるのです。

ふだんから血圧が高めの人は、少しの寒冷刺激でも血圧が急上昇します。

 

暖房がきいた室内と外気の差が大きく、急激な寒さにさらされやすい冬は、

万全な寒さ対策を工夫して、危険を遠ざけるようにしましょう。

 

【血圧を上げないための冬の寒さから身を守るポイント】

 

★部屋全体を暖める

 床はジュータンを敷き、カーテンをしっかりして熱を出さないようにする。

★就寝前に寝室と布団を暖めておく

 寒い部屋に入ると血圧が上がってしまうので、寝る30分前には暖めるようにする。

★寝るときは、靴下をはく

 からだが冷えてしまうと血圧が上がるため、靴下をはいて。

★洗顔はお湯で

 水を使うと血圧が上がるので、とくに朝の洗顔はお湯で。

★外出するときは、あたたかな格好で

 ちょっとした外出でもマフラー、手袋、帽子をかぶり、あたたかい格好で。

「血圧を下げる生活読本 より」

 

日時:2015年12月14日 PM 04:33
ブロッコリー、カリフラワー、キャベツ。血圧が高い人の強い味方

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野菜や果物が体にいいことは、もはや周知の事実です。

では、野菜のなかでも脳卒中の予防に役立つものは何でしょうか。

答えは、「ブロッコリー、カリフラワー、キャベツ」という十字花科植物の野菜です。

 

ハーバード大学医学部公衆衛生部門の研究グループが、約11万4000人の健康な男女を対象に

果物や野菜の摂取量と脳卒中の発症の関連を調べた疫学調査があります。

女性で14年、男性で8年もの追跡調査をしたところ、女性は7万5596人中366人、

男性は3万8683人中204人が脳卒中を起こしました。

その結果、毎日5〜6皿野菜や果物を食べていた人は、

脳卒中を起こす危険が31%も低いという結果が出たのです。

 

そのうち、脳卒中の危険が最も低かったグループがよく食べていたのが、

「ブロッコリー、カリフラワー、キャベツ」という十字花科植物の野菜だったのです。

また、大きな葉を持つ、ほうれん草や柑橘類もよく食べられていたそうです。

残念ながら、この調査では女性が好む芋類には脳卒中の予防効果は低いという結果だったそうです。

「血圧と血液サラサラの常識が変わった! より」

日時:2015年12月13日 PM 05:18
血管は厚く、硬くなるほどもろくなる・・・

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血管は単独の器官としては、120年もの寿命を持つと考えられています。

 

人間の平均寿命は全身の組織との兼ね合いでは80歳ほどですが、

長年の生活習慣の影響で個人差が出てきます。

健康で100歳の長寿をまっとうできる人がいる一方、

40代や50代の若さで血管病で倒れる人がいるのは、生活習慣の差です。

 

“動脈硬化”という言葉をよく耳にすることからもわかるように、血管病はおもに動脈で起こります。

動脈は、心臓から押し出された血液を循環させる器官であるため、静脈に比べて厚く、

弾力に富んでいます。

しかし、私たちの体はロボットではないので、1日に約10万回動く心臓のリズムに合わせて、

動脈が収縮と拡張を繰り返すうちに、しだいに弾力を失い、硬くもろくなってしまいます。

 

この状態が、動脈硬化です。

“硬い”といっても丈夫なわけではなく、血管は硬くなるほど、もろくなるのが特徴です。

 

たとえば、長年使って老朽化したゴムホースが弾力性をなくし、硬くゴワゴワになり、

ちょっとしたキズから裂けて破れそうになってしまう状態に似ています。

とくに40代になると、肌のハリが衰え、髪が薄くなるのと同じように、

加齢によって動脈がだんだん老化してきます。

 

そこに、過食や偏食、運動不足、喫煙、ストレスなどの悪い習慣が加わると、

老化の速度がいっきに速まります。

ひと昔前に「モーレツ社員」とか「24時間戦う」というような言葉がはやりましたが、

つねに燃え盛り、生き急ぐような生活は、血管をひどく痛めつけ、動脈硬化を加速させるのです。

 

≪突然死の元凶“動脈硬化”を引き起こす3つの原因≫

 

では、動脈硬化を起こした血管、つまり老化が進んだ血管では、どんなことが起こっているのでしょうか?

 

頸動脈超音波検査での画像など、目に見える部分では、

1. 動脈壁にいろいろな物質がたまって厚くなり、血管内空腔(血管の内側の空洞)が狭くなっている、

2. 血管壁全体が厚くなっている、という状態になっています。

 

一方、目に見えない部分では、

3. 動脈が硬くなっている、

4. 血液の流れが悪くなっている、という状態が起こっています。

 

この1〜4の状態をもたらすおもな原因が、高血圧、高LDLコレステロール血症、高血糖(糖尿病)です。

「一生切れない、詰まらない「強い血管」をつくる本 より」

日時:2015年10月31日 PM 04:31
【脳卒中】 高血圧と動脈硬化の進行阻止がかなめ。血管を丈夫にする栄養素も欠かさずに!

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◆発作から突然死の危険大。助かっても、重い後遺症が残ることが◆

 脳卒中は、脳の血管に異常が生じ、脳細胞に酸素や栄養を取り込めなくなり、

脳に重大なダメージをもたらす病気です。

「卒中(突然生じる)」という言葉が表すとおり、自覚症状がほとんどないまま、

突然、意識喪失や感覚麻痺、けいれんなどの発作にみまわれて死にいたったり、

また、命をとりとめたとしても、言語障害や半身麻痺などの重い後遺症が残るケースが

少なくありません。

 

 脳卒中は発症のメカニズムによって、脳出血と脳梗塞に分かれます。

脳出血は、脳の細い動脈に硬化が進み、コブ状の動脈瘤ができ、それが破裂して起こります。

致死率が高い病気として知られる、くも膜下出血は、脳出血の一種です。

 

 一方、脳梗塞は、起こり方によって脳血栓症と脳塞栓症に分かれます。

脳血栓症は脳の動脈に硬化が進み、そこに血栓がつまって血流が途絶え、

酸素と栄養を補給できなくなった細胞が壊死を起こす病気です。

脳塞栓症は、心臓などでできた血栓が血管内を流れ、それが脳の動脈につまって血流が途絶え、

酸素と栄養不足から脳細胞が壊死を起こします。

 

◆減塩と内臓脂肪を減らす食事量がポイント。禁煙もぜひ実行を◆

 脳卒中はある日突然起こる病気ですが、発症の危険因子が重なり、

それらが体の中で静かに進行することがベースになっています。

よって、危険因子をなくしていくと、この怖い病気を予防できます。

 

 脳出血の最大危険因子は高血圧です。

血圧が高い状態が続くと、血管に強い負担がかかり、そこに動脈瘤ができ、

血管の圧力にその瘤が耐えられなくなると、破裂して脳出血を起こします。

そのため、高血圧の放置はとても危険です。

塩分のとりすぎをひかえ、血圧を調整する食品を意識してとり、血圧を下げましょう。

 

 脳梗塞のおもな危険因子は動脈硬化です。

動脈硬化を進めるのは、脂質異常症、高血圧、糖尿病、肥満、喫煙、運動不足、ストレスなど。

そのうち、脂質異常症、高血圧、糖尿病、肥満は、メタボリック・シンドロームの危険因子と同じです。

よって、メタボリック・シンドロームと、それに関わる内臓脂肪、脂質異常、高血圧、

高血糖を予防・改善するケアが、脳梗塞の予防につながります。

摂取エネルギーを適正にし、軽めの運動を習慣化することで内臓脂肪を減らし、

体内の余分な脂肪・糖分などの排出を促す食物繊維、活性酸素を減らす抗酸化成分をとることが最も大事です。

 

 加えて、喫煙も動脈硬化を急速に進めます。

喫煙者の脳卒中のリスクは、非喫煙者と比べて約1.7倍も高いと報告されています。

動脈硬化から起こる怖い病気を防ぐため、禁煙はぜひとも必要です。

 

 脳出血、脳梗塞をともに予防するには、しなやかで丈夫な血管を保つこともポイントです。

それには、血管の細胞の材料となるたんぱく質を過不足なくとりましょう。

肥満を防ぐため、飽和脂肪酸の少ない良質なたんぱく質がよく、魚介、赤身の牛肉、豚肉、羊肉、

大豆・大豆製品が代表的な食品です。

 

 なお、脳梗塞では発症の前に、一時的に軽度の発作が起こることがあります(一過性脳虚血発作)。

症状は、片方の目が一時的に見えなくなる、ろれつがまわらない、左右どちらかの顔や手足がしびれるなど。

これは大きな発作の前触れとなるサインなので、早めの受診が必要です。

「病気にならない人の食べるクスリの本 より」

日時:2015年8月31日 PM 03:31
【動脈硬化症】動脈硬化症とは?

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●動脈硬化症を知る

 動脈硬化は、動脈が硬く脆くなった状態です。

血管を傷める何かしらの因子により、弾力性が失われて硬化したり、

内部にさまざまな物質が沈着して血管の内腔が狭くなったり詰まってしまったり、

動脈瘤ができたり、全体的に拡張したり、裂けてしまったり、出血したりすることにより、

組織や臓器全体に血行障害を起こす病態を総称して、動脈硬化性病変といいます。

 

 動脈硬化には動脈硬化の起き方、起こる部位により、次の3タイプに分類されます。

 

 アテローム(粥状 いくじょう)硬化は大動脈、脳動、冠動脈の比較的太い動脈に起こるもので、

内膜にコレステロールなどの脂肪からなるドロドロとした粥状物質が蓄積して、

粥状硬化斑ができて次第に肥厚することで、動脈の内腔を狭めてしまいます。

 

 細動脈硬化は脳や腎臓の細い動脈に起きやすく、血管構造の禅僧に対して脆く

破れやすくなってしまった状態で、閉塞したり、壁全体が破裂して出血したりするものです。

 

 中膜硬化は大動脈や下肢、頸部の動脈に起こりやすく、動脈の中膜にカルシウムが蓄積して

硬くなり、中膜が脆くなってしまったものです。

 

●動脈硬化を助長する原因

 動脈硬化を助長する原因は肥満、糖尿病、高脂血症、高血圧、喫煙、高ホモシステイン血症、

運動不足、ストレス、加齢などですが、このごろよく耳にする内臓脂肪による肥満は、

インスリン抵抗性を生じて代謝異常を起こし、高脂血症、糖尿病、高血圧を誘発しますが、

これにより動脈硬化の進行がさらに進んでしまうといった悪循環を引き起こします。

 

 肥満にともなう動脈硬化、虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞)などを引き起こす症候を、

メタボリックシンドローム(代謝症候群)と呼びます。

 

 動脈硬化による疾患の代表例が心筋梗塞や脳梗塞ですが、この2つの疾患をあわせると

日本の死亡原因の30%以上を占めることになります。

これは、動脈硬化がいかに人体にとって有害であるかを示しているのではないかと思います。

 

 動脈硬化の進行を食い止めるには、危険因子と呼ばれる糖尿病、高脂血症、高血圧、喫煙などの

コントロールが重要となります。

「脳の病気 より」

日時:2015年8月14日 PM 03:20
若者に急増!首の動脈硬化が引き起こす小脳梗塞

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 首には脳に血液を送る太い動脈が走っています。

首の前側を通る総頸動脈は、

下あごのあたりで外頸動脈(顔に血液を送る動脈)と

内頸動脈(脳に血液を送る動脈)とに分かれます。

この部分は動脈の変性や潰瘍が起こりやすいため、

動脈が狭くなって脳梗塞の原因となるのです。

 

 内頸動脈は、大脳の内側へと血液を送る前大脳動脈、

大脳の外側へと血液を送る中大脳動脈などに分かれます。

さらに、首の骨の中を通る椎骨動脈は、

運動機能をコントロールしている

小脳と後大脳動脈に血液を送っています。

 

 これまで、日本人に多いとされる脳梗塞のタイプは、

脳の中の血管が動脈硬化を起こし、

血管が次第に詰まって発症するものが主体で、

ほとんどが60代以上の高齢者にみられていました。

しかし、最近、脳の中の血管ではなく、

首の動脈硬化によって起こる新しいタイプの脳梗塞が、

3〜40代の若い世代にふえてきているのです。

 

 首の動脈を通って脳梗塞が起こるのは、

ほかの部分でできた血栓が首の動脈を介して脳に送られ、

血流がとどこおって起こったり、

首の血管で生じた血栓が脳に飛び、

脳の血管を詰まらせたりする場合があります。

 

 首の動脈硬化による新しいタイプの脳梗塞は、

これまでの脳梗塞よりも急激に症状が進行していくのが特徴です。

前日までまったく異常がなかった人が突然、

めまいやマヒ、言語障害を起こし、

翌日には呼吸が停止して死に至ることも少なくありません。

このように、症状のない狭窄状態を無症候性頸動脈狭窄といい、

頸動脈のドップラーエコー検査を行うことで診断できます。

無症候性頸動脈狭窄は、隠れ脳梗塞の原因ともなりますから、

めまいやマヒなど、ほんの小さな症状があっても見逃さず

早急に医師の診察を受けることが大切です。

 

 これまでの経験からいえることは、首の動脈硬化が原因の脳梗塞は、

ストレスの多い生活を送っている人に多いということです。

昼夜逆転の生活や過度のストレスにさらされている人はもちろん、

外食が多く、高脂肪・高カロリーの食生活を送っている人は注意が必要です。

生活改善に努めることが最大の予防となります。

「自分で見つけて治す隠れ脳梗塞 より」

 

日時:2015年7月 1日 PM 04:08
脳梗塞予防は、上手な水分補給で

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■ 脳梗塞は夏に多い!

 

 脳梗塞は夏に多いということを、ご存知でしょうか。

従来、脳梗塞や脳出血などは、血圧が上昇しやすい冬に多いとして知られていました。

ところが国立循環器病センターの調査によると、脳梗塞に限っては夏のほうが多いことがわかっています。

 

 そのおもな原因は、脱水症状です。

夏は、気付かないうちに体内の水分が不足がちになるため、血液の流れが悪化し、

血管が詰まりやすくなるのです。

 

 夏に多い脳梗塞は、脳の血管そのものが狭くなったり、

血栓ができたりすることで引き起こされる脳血栓症です。

脳血栓症は、普段健康そうにみえていても、脱水症状が引き金となって急に発症します。

高齢者に限らず、30〜50歳代の比較的若い世代でも、

発作におそわれて倒れることがあるので注意が必要です。

 

■ 根底には動脈硬化が

 

 脳梗塞は、多くの場合、その根底には動脈硬化(血管の老化)があります。

加齢とともに、だれでも動脈硬化が起こりますが、それを促進するのが肥満、高血圧、

糖尿病、高脂血症などの生活習慣病です。

こうした病気、その予備段階の人は、脳梗塞のリスクが高いだけに、

夏には水分補給を十分に心がける必要があります。

 

 とくに注意したいのは血圧が高めの人です。

脳の細い動脈は影響を受けやすく、血管壁が厚くなると血流が悪化し、詰まりやすくなります。

そこに脱水症状が加わることで、血栓ができるリスクが急激に高くなります。

 

■ 睡眠の前後にも水分補給を

 

 もう一つ大切なことは、睡眠の前後に上手に水分補給を行うことです。

熱帯夜ともなると、大汗をかくことも珍しくありません。

眠っているときは、一般に血圧が低下するため、血液の流れが遅くなり、

血栓ができやすい状態になります。

 

 さらに起床する前後からは、血圧が上昇すると同時に、アドレナリンが分泌されることで、

血液が固まりやすくなります。

よって、夏の脳梗塞は睡眠中から起床後の時間帯にかけて、発症のリスクが高くなります。

 

 予防のために、まず寝る前に水を1杯飲むようにしましょう。

また、朝起きたときに水を1杯飲むことも、夏の脳梗塞予防につながります。

とくに血圧が高めの人や、動脈硬化の疑いがある人は、睡眠前後の水分補給をぜひ心がけて下さい。

 

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 また、女性は男性に比べて筋肉量が少ないため体内の水分含有率が低いうえに、

汗腺の数が少なめなので体温調節が上手くできないなど熱中症リスクが高い、

という説もあります。

疲れやすい、だるい、食欲が落ちるなどの夏バテ症状を感じたら、体の中に熱がこもって

熱中症になりかけている危険信号だと受け止めて、すぐに対策を講じましょう。

 

 スタミナ不足(夏バテ)の原因はさまざまですが、いずれも糖質やタンパク質、ビタミン、

ミネラルの不足が大きな原因となっているため、食欲がなくても、

少量でも栄養のバランスのとれた食事を心がけることが大切です。

 

 夏バテは、主にビタミンB1(うなぎや豚肉、レバー等に多く含まれる)不足によって起こります。

ビタミンB1はエネルギーの供給だけでなく、老廃物の代謝にもかかわっています。

B1だけではなく、ほとんどのビタミンB群は、エネルギーの供給や老廃物の代謝に働いています。

いわば元気の素です。
 

 なお、B群は協力しあっていますから、どれが欠けても疲れやすくなります。

したがって一緒にとるのが効果的です。

日時:2015年5月13日 PM 03:54
脳梗塞を防ぐ!すぐに始める10の対策

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 ある日突然、あなた自身や、あなたの身近な人の身に起こるかもしれない脳梗塞。

近年、患者数は増え続け、1年間でおよそ35万人も新たに発症しています。

脳梗塞は、命にかかわることもある危険な病気です。

しかし、防ぎようがないという病気ではありません。

おもな原因は、「ふだんの生活」の中にあります。

それでは、どんな生活がよくないのでしょうか。

脳梗塞を未然に防ぎたい人はもちろん、以前、脳梗塞を起こし、再発を予防したい人も、

今すぐに始めたい「10の対策」を紹介します。

 

対策1 「高血圧」「高血糖」「高コレステロール」を改善する

 これらは脳梗塞を起こす最も大きな要因です。

偏った食生活や運動不足など、共通の原因から起こるため、重なって発症することが

少なくありません。

要因が一つでも脳梗塞を起こす危険があるのですが、重なるほど危険度は

急上昇していきます。

栄養バランスのとれた食事を始め、生活全体を見直し、早急に改善しておきましょう。

 

対策2 肥満を解消する

 特に内臓の周りにつく脂肪(内臓脂肪)は、動脈硬化と深い関連があります。

内臓脂肪が過剰にたまると、血圧を上げる物質が分泌されて高血圧になり、

インスリンの働きを阻害する物質などが分泌されて、高血糖を招きます。

また、内臓脂肪が分解され、どっと血液中に流れ込むことで、動脈硬化を阻止する

善玉コレステロールが減少し、中性脂肪が増加します。

この結果、動脈硬化が早まります。

 

 腹囲(おへそ周り)が、男性85cm以上、女性90cm以上は、内臓脂肪型肥満の

疑いがあります。

過食を避け、脂っこい料理を控えて、肥満解消に努めましょう。

 

対策3 イライラしない

 ストレスは脳梗塞の大敵です。

イライラしたり、怒ったりすると、血液中に「カテコラミン」というホルモンが出てきて、

血圧が上がってしまいます。

特に、頑張り屋やせっかち、負けず嫌いな性格の人は、動脈硬化が進みやすく、

脳梗塞の危険性が高いとされています。

ストレスそのものをなくすことは難しいのですが、イライラしそうなときは、

気分転換を図り、上手にストレスを解消することです。

 

対策4 親や兄弟姉妹に脳梗塞を起こした人がいないかを確認する

 脳梗塞自体は遺伝しませんが、脳梗塞の引き金である高血圧や糖尿病などは、

体質的に受け継ぎやすいこと、また、親子や兄弟姉妹などは、食生活をはじめ、

同じような生活習慣を持つ傾向にあるなどが挙げられます。

これは、自分では避けようがないことですが、事実を認識することで、

日ごろから生活を管理すれば、将来、リスクは軽減できるのです。

 

対策5 きっぱり禁煙する

 喫煙する本数が増えるほど、脳梗塞の危険性が高まります。

たばこの煙に含まれる一酸化炭素は、脳に運ばれる酸素の量を減少させます。

また、たばこに含まれるニコチンは、血管を収縮させて血圧を上げます。

さらに、血液中のコレステロールや赤血球を増加させ、血液を粘っこくして、

動脈硬化を悪化させます。

 

対策6 ビタミンC、カリウム、マグネシウムをとる

 ビタミン、ミネラルは体の機能を調節する大切な栄養素です。

 

 <脳梗塞を防ぐビタミン>

  最近、脳梗塞を起こす物質として「ホモシステイン」が注目されています。

  これは、肝臓で作られるアミノ酸の一種です。葉酸、ビタミンB6、B12などが

  不足すると、血液中に増え、動脈硬化を早めます。

 

対策7 お酒を飲みすぎない

 大量のお酒は、高血圧をはじめとする生活習慣病の誘因となり、

脳梗塞の危険性が高くなります。

適度のアルコールは、血圧を下げたり気分をリラックスさせたりしますので、

無理して禁酒する必要はありませんが、飲みすぎないようにしましょう。

 

 <適量とは?>

  ・ビール中瓶1本(500ml) ・日本酒1合(180ml) ・ワイン2杯弱(1杯120ml)

  ・ウイスキーダブル1杯(60ml) ・焼酎(25度)ぐいのみ2杯弱(1杯50ml)

 

対策8 コップ1杯の水を習慣にする

 水分が不足すると、血液が濃くなって、血管内を流れにくく、詰まりやすくなります。

「のどが渇いた」と感じる前に、水分をとりましょう。

朝起きたとき、寝る前、入浴する前後などにコップ1杯の水分をとる習慣をつけて下さい。

一度に大量にがぶ飲みするのはよくありません。

胃に負担をかけ、胃液を薄めて、消化不良を起こすおそれがあります。

 

対策9 早足で今より多く歩く

 運動は、血液の循環をよくし、高血圧、高血糖、高コレステロールを改善する

効果があります。

また、内臓脂肪は、運動をすると落としやすいことがわかっています。

体を動かすことで、ストレスの解消にもなります。

よくないのは、激しい運動、相手と勝敗を競うような運動です。

血圧が上がりやすく、かえって脳梗塞を引き起こす恐れがあります。

運動は継続しなければ効果は期待できません。

週一回まとめて1時間行うよりも、週三回に分けて、20分ずつこまめに行うほうが

効果的です。

 

対策10 1年に一度は検査を受ける

 40歳を過ぎると、動脈硬化が進行し、脳梗塞を起こす可能性は大きくなります。

年に一度は健康診断を受け、自分の状態を把握して、問題があれば、早急に改善しましょう。

 

 脳梗塞は、午前中に多く発症するといわれます。

しかし、午後や夜間、就寝中にも起きることがあり、油断はできません。

安静時、活動時を問わず起こりますが、心原性脳塞栓症は、

主に活動時に発症しやすいようです。

季節では、夏と冬が要注意です。

夏は、汗をかいて脱水症状に陥り、血液が濃くなって血栓ができやすくなるため。

冬は、寒さのために血管が収縮して血圧が高くなるからです。

水分補給を心がけ、室内と室外との寒暖差に注意しましょう。

「NHK生活ほっとモーニング より」

 

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 認知症の多くは、脳血管障害の積み重ねで起こり、その原因のほとんどが脳梗塞です。

ですから、脳梗塞の前兆である隠れ脳梗塞を早期発見することで多くの認知症を

防ぐことができるのです。

「隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)は、早い人だと30代からあらわれ、

40代を過ぎると急に増加するといわれています。

 

 脳梗塞は、高血圧や糖尿病などの病気が原因となったり、生活習慣などによって

血液がドロドロになって血液循環が悪くなったりして、血管が厚く狭くなり、

脳の血管が徐々に詰まって進行していきます。

一般的に、脳梗塞の初期には、大きさ数ミリ程度の微小な梗塞が数個出現し、

段階をへるごとにこの梗塞が脳のあちこちに見られます。

このような症状のないごく小さな梗塞が隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)です。

 

 脳梗塞をはじめとする脳血管障害を生活習慣病の一つととらえ、

ふだんから脳の血管を健康に保つ生活を心がけ、脳梗塞を予防し、

脳の健康を守ることが大切なのです。

 

 ビタミンB12には、脳の血流をよくするとともに、脳神経の働きを改善あるいは

促進する作用があります。

同時に、動脈硬化の原因となるホモシステインや活性酸素(ふえすぎると体に害を及ぼす

非常に不安定な酸素)を除去する働きも持っています。

 

 ホモシステインはLDLと一緒になり血管壁にコレステロールを沈着させます。

また活性酸素と一緒になり、脂肪やLDLの過酸化、血管内皮細胞や血管の平滑筋の

異常を引き起こします。

その結果、動脈硬化や心筋梗塞、脳梗塞になるのです。

もしビタミンB群のビタミンB12や葉酸があれば、ホモシステインは分解されます。

 

 しかしビタミンB12や葉酸が欠乏していると、ホモシステインが増え、

その結果、血栓ができ、心筋梗塞や脳梗塞になります。

 

 ビタミンB12は、大量かつ配合によって効果的に働き、そして、ビタミンB群は

バランス良く摂ることで相乗効果を発揮します。

ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を、正常に働かせるために必要な栄養素です。

十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が

起こりやすくなります。

また、脳や神経と関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。

 

日時:2015年4月 3日 PM 04:39
丁寧な歯磨きは、突然死を防ぐ

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 「歯を磨くことで、突然死のリスクを減らすことができる」

 

 そう聞いて、驚かれる人も多いかもしれません。

ですが、歯周病は、実は口の中だけの問題ではありません。

糖尿病などの全身のさまざまな病気と深くかかわっているのです。

 

 心筋梗塞や脳卒中などの血管のトラブルを起こす主な原因に、動脈硬化があります。

その動脈硬化のコブの中から、歯周病菌が発見されたことから、

歯周病が動脈硬化の要因の一つと考えられるようになったのです。

 

 事実、「歯周病の患者さんは、そうでない人に比べて、心筋梗塞や脳梗塞が増える」

という報告もあり、突然死を防ぐためには歯周病をケアする必要があるのです。

食後の歯磨きはもちろん、歯間ブラシやデンタルフロスなどを使って、

歯間や歯周ポケットの歯垢を掃除するようにしましょう。

歯医者さんで数ヶ月に一度、歯垢をとってもらうのもよいですね。

「長生きしたければ知っておきたい健康常識○と× より」

 

*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*

 

 認知症の多くは、脳血管障害の積み重ねで起こり、その原因のほとんどが脳梗塞です。

ですから、脳梗塞の前兆である隠れ脳梗塞を早期発見することで

多くの認知症を防ぐことができるのです。

「隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)は、早い人だと30代からあらわれ、

40代を過ぎると急に増加するといわれています。

 

 脳梗塞は、高血圧や糖尿病などの病気が原因となったり、生活習慣などによって

血液がドロドロになって血液循環が悪くなったりして、血管が厚く狭くなり、

脳の血管が徐々に詰まって進行していきます。

一般的に、脳梗塞の初期には、大きさ数ミリ程度の微小な梗塞が数個出現し、

段階をへるごとにこの梗塞が脳のあちこちに見られます。

このような症状のないごく小さな梗塞が隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)です。

 

 脳梗塞をはじめとする脳血管障害を生活習慣病の一つととらえ、

ふだんから脳の血管を健康に保つ生活を心がけ、脳梗塞を予防し、

脳の健康を守ることが大切なのです。

 

 ビタミンB12には、脳の血流をよくするとともに、脳神経の働きを改善あるいは

促進する作用があります。

同時に、動脈硬化の原因となるホモシステインや活性酸素(ふえすぎると体に害を及ぼす

非常に不安定な酸素)を除去する働きも持っています。

 

 ホモシステインはLDLと一緒になり血管壁にコレステロールを沈着させます。

また活性酸素と一緒になり、脂肪やLDLの過酸化、血管内皮細胞や

血管の平滑筋の異常を引き起こします。

その結果、動脈硬化や心筋梗塞、脳梗塞になるのです。

もしビタミンB群のビタミンB12や葉酸があれば、ホモシステインは分解されます。

 

 しかしビタミンB12や葉酸が欠乏していると、ホモシステインが増え、

その結果、血栓ができ、心筋梗塞や脳梗塞になります。

 

 ビタミンB12は、大量かつ配合によって効果的に働き、そして、ビタミンB群は

バランス良く摂ることで相乗効果を発揮します。

ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を、正常に働かせるために必要な栄養素です。

十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が

起こりやすくなります。

また、脳や神経と関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。

 

日時:2015年4月 1日 PM 04:34
脳梗塞を予防する栄養素 <納豆>

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<ドロドロ血の人は血栓を溶解する作用のある納豆を>

 

 血栓を予防するには香味野菜などの抗血栓野菜や青背魚が効果的ですが、

すでにドロドロの血になってしまっていることが医師から指摘された血栓予備軍の人には、

納豆をお勧めします。

 

 納豆は、煮た大豆に納豆菌を加えて発酵させたものですが、そのときに納豆菌が

大豆を餌にしてナットウキナーゼという酵素をつくります。

このナットウキナーゼに血栓を溶解する作用があるのです。

 

 ナットウキナーゼは、倉敷芸術科学大学の須見洋行医学博士が、

アメリカのシカゴ大学で脳梗塞や心筋梗塞などに対する血栓溶解の酵素を

研究していたときに偶然発見したものです。

人工的につくった血栓と納豆を、体温に近い37度の環境で一緒に放置したところ、

血栓が徐々に溶解し、18時間後には完全にとけてしまったそうです。

 

 発見された当時、血栓を溶解する酵素としては、尿に含まれるウロキナーゼの研究が

進んでいました。

そこで、納豆の中の酵素で、同じように血栓の溶解作用があることから、

ナットウキナーゼと命名されました。

発見後、ナットウキナーゼの効能は、幾多の動物実験、ボランティアによる人間の実験で

確認されています。

 

 ヒトの体内には血栓を作る酵素が数種類ありますが、血栓を溶解する酵素は

プラスミンしかありません。

ナットウキナーゼは、そのプラスミンに酷似しています。

 

 大豆を原材料とする味噌や醤油にも酵素が含まれていますが、ナットウキナーゼのように

血栓を溶かす酵素を含有するのは納豆だけです。

 

<納豆は病院で使用する高価な血栓溶解剤に匹敵する>

 

 病院では血栓が発見されると、溶解作用のある酵素のウロキナーゼを投与します。

ウロキナーゼはよい酵素ですがとても高価です。

いっぽう、ナットウキナーゼは、1日に市販の納豆1パックを食べれば必要量を十分に

摂取できます。

わずか数10円で血栓溶解の効果を得ることができるのです。

 

 それに、ウロキナーゼは血管に点滴注射して血栓を溶かすので「薬づけ」の

様相を呈します。

納豆は夕食事においしく食べさえすれば、もうそれでいいわけですから、

その面でも大きな違いがあります。

 

<納豆は晩ご飯に食べるのが最も効果的>

 

 ナットウキナーゼの血栓溶解効果は、8時間にもおよびます。

血栓を溶解する活性持続がとても長いのです。

 

 口から入った食べ物は咀嚼されてデンプンと混ざり、食道を通って胃にたどりつきます。

すると、強酸性の胃の中で消化酵素のペプシンが働き、消化が開始されます。

胃での消化物は十二指腸へと進み、膵液アミラーゼ、リパーゼ、トリプシンなどの

酵素の働きによって化学変化し、腸へと送られ、腸から血液中に吸収されます。

ナットウキナーゼもここで吸収されて血栓の溶解が始まるわけですが、

ここまでに必要な時間は2時間から4時間だといわれています。

 

 一方、血栓ができやすいのは血液濃度が最も高いときであり、

それは睡眠に入って2時間から3時間経過した頃です。

夜の12時に寝たならば、午前2時から3時頃が血栓のできやすい時間帯といえます。

 

 つまり、12時に就寝する場合、午後7時から9時までの間に納豆を食べれば、

早くて9時、遅くても午前1時には血液に吸収され、そこから8時間にわたり

血栓を溶解してくれます。

血栓のできやすい午前2時から3時には十分にその効用を発揮できるというわけです。

 

 一般には、納豆は朝食に食べることが多いようですが、血栓、脳梗塞、心筋梗塞の

予防のためには、夕食に食べるようにしてください。

 

<青ジソ納豆、タマネギ納豆は血栓溶解のダブル効果食品>

 

 これまで述べてきたように、納豆にはいくつもの効果があり、日本が生んだ最高の栄養食品

といえますが、毎日食べていると飽きるかもしれません。

そこで、他の食材をプラスすることをお勧めします。

 

 血栓溶解効果をより高めるのであれば、「青ジソ納豆」、「刻みトマト納豆」などが

お勧めです。

セロリ、ニラ、青ジソ、パセリ、黄ピーマン、トマトなどの香味野菜に含まれるピラジンには、

血流をよくする作用があるので、ダブル効果が期待できます。

タマネギのイオウ化合物も同様で、「タマネギ納豆」もダブル効果食品です。

 

 脂質の摂り過ぎを気にしている人には「オクラ納豆」がいいでしょう。

オクラは、強いコレステロール低下作用などを持つα-リノレン酸を多く含んでいるからです。

 

 好みの問題になりますが、納豆にはヌルヌルした食品が食間的にも合うので、

ヤマイモ、ナメタケ、メカブを加えた「ヤマイモ納豆」、「ナメタケ納豆」、「メカブ納豆」などは

いかがでしょう。

「梅干し納豆」もなかなかのものです。

 

 そのほか、変わったところで、生食用のカキを細かく刻んで混入する「生カキ納豆」も

いいですし、「ソバ新芽納豆」「アボカド納豆」なども、たいへんおいしいと感じます。

 

 納豆が使われた郷土料理もあります。

東北では、「ゴト納豆」「雪の夜汁」をよく食べています。

山形には納豆とともにサトイモ、ダイコン、ニンジン、コンニャク、豆腐を味噌汁風に

調理した「納豆汁」も浸透しています。

 

 このように好みや食文化のもと、病気を防ぐ野菜や果物を納豆に加えて、

目先を変えて食べてみてはいかがでしょう。

 

 なお、納豆には血液を凝固させるビタミンK2も含まれています。

これが強力なナットウキナーゼの効用をバランスよく調整しているのですが、

血栓症の治療に用いられる経口抗凝固剤のワーファリンと一緒に摂ると、

その効き目を消失させてしまうため、ワーファリンを処方されている人は、

納豆を食べるのを控えたほうがいいでしょう。

「病気にならない食事法 より」

 

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 近年、日本人の死因の上位占めているガン・心筋梗塞・脳血管系の疾患、

そして高血圧症などの生活習慣病の多くは、戦後、日本人の食生活が欧米化し、

動物性食品を多くとるようになったことに起因すると言われています。

 

 長寿のためには、動物性食品を控えた方が良いという事ですが、動物性食品を

摂らないことからビタミンB12を摂取できなくなる恐れがでてきます。

ビタミンB12を摂取できないことで、脳のビタミンとしての作用が欠落してしまうという

深刻な問題も起きています。

 

 ビタミンB12は、肉や魚介類、卵、乳類などの動物性食品には多く含まれますが、

原則として植物性食品には含まれません。

植物性でも例外的に、納豆やみそなど発酵食品、のりなどの海藻に含まれます。

しかし、食べ物に含まれるビタミンB12は、そのままの形では吸収されません。

胃から分泌された内因子と結合する必要があるのです。

このために胃を切除した人では、ビタミンB12が欠乏して貧血をおこすことがあります。

 

 また、現在60歳以上の人の20パーセントでビタミンB12の欠乏が見られます。

これは歳をとると胃の機能が低下し、内因子の分泌が低下するからです。

血液検査では見つけられないような軽度のビタミンB12の欠乏でも、

認知症に似た神経異常を引きおこすことがあります。

とくに高齢者では、ビタミンB12の値が基準値の範囲にあっても、それが下限値の場合には、

記憶障害をおこすことが知られています。

 

 ビタミンB12には、脳の血流をよくするとともに、脳神経の働きを改善あるいは

促進する作用があります。

同時に、動脈硬化の原因となるホモシステインや活性酸素(ふえすぎると体に害を及ぼす

非常に不安定な酸素)を除去する働きも持っています。

 

 ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を正常に働かせるために必要な栄養素です。

十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が

起こりやすくなります。

また、脳や神経と関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。

 

日時:2015年3月31日 PM 04:56
糖尿病が脳卒中の危険因子であることは意外に知られていないそうです

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糖尿病の人では脳梗塞が起こりやすい

 

 脳梗塞は突然起こり、命を奪うこともある恐ろしい病気で、命は助かっても

麻痺などのために不自由な生活を強いられることが多いのです。

 

 日本では脳血管疾患(脳出血や脳梗塞など)の発症率が高く、患者数は136万5,000人。

発症するとしばしば長期の入院が必要となり、入院期間の平均は101.7日となっています。

 

 糖尿病患者は、糖尿病でない人の2〜3倍なりやすく、脳梗塞になった人の約半数に

糖尿病がみられることは意外に知られていません。

 

 なぜ糖尿病の人がこれらの病気になりやすいかと言うと、脳梗塞は動脈硬化のために

血液が流れなくなって起こる病気であり、糖尿病はその動脈硬化の進行を早めてしまう

からです。

 

糖尿病ネットワーク

http://www.dm-net.co.jp/calendar/2007/01/005176.php

 

糖尿病が脳卒中の危険因子であることを知っているのは4

 

 脳卒中について「だいたいどんな病気か知っている」という人は8割近く、

脳卒中の危険因子として知っている病気で高血圧を挙げた人は9割以上でした。

 

 しかし、糖尿病も脳卒中の危険因子となることを知っている人の割合は

その半分以下に減りました。

 「脳卒中になりやすいと思われる人をすべて選んでください」という質問では、

6〜8割の人が、喫煙者(78.3%)、肥満者(73.8%)、高齢(72.7%)、大酒家(64.3%)、

運動習慣のない人(61.5%)、血縁者に脳卒中になったことがある人(57.3%)を選び、

多くの人が脳卒中を引き起こす因子を理解していました。

 

 ただし、危険因子である「男性」を選んだ人は23%、「経口避妊薬を長期間服用している人」

は4.2%と低い回答でした。

 

 自己の検査結果で、総コレステロール値が高かった人が38.5%、血圧が高かった人が

21.5%、血糖値が高かった人が12.3%。

しかし、これまでに病気にかかったことがあるかとの問いでは「高血圧」17.2%、

「高脂血症/高コレステロール血症」16.2%、「糖尿病」6.8%と実際より低く、

これらの疾患が病気であることを認識していない人がかなり多いことが分かりました。

 

糖尿病ネットワーク

http://www.dm-net.co.jp/calendar/2006/04/003504.php

 

日本脳卒中協会は、毎年5月25日から31日までを脳卒中週間として脳卒中の予防を

呼びかけています。

脳卒中は危険因子を除去することで、予防に努めることもできることから、

下記の「脳卒中予防10か条」を作成し普及に努めています。

 

脳卒中予防10か条

 

 1.     手始めに 高血圧から治しましょう

 2.     糖尿病 放っておいたら悔い残る

 3.     不整脈 見つかり次第すぐ受診

 4.     予防には タバコを止める意志を持て

 5.     アルコール控えめは薬 過ぎれば毒

 6.     高すぎる コレステロールも見逃すな

 7.     お食事の 塩分・脂肪控えめに

 8.     体力に 合った運動続けよう

 9.     万病の 引き金になる太りすぎ

10.  脳卒中 起きたらすぐに 病院へ 

 

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 認知症の多くは、脳血管障害の積み重ねで起こり、その原因のほとんどが脳梗塞です。

ですから、脳梗塞の前兆である隠れ脳梗塞を早期発見することで多くの認知症を

防ぐことができるのです。

「隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)は、早い人だと30代からあらわれ、40代を過ぎると

急に増加するといわれています。

 

 脳梗塞は、高血圧や糖尿病などの病気が原因となったり、生活習慣などによって

血液がドロドロになって血液循環が悪くなったりして、血管が厚く狭くなり、

脳の血管が徐々に詰まって進行していきます。

一般的に、脳梗塞の初期には、大きさ数ミリ程度の微小な梗塞が数個出現し、

段階をへるごとにこの梗塞が脳のあちこちに見られます。

このような症状のないごく小さな梗塞が隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)です。

 

 脳梗塞をはじめとする脳血管障害を生活習慣病の一つととらえ、ふだんから

脳の血管を健康に保つ生活を心がけ、脳梗塞を予防し、脳の健康を守ることが

大切なのです。

 

 ビタミンB12には、脳の血流をよくするとともに、脳神経の働きを改善あるいは

促進する作用があります。

同時に、動脈硬化の原因となるホモシステインや活性酸素(ふえすぎると体に害を及ぼす

非常に不安定な酸素)を除去する働きも持っています。

 

 ホモシステインはLDLと一緒になり血管壁にコレステロールを沈着させます。

また活性酸素と一緒になり、脂肪やLDLの過酸化、血管内皮細胞や血管の平滑筋の

異常を引き起こします。

その結果、動脈硬化や心筋梗塞、脳梗塞になるのです。

もしビタミンB群のビタミンB12や葉酸があれば、ホモシステインは分解されます。

 

 しかしビタミンB12や葉酸が欠乏していると、ホモシステインが増え、

その結果、血栓ができ、心筋梗塞や脳梗塞になります。

 

 ビタミンB12は、大量かつ配合によって効果的に働き、そして、ビタミンB群は

バランス良く摂ることで相乗効果を発揮します。

ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を、正常に働かせるために必要な栄養素です。

十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が

起こりやすくなります。

また、脳や神経と関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。

 

日時:2015年3月24日 PM 03:23
食の細い高齢者では水分不足が脳梗塞にもつながります

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もっとも大切なのは水。

 皆さんは、五大栄養素だけでなく、次々に解明される食品の機能性成分に気をとられて、

水の重要性を忘れてはいないでしょうか。

 

 生き物にとって最もたいせつなのは水。

人間の体の約60%は水分です。

これは血液やさまざまな代謝に必要な体液のもとになり、発汗などで熱を逃がし、

体温調節の役割もします。

1日の水分摂取量は食物から1リットル、飲料水から1.2リットル。加えて体内でつくられる

代謝水で0.3リットルと合計2.5リットルにもなります。

 

 ことに夏場は、脱水症にならぬように、水分補給に勤めることがたいせつです。

食事量が少ないと、食物からの水分が不足するので脱水し、しかも高齢になると

本人ものどの渇きを自覚しにくいため、気づかずに弱って危険になることもあります。

 

 脱水すると、血液がドロドロになって、知らぬ間に小さな脳梗塞が複数できていることが

あります。

これらが認知症の原因になるともいわれています。

排泄の世話をかけるのを遠慮し、夕方から水分を取らないようにしているという話も

聞きます。

周囲の気づかいで高齢者の水分不足を防いでください。

 

 血液は、食生活や不規則な生活、喫煙、ストレスなどによって流れにくくなります。

血管に合わせて自在に変形できる赤血球が、膜がかたくなって変形しにくくなったり、

白血球が粘着しやすくなったりして流れが悪くなってしまうのです。

これがいわゆる“ドロドロ血液”です。

一時的な場合は、悪い要因を改善すればすぐにサラサラに戻るのですが、

慢性的になると、簡単には戻りません。

根気よく食事や生活の改善を続ける必要があります。

さらに、水分が不足しがちで、暑さによるストレスを感じやすい真夏は特に血液が

ドロドロになります。

体のすみずみまで血液が気持ちよく流れることが元気の秘訣。

血液をサラサラに保って猛暑を乗りきりましょう。

「栄養と料理 より」

 

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 認知症の多くは、脳血管障害の積み重ねで起こり、その原因のほとんどが脳梗塞です。

ですから、脳梗塞の前兆である隠れ脳梗塞を早期発見することで多くの認知症を

防ぐことができるのです。

「隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)は、早い人だと30代からあらわれ、40代を過ぎると

急に増加するといわれています。

 

 脳梗塞は、高血圧や糖尿病などの病気が原因となったり、生活習慣などによって

血液がドロドロになって血液循環が悪くなったりして、血管が厚く狭くなり、脳の血管が

徐々に詰まって進行していきます。

一般的に、脳梗塞の初期には、大きさ数ミリ程度の微小な梗塞が数個出現し、

段階をへるごとにこの梗塞が脳のあちこちに見られます。

このような症状のないごく小さな梗塞が隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)です。

 

 脳梗塞をはじめとする脳血管障害を生活習慣病の一つととらえ、ふだんから

脳の血管を健康に保つ生活を心がけ、脳梗塞を予防し、脳の健康を守ることが

大切なのです。

 

 ビタミンB12には、脳の血流をよくするとともに、脳神経の働きを改善あるいは

促進する作用があります。

同時に、動脈硬化の原因となるホモシステインや活性酸素(ふえすぎると体に害を及ぼす

非常に不安定な酸素)を除去する働きも持っています。

ビタミンB12は、大量かつ配合によって効果的に働き、そして、ビタミンB群はバランス良く

摂ることで相乗効果を発揮します。

ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を、正常に働かせるために必要な栄養素です。

 

 十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が

起こりやすくなります。

また、脳や神経と関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。

日時:2015年3月19日 PM 05:08
動脈硬化はこうして起こる

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 動脈は、内膜、中膜、外膜の三層からなり、内膜は内皮およびそれを覆う

弾性線維層(内弾性板)からなり、中膜は弾性線維および輪状平滑筋から、

外膜は結合組織からなり、血管を周囲の組織と結合させて血管の支持組織と

なっています。

 

 大きな動脈は弾性線維や平滑筋がとくに協力で、弾性血管と呼ばれ、

心臓からの拍動を受けて血管壁がのびることで血液を受け入れ、

収縮することで血液を抹消に送る働きをしています。

 

 直径が100ミリミクロンの部分、つまり細い動脈においては、平滑筋がきわめて

多いため、平滑筋の緊張によって内腔が細くなり、強い抵抗を受けます。

このような部分の血管を抵抗血管といい、抵抗血管の部分が収縮することにより、

その先の毛細血管などの血流がゆるやかになり、血管内外の酸素や炭酸ガス、

栄養分や老廃物などの交換がスムーズに行えるようになるのです。

 

 動脈硬化は、血流が悪くなって蛇行しはじめた血管のある部分に、

ストレスやタバコなどの化学的変化が加わることがきっかけとなって起こります。

そして、血管が以上に収縮し、ゆがみ、血管壁に小さな潰瘍が発生するのです。

 

 さらに、潰瘍ができた部分を修復しようとして血小板が付着し、血小板と

血小板を食べる細胞が血管壁で器質化(かたい組織になること)して変化していきます。

これらが血管壁の筋層に入り込み、コレステロールとなって動脈硬化を起こし、

血管腔を狭めてしまうのです。

 

 このような状態のとき、急激な血圧上昇が起こると、血管が破綻してしまうことは明白です。

逆に、血圧が急激に下降して血流が不足すると、脳血栓や脳塞栓、心筋梗塞などの

引き金となります。

高血圧や動脈硬化が危険なのはこのためです。

 

 ところで、最近脳血栓や脳梗塞の重要な因子として、動脈血栓因子(フォンウィルブランド

因子)と呼ばれるものが注目されはじめています。

 

 血栓とは血液が凝固して塊となり、血管を詰まらせることですが、血流の速度が

非常に速い動脈において、なぜ血栓が生じるのかは解明されていませんでした。

そして最近、血管内膜のコラーゲンと動脈硬化血栓因子とが結合することにより

血栓を生じる凝固因子が放出されることがわかってきたのです。

今後、このしくみを阻止する試みが期待されるところです。

「自分で見つけて治す隠れ脳梗塞 より」

 

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 認知症の多くは、脳血管障害の積み重ねで起こり、その原因のほとんどが脳梗塞です。

ですから、脳梗塞の前兆である隠れ脳梗塞を早期発見することで多くの認知症を

防ぐことができるのです。

「隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)は、早い人だと30代からあらわれ、40代を過ぎると

急に増加するといわれています。

 

 脳梗塞は、高血圧や糖尿病などの病気が原因となったり、生活習慣などによって

血液がドロドロになって血液循環が悪くなったりして、血管が厚く狭くなり、

脳の血管が徐々に詰まって進行していきます。

一般的に、脳梗塞の初期には、大きさ数ミリ程度の微小な梗塞が数個出現し、

段階をへるごとにこの梗塞が脳のあちこちに見られます。

このような症状のないごく小さな梗塞が隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)です。

 

 脳梗塞をはじめとする脳血管障害を生活習慣病の一つととらえ、ふだんから

脳の血管を健康に保つ生活を心がけ、脳梗塞を予防し、脳の健康を守ることが

大切なのです。

 

 ビタミンB12には、脳の血流をよくするとともに、脳神経の働きを改善あるいは

促進する作用があります。

同時に、動脈硬化の原因となるホモシステインや活性酸素(ふえすぎると体に害を

及ぼす非常に不安定な酸素)を除去する働きも持っています。

ビタミンB12は、大量かつ配合によって効果的に働き、そして、ビタミンB群は

バランス良く摂ることで相乗効果を発揮します。

ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を、正常に働かせるために

必要な栄養素です。

 

 十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が

起こりやすくなります。

また、脳や神経と関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。

 

 一般にビタミンB群は、一つが欠乏するときには他のビタミンも欠乏していることが

多いのです。

もちろん、すべてのビタミンが老化防止に必要であることはいうまでもありませんが、

B類のビタミンB12、B6、葉酸は老化を防ぐうえでも、もっとも重要なビタミンとされます。

 

 現在60歳以上の高齢者の二割の人に、ビタミンB12の欠乏が見られるということです。

これは年をとると胃の機能が低下し、内因子の分泌が低下するからです。

 

 また、高齢者が理由のはっきりしない神経症状を呈したら、ビタミンB12の欠乏を

考えるべきだという学者もいます。

 

 ビタミンB12は、肉や魚介類、卵、乳類などの動物性食品には広く含まれますが、

原則として植物性食品には含まれません。

ただし、おもしろいことに、納豆やみそ、たくあんなど、日本に古くからある保存食には、

植物性でも例外的にビタミンB12が含まれています。

これは、発酵の過程でビタミンB12が作られるためと考えられます。

日時:2015年3月 4日 PM 04:58
10度以上の急激な温度差は危険

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 脳梗塞は、室内外の温度差が10度を越えると、急激に増えることがわかっています。

 

 脳梗塞の発作はもともと寒い冬に多く、夏に急増するようになったのはエアコンが

普及して室内と室外の気温差が大きくなったことと無関係ではありません。

 

 つまり、暑い夏でも室内は人工的には冬のような状態に置かれ、エアコンで室温が

低下した部屋から暑い屋外へ出るとき、血管は拡張と収縮をくり返し、次第に細く、

詰まりやすくなってしまうのです。

 

 夏の外気温が30度なら室温は25度程度に設定するようにし、外気温との温度差が

激しいデパートやビルなどに入るときは、直前に温かいお茶や紅茶、コーヒーを

飲んでおくようにします。

温かい飲み物は、それ自体の熱が血管を広げ、血圧の急激な上昇を防いで

温度変化にスムーズに対応することができます。

 

 室内は、季節を問わず温暖な安定した室温を保つようにし、風通しをよくして

やや乾燥気味にすると快適です。

とくに夏場は、同じ室温でも湿度が低いほうが熱が発散しやすく、体感温度が低く

感じられるようです。

 

 また、寒い冬でも油断は禁物です。冬場、暖房の効いた温かい部屋から戸外へ出る

場合は、皮膚の血管が急速に収縮して血液が一気に心臓に戻ってくることがあります。

すると、血圧の急激な上昇を招いて動脈硬化や隠れ脳梗塞の原因となります。

 

 を防ぐため、外出前に5分程度、軽いストレッチなどを行うことをおすすめします。

全身の筋肉がやわらかくほぐれ、筋肉中の血管を広げて血流がよくなります。

 

 これにより、血圧の急激な上昇を抑えることができます。

 

 ところで、冬の寒い夜中に高齢者がトイレで脳梗塞の発作を起こすことがありますが、

がまんしたあとの急激な排尿は血圧が低下して脳卒中の引き金となります。

尿意を感じたらがまんしないですぐに排泄するようにし、急激な温度差を感じないように

注意しましょう。

便秘が続いたりしたあとの急激な排泄も、同様に血圧の変化をもたらします。

 

 そのほか、入浴時、寒いお風呂で脱衣をすると急激な温度変化をもたらし、危険です。

寒い浴室での脱衣は避け、温かくしてから行うようにし、お湯の温度は38度程度に

設定してゆったりとつかるようにします。

 

≪安全な入浴のしかた≫

・  脱衣は暖かい場所で

・  着衣したまま湯かげんをみる

・  かけ湯をしてから湯船に入る

・  ぬるま湯にゆっくりつかる

「自分で見つけて治す隠れ脳梗塞 より」

 

*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*

 

 「隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)は、早い人だと30代からあらわれ、40代を過ぎると

急に増加するといわれています。

 

 脳梗塞は、高血圧や糖尿病などの病気が原因となったり、生活習慣などによって

血液がドロドロになって血液循環が悪くなったりして、血管が厚く狭くなり、脳の血管が

徐々に詰まって進行していきます。

一般的に、脳梗塞の初期には、大きさ数ミリ程度の微小な梗塞が数個出現し、

段階をへるごとにこの梗塞が脳のあちこちに見られます。

このような症状のないごく小さな梗塞が隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)です。

 

 脳梗塞をはじめとする脳血管障害を生活習慣病の一つととらえ、ふだんから脳の血管を

健康に保つ生活を心がけ、脳梗塞を予防し、脳の健康を守ることが大切なのです。

 

 ビタミンB12には、脳の血流をよくするとともに、脳神経の働きを改善あるいは

促進する作用があります。

同時に、動脈硬化の原因となるホモシステインや活性酸素(ふえすぎると体に害を及ぼす

非常に不安定な酸素)を除去する働きも持っています。

 

 ビタミンB12が効果的に作用するには、ビタミンB12単体ではなく葉酸など

他のビタミンB群と一緒に摂取することが望ましく、また、ビタミンB群はバランスよく

摂ることで相乗効果を発揮します。

一般にビタミンB群は、一つが欠乏するときには他のビタミンも欠乏していることが

多いのです。

もちろん、すべてのビタミンが老化防止に必要であることはいうまでもありませんが、

B類のビタミンB12、B6、葉酸は老化を防ぐうえでも、もっとも重要なビタミンとされます。

 

 現在60歳以上の高齢者の二割の人に、ビタミンB12の欠乏が見られるということです。

これは年をとると胃の機能が低下し、内因子の分泌が低下するからです。

また、高齢者が理由のはっきりしない神経症状を呈したら、ビタミンB12の欠乏を

考えるべきだという学者もいます。

 

 ビタミンB12は、肉や魚介類、卵、乳類などの動物性食品には広く含まれますが、

原則として植物性食品には含まれません。

ただし、おもしろいことに、納豆やみそ、たくあんなど、日本に古くからある保存食には、

植物性でも例外的にビタミンB12が含まれています。

これは、発酵の過程でビタミンB12が作られるためと考えられます。

日時:2015年2月25日 PM 05:22
脱水による血液濃縮を防ぐ

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 循環血液量というものも脳に入る血流量を大きく左右しています。

 

 私たちは、体温が38度以上になると酵素活動が活発になるため、

不必要なエネルギーの放出や有害物質の生産、老廃物の過剰生産などを招きます。

これにより、さらに病気が悪化したり、場合によっては死に至ることもあり、

体温の上昇はきわめて危険な事態を引き起こすのです。

そこで、体温を下げるために促されるのが、発汗です。

 

 発汗によって水分を蒸散すると必要なエネルギーが体内から放出されますから、

体温を低下することができますが、同時に体力を消耗し、気温が高い場合、

酵素活動が活発になってますます体力を消耗することになります。

 

 一方、湿度が高いと、発汗による水分の蒸散も少なくなりますから、

エネルギーがじゅうぶんに放出されなくなり、体温は上昇し、血管が拡張して

血圧が下がります。

体温が上昇すると皮膚の血管が広がり、皮膚の血流量が増えますが、

そのぶんだけ循環血液が不足してしまいます。

なかでも胃や腸への血流が最も不足しやすく、これによって消化管の粘膜が

やせてきて疲労や体力低下に拍車をかけることになります。

 

 よく、盛夏になると脱水症状によって血液濃縮を起こし、脳循環障害を招くことが

ありますが、血液循環をよくするため、水分摂取を怠らないことが大切です。

 

 逆に、暑いからといって急激に水分をとりすぎると、心臓に負担をかけますから

適量ずつコンスタントに水分摂取するようにしましょう。

 

 稲作で最も大切なのは、水の管理です。

これと同様に、私たちの脳にとっては脳の血流の管理がひじょうに大切です。

田んぼに行くあぜの水路が石でふさがってしまうと田んぼは干上がってしまいますが、

脳梗塞もこれと同じで、このときの石に当たるのが脳血栓ということができるでしょう。

 

 強い稲であれば少しぐらいのことで枯れてしまうことがないように、

脳をよく使って神経機能が閾値(いきち)以上まで訓練されていれば、

少々のことでも傷つくことはありません。

ふだんから神経細胞の機能を高めておくとともに、血管が詰まらないよう血液を

サラサラに保つ工夫も必要です。

運動を主体に、食生活の改善、場合によっては予防的な投薬なども奏功します。

 

※  閾値(いきち)とは

 ある機能をつかさどる脳細胞のうち、5割が障害を受けてもまったく症状は現れませんが、

さらにもう1割が障害を受け、6割になったとたん、重大な機能障害が現れることがあります。

この境界のことを閾値(機能的限界)といいます。

つまり、一時的に出現したボケの症状が、いままでの脳細胞の障害に加えて閾値を

少し越えただけのわずかな脳細胞の死滅によって起こっているのかもしれません。

もしそうであれば、使っていない予備の脳細胞を新たに活動させることによって、

障害の閾値を越えたぶんだけ取り戻せれば、ボケ症状は改善することができるのです。

したがって、手の体操や運動療法によって、予備の脳細胞を呼び起こし、

閾値をより高い状態で維持するように努めることが大切なのです。

「自分で見つけて治す隠れ脳梗塞 より」

 

*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*

 

 認知症の多くは、脳血管障害の積み重ねで起こり、その原因のほとんどが脳梗塞です。

ですから、脳梗塞の前兆である隠れ脳梗塞を早期発見することで多くの認知症を

防ぐことができるのです。

「隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)は、早い人だと30代からあらわれ、40代を過ぎると

急に増加するといわれています。

 

 脳梗塞は、高血圧や糖尿病などの病気が原因となったり、生活習慣などによって

血液がドロドロになって血液循環が悪くなったりして、血管が厚く狭くなり、

脳の血管が徐々に詰まって進行していきます。

一般的に、脳梗塞の初期には、大きさ数ミリ程度の微小な梗塞が数個出現し、

段階をへるごとにこの梗塞が脳のあちこちに見られます。

このような症状のないごく小さな梗塞が隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)です。

 

 脳梗塞をはじめとする脳血管障害を生活習慣病の一つととらえ、ふだんから

脳の血管を健康に保つ生活を心がけ、脳梗塞を予防し、脳の健康を守ることが

大切なのです。

 

 ビタミンB12は大量かつ配合によって効果的に働き、細胞の再生・修復、神経線維の修復、

神経伝達物質の業成、免疫の正常作用などさまざまな働きがあります。

また、水溶性(水に溶ける)ですが、脂肪成分となじみやすい構造をもっています。

脳は、たんぱく質とともに脂肪成分を多く含む器官です。

そのため、ビタミンB12はたやすく脳に入り、脂肪成分による汚れで詰まった部分を

洗い出すことにより、元どおりの健全なものに復元し、また、切れた部分があればつなげて、

修復作用を発揮します。

 

 ビタミンB12には、脳の血流をよくするとともに、脳神経の働きを改善あるいは

促進する作用があります。

同時に、動脈硬化の原因となるホモシステインや活性酸素(ふえすぎると体に害を

及ぼす非常に不安定な酸素)を除去する働きも持っています。

十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が

起こりやすくなります。

脳や神経と関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。

日時:2015年2月24日 PM 04:07
脳卒中のリスクを激減させるコツ

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 脳血管障害のリスクを高める因子として、高血圧や喫煙、糖尿病、高脂血症

(コレステロール値が異常に高くなる病気)、肥満、運動不足などがあげられます。

このほか、無症候性頸動脈狭窄(頸動脈の症状のない狭窄状態)などがあることも、

脳卒中などのリスクを高めることがわかってきています。

 

 高血圧だと、脳卒中になるリスクが、そうでない人にくらべて4〜5倍高まり、

以下、喫煙の習慣のある人は1.5〜2.9倍、糖尿病の人は1.8〜6倍、

不整脈(脈が不規則な状態)がある人は2.6〜4.5倍、コレステロール値が

240以上279mm/dlまでの人は1.8倍、280mm/dl以上の人は2.6倍、肥満の人は

1.75〜2.37倍、運動不足の人は2.7倍リスクが高まるという報告があります。

 

 高血圧が隠れ脳梗塞のリスクを高めるのは、血管壁が、いつも高い圧で押されるため、

血管壁の細胞の栄養不足を招き、血管を傷つけやすく、また血圧の乱高下を招いて

血管の異常収縮を起こしやすいからです。

 

 また、タバコのニコチンも血管の異常収縮を招きます。

アルコールは適量をたしなむ程度なら問題ありませんが、過剰摂取すると

さまざまなトラブルを招きます。

禁煙を心がけ、飲酒も1日に日本酒なら1合、ビール大びん1本、ワインはグラス2杯程度に

とどめるようにしましょう。

 

 糖尿病や高脂血症は、最も関連の深い病気です。

高齢でなくても隠れ脳梗塞がある人は、糖尿病や高脂血症の人が多いようです。

 

 糖尿病の人は、糖尿病の治療と並行して、定期的にMRI検査などで、

脳の隠れ脳梗塞の状態をチェックしておく必要があります。

隠れ脳梗塞が少しでも疑われた場合、脳神経科を受診し、投薬治療を受けることも

検討するといいでしょう。

 

 また、血液中の脂肪が多くなりすぎると、血管壁の障害になりますし、

コレステロール値が高くなると脳出血を発症しやすくなり、危険です。

 

 さらに、心臓の病気と隠れ脳梗塞とも密接なかかわりがあり、不整脈で脈が不規則な

状態が長期にわたると、血流の乱れから、心臓や血管の曲がり角などに血栓のもとに

なるような血液の塊を生じやすくなります。

 

 この塊が血流に乗って脳に到達すると、小さな脳梗塞を起こしやすくなりますから、

不整脈がある人は、隠れ脳梗塞の予防には人一倍注意する必要があります。

 

 そのほか、肥満も隠れ脳梗塞を招きます。肥満によって内臓脂肪が過剰になると、

糖代謝や動脈硬化予防に有効な物質が正常に分泌されなくなり、隠れ脳梗塞を

引き起こしやすくなるのです。

 

 脳血管障害を強力に予防するポイントは、次のようにまとめることができます。

1.  血圧を正常に保つ

2.  禁煙する

3.  血糖値を正常に保つ

4.  不整脈を解消して循環器系を正常に保つ

5.  コレステロール値を正常に保つ

6.  適正体重を保ち、肥満を防ぐ

「自分で見つけて治す隠れ脳梗塞 より」

 

*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*

 

 認知症の多くは、脳血管障害の積み重ねで起こり、その原因のほとんどが脳梗塞です。

ですから、脳梗塞の前兆である隠れ脳梗塞を早期発見することで多くの認知症を

防ぐことができるのです。

「隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)は、早い人だと30代からあらわれ、

40代を過ぎると急に増加するといわれています。

 

 脳梗塞は、高血圧や糖尿病などの病気が原因となったり、生活習慣などによって

血液がドロドロになって血液循環が悪くなったりして、血管が厚く狭くなり、

脳の血管が徐々に詰まって進行していきます。

一般的に、脳梗塞の初期には、大きさ数ミリ程度の微小な梗塞が数個出現し、

段階をへるごとにこの梗塞が脳のあちこちに見られます。

このような症状のないごく小さな梗塞が隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)です。

 

 脳梗塞をはじめとする脳血管障害を生活習慣病の一つととらえ、ふだんから

脳の血管を健康に保つ生活を心がけ、脳梗塞を予防し、脳の健康を守ることが

大切なのです。

 

 ビタミンB12は大量かつ配合によって効果的に働き、細胞の再生・修復、神経線維の

修復、神経伝達物質の業成、免疫の正常作用などさまざまな働きがあります。

また、水溶性(水に溶ける)ですが、脂肪成分となじみやすい構造をもっています。

脳は、たんぱく質とともに脂肪成分を多く含む器官です。

そのため、ビタミンB12はたやすく脳に入り、脂肪成分による汚れで詰まった部分を

洗い出すことにより、元どおりの健全なものに復元し、また、切れた部分があれば

つなげて、修復作用を発揮します。

 

 ビタミンB12には、脳の血流をよくするとともに、脳神経の働きを改善あるいは

促進する作用があります。

同時に、動脈硬化の原因となるホモシステインや活性酸素(ふえすぎると体に害を

及ぼす非常に不安定な酸素)を除去する働きも持っています。

十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が

起こりやすくなります。

脳や神経と関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。

日時:2015年2月20日 PM 04:29
隠れ脳梗塞の小さなサインが明暗を分ける

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 隠れ脳梗塞が脳梗塞になるしくみは、脳細胞を水田にたとえるとよくわかります。

 

 脳梗塞は、水路(血管)が狭くなったり遮断されたりして、水(血液)が水田(脳細胞)に

流れ込んでこなくなった状態です。

ですから、水田は完全に干上がって稲も育ちません。

 

 一方、隠れ脳梗塞は、水路に草や小石などがたまり、水田に流れ込む水の流れが

悪くなっている状態です。

この場合、水田にはわずかながらも水が供給されており、弱々しいながらも稲は育ちます。

 

 ただし、ほうっておけばいつかは干上がってしまうでしょう。

 

 このように、完全に水路が干上がってしまうと、水田を元の状態に戻すことは、

ひじょうに困難ですが、水路の流れが悪くなっている状態ならば、

水田を再生することは可能です。

 

 問題は、隠れ脳梗塞を放置しておくことで重大な事態が引き起こされるからです。

まず第一に、小さな梗塞をくり返すうち、大きな血管までもが詰まり、

半身マヒや言語障害、意識障害などの強い障害を残すような大きな脳梗塞を

招くおそれがあるのです。

 

 さらに、小さな梗塞が脳のあちこちに発生すると、次第に広範囲に脳の萎縮がおよび、

全体的な機能障害に結びついてしまうおそれがあります。

つまり、手足の運動がうまくコントロールできなくなって歩行障害やボケなどを

引き起こしてしまうのです。

 

 血流が途絶えてしまった付近の細胞は死滅します。

しかし、細胞が死滅した範囲が最小限であれば、血流をよくして疲弊したり

傷ついたりした周辺細胞を活性化することで、死滅した細胞のぶんまで

機能回復してくれるようになってきます。

 

 つまり、同じ脳梗塞でも、初期の隠れ脳梗塞であれば改善でき、

本格的な脳梗塞に至るのを防ぐことができます。

 

 くり返し強調しますが、できるだけ早い段階で、隠れ脳梗塞をチェックし、発見し、

大事に至る前にその萌芽を摘み取っておくことで、将来の認知症や麻痺の防止に

つながるのです。

「自分で見つけて治す隠れ脳梗塞 より」

 

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 認知症の多くは、脳血管障害の積み重ねで起こり、その原因のほとんどが脳梗塞です。

ですから、脳梗塞の前兆である隠れ脳梗塞を早期発見することで多くの認知症を

防ぐことができるのです。

「隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)は、早い人だと30代からあらわれ、

40代を過ぎると急に増加するといわれています。

 

 脳梗塞は、高血圧や糖尿病などの病気が原因となったり、生活習慣などによって

血液がドロドロになって血液循環が悪くなったりして、血管が厚く狭くなり、

脳の血管が徐々に詰まって進行していきます。

一般的に、脳梗塞の初期には、大きさ数ミリ程度の微小な梗塞が数個出現し、

段階をへるごとにこの梗塞が脳のあちこちに見られます。

このような症状のないごく小さな梗塞が隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)です。

 

 脳梗塞をはじめとする脳血管障害を生活習慣病の一つととらえ、

ふだんから脳の血管を健康に保つ生活を心がけ、脳梗塞を予防し、

脳の健康を守ることが大切なのです。

 

 ビタミンB12には、脳の血流をよくするとともに、脳神経の働きを改善あるいは

促進する作用があります。

同時に、動脈硬化の原因となるホモシステインや活性酸素(ふえすぎると体に害を及ぼす

非常に不安定な酸素)を除去する働きも持っています。

ビタミンB12は、大量かつ配合によって効果的に働き、そして、ビタミンB群はバランス良く

摂ることで相乗効果を発揮します。

ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を、正常に働かせるために必要な栄養素です。

 

 十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が

起こりやすくなります。

脳や神経と関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。

日時:2015年2月13日 PM 04:21
隠れ脳梗塞を防ぐ食事三ヵ条

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 隠れ脳梗塞を防ぎ、脳血管を正常に保つための食事のポイントは、

「脳の血管をしなやかに保つ」「傷ついた脳血管を修復する」「脳の血流をよくする」などの

効果をもたらす食品を積極的に摂取することです。

こうしたポイントで選んだ食事療法を実践することにより、脳血管をじょうぶに保つことが

できるのです。

 

 脳血管をしなやかに保ち、血管壁を保護する働きがあるのは、サンマやマグロなど

背の青い魚に含まれるEPA(エイコサペンタエンサン)やウナギなどに含まれる

POA(パルミトオレイン酸)です。

脳の血管には大切な脳の内部に有害物質が入り込まないよう「血液脳関門」と

いわれるものがあり、ほかの脂質は通過することはできませんが、EPAやPOAは

スムーズに血液脳関門を通過し、脳血管をしなやかに保っているのです。

 

 サンマやアジなら1日に半身、ウナギなら半串を目安に摂取するといいでしょう。

次に、傷ついた脳血管を修復するために有効な食品を摂取することです。

このためには、脳血管を傷つける最大の原因である活性酸素(老化の元凶物質)を

取り除く作用のある食品をとることです。

 

 活性酸素を除去する作用があるとされているのが、ビタミンEやビタミンCです。

ビタミンEを多く含む食品としておすすめなのは、カボチャやニンジン、タマネギなどの

緑黄色野菜のほか、ゴマやクルミ、ピーナッツ、アーモンドなどです。

そのほかダイズや豆腐も強力な抗酸化作用により、脳血管や脳神経細胞を健康に保ち、

血液をサラサラに保ちます。

また、キャベツやトマト、緑茶やキウイ、レモンなどの柑橘系フルーツなどには

ビタミンCが豊富です。

 

 さらに、納豆に含まれるナットウキナーゼやイカ、タコに含まれるタウリンは

脳の血流をよくして血栓の形成を防ぐ効果が期待できます。

1日に30品目を目標に、できるだけたくさんの食品をバランスよく摂取するよう心がけましょう。

塩分は1日7グラム(小さじ山盛り1杯程度)を目安としてください。

 

 肉は、体内に取り込まれると酸性に変化し、血管壁を荒らして脳血管の動脈硬化の

原因となりますからできるだけ避け、調理にはダイズ油、ゴマ油などを用いるようにします。

香辛料などの刺激物は、脳血管の異常収縮や消化管の血管拡張を招き、

血圧を上昇させることもありますから、注意が必要です。

「自分で見つけて治す隠れ脳梗塞 より」

 

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 認知症の多くは、脳血管障害の積み重ねで起こり、その原因のほとんどが脳梗塞です。

ですから、脳梗塞の前兆である隠れ脳梗塞を早期発見することで多くの認知症を

防ぐことができるのです。

「隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)は、早い人だと30代からあらわれ、40代を過ぎると

急に増加するといわれています。

 

 脳梗塞は、高血圧や糖尿病などの病気が原因となったり、生活習慣などによって

血液がドロドロになって血液循環が悪くなったりして、血管が厚く狭くなり、

脳の血管が徐々に詰まって進行していきます。

一般的に、脳梗塞の初期には、大きさ数ミリ程度の微小な梗塞が数個出現し、

段階をへるごとにこの梗塞が脳のあちこちに見られます。

このような症状のないごく小さな梗塞が隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)です。

 

 脳梗塞をはじめとする脳血管障害を生活習慣病の一つととらえ、ふだんから脳の血管を

健康に保つ生活を心がけ、脳梗塞を予防し、脳の健康を守ることが大切なのです。

 

 ビタミンB12は大量かつ配合によって効果的に働き、細胞の再生・修復、神経線維の修復、

神経伝達物質の業成、免疫の正常作用などさまざまな働きがあります。

水溶性(水に溶ける)ですが、脂肪成分となじみやすい構造をもっています。

脳は、たんぱく質とともに脂肪成分を多く含む器官です。

そのため、ビタミンB12はたやすく脳に入り、脂肪成分による汚れで詰まった部分を

洗い出すことにより、元どおりの健全なものに復元し、また、切れた部分があれば

つなげて、修復作用を発揮します。

 

 ビタミンB12には、脳の血流をよくするとともに、脳神経の働きを改善あるいは

促進する作用があります。

同時に、動脈硬化の原因となるホモシステインや活性酸素(ふえすぎると体に害を及ぼす

非常に不安定な酸素)を除去する働きも持っています。

十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が

起こりやすくなります。

また、脳や神経と関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。

日時:2015年2月 6日 AM 10:01
脳梗塞の起こりやすい時間帯は?

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 脳梗塞というと、昼の仕事中突然バタッと倒れるといったイメージを持っている人も多い。

ですが、じつは脳梗塞が多発するのは、夜の睡眠中から午前中にかけての時間帯です。

 

 起きやすい時間は、脳梗塞のタイプによっても多少異なり、ラクナ梗塞とアテローム

血栓性脳梗塞は睡眠中に起こりやすい。

血圧は一般に夜中の3時ごろにもっとも低くなりますが、その血圧が再び上がり始める

時間帯に血栓が作られやすくなるためです。

 

 一方、心原性脳塞栓症は、朝、起きて「さあ、活動を始めようか」という時間帯に

起こりやすい。

心臓にある血栓が、活動が高まるとともに剥がれやすくなり、それが脳の血管を

塞いでしまうからです。

 

≪血管が詰まるのには3つの原因がある≫

 脳の血管が詰まることによって発症する脳梗塞は、その原因によって3つに分類されます。

 

◆  ラクナ梗塞

 脳の奥深くにある細い血管が詰まってできた、1.5センチ以下の小さな梗塞が

ラクナ梗塞です。

とくに日本人に多いのが特徴で、脳梗塞全体の約30%を占めています。

細く血管に高い血圧がかかり続けると、これに耐えるために血管壁が厚くなり

最終的には血液がとだえてしまうのです。

 ・高血圧がおもな原因。

 ・大きな発作が起こることは少ない。

 ・症状は比較的軽く、予後も良好なことが多い。

 

◆  アテローム血栓性脳梗塞

 脳内の血管は、本来しなやかで弾力性がありますが、動脈硬化が進むと、

内膜にアテロームとよばれる瘤ができます。

これが蓄積されていくと、血管の内壁はどんどん狭くなり、やがて血流が妨げられます。

さらに、滞った血液は血栓となり、血管を塞いでしまいます。

これがアテローム血栓性脳梗塞です。

 ・高血圧、糖尿病、脂質代謝異常症がおもな原因。

 ・脳や警部の太い動脈に起こる。

 ・症状は段階的に進み、前ぶれも多い。

 

◆  心原性脳塞栓症

 心臓でできた血栓が脳の動脈に流れ込み、詰まらせてしまうのが心原性脳塞栓症です。

この血栓はおもに心房細動、いわゆる不整脈が原因で起こります。

心臓でできる血栓は大きいため、脳の太い動脈を詰まらせることになり、

症状も非常に強く表れます。

また、突然発作に襲われるのも特徴です。

 ・おもな原因は心房細動などの不整脈。突然発症し、症状も重い。

 ・半身まひや失語、感覚障害などが起こる。

「エコノミスト より」

 

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 認知症の多くは、脳血管障害の積み重ねで起こり、その原因のほとんどが脳梗塞です。

ですから、脳梗塞の前兆である隠れ脳梗塞を早期発見することで多くの認知症を

防ぐことができるのです。

「隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)は、早い人だと30代からあらわれ、

40代を過ぎると急に増加するといわれています。

 

 脳梗塞は、高血圧や糖尿病などの病気が原因となったり、生活習慣などによって

血液がドロドロになって血液循環が悪くなったりして、血管が厚く狭くなり、

脳の血管が徐々に詰まって進行していきます。

一般的に、脳梗塞の初期には、大きさ数ミリ程度の微小な梗塞が数個出現し、

段階をへるごとにこの梗塞が脳のあちこちに見られます。

このような症状のないごく小さな梗塞が隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)です。

 

 脳梗塞をはじめとする脳血管障害を生活習慣病の一つととらえ、ふだんから

脳の血管を健康に保つ生活を心がけ、脳梗塞を予防し、脳の健康を守ることが

大切なのです。

 

 ビタミンB12には、脳の血流をよくするとともに、脳神経の働きを改善あるいは

促進する作用があります。

同時に、動脈硬化の原因となるホモシステインや活性酸素(ふえすぎると体に害を及ぼす

非常に不安定な酸素)を除去する働きも持っています。

ビタミンB12は、大量かつ配合によって効果的に働き、そして、ビタミンB群はバランス良く

摂ることで相乗効果を発揮します。

ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を、正常に働かせるために必要な栄養素です。

 

 十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が

起こりやすくなります。

また、脳や神経と関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。

日時:2015年2月 4日 PM 05:41
怖いのは“沈黙の脳梗塞”

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 脳梗塞は、脳の動脈や頸動脈に血栓が詰まって起こったり、心臓内にできた血栓が、

血流にのって脳内に移動して血管を詰まらせ、突然の発作に見舞われて起こります。

 

 発作が起こった場合には、半身に麻痺が生じたり、手足の機能が損なわれたり、

言語に影響が出るなどといった障害が残るケースが多く、回復するためのリハビリを

余儀なくされます。

 

 脳梗塞といえば、こうしたケースのように、ある日突然発作が起きて倒れるといったことが

イメージされますが、あきらかな脳梗塞以外に、脳のなかに小さな梗塞(血栓)ができることが

あります。

これが「ラクナ梗塞」と呼ばれる梗塞です。

 

 ラクナ梗塞は、大きさにすると直径15mm以下と小さいものです。

脳内にこの梗塞ができても、ほとんどは無症状であることが多いです。

 

 しかし、それと気づかずにいると、脳内の血液の流れはしだいに滞るようになり、

大きな梗塞へとつながる可能性も高くなります。

これが脳血管性認知症の原因となります。

 

 日本人の場合、認知症が起こる約半数は、このラクナ梗塞をはじめとした血管障害が

原因となっています。

予防は前倒しして講じておくことが最善策といえるでしょう。

 

 ラクナ梗塞が起こっていてもほとんどは無症状だとお伝えしましたが、

じつは兆候としてみられる症状がないわけではありません。

たとえば、こんなことを感じたことはないでしょうか。

 

「最近、歩いていてよくつまづくんだよね。これって年のせいかな?」

「前は本を読むのが好きだったんだけど、年々読む量が減ってきたなぁ」

「目がかすむようになって、ものが見えづらくなってきたんだよね」

 

 ラクナ梗塞は、脳の老化を意味しているのです。

 

 以前とは違うと感じながらも、「年だから」とさらりと流してしまっているのかもしれません。

しかしそれは、脳の血流が悪くなった結果、徐々に脳の機能が落ちているからかも

しれないのです。

 

 こうした“沈黙の脳梗塞”には、常日頃から予防策が重要です。

人間はどうあがいたところで、ある年齢を迎えれば身体のいたるところに、

なんらかの危険因子を抱え込むものです。

それに対抗できるかどうかが、アンチエイジングの要になります。

 

 いまはMRIの技術が向上してきているので、小さな梗塞も見つかるように

なってきています。

「以前とは違う」と思ったら、一度検査をしてみることをおすすめします。

「「脳の栄養不足が」老化を早める! より」

 

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 認知症の多くは、脳血管障害の積み重ねで起こり、その原因のほとんどが脳梗塞です。

ですから、脳梗塞の前兆である隠れ脳梗塞を早期発見することで多くの認知症を

防ぐことができるのです。

 

 隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)は、早い人だと30代からあらわれ、40代を過ぎると

急に増加するといわれています。

 

 脳梗塞は、高血圧や糖尿病などの病気が原因となったり、生活習慣などによって

血液がドロドロになって血液循環が悪くなったりして、血管が厚く狭くなり、

脳の血管が徐々に詰まって進行していきます。

一般的に、脳梗塞の初期には、大きさ数ミリ程度の微小な梗塞が数個出現し、

段階をへるごとにこの梗塞が脳のあちこちに見られます。

このような症状のないごく小さな梗塞が隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)です。

 

 脳梗塞をはじめとする脳血管障害を生活習慣病の一つととらえ、

ふだんから脳の血管を健康に保つ生活を心がけ、脳梗塞を予防し、

脳の健康を守ることが大切です。

 

 ビタミンB12には、脳の血流をよくするとともに、脳神経の働きを改善あるいは

促進する作用があります。

同時に、動脈硬化の原因となるホモシステインや活性酸素(ふえすぎると体に害を

及ぼす非常に不安定な酸素)を除去する働きも持っています。

ビタミンB12は、大量かつ配合によって効果的に働き、そして、ビタミンB群は

バランス良く摂ることで相乗効果を発揮します。

また、脳や神経と関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。

日時:2015年1月13日 PM 04:46
動脈硬化が進んで脳血管が狭くなる「脳血栓」

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 脳梗塞は、何らかの原因で脳の血管が詰まることで起こります。

そこで、血管を詰まらせる原因によって、大きく2つのタイプに分類されます。

 

 その一つが、「脳血栓」です。

脳血栓は、脳に血液を送っている血管のなかに、血栓という血のかたまりができ、

血栓が血管をふさぐことによって起こります。

そして、血栓ができる最大の原因は「動脈硬化」です。

 

 動脈硬化とは、血管の内側の壁にコレステロールなどが付着して、

血管壁が厚くかたくなった状態をいいます。

血管を配水管にたとえると、内側にさびや水あかがこびりついた状態、

それがまさに動脈硬化です。

動脈硬化そのものは老化現象の一つなので、避けることはできませんが、

老化現象の範囲を超えて動脈硬化が進むことがあります。

動脈硬化が進むと、血管はますますかたく狭くなります。

弾力性を失った血管は傷つきやすく、血管壁に傷がつくと血栓ができるようになります。

初めは小さな血栓でも、しだいに大きくなり、やがて血管を詰まらせてしまうのです。

 

 脳血栓の症状は、ゆっくりと進行します。

 

 そのため、突然の発作というのは起こりにくく、数時間から数日かけて、

手足のしびれからまひへと徐々に症状が悪くなります。

「徹底図解 脳梗塞 より」

 

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認知症の多くは、脳血管障害の積み重ねで起こり、その原因のほとんどが脳梗塞です。


ですから、脳梗塞の前兆である隠れ脳梗塞を早期発見することで多くの認知症を

防ぐことができるのです。

隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)は、早い人だと30代からあらわれ、

40代を過ぎると急に増加するといわれています。

脳梗塞は、高血圧や糖尿病などの病気が原因となったり、生活習慣などによって

血液がドロドロになって血液循環が悪くなったりして、血管が厚く狭くなり、

脳の血管が徐々に詰まって進行していきます。

一般的に、脳梗塞の初期には、大きさ数ミリ程度の微小な梗塞が数個出現し、

段階をへるごとにこの梗塞が脳のあちこちに見られます。


このような症状のないごく小さな梗塞が隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)です。

脳梗塞をはじめとする脳血管障害を生活習慣病の一つととらえ、

ふだんから脳の血管を健康に保つ生活を心がけ、脳梗塞を予防し、

脳の健康を守ることが大切なのです。

ビタミンB12には、脳の血流をよくするとともに、脳神経の働きを改善あるいは

促進する作用があります。

同時に、動脈硬化の原因となるホモシステインや活性酸素(ふえすぎると体に害を及ぼす

非常に不安定な酸素)を除去する働きも持っています。

ビタミンB12は、大量かつ配合によって効果的に働き、そして、ビタミンB群は

バランス良く摂ることで相乗効果を発揮します。

ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を、正常に働かせるために

必要な栄養素です。

十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が

起こりやすくなります。

また、脳や神経と関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。

日時:2014年11月13日 PM 04:03
隠れ脳梗塞チェックリスト

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隠れ脳梗塞はすなわち、無症候性脳梗塞ですから、

症状が現れない範囲での脳梗塞です。

この場合、症状がないことが、果たして症状を自覚しなかったのか、

自覚したものの見過ごしてしまったのか、また一時的にせよ、

ある意味で症状があったものの、いつの間にか消失してしまったのか、

さまざまなパターンが考えられます。

したがって、軽微の脳梗塞や大きな発作の前兆すべてにおいて、

無症候性脳梗塞の可能性があるという考え方をすべきでしょう。

一見、無症状に見える隠れ脳梗塞の小さなサインを見逃さないよう、

チェックしてみましょう。

次の19項目中3つ以上当てはまる人は、隠れ脳梗塞の恐れがあります。

 

≪隠れ脳梗塞チェックリスト≫

次の項目のうち、該当する項目はいくつありますか。

19項目中3つ以上当てはまる人は、隠れ脳梗塞の恐れがあります。

 

 □  何の前ぶれもなく頭痛や肩こりにおそわれることがある

 □  いつもめまいや耳鳴りがする

 □  歩くときに、足がもつれたり、つまずいたりする

 □  階段の上り下りや敷居をまたぐときに片方の足をよく引っかける 

 □  以前にくらべて手先が不器用になり、字がへたになってきた

 □  以前にくらべて計算がへたになってきた

 □  手足のしびれやふるえがある

 □  顔や唇がしびれることがある

 □  一時的に意識が遠のくことがある

 □  記憶がまったくなくなったり、もの忘れをしたりすることがある

 □  突然、呂律が回らなくなることがある

 □  早口で話をされると理解しにくい

 □  水や食べ物を飲み込みにくくなった

 □  すぐにむせたり、たんがからんだりする

 □  物が二重に見えたり、視野が欠けたりすることがある

 □  声がかすれて大声を出そうとすると息切れする

 □  ささいなことで急に泣きだしたり、大声で笑いだしたりする

 □  突然、冷や汗が出たり、動悸がしたりすることがある

 □  突然、気分が落ち込んだり、うつ状態になったりすることがある

 「自分で見つけて治す隠れ脳梗塞 より」

 

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「老化対策・栄養療法の一環にビタミンB12プラス優れた副成分」

ビタミンB12には、脳の血流をよくするとともに、脳神経の働きを改善あるいは

促進する作用があります。

同時に、動脈硬化の原因となるホモシステインや活性酸素(ふえすぎると体に害を及ぼす

非常に不安定な酸素)を除去する働きも持っています。

ビタミンB12が効果的に作用するには、ビタミンB12単体ではなく葉酸など

他のビタミンB群と一緒に摂取することが望ましく、また、ビタミンB群は

バランスよく摂ることで相乗効果を発揮します。

日常の生活習慣や生活環境を改善するとともに栄養面を改善することが大切です。

栄養療法の一環としてご利用いただきたいと思います。

日時:2014年11月 3日 PM 04:34
隠れ脳梗塞の進行を食い止めましょう!

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「まだら認知症」のかげに脳梗塞あり!

 「まだら認知症」という、ちょっと変わった名前の認知症は一般的には、

「記憶の低下が目立つのに、理解力や判断力はしっかりしている状態」とされています。

急に記憶の低下がはじまったり、悪化したり、日によって良かったり悪かったりする、

といった傾向がみられるのです。

また、からだの機能などに、変化が起こることもあります。

初期には、頭痛やめまい、耳鳴り、手足のしびれ。

人によって、歩行障害、言語障害、抑うつなどの症状がみられます。

記憶低下も含め、こうした症状はともすれば老化のせいと考えたり、

ほかの病気と間違えたりしがちです。

ところが、まだら認知症とされる症状は、じつは小さな脳梗塞が原因で起こることが

多いのです。

早く気がつけば改善や予防が可能です。

中高年になると、かなりの方に小さな脳梗塞(または脳出血)がみつかります。

その多くは自覚症状がないことから無症候性脳梗塞あるいは「隠れ脳梗塞」と

呼ばれています。

 

隠れ脳梗塞の進行を食い止めましょう!

 症状が出ていないから大丈夫とそのままにしておくと、後悔することになります。

血管が詰まっていることには違いがありません。

また、検査をしても異常がないのが怖いところです。

疑いがあると言われたら、まずは進行を防ぐことが大切です。

それには生活習慣を改善することが第一です。

 

日常生活での予防策

 予防のために、次のことを心がけましょう

 ■血圧をきちんと管理する

 ■食生活・体内時計を整える

 ■水分補給の再認識

 例えば、入浴後、運動中、運動後など、脱水症状を引き起こさないように水分を補給。

とくに高齢の方は水分不足に気づきにくいので1時間に一度はお茶を飲むなどの

習慣をつける。

 ■禁煙する

 ■可能な限り毎日、ストレスにならない程度にストレッチなど軽度の運動をする

   (ただし、高血圧治療を受けている方は医師に相談してから始めて下さい)

 

認知症とビタミンB12の関係の本当のところは?

 ビタミン欠乏症が原因で、認知症になるケースがあるそうです。

ビタミンの種類は、ビタミンB1、ビタミンB12、葉酸。

ビタミンが欠乏すると、記憶障害、無気力、集中力の低下、妄想、

錯乱の症状が出ることは事実です。

 東京武蔵野病院 副院長 田中信夫先生によれば、認知症患者の血中ビタミンB12は、

通常の人より少ないそうです。

認知症患者に、ビタミンB12を投与すると、ボケ症状、特に感情障害、夜間せん妄、

意欲、自発性の障害などの精神障害が軽くなると言われています。

 老人の認知症の3割〜5割を占めるアルツハイマー病の場合は、

脳細胞が萎縮する病気です。

この萎縮を食い止めるためには、脳細胞を生成するためのタンパク(アミロイドβタンパク)

合成、核酸合成が順調に行われる必要があるのです。

ビタミンB12は、タンパク(アミロイドβタンパク)合成と核酸合成の両方に役立っています。

さらに、ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経の働きを助けます。

十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると神経過敏などの症状が

起こりやすくなるのです。

脳や神経とも関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。

 

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 認知症の多くは、脳血管障害の積み重ねで起こり、その原因のほとんどが脳梗塞です。

ですから、脳梗塞の前兆である隠れ脳梗塞を早期発見することで多くの認知症を

防ぐことができるのです。

隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)は、早い人だと30代からあらわれ、40代を過ぎると

急に増加するといわれています。

 脳梗塞は、高血圧や糖尿病などの病気が原因となったり、生活習慣などによって

血液がドロドロになって血液循環が悪くなったりして、血管が厚く狭くなり、

脳の血管が徐々に詰まって進行していきます。


 一般的に、脳梗塞の初期には、大きさ数ミリ程度の微小な梗塞が数個出現し、

段階をへるごとにこの梗塞が脳のあちこちに見られます。

このような症状のないごく小さな梗塞が隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)です。

 脳梗塞をはじめとする脳血管障害を生活習慣病の一つととらえ、

ふだんから脳の血管を健康に保つ生活を心がけ、

脳梗塞を予防し、脳の健康を守ることが大切です。

 

「老化対策・栄養療法の一環にビタミンB12プラス優れた副成分」

ビタミンB12が効果的に作用するには、ビタミンB12単体ではなく葉酸など

他のビタミンB群と一緒に摂取することが望ましく、また、ビタミンB群は

バランスよく摂ることで相乗効果を発揮します。

生活習慣を変えるとともに栄養面の改善も非常に大切です。

栄養療法の一環としてご利用いただきたいと思います。

日時:2014年10月29日 AM 11:33
大きな動脈にできた血栓がはがれるアテローム血栓性梗塞

001.JPGのサムネイル画像 動脈硬化が起こる過程で柔らかいプラークが形成されます。

 この、中にたまった柔らかいかゆ状のプラークはアテローム(粥腫)とも呼ばれ、

アテローム血栓性梗塞の元凶です。

 
 アテローム血栓性梗塞の原因となる動脈硬化は、おもに頚動脈などの
 
太い血管に起こります。
 
柔らかく不安定なプラークが破れると、血小板が集まって血を固まらせます。
 
そのかさぶた(血栓)がはがれ、血液に乗って、さらにその先にある脳へと流れていきます。
 
 
 首には4本の太い頚動脈があり、常に大量の血液を脳に運んでいます。
 
首筋に指を当てるとドク、ドクと力強い脈動を感じるはずです。
 
 
 この頚動脈にできた血栓が血流とともに猛スピードで流れていく状況を
 
想像してみてください。
 
体全体を巡るのにわずか1分。
 
首から脳までは瞬時に届いてしまいます。
 
「流れる」というより「飛ぶ」と表現したほうが適切かもしれません。
 
 
 脳に飛んだ血栓は、複雑に張り巡らされた脳の血管をすり抜けようとしますが、
 
運悪く引っかかることがあります。
 
これがアテローム血栓性梗塞です。
 
しかし、多くの場合、強い血流に溶かされてすぐに虚血状態(血流の滞り)は解除されます。
 
これがいわゆるTIA(一過性脳虚血発作)、隠れ脳梗塞です。
 
 
 また、脳の血管にできたプラークが大きくなり、血管内腔(血液の通り道)を狭くして
 
虚血状態を引き起こすこともあります。
 
この場合は、徐々に血管が詰まるため、症状も段階的に出ることがあります。
 
 
 アテローム血栓性梗塞になると、運動麻痺や感覚障害のほか、失語、左右の区別や
 
ものの認識ができなくなる失認、手足の動かし方が分からなくなるなどが起こります。
 
アテローム血栓性梗塞は、近年、とても増えています。
 
「隠れ脳梗塞は自分で治す より」
 
 
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「老化対策・栄養療法の一環にビタミンB12プラス優れた副成分」
 
ビタミンB12が効果的に作用するには、ビタミンB12単体ではなく葉酸など
 
他のビタミンB群と一緒に摂取することが望ましく、また、ビタミンB群は
 
バランスよく摂ることで相乗効果を発揮します。
 
生活習慣を変えるとともに栄養面の改善も非常に大切です。
 
栄養療法の一環としてご利用いただきたいと思います。
 
日時:2014年9月25日 PM 03:17
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