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脳を鍛える読書の効果

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アメリカの大学の研究者らが、学生を対象に、本を読むことで脳にどんな反応が起きるか調べた研究があります。

論文によると、脳の活動に関係する血液の流れを5日間測定したあとで、翌日から長い小説を9日かけて読んだもらい、読書期間中も同じ検査を行いました。9日後に小説を読み終えると、そこからさらに5日間、検査を続けます。つまり、19日連続で検査したことになります。

すると、読書している期間だけでなく、読み終わって数日たっても、脳の言語、記憶、聴覚をつかさどる部分が活発に活動していることがわかりました。

 

 

脳を鍛える読書の効果

 

成人のなかでも高齢層の勉強というと、

脳を刺激するためのトレーニングを思い浮かべる人がいるかもしれません。

パズル、計算、クイズ、ゲームソフトなどさまざまな製品が開発されていて、

かなりのブームになっています。

しかし、これらのトレーニング法の効果については否定的な専門家が少なくありません。

 

イギリスでは1万人以上が参加して、思考力、記憶力、認知機能をきたえる

とうたうコンピューターゲームの効果を調べる実験が行われました。

けれども、トレーニングを6週間続けても脳の機能に変化はなく、

トレーニングの回数を変えても結果は同じでした。

 

この研究を実施した研究者らは、単純作業を繰り返す脳のトレーニングに取り組むよりも、

本を読む、絵を描く、人に会うなどの創造的な生活を送るほうが有効だろうと述べています。

これらは、いずれも「勉強」と「新しい経験」が求められる行為であり、

だからこそ長生きにつながる可能性があるのです。

 

読書については、アメリカの大学の研究者らが、学生を対象に、

本を読むことで脳にどんな反応が起きるか調べた研究があります。

2013年に発表された論文によると、

脳の活動に関係する血液の流れを5日間測定したあとで、

翌日から長い小説を9日かけて読んだもらい、

読書期間中も同じ検査を行いました。

9日後に小説を読み終えると、そこからさらに5日間、検査を続けます。

つまり、19日連続で検査したことになります。

 

すると、読書している期間だけでなく、読み終わって数日たっても、

脳の言語、記憶、聴覚をつかさどる部分が活発に活動していることがわかりました。

研究者らは、このとき「意味の具現化」が行われているのではないかと考えています。

難しそうな言葉が出てきましたが、たとえば、

約束の時間に遅れそうな場面を想像してください。

 

こんな時に限って信号がなかなか変わらず、血の気が引く思いがする。

大事な書類を忘れずに持ってきただろうか?

立ち止まって必死で確認しながら時計を見ると、

うわあ、あと7分しかない!……

こんな状況を想像するだけで冷や汗が出て、

胃が冷たくなるような気がするでしょう。

これが「意味の具現化」で、文字を目で追っているだけなのに、

実際に体験しているときと同じような反応が脳で起きることをいいます。

 

本を夢中で読んでいると、次第に登場人物になりかわって

自分が行動しているように感じることがあります。

この感覚は脳がフィクションと現実を混同することで起こります。

先ほどの研究では、読書を終えて5日たっても脳の反応が続いていました。

読書は「意味の具現化」を通じて、脳に長く影響をあたえるのです。

 

大切なのは、その場面を脳でありありと思い浮かべることなので、

漫画や、さし絵がたくさん入った本は適していないと思います。

速くたくさん読む必要もありません。

自分のペースで、周囲のものごとが耳に入らないくらい、

本の内容に集中して読んでください。

「「日本人の体質」研究でわかった長寿の習慣 より」

 

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寒暖の差、生活の変化が激しい毎日は、私たちの身体にも大きなストレスを与えます。

そんな日々が続くと、自律神経は、その変化に対応しきれなくなって、

やがて疲れやめまい、不眠、頭痛といった症状が現れてきます。

自律神経を整えるためには生活リズムを作るとともに栄養面も非常に大切です。

 

私たちの脳の中で司令塔のような役割をしているセロトニン神経という

神経細胞が弱ってきており、軽い不調からうつ病、パニック症候群、

さまざまな依存症などを引き起こす原因になっています。

この現象は大人から子どもまで老若男女に広がっています。

セロトニン神経は、日を浴びることや意識した呼吸、

簡単な運動をすることなど日常生活に少し工夫を加えることによって鍛えることができます。

 

脳には無数の神経細胞があり、その神経細胞の末端からセロトニンやアセチルコリン、

ドーパミンなどの神経伝達物質を放出しています。

イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニン、アセチルコリン、

ドーパミンなどが不足していることが考えられます。

そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な

糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。

また、脳の唯一のエネルギー源であるブドウ糖が足りなかったり、

神経伝達物質を放出するときに働くカルシウムが不足したりしているのも

原因のひとつと考えられます。

 

からだが疲れやすいのは、エネルギー不足のこともあり、

からだにたまった老廃物がうまく代謝されないためでもあります。

ビタミンB群は、エネルギーの供給や老廃物の代謝にはたらいています。

いわば元気の素です。

ビタミンB12や葉酸をはじめとするビタミンB群は、ミネラル、アミノ酸などの

栄養素と協力し合っているため一緒にバランスよく摂ることがとても重要なのです。

また、ビタミンB12と葉酸、ビタミンB6の吸収が悪くなると、

動脈硬化の原因として注目されているホモシステインが増えるといわれています。

日時:2020年4月13日 PM 04:54
くよくよする人も、イライラする人も、ビタミンB群が救世主

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ビタミンB群は、B1、B2など8種類のビタミンを総称した呼び名です。ビタミンB群のほとんどは、欠乏すると脳障害や精神疾患を引き起こします。

ビタミンB群はどんなバランスのよい食事を心がけても、1日に1mgを摂取するのが精一杯。心身ともに健康な人であれば、その量でも健康を維持できますが、すでに病気や症状が出ている人は、1mgではビタミンB群不足に陥ってしまいます。

残念なことに、医療や健診で行なわれる検査の一般的な読み方では、不足を発見することができず、不足を自覚するのが難しいです。

 

 

くよくよする人も、イライラする人も、ビタミンB群が救世主

 

落ち込みやすいことと、怒りっぽいことは一見すると違う症状に感じます。

しかし、感情のコントロールがうまくできないという点では同じです。

GABA、セロトニン、ドーパミンなどの脳内神経伝達物質の合成と

代謝がうまくいってないのです。

その原因のひとつが、やはり栄養の過不足だと考えられます。

 

GABA、ドーパミン、セロトニンの合成には、

主原料のアミノ酸以外に、ビタミンとミネラルが必要で、

ビタミンB群のサプリメント摂取が

有効な場合があります。

 

ビタミンB群は、B1、B2など8種類のビタミンを総称した呼び名です。

ビタミンB群のほとんどは、欠乏すると脳障害や精神疾患を引き起こします。

ビタミンB群欠乏症の代表としては、B1はウェルニッケ脳症、

ナイアシン(B3)は不安増大や幻覚症状、B6は不眠とうつ病、

B12はうつ病、幻聴、幻覚のほか、思考力の低下も招きます。

とくにウェルニッケ脳症は一度発症すると治りませんから、

お酒を控える、ジュースの過剰摂取をやめるなど、

未然に防ぐことが大切です。

 

じつは、ビタミンB群はどんなバランスのよい食事を心がけても、

1日に1mgを摂取するのが精一杯。

心身ともに健康な人であれば、その量でも健康を維持できますが、

すでに病気や症状が出ている人は、

1mgではビタミンB群不足に陥ってしまいます。

残念なことに、医療や健診で行なわれる検査の一般的な読み方では、

不足を発見することができず、不足を自覚するのが難しいです。

そのため、落ち込みやすい、イライラしやすいなどの症状に心当たりがあるなら、

サプリメントを取り入れることをおすすめします。

 

サプリメントには、特定のビタミンBだけのタイプもありますが、

身体のなかで8種類が協力し合って働くので、個々に摂取するより

すべてのビタミンBが含まれている「ビタミンB複合体」を選びましょう。

 

とくに、糖質をたくさん食べている人、お酒、ジュースを飲む人は要注意です。

血糖スパイクが起こるうえに、糖質の分解にもビタミンB群が使われるので、

糖質を取りすぎると、脳内神経伝達物質を作る分が不足してしまいます。

血糖値の上昇も気分の浮き沈みに関係しますから、糖質を控え、

ビタミンB群を多く摂取するように心がけてください。

寝つきが悪い人も、ビタミンB群不足の可能性大。

ビタミンB群が足りなくて糖質が分解しきれず、脳が高血糖状態になり

、眠りにつきづらくなります。

寝る前にビタミンB群を摂取しておけば、血糖が分解されて血糖値が安定し、

眠りやすくなります。

「栄養で人生は変わる より」

 

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からだが疲れやすいのは、エネルギー不足のこともあり、

からだにたまった老廃物がうまく代謝されないためでもあります。

ビタミンB1はエネルギーの供給だけでなく、老廃物の代謝にもかかわっています。

B1だけではありません。

B2、ナイアシンなどのほとんどのビタミンB群は、

エネルギーの供給や老廃物の代謝にはたらいています。

いわば元気の素です。

B群は協力しあっていますから、どれが欠けても疲れやすくなります。

したがっていっしょにとるのが効果的です。

 

また、脳を酷使するときには、たくさんのビタミンB群が消費されています。

B群は脳の働きに重要な役割を担っているのです。

糖質を分解するB1が不足すると、脳のエネルギーが不足し、

とたんに頭が回らない状態になります。

また、脳の神経伝達物質の合成すべての段階に関わっています。

神経の働きを整えたり、傷んだ神経を補修したり、

タンパク質をドーパミンやセロトニンといった神経伝達物質に作り替えるなど、

「脳力向上」のためにもB群は欠かすことができないのです。

日時:2020年2月 1日 AM 11:41
卵には「若返りに必要なすべての栄養素」が揃っている

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卵が優秀な理由は、主に2つあります。

1つは良質なタンパク質と、吸収効率のよいヘム鉄、亜鉛が豊富なこと。タンパク質とヘム鉄、亜鉛はうるおい成分の合成に欠かせません。

もう1つは、さらに重要なのですが、ビタミンB群が多いこと。ビタミンB群が豊富だと新陳代謝が活発になります。新陳代謝が活発になるとダイエット効果が高まります。

逆に、ビタミンB群が不足すると老化が進み、疲れやすくなったり、めまいや頭痛の原因にもなるのです。

卵はコレステロールの多い食品ですが、このコレステロールは肌のうるおいをキープするうえで重要な役割を果たします。

 

卵には「若返りに必要なすべての栄養素」が揃っている

 

実年齢を若く見せる秘訣――それは、1日1個卵を食べることです。

これだけで、衰えてきた肌が一気に若返ります。

卵は衰えた肌を若返らせるために最も有効な食材なのです。

30歳をすぎると、うるおい成分が減るため、肌が乾燥したり、

シワ、たるみができたりと、何かと肌トラブルが起こりやすくなります。

また、基礎代謝と新陳代謝の両方が低下するため、

20代の頃と比べると、格段に太りやすくなります。

そうした肌の衰えを抑え、体を若返らせてくれるすごい食材が卵なのです。

 

若返りするうえで、必須の栄養素があります。

それは、良質なタンパク質、ヘム鉄、亜鉛、ビタミンB群です。

じつは、これらの若返りに必須のすべての栄養素が揃っているのは、

世界中の食材を探しても卵だけなのです。

卵が、体を若返らせるすごい食材だということがおわかりいただけましたか?

 

卵が優秀な理由は、主に2つあります。

1つは良質なタンパク質と、吸収効率のよいヘム鉄、亜鉛が豊富なこと。

タンパク質とヘム鉄、亜鉛はうるおい成分の合成に欠かせません。

もう1つは、さらに重要なのですが、ビタミンB群が多いこと。

ビタミンB群が豊富だと新陳代謝が活発になります。

新陳代謝が活発になるとダイエット効果が高まります。

逆に、ビタミンB群が不足すると老化が進み、

疲れやすくなったり、めまいや頭痛の原因にもなるのです。

卵はコレステロールの多い食品ですが、このコレステロールは

肌のうるおいをキープするうえで重要な役割を果たします。

 

とはいえ、卵を毎日食べるのは食べすぎです。

卵は1週間に7個ではなく、6個ぐらいが若返りに最適な量です。

卵の食べ方は、卵焼きや目玉焼きといったシンプルな料理がおすすめです。

なぜなら、卵の食べすぎを防げるからです。

卵を使った料理には、オムライスやチーズオムレツなどがあります。

たとえは、オムライスの場合、ケチャップやご飯、

チーズオムレツの場合、チーズといったように、

卵以外の食材や調味料から余計なカロリーを取ってしまうことになります。

卵焼きや目玉焼きのようにシンプルな料理であれば、

余分なカロリー摂取を防ぐことができるからです。

 

食べるタイミングは夕食がおすすめです。

なぜなら、うるおい成分が合成されるのは、就寝中だからです。

卵の栄養が、うるおい成分の合成を助けるわけです。

「食べれば食べるほど若くなる法 より」

 

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物忘れに関する神経伝達物質の中で記憶と学習にかかわっているのはアセチルコリン。

このアセチルコリンはコリンと酵素を原料にしてつくられています。

ビタミンB12は、アセチルコリンを活性化して神経伝達をスムーズに行う働きをもっています。

 

また、アルツハイマー型認知症の患者の脳脊髄中にはビタミンB12が少ないことが確認されています。

アルツハイマーの脳ではアセチルコリンが減少していることから、

アセチルコリン不足がアルツハイマーのひとつの原因とも考えられています。

アセチルコリンの合成にはコリン、ビタミンB1、ビタミンB12などがかかわっています。

同時にこれらの栄養をとることが、アセチルコリンを増やすことにつながるわけです。

通常、コリンはレシチン(フォスファチジルコリン)のかたちで、食材から摂取されます。

レシチンは、とくに脳の神経細胞の細胞膜にはたくさん含まれていて、多彩な働きをしています。

血液にのって運ばれる栄養の細胞内へのとり込みや細胞内の老廃物の排出、

神経伝達物質の放出や情報ネットワークの形成といった、脳の機能全体に深くかかわっています。

「脳の栄養素」と呼ばれるレシチンを多く含んでいる食品の代表は「卵黄」です。

 

老人の認知症の3割〜5割を占めるアルツハイマー病の場合は、脳細胞が萎縮する病気です。

この萎縮を食い止めるためには、脳細胞を生成するためのタンパク合成、

核酸(DNA)合成が順調に行われる必要があるのです。

ビタミンB12は、脳細胞のタンパクと核酸(DNA)の生合成を司っています。

新しい核酸、タンパク質が生まれ、それによって細胞も新しく生まれ変わり、

「こわれた組織、細胞」と「新生の組織、細胞」が入れ替わります。

その結果若さにもつながると考えられます。

日時:2019年7月24日 PM 04:21
ビタミンB群不足は不眠や集中力低下も引き起こす

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ビタミンB群不足であらわれる症状に、睡眠障害があります。

睡眠をコントロールする神経伝達物質が十分にできないため、睡眠のリズムが乱れ、夜寝付けない。昼間眠くなる、悪夢を見るといったことがあります。

ビタミンB群を積極的にとるようにしたところ、寝付きがよくなったという事例が多数報告されています。

眠れないからアルコールに頼る人もいますが、寝酒は逆効果です。アルコールを分解するときにビタミンB群が大量に消費されてしまうからです。

集中力や記憶力の低下もビタミンB群不足に伴う症状です。

 

 

ビタミンB群不足は不眠や集中力低下も引き起こす

 

仕事や勉強などの作業で頭を使う人や、集中力を必要としている人は、

明らかにビタミンB群が消費され、ビタミンB群不足になっているので、

特に気をつけてほしい。

 

今から10年ほど前、ある大学の芸術学部で

食事とうつの関係について講義をしたことがあります。

なぜ大学の芸術学部からそのような内容で声がかかったのかというと、

芸術学部の学生は、

ほかの学部と比べてうつなどの精神症状で学校を辞めてしまうことが多いため、

それに危機感を覚えた学校側からの依頼だったのです。

 

芸術学部は写真や絵、映像、文芸など、独特の集中力を必要とする学部です。

まさに「ビタミンB消耗型」の生活を送っているのです。

おそらく人一倍、ビタミンB群を消費してしまい、

うつなどの精神症状が出てしまうケースが多かったのではないでしょうか。

 

講義の結果は大好評で、後に学生さんからもらったアンケートには、

「1人暮らしなので、これからは食生活を見直します」

「軽度のパニック障害でしたが、食生活を見直したらパニックが出にくくなりました」

などといった感想がたくさん書かれていました。

その素直な感想が嬉しくて、いまだに大切に保管しています。

 

ところで、ビタミンB群不足であらわれる症状に、睡眠障害があります。

睡眠をコントロールする神経伝達物質が十分にできないため、

睡眠のリズムが乱れ、夜寝付けない。

昼間眠くなる、悪夢を見るといったことがあります。

子どもの場合はよく寝言をいう、夜中に突然叫ぶ、

といった症状があらわれることも少なくありません。

 

ビタミンB群を積極的にとるようにしたところ、

寝付きがよくなったという事例が多数報告されています。

 

眠れないからアルコールに頼る人もいますが、寝酒は逆効果です。

アルコールを分解するときにビタミンB群が大量に消費されてしまうからです。

 

集中力や記憶力の低下もビタミンB群不足に伴う症状です。

ビタミンB群が不足すると、情報処理能力はガクンと落ちる。

 

例えばビタミンB群が不足しているときにテレビの視聴やネットサーフィン、

読書をしていると、画面から次々にあらわれる映像や情報を処理しきれなくなる。

そして観るのが嫌になり、煩わしく感じるようになります。

 

日々、大量の情報に接している現代人にとって、

これはかなりハンディキャップになるのではないでしょうか。

「「うつ」は食べ物が原因だった! より」

 

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記憶力の減退も、脳の老化を示す典型的な症状ですが、

記憶のネットワークを活性化する働きをしているのが、

脳の海馬という組織であることはよく知られています。

その海馬には、アセチルコリン系神経が集中しているのです。

 

脳が老化し、萎縮してしまうアルツハイマーとの関係はとくに深く、

アルツハイマーの脳ではアセチルコリンが減少していることから、

アセチルコリン不足がアルツハイマーのひとつの原因とも考えられています。

 

アセチルコリンの合成にはコリン、ビタミンB1、ビタミンB12などがかかわっています。

同時にこれらの栄養をとることが、アセチルコリンを増やすことにつながるわけです。

通常、コリンはレシチン(フォスファチジルコリン)のかたちで、食材から摂取されます。

 

レシチンはアセチルコリンの材料になるだけではなく、細胞膜の材料にもなっています。

とくに脳の神経細胞の細胞膜にはたくさん含まれていて、多彩な働きをしています。

血液にのって運ばれる栄養の細胞内へのとり込みや細胞内の老廃物の排出、

神経伝達物質の放出や情報ネットワークの形成といった、

脳の機能全体に深くかかわっています。

これが、レシチンが「脳の栄養素」と呼ばれるゆえんです。

そのレシチンを多く含んでいる食品の代表が卵黄です。

なお、レシチンをアセチルコリンに合成するには、

ビタミンB群が欠かせないため、同時にとることが望ましいのです。

 

 

日時:2019年4月26日 PM 05:03
生活習慣の影響で起こる「ビタミンB群不足」

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脳を酷使するときには、たくさんのビタミンB群が消費されています。

B群は脳の働きに重要な役割を担っているのです。

糖質を分解するB1が不足すると、脳のエネルギーが不足し、とたんに頭が回らない状態になります。

また、脳の神経伝達物質の合成すべての段階に関わっています。

神経の働きを整えたり、傷んだ神経を補修したり、タンパク質をドーパミンやセロトニンといった神経伝達物質に作り替えるなど、「脳力向上」のためにもB群は欠かすことができないのです。

 

 

生活習慣の影響で起こる「ビタミンB群不足」

 

たんぱく質が脳内神経伝達物質のおおもとなら、

合成の過程で大きくかかわっているのがビタミンB群です。

 

たんぱく質は、ドーパミンやノルアドレナリン、セロトニン、

GABAなどの神経伝達物質につくり変えられていきますが、

そのつくり変えになくてはならない働きをするのがビタミンです。

ビタミンが、つくり変えに作用する補酵素になるのです。

なかでも、特に重要なのがビタミンB群です。

 

ビタミンB群とは、ビタミンB1、B2、B6、B12、ナイアシン(B3)、

パントテン酸、葉酸、ビオチンの総称です。

これらは単独ではなく、複合的に作用するのが特徴です。

 

ビタミンB群のなかでも神経伝達物質の合成に欠かせないのがビタミンB6です。

神経伝達物質であるドーパミン、セロトニン、GABAについても、

それに変わる反応はすべてビタミンB6がかかわっています。

それらの反応で主役を務めるのは酵素ですが、

ビタミンB6がなければ、酵素は何の働きもできません。

ビタミンB6という名脇役があってこそ、

酵素ははじめて主役として活躍できるのです。

 

一方で、ビタミンB群は実に消費されやすい栄養素です。

生活習慣の影響で、いとも簡単に消費されてしまいます。

消費される原因の筆頭に挙げられるのが、糖質の摂取です。

 

ビタミンB群は別名「代謝ビタミン」と呼ばれているように、

あらゆるものの代謝に使われてしまいます。

 

ビタミンB群はエネルギーの産生に欠かせない栄養素です。

エネルギーとなるのは、

私たちが食べ物から摂取したたんぱく質や脂質、糖質。

もちろんこれらは、摂取したからといって、

そのまま体の一部になるわけではありません。

胃腸で消化・吸収されてはじめてエネルギーとして使われるのですが、

このエネルギー代謝に欠かせないのが、ビタミンB群なのです。

 

ですから、糖質を大量に摂取すると、

ビタミンB群は糖の代謝に使われてしまいます。

糖質依存の食生活を送っていると、

それだけビタミンB群も必要となり、

ビタミンB群不足に陥ります。

糖質だけではありません。

偏った食生活やアルコールやカフェインを摂取したとき、

喫煙、薬の服用などでも消費されてしまうのです。

 

生活習慣や体質などによって消費量が違うため、

その消費量は個人差が大きいことも特徴です。

「「うつ」は食べ物が原因だった! より」

 

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うつ病は、今やサラリーマンの3割近くに見られ、

「心のかぜ」ともいわれるほどポピュラーな病気になりました。

原因としては、精神的なストレスのほか、

コンピューターによるテクノストレスや、

テレビやゲームなどによる眼精疲労などが元になることもあります。

脳内の神経伝達物質であるセロトニンやノルアドレナリンが減少したり、

視床下部や下垂体といった脳の機能の異常なども、

原因として考えられています。

不足している栄養素がないよう食生活の乱れに注意したり、

パソコンなどを使いすぎないように気をつけたりといった、

生活全般を見直してみることが必要です。

 

脳を酷使するときには、たくさんのビタミンB群が消費されています。

B群は脳の働きに重要な役割を担っているのです。

糖質を分解するB1が不足すると、脳のエネルギーが不足し、

とたんに頭が回らない状態になります。

また、脳の神経伝達物質の合成すべての段階に関わっています。

神経の働きを整えたり、傷んだ神経を補修したり、

タンパク質をドーパミンやセロトニンといった神経伝達物質に作り替えるなど、

「脳力向上」のためにもB群は欠かすことができないのです。

日時:2019年4月 8日 PM 04:13
そもそも自律神経とは、何だろう

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風邪を引かないようにうがいや手洗いをするのと同じように、自分はストレスに弱いと思う人はそれなりの対応策を考えておいたほうがいい。ときどき意識して深呼吸をするだけでも、気持ちは落ち着くはずです。

最初に息を吸ってもいいのですが、うまくいかなければ、まず大きく息を吐き切ってしまうのがコツ。こうして肺の中を空っぽにすると、人間は自然と大きく息を吸います。これを繰り返すのです。

また、うつなどの気分障害には、ヨガを始めとする「瞑想」がいい、という話もあります。何も考えずに呼吸のみに意識を集中することで、脳は一時的にせよ休息状態に入ります。

 

 

そもそも自律神経とは、何だろう

 

「自律神経失調症」というものがあります。

 

人間は、脳が“自律的”に呼吸や血流をコントロールしています。

胃腸などの内臓もそうです。

手足などは自らの意思でコントロールしていますが、

たとえば「この夕食は、早めに消化しよう」とか

「心臓は止まらないようにしよう」などとは考えません。

これらは、脳がほどよくコントロールしているのです。

しかし、ストレスがたまったり不規則な生活を続けていると、

この「自律神経」が乱れてきます。

 

これといって内臓などに異常がないのに、

原因不明の症状が出てくる状態です。

頭痛、下痢、便秘、胃痛、体がだるい、疲れやすい、めまい……

そしてそれらによる不安感や不眠など、

ありとあらゆる症状が出てきます。

 

自律神経は内臓や血管など、全身をコントロールしており、

周囲の状況に合わせて脳が体の機能を調整します。

たとえば、暑いと汗をかき、寒いとトイレが近くなる……

というように働くわけです。

 

生命を維持するためにはなくてはならないものです。

 

自律神経の働きが不安定になると、うつにつながる

 

うつや落ち込みに自律神経が大きく関わっていることは、

おわかりだと思います。

自律神経が不安定になることで、心身にさまざまな悪影響を及ぼし、

重くなると「うつ病」に進むのです。

 

ストレスがかかりすぎると、普通なら自然に働いている自律神経が

うまく機能しなくなります。

しかし自律神経は、「こうやって治そう」と思って

治るものではありません。

人間の意思とは関係なく心身が働いているものだからです。

 

いわば「自律神経失調症」は病名ではなく“状態”をあらわすもの

だと思えばいいのです。

病気ではないのですから、生活習慣を整えることで、

意外とあっさり治る。

 

うつの“入り口”かもしれませんが、うつ病ではありません。

 

ストレスを感じると交感神経が興奮するだけでなく、

副交感神経との切り替えがうまくいかなくなります。

繰り返しになりますが、これが自律神経失調症なのです。

 

ストレスがなくなっていけば、

副交感神経が活発になってリラックス状態になります。

ですが常にストレスがかかっていると、

この切り替えができにくくなるのです。

 

交感神経は元気をみなぎらせたりするのに必要なものではありますが、

ずっとこの状態だと眠れなかったり興奮状態が収まりません。

 

忙しさは自律神経の敵でもある

 

ザックリ言ってしまうと、

自律神経失調症は「メリハリ不足」でもあります。

 

人間は、交感神経と副交感神経がメリハリ良く働いています。

しかし不規則な生活、忙しすぎる生活、

気持ちに余裕がない生活には、メリハリがありません。

 

休むべきときには休み、忙しく活動すべきときには一気に動く

というリズムのようなものが必要になります。

しかしストレスがあふれるような状態では、

このリズムが乱れてきます。

脳も休まらないから自律神経も弱ってきます。

 

だからこそ、忙しさばかりの生活はできるだけ避けたいのです。

ただ、適度な忙しさは、ぼんやり何もしないよりはずっとマシです。

 

風邪を引かないようにうがいや手洗いをするのと同じように、

自分はストレスに弱いと思う人はそれなりの対応策を

考えておいたほうがいい。

ときどき意識して深呼吸をするだけでも、

気持ちは落ち着くはずです。

 

最初に息を吸ってもいいのですが、

うまくいかなければ、

まず大きく息を吐き切ってしまうのがコツ。

こうして肺の中を空っぽにすると、

人間は自然と大きく息を吸います。

これを繰り返すのです。

 

また、うつなどの気分障害には、

ヨガを始めとする「瞑想」がいい、

という話もあります。

何も考えずに呼吸のみに意識を集中することで、

脳は一時的にせよ休息状態に入ります。

 

脳の詳しい説明は省きますが、「前頭前野」(脳の前部)が

心や身体に命令を出し、「海馬」という部分が情報を蓄えています。

うつになると元気がなくなったり、ときには記憶力も鈍るのは、

前頭前野と海馬の機能が衰えてきたせいでもあります。

 

ここを休ませてやることも、ストレス対策には重要になってくるのです。 

「「うつ」にならない習慣抜け出す習慣 より」

日時:2018年8月28日 PM 04:37
脳も体も健康で長生きできるかどうかは、10の生活習慣で決まる

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家族に心臓疾患やがんになった人がいて、自分もそのような資質を持っていたとしても、生活習慣でそうした病気にならずにすむことは可能です。

脳の働きについても、生まれつき、遺伝がかかわっていることは確かです。しかし、脳は、その使い方次第でいくらでも力を発揮するようにできるのです。

体の健康を維持して脳がフルに力を発揮できるような土台を整え、頭を使う生活を習慣にすることで可能になります。科学的な根拠をもとにして、具体的にどのような生活を心がければいいのかを、誰でもできる10の基本を、挙げておきましょう。

 

 

脳も体も健康で長生きできるかどうかは、10の生活習慣で決まる

 

遺伝的な要素で、男に生まれるか、女に生まれるかのように、

生まれつき絶対に自分の力では変えられないこともあります。

しかし、家族に心臓疾患やがんになった人がいて、

自分もそのような資質を持っていたとしても、

生活習慣でそうした病気にならずにすむことは可能です。

脳の働きについても、生まれつき、遺伝がかかわっていることは確かです。

しかし、凡人であっても、レオナルド・ダ・ヴィンチやアインシュタイン

などのような天才になることはできないとしても、その使い方次第で、

脳はいくらでも力を発揮するようにできるのです。

体の健康を維持して脳がフルに力を発揮できるような土台を整え、

頭を使う生活を習慣にすることで可能になります。

科学的な根拠をもとにして、具体的にどのような生活を心がければいいのかを、

誰でもできる10の基本を、挙げておきましょう。



1. 週に2〜3回以上、1回30分以上運動をする

若くて体力がある方なら、できれば自分のペースでのジョギングがおすすめですが、

速歩でも充分です。

健康な人なら50代までは、腹筋、背筋などの筋力運動も織り交ぜるようにしてください。

高齢な方は無理は禁物です。

軽い農作業や趣味として庭仕事や家庭菜園などをすれば、筋力も使います。

有酸素運動として、手軽なのはウォーキングです。

できれば毎日30分以上は歩くようにしましょう。

年齢次第ですが、無理して早く歩かなくても、自分のペースで散歩でいいのです。

運動不足の30〜40代の方は、とりあえず、

速歩でのウォーキングからはじめるのがベストです。



2. 食生活のバランスに気をつけ、食べ過ぎない

バランスも大事ですが、もう一つ指摘しておきたいのは、

食べ過ぎないようにすることです。

昔から「腹八分目」と、多少もの足りない程度が健康にいいといわれてきました。

動物実験では、食事制限をすることで寿命が延びることが報告されています。

さらに最近では、空腹のときに出る消化管ホルモンである「グレリン」が出ると、

脳に作用して、脳の働きがよくなるということも報告されています。



3. ストレスをうまく受け流す

人間生きている限り、日々、いろいろなストレスを受けざるを得ません。

同じようにストレスを受けても、それほどこたえない人と、

いつまでも悩み続けたりする人がいます。

楽観的で、あまり悩まない人はそれだけトクをしていることになるのでしょうね。

気持ちのもち方生活習慣で、ストレスをうまく処理することはできるのです。

散歩や運動、趣味などで気分転換をはかったり、

ある人との関係がストレスのもとになっているのならば、

その人となるべく距離をあけるといった方法をとることです。

そうはいっても、自分ではどうにもできない状況というものもあるでしょう。

そんなときは、自分がちょっと変わればいいのではないでしょうか。

神経質な人は、人や状況にとらわれすぎて振り回されることで

ストレスが大きくなるのですから、

多少自分勝手に振る舞うといったことも必要です。



4. 人とのコミュニケーションのある生活

仕事をしていれば必然的に日常的に脳を使います。

しかし、定年退職して現役を退いたとたんに、それまで仕事以外のつき合いが

他にない人は、人間関係がさらにそれまで仕事一筋で家族との会話も少なかった

となると、一日中家にいても家族との会話もほとんどないことになります。

それでは、脳の老化を招き、認知症への道を歩むことにもなりかねません。

もっとも大切なのは家族との会話です。

夫婦や親子の間は、リラックスして話ができます。

それが脳にとってもいいのです。

さらに、趣味などのサークル活動を広げて、近所の人たちなどとのつき合い、

コミュニケーションをはかることも大切です。
 

5. 好奇心を持って、新たなことに挑戦する

6. 学習習慣を続ければ記憶力は保たれる

7. 目標をもつ

 

8. 自分に報酬を与える

報酬を期待することで、ドーパミン神経が活発になるのです。

これを活用して、脳が活発に働くようにすればいいのです。

人から、あるいは社会から報酬が与えられないならば、何かを達成したら、

自分で自分に報酬を与えて、モチベーションを高めるというのも一つの方法です。

人間は叱られたりけなされたりしたら、やる気が起こりません。

怒ればノルアドレナリン、アドレナリンが出て、

精神的にだけでなく体にも悪影響を及ぼしかねません。

できれば、つねに自分の気持ちをいい状態にもっていって、

やる気が起こり、脳も活性化するようにしましょう。



9. 本を読む習慣を維持する

言語野が活動しますし、それだけでなく脳の各部位が活動します。

言語は脳の活動の基本です。この基本能力を維持することは、

脳の基礎体力の維持につながります。

 

10. 意識的に段取りをする

たとえば、料理をするには、まず、野菜や肉を切って、

それを煮たり炒めたりして、味付けをする。

さらに、それをしながら、別の料理の準備をするといったように、

段取りが必要です。

料理に慣れている女性(もちろん男性でもそういう人はいますが)ならば、

それほど意識しなくても順番どおり、段取りよくできますね。

日常的な仕事であれば、女性が料理をするように、それほど意識しなくても、

能率的にこなしているでしょう。

何でも慣れればあまり意識せずにうまくできるようになりますが、

それは脳のシナプス(神経細胞と神経細胞の間)のつながりがよくなって

その段取りが脳の中に組み込まれていて素早く反応するようになっているのです。

そのとき、脳は省力化するようになっています。

しかし、複雑なことや新しい仕事をする、新しい料理をつくるとなれば、

意識的に段取りを考えなければなりません。

それが脳にとってはいいことなのです。

ときには脳に負担を与える必要もあるのです。

そして、その新たなことに慣れれば、それほど意識しなくても

素早くできるようになります。

 

ほかに脳にいい生活習慣としては、同じ睡眠時間であれば、

早寝早起きのほうが、食事も規則的になり、健康にはいいので、

朝型の規則正しい生活のほうが脳にいいことはいうまでもありません。

睡眠時間については、かなり個人差があります。

人によって眠りの深さが違いますから、

短時間でも深い睡眠がとれればそれでいいのです。

時間にこだわる必要はありません。

「いつまでも「老いない脳」をつくる10の生活習慣 より」

日時:2018年3月 8日 PM 03:07
【食事認トレ3】「おかずは魚優先」で脂質バランスを改善

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脂質は、脳の神経細胞をはじめ全身の細胞の細胞膜や、DNAをつくる際に必要とされる材料です。ダメージを負った細胞を修復するときにも使われます。

ですから、摂りすぎにも問題がありますが、摂取量を減らしすぎることにも問題があります。

日々の食生活の中で適度な摂取量を維持しながら、身体によい脂質とあまりよくない脂質のバランスを、よいほうに傾けることが重要となります。

また、認知症をはじめとする生活習慣病を予防するには、高齢であればあるほど良質なタンパク質の摂取が必要となります。

 

【食事認トレ3】「おかずは魚優先」で脂質バランスを改善

 

■脂質は摂取量を減らしすぎてもダメ

脂質(脂肪)の中には認知症や各種の生活習慣病を防ぐものと、

発症を促進するものとが混在しています。

 

脂質は、脳の神経細胞をはじめ全身の細胞の細胞膜や、

DNAをつくる際に必要とされる材料です。

ダメージを負った細胞を修復するときにも使われます。

 

ですから、摂りすぎにも問題がありますが、

摂取量を減らしすぎることにも問題があります。

日々の食生活の中で適度な摂取量を維持しながら、

身体によい脂質とあまりよくない脂質のバランスを、

よいほうに傾けることが重要となります。

 

そこで着目したいのが、食事の際の主菜(おかず)の選択です。

 

認知症をはじめとする生活習慣病を予防するには、

高齢であればあるほど良質なタンパク質の摂取が必要となります。

そのため、1日1パックは食べてほしい納豆による植物性タンパク質のほかにも、

主菜で肉や魚を適度に食べて、動物性タンパク質を補給することが求められます。

 

■DHAやEPAをたくさん摂取できるのは魚

このとき、肉か魚かどちらかを選ぶとするならば、

できるだけ魚を選ぶようにすると脂質バランスを改善できます

 

というのは、牛や豚、鶏などの肉には、認知症をはじめとする

各種の生活習慣病を引き寄せやすい「飽和脂肪酸」という種類の脂質が

多く含まれているからです(もちろんササミなどの例外もあります)。

それに対し、魚に含まれる油にはDHAやEPAなど病気の予防効果が高い

ω-3系脂肪酸が多く含まれています。

 

DHAことドコサヘキサエン酸は、脳や神経細胞の発育や機能維持に

不可欠な成分であり、たくさん摂ることで神経細胞がよりスムーズに

情報伝達を行える効果があると考えられています。

また、精神状態を安定させ、記憶力を挙げる効果もあると期待されるなど、

認知症を予防したり、軽度認知障害から回復したりするためには、

ぜひとも摂りたい栄養素と言えます。

 

またEPAことエイコサペンタエン酸については、

動脈硬化や心臓病の強い予防効果があるとほぼ証明されており、

血管の状態を改善して、認知症や各種生活習慣病を予防する効果が見込めます。

 

ずっと魚では飽きてしまいますので、決して毎食でなくともかまわないのですが、

主菜を肉と魚のどちらにしようか迷ったときには極力魚のほうを選ぶことで、

動物性のタンパク質をしっかりと補給しながら、

脂質のバランスの改善も図れるというわけです。

 

必然的に魚を食べる機会が多くなる和食は、こうした意味でも、

お勧めの食事スタイルと言えるでしょう。

「認知症予防トレーニング「認トレ」一生ボケない!38の方法 より」

日時:2017年10月13日 PM 02:50
この栄養をとれば脳と心が元気になる!

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ビタミンB12は脳の機能維持にとても重要です。

研究によると60〜69歳までの24%、70〜79歳までの32%、90歳以上の40%のが、ビタミB12が欠乏しているといわれます。これは年をとると胃の機能が低下し、内因子の分泌が低下するからです。

ビタミンB12の欠乏は、ボケまたはアルツハイマー病の症状に似たような症状を呈します。血液検査では見つけられないような軽度の欠乏でも、ボケのような神経異常を引き起こします。

 

 

この栄養をとれば脳と心が元気になる!

比較的高齢者に足りなくなりがちで、しかも脳の機能に重要な役割を果たし、

さらに補給が欠乏しやすいビタミンについて。

 

≪ビタミンB12が不足すると記憶障害を起こす≫

ビタミンB12は、以前は貧血を治すビタミンとしてしられていました。

これが不足すると悪性貧血という病気になります。

 

かつて、知人が胃ガンの手術をうけ、胃を摘出しました。

幸い再発もなく、経過は順調でしたが、徐々に記憶の障害など

脳の機能に問題が出てきました。

そこで主治医に、

「これはビタミンB12の欠乏の症状ではないか。

むかしはビタミンB12は貧血のビタミンといわれていたが、

いまは脳の機能にとって欠かせないビタミンといわれている」

と話しました。

医師はすぐにビタミンB12を注射し始めました。

するとしだいに記憶などもよくなり、

普通の生活を送ることができるようになりました。

 

ビタミンB12は口から入った場合には、そのままの形では腸で吸収されません。

吸収の際には胃から分泌された内因子という因子と結合する必要があるのです。

このために胃を切除した人は、ビタミンB12が欠乏して貧血を起こすのです。

 

一般にビタミンB類は、1つが欠乏するときには他のビタミンも欠乏していることが多いのです。

 

もちろん、すべてのビタミンが老化防止に必要であることはいうまでもありませんが、

B類のビタミンB12、B6、葉酸は老化を防ぐうえでも、もっとも重要なビタミンとされます。

 

現在60歳以上の高齢者の2割の人に、ビタミンB12の欠乏が見られるということです。

これは年をとると胃の機能が低下し、内因子の分泌が低下するからです。

 

≪血栓を防ぎ脳の機能を維持するビタミンB12≫

さて、もう一つビタミンB類が関係する病気があります。

それはホモシステインという物質による血栓です。

ホモシステインは食べ物の中のメチオニンというアミノ酸からできます。

 

もしビタミンB群のビタミンB12や葉酸があれば、これは分解されます。

しかしビタミンB12や葉酸が欠乏していると、ホモシステインが増え、

その結果、血栓ができ、心筋梗塞や脳梗塞になります。

 

ホモシステインはLDLと一緒になり血管壁にコレステロールを沈着させます。

また活性酸素と一緒になり、脂肪やLDLの過酸化、

血管内皮細胞や血管の平滑筋の異常を引き起こします。

その結果、動脈硬化や心筋梗塞、脳梗塞になるのです。

 

さらにビタミンB12は脳の機能維持にとても重要です。

研究によると60〜69歳までの24%、70〜79歳までの32%、

90歳以上の40%のが、ビタミB12が欠乏しているといわれます。

 

コロンビア大学のリンデンバウム教授は、

「ビタミンB12の欠乏は長い間かかって、ゆっくりと進行する。

そして奇妙なことに脳と神経系だけがおかされることがしばしばある」

と言っています。

 

ビタミンB12の欠乏は、ボケまたはアルツハイマー病の症状に似たような症状を呈します。

血液検査では見つけられないような軽度の欠乏でも、ボケのような神経異常を引き起こします。

 

高齢者ではビタミンB12の値が正常値の中に入っていても、

低いほうの境界に近い場合には記憶障害を起こすことが知られています。

 

また別の研究では神経に異常を訴える場合の28%がビタミンB12の欠乏が原因

だということがわかりました。

この場合には貧血などの症状はありませんでしたが、

患者はボケや平衡感覚、精神状態の異常を訴えています。

 

重要なことは血液検査でビタミンB12の欠乏を見つけることは困難だということです。

そのために多くの人はビタミンB12は正常だと判断されてしまいます。

 

異常が見つかったらなるべく早く治療し、ビタミンB12を投与することが大切です。

「ボケない人になる23の方法 より」

日時:2017年8月16日 PM 04:55
認知症改善効果も認められた「脳の栄養素」

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アルツハイマーの脳ではアセチルコリンが減少していることから、アセチルコリン不足がアルツハイマーのひとつの原因とも考えられています。

アセチルコリンの合成にはコリン、ビタミンB1、ビタミンB12などがかかわっています。同時にこれらの栄養をとることが、アセチルコリンを増やすことにつながるわけです。

通常、コリンはレシチン(フォスファチジルコリン)のかたちで、食材から摂取されます。そのレシチンを多く含んでいる食品の代表が卵黄です。また、納豆、豆腐、醤油、味噌などの大豆製品もレシチンを多く含む食品です。脳の若さを保つために、とりたい栄養のトップクラスです。

 

 

認知症改善効果も認められた「脳の栄養素」

 

脳の機能にとって神経伝達物質がきわめて重要な存在です。

ドーパミン、GABA、セロトニンがよく知られていますが、

アセチルコリンも重要な役割をもつ神経伝達物質のひとつです。

 

記憶力の減退も、脳の老化を示す典型的な症状ですが、

記憶のネットワークを活性化する働きをしているのが、

脳の海馬という組織であることはよく知られています。

その海馬には、アセチルコリン系神経が集中しているのです。

 

脳が老化し、萎縮してしまうアルツハイマーとの関係はとくに深く、

アルツハイマーの脳ではアセチルコリンが減少していることから、

アセチルコリン不足がアルツハイマーのひとつの原因とも考えられています。

 

アセチルコリンの合成にはコリン、ビタミンB1、ビタミンB12などがかかわっています。

同時にこれらの栄養をとることが、アセチルコリンを増やすことにつながるわけです。

 

通常、コリンはレシチン(フォスファチジルコリン)のかたちで、食材から摂取されます。

 

レシチンはアセチルコリンの材料になるだけではなく、細胞膜の材料にもなっています。

とくに脳の神経細胞の細胞膜にはたくさん含まれていて、多彩な働きをしています。

血液にのって運ばれる栄養の細胞内へのとり込みや細胞内の老廃物の排出、

神経伝達物質の放出や情報ネットワークの形成といった、

脳の機能全体に深くかかわっています。

これが、レシチンが「脳の栄養素」と呼ばれるゆえんです。

 

そのレシチンを多く含んでいる食品の代表が卵黄です。

レシチンの名は、ギリシャ語で卵黄を意味する「レシトース」が語源です。

また、納豆、豆腐、醤油、味噌などの大豆製品もレシチンを多く含む食品です。

 

脳の若さを保つために、とりたい栄養のトップクラスです。

 

なお、レシチンをアセチルコリンに合成するには、

ビタミンB群が欠かせないため、同時にとることが望ましい。

「「脳の栄養不足が」老化を早める! より」

日時:2017年8月 7日 PM 05:20
40歳からは突然死ケアが必要な理由

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日本人の死因でもっとも多いのは、がんですが、2位が心疾患、3位が肺炎、4位が脳血管疾患、5位が老衰、6位が不慮の事故、7位が腎不全です。

全体のおよそ3割ががんでなくなるので、がんばかりが注目されがちですが、2位の心疾患、4位の脳血管疾患、7位の腎不全は、いずれも血管にかかわる病気。血管の老化からはじまる突然死です。

人間の血管というのは、枝葉の部分にあたる毛細血管から先に老化が始まり、幹にあたる大動脈は50代、60代から急速に老化します。

すでに40代をすぎている方は、今まで何も起こらなかったことに感謝しつつ、いますぐ血管力アップに励みましょう!

 

 

40歳からは突然死ケアが必要な理由

 

血管力はいくつになっても若返りますが、体を老化させる悪い生活習慣から

なるべく早く抜け出したいものです。

「何歳から、血管の老化に気をつけるべきですか?」

「いつ頃から、生活習慣を見直すべきですか?」

と聞かれれば、早いに越したことはないものの、強いて言えば、

「40代が分かれ道です」

と、答えています。

 

理由はいくつかあって、まず、女性の場合、40代にもなると女性ホルモン

「エストロゲン」の分泌能力が衰えはじめています。

血管が老化しないように守ってくれているエストロゲンが減ると、

動脈硬化が進みやすくなるのです。

だから、40代が分かれ道。

 

一方、エストロゲンの恩恵を受けられない男性は、暴飲暴食、運動不足といった

悪い生活習慣を続けていると、すでに20歳前後から動脈硬化が始まっています。

なかには、小学生のころからすでに血管の壁に脂肪などがついている子も。

 

通常、動脈硬化が始まってから血管事故を起こすまでには、10〜20年の開きがあります。

20代、30代から血管が硬く厚くなり、老いはじめているとすれば、40歳くらいになると、

いつ血管事故を起こしてもおかしくないほど、りっぱな動脈硬化が完成してしまうわけです。

 

実際、脳内の細い動脈が切れて出血する「脳出血」、脳動脈にできたコブが破裂して

脳とくも膜の間に出血する「くも膜下出血」が起こるのは、40代、50代がもっとも多いのです。

脳動脈が詰まる「脳梗塞」は、60代から増えます。

 

一方、心臓は、心臓に血液を供給する冠動脈が狭くなる「狭心症」と冠動脈が

すっかり詰まってしまう、「心筋梗塞」が代表的で、どちらも30代から加齢とともに

増え始め、男性では60代、女性では70代がピークです。

 

日本人の死因でもっとも多いのは、がんですが、2位が心疾患、3位が肺炎、

4位が脳血管疾患、5位が老衰、6位が不慮の事故、7位が腎不全です。

全体のおよそ3割ががんでなくなるので、がんばかりが注目されがちですが、

2位の心疾患、4位の脳血管疾患、7位の腎不全は、いずれも血管にかかわる病気。

血管の老化からはじまる突然死です。

 

また、突然死を免れても、血管事故の後遺症で寝たきりに……ということも。

 

寝たきりになる原因のおよそ4分の1が脳卒中なのです。

2番目に多いのは認知症ですが、血管事故がきっかけで認知症を発症することも少なくありません。

 

人間の血管というのは、枝葉の部分にあたる毛細血管から先に老化が始まり、

幹にあたる大動脈は50代、60代から急速に老化します。

幹の部分の老化が大きな血管事故につながるので、幹まで老化する前に若返りに

励まなければなりません。

 

ちょうど人生の折り返し地点にあたる40代は、「若さの消費期限」でもあります。

まだまだ若いと思っているかもしれませんが、体内ではこわい老化がすでに

始まっていると考えたほうがいいでしょう。

 

すでに40代をとっくにすぎている方は、今まで何も起こらなかったことに感謝しつつ、

いますぐ血管力アップに励みましょう!

「人は血管から老化する より」

日時:2017年8月 4日 PM 04:17
なぜ、脳梗塞の対処を急ぐのか?

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血液が途絶えてしまえば、わずか数分で、神経細胞は死んでしまいます。すると、その死んでしまった細胞が担当していた体の部位にも障害が現れるのです。

ところが、血液が途絶えた部分の細胞は、一気にすべてが死んでしまうのではなく、一部は生き残っています。そして、短時間のうちであれば、その生き残った細胞は、救済できるかもしれないのです。

脳卒中の治療が一刻を争うのは、ほかにも理由があります。一つは、起こした直後ほど、再発率が高いということ。もう一つは、合併症への対策です。

 

 

なぜ、脳梗塞の対処を急ぐのか?

 

2005年に「t-PA」という脳梗塞の治療薬が認可されました。

大きな期待を受け“夢の治療薬”として登場した薬ですが、その実力はどうなのでしょうか。

 

「t-PA」は、脳の動脈を詰まらせている血栓を溶かして、血流を再開させる薬です。

「血栓溶解薬」といわれ、点滴で血管内に注入します。

 

血液は血管を通って、全身の細胞に、酸素や栄養を届けていることは、おわかりですね。

脳には1500億の神経細胞があるといわれますが、血液が届けてくれる酸素と栄養のおかげで、

脳は活き活きと働き、全身に“指令”を出せるのです。

 

しかし、血液が途絶えてしまえば、わずか数分で、神経細胞は死んでしまいます。

すると、その死んでしまった細胞が担当していた体の部位にも障害が現れるのです。

 

ところが、血液が途絶えた部分の細胞は、一気にすべてが死んでしまうのではなく、

一部は生き残っています。

そして、短時間のうちであれば、その生き残った細胞は、救済できるかもしれないのです。

この救済可能な脳細胞を含む領域を「ペナンブラ」といいます。

 

ペナンブラの語源は、日食や月食の半影から来ています。

早く血流を再開してあげればペナンブラは、助かるかもしれません。

これを救うためにできた治療薬が「t-PA」なのです。

 

ペナンブラ救済のタイムリミットは4時間半。

つまり、脳卒中を発症してから4時間30分以内に「t-PA」を投与しなければ

ペナンブラは死んでしまい、治療しても効果が期待できないばかりか、

かえって脳出血のリスクが高くなり、有害でさえあるのです。

 

脳卒中の治療が一刻を争うのは、ほかにも理由があります。

 

一つは、起こした直後ほど、再発率が高いということ。

再発すれば、ドンドン重症化していくおそれがあるのです。

心原性脳塞栓症やアテローム血栓性脳梗塞の場合は、

特に再発が早く起こりやすいといわれています。

 

もう一つは、合併症への対策です。

 

嘔吐した物などが、気管支に入り、誤嚥性肺炎を起こすことも考えられます。

気管を塞いで窒息すれば休止することもあります。

また、大量の消化管出血もあり得ます。

こうした合併症への対応も、早く入院すればこそ可能になるのです。

 

また、脳梗塞が大きいと、「脳浮腫」という脳のむくみが起こります。

脳は頭蓋骨で囲まれているため、脳がむくんでも外に拡がりようがなく、

脳の内側の「脳幹」の部分に向かって飛び出してきてしまいます。

これを「脳ヘルニア」というのですが、そうなると、どうなるか?

 

「脳幹」は、呼吸や心臓の動き、血液の循環など、生命にかかわる指令を発するところ

ですから、ここが働かなくなれば、呼吸や心臓が止まってしまうこともあるわけです。

 

そうした生命の危機そのものを回避するためにも、脳浮腫を軽減するような薬を、

早く使わなくてはいけないのです。

「脳卒中にならない、負けない生き方 より」

日時:2017年7月 1日 PM 02:01
ストレスは脳卒中の「最後の引き金」になる

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「動脈硬化の危険因子」になるのは、やはり生活習慣です。年を重ねれば、血管も老化し、それだけ脳卒中を起こしやすくなります。

脳卒中の下地ができたところに、何らかの原因が加わって、実際に発症するのですが、ストレスが、その最後の引き金になることがあります。

異常な精神状態になったり、大きなストレスが加わって発症するのは、実際にとても多いパターンです。体の状態がいい人は、そのくらいでは発症しないのですが、ある程度動脈硬化が進んでいたりすると、それが引き金になってしまうのです。

 

ストレスは脳卒中の「最後の引き金」になる

 

 ストレスそのものが脳卒中を引き起こすのではなく、

その“引き金”になり得るということ。

 

「動脈硬化の危険因子」になるのは、やはり生活習慣です。

 

動物性脂肪の多い食事や運動不足、喫煙、お酒の飲み過ぎなど、

日々の良くない生活が「死の四重奏」といわれる高血圧、糖尿病、

脂質異常症、肥満(メタボ)をつくっています。

もちろん、ストレスも少なからず絡んでいると考えられますが、

あくまでもそれは間接的にという範囲でしょう。

 

「脳卒中の危険因子」には、自分ではどうにもできない要素もあります。

生まれつき動脈瘤があるとか、心臓の構造に問題があるとか、

人種や性別の問題もあります。

年を重ねれば、血管も老化し、それだけ脳卒中を起こしやすくなります。

 

脳卒中が「多因子疾患」といわれるのは、このようなさまざまな

原因が積み重なって発症に至るからです。

 

脳卒中のこうした下地ができたところに、何らかの原因が加わって、

実際に発症するのですが、ストレスが、その最後の引き金になることがあります。

 

脳卒中を発症した40代、50代の若い患者さんに、

「ストレスについて、思い当たることはありませんか?」

と話を聞くと、こんな返事が返ってきます。

 

「慢性的に寝不足でした」

「締め切りのある仕事で、いつもプレッシャと闘っていました」

「仕事は楽しかったのですが、毎日忙しくて残業が多く、

ストレスはあったと思います」

「実は会社が倒産し、お先真っ暗の状態でした」

「夫婦ゲンカで妻が家を飛び出て、その間に倒れました」

 

これは、ごく一例ですが、このように異常な精神状態になったり、

大きなストレスが加わって発症するのは、実際にとても多いパターンです。

 

体の状態がいい人は、そのくらいでは発症しないのですが、

ある程度動脈硬化が進んでいたりすると、

それが引き金になってしまうのです。

 

ストレスは、不整脈も発生しやすくします。

ストレスの刺激から心房細動の発作を起こし、

結果的に脳卒中を起こしてしまう人もいるのです。

「脳卒中にならない、負けない生き方 より」

日時:2017年6月30日 PM 04:35
エネルギー代謝に必須「ビタミンB群」

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ビタミンB群は、糖質、脂質、タンパク質という3大栄養素を、エネルギーに変えるときに欠かせない成分。

いわばガソリンに着火する役割を果たすので、ガソリンにあたる3大栄養素をとっても、ビタミンB群が不足するとエネルギーを生み出すことができず、疲れがなかなか回復しなくなったり、細胞の修復機能がダウンして、肌荒れや口内炎が治りにくくなったりするのです。

また、ビタミンB12や葉酸をはじめとするビタミンB群は、ミネラル、アミノ酸などの栄養素と協力し合っているため一緒にバランスよく摂ることがとても重要なのです。

 

 

エネルギー代謝に必須「ビタミンB群」

 

疲れがたまって家ではゴロゴロしてしまう。

がんばりたいのに、ここぞというときにパワーが出ない……。

肌荒れや口内炎ができやすい。

 

そんな人は、ビタミンB群をもっととるべきです。

 

ビタミンB1、ビタミンB2、ナイアシン、パントテン酸、ビタミンB6、

ビタミンB12、葉酸、ビオチンの8種類を「ビタミンB群」といいます。

それぞれが協力し合って働くので、食材、あるいはサプリメントであれば

複合の形でとることが大事です。

 

ビタミンB群は、糖質、脂質、タンパク質という3大栄養素を、

エネルギーに変えるときに欠かせない成分。

いわばガソリンに着火する役割を果たすので、ガソリンにあたる3大栄養素をとっても、

ビタミンB群が不足するとエネルギーを生み出すことができず、

疲れがなかなか回復しなくなったり、細胞の修復機能がダウンして、

肌荒れや口内炎が治りにくくなったりするのです。

 

なかでも注目が、ビタミンB12です。

古くから、神経系の機能回復に効果があることが知られていましたが、

最近の研究で、このビタミンB12の不足によって脳細胞の萎縮が進むことが

わかってきました。

 

脳梗塞を起こした107名の男女の血液中のビタミンB12濃度を調べ、

2年後にMRI画像をとると、B12濃度が低い患者は脳の病変が起こるリスクが

3倍も高かったのです。

 

このように、元気度アップ、肌や粘膜の維持、さらには脳の健康にも威力を発揮する

ビタミンB群は、日々しっかりとりたいもの。

 

豚肉、玄米、牛乳、卵、ほうれんそう、タマネギ、のりやカツオなどの食材に、

豊富に含まれています。

 

糖質、脂質、タンパク質がエネルギーになるときの「火付け役」。

疲れにくさ、肌や脳の健康維持に威力を発揮する。

「若いと言われる人があたりまえにやっている16の老けない習慣 より」

 

************************************

 
ビタミンB12は水溶性ですが、脂肪成分と馴染みやすい構造を持っています。
 
脳はタンパク質とともに脂肪成分を多く含む器官です。
 
そのためビタミンB12は血液脳関門を通過できるという特徴を持った貴重な栄養素なのです。
 
ビタミンB12は、体にとって重要なタンパク合成と核酸(DNA)合成を司る栄養素です。
 
新しい核酸、タンパク質が生まれ、それによって細胞も新しく生まれ変わり、
 
「こわれた組織、細胞」と「新生の組織、細胞」が入れ替わります。
 
その結果若さにもつながると考えられます。
 
現在、ビタミンB12は神経ビタミンとしての認識が一般的となっています。

末梢神経の不調はもちろん、中枢神経の機能低下にも有効であることが明らかになっています。

 

また、ビタミンB12と葉酸、ビタミンB6の吸収が悪くなると動脈硬化の原因物質

(ホモシステイン・活性酸素)が増えるといわれています。

 
日時:2017年5月25日 PM 02:07
認知症は“脳の生活習慣病”

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脳の神経細胞の栄養源として、ブドウ糖は不可欠なものですが、

増えすぎると私たちの体にとっては害を及ぼすものとなります。

糖尿病は、全身の血管にダメージを与えます。

太い血管が障害されると「心筋梗塞」「脳卒中」という生命に関わる

合併症につながりますが、細い血管にも血行障害が起きるため、

「網膜症」「腎症」「神経障害」を引き起こします。

いわゆる“三大合併症”です。

最近は、これらに加えて「認知症」と「歯周病」も、糖尿病の合併症と

見なされるようになりました。

 

認知症は“脳の生活習慣病”

 

□メタボリックシンドロームは認知症の発症を早める危険因子

□血糖値を低めに保つことが肝心

 

メタボは認知症にもなりやすい!?

 

認知症は症状が出るのを遅らせる時代から、予防する時代に入りつつあります。

認知症には、発症を早めたり、悪化させたりする危険因子があることが分かっているので、

予防のためには、それを排除するように心がけることが重要です。

 

認知症を発症する主な原因は、遺伝と加齢ですが、それらを排除することはできません。

しかし、これ以外にも危険因子はあります。

特に最近では、中年期の肥満、高血圧、脂質異常症、糖尿病などの、

いわゆる生活習慣病が認知症の発症と密接な関係にあるといわれるようになりました。

 

たとえば、肥満は「睡眠時無呼吸症候群」の引き金になることがあります。

首回りにも脂肪がついて気道が狭くなると、寝ている間に何度も呼吸が止まってしまい、

脳に十分な酸素が送れなくなり、神経細胞にダメージを与える起因となります。

また、複数の生活習慣病が重なった「メタボリックシンドローム」は、

脳梗塞や心筋梗塞を起こす危険性があるだけでなく、認知症を誘発することが、

動物実験などで明らかになっています。

 

そして、生活習慣病の代表格である「糖尿病」がアルツハイマー型認知症と直接、

関係していることが明らかになってきました。

糖尿病は、血糖が増えることで血管壁が傷つき、動脈硬化を促進させるため、

脳卒中の発作によって起きる脳血管性認知症のリスクを高めるのは当然の結果です。

 

しかし、それだけではなく、糖尿病があるというだけで、

アルツハイマー型認知症になる確率が約2倍になるという研究報告があるのです。

 

また、糖尿病の人は、認知症を発症していなかったとしても、

脳の中枢の記憶装置である「海馬」の体積が、健康な人に比べて

5%ほど萎縮しているという報告もあります。

これは血糖値の高い状態が続くことによって、

神経細胞がダメージを受けて死滅してしまったためと考えられています。

実は、インスリンの分泌とアミロイドβの発生には、深い関係があるのです。

 

糖尿病から認知症に

 

そもそも、私たちの体内では、膵臓から分泌される「インスリン」というホルモンが、

脳の栄養源であるブドウ糖の働きをコントロールしています。

ところが、食べすぎや運動不足の状態が続くと、このインスリンが不足したり、

うまく働かなくなったりして、ブドウ糖が血液中に溢れてしまいます。

これが血糖値の上昇です。

 

インスリンは、ブドウ糖とともに脳の中に取り込まれ、

神経細胞の記憶や情報の伝達に関して重要な役割を果たしています。

そして、使用済みのインスリンは、インスリン分解酵素の働きで分解されるのですが、

そのついでに、アミロイドβも分解してくれます。

インスリン分解酵素は、脳のゴミを掻き出す“掃除人”の役割をも担っているのです。

 

健康な人の場合は、ブドウ糖の量に合わせてインスリンが分泌され、

血糖値がちょうど良いレベルに保たれます。

 

ところが、血糖値が上がって、分泌されるインスリンの量が増えすぎると、

インスリン分解酵素が本業であるインスリンの分解に追われてアミロイドβの掃除まで

手が回らなくなり、アミロイドβが蓄積してしまいます。

その結果、神経細胞がダメージを受けて死滅していくのです。

 

このようなメカニズムが明らかになり、最近ではアルツハイマー型認知症を

“脳の糖尿病”と呼ぶこともあります。

 

糖尿病の合併症としての認知症

 

脳の神経細胞の栄養源として、ブドウ糖は不可欠なものですが、

増えすぎると私たちの体にとっては害を及ぼすものとなります。

 

糖尿病は、全身の血管にダメージを与えます。

太い血管が障害されると「心筋梗塞」「脳卒中」という生命に関わる合併症につながりますが、

細い血管にも血行障害が起きるため、「網膜症」「腎症」「神経障害」を引き起こします。

いわゆる“三大合併症”です。

最近は、これらに加えて「認知症」と「歯周病」も、糖尿病の合併症と見なされるようになりました。

 

空腹時血糖値は、110mg/dl以下であれば正常範囲とされています。

それを超えると、126mg/dlまでなら「糖尿病予備軍」、126mg/dlを超えると「糖尿病」と診断されます。

しかし、認知症のリスク回避という側面から考えれば、さらに厳しく管理することが必要になります。

 

実は、5年、10年というスパンで調査をした結果、血糖値が平均108mg/dlで“ギリギリセーフ”の人よりも、

平均92mg/dlと低めにコントロールできていた人のほうが、認知症になりにくいことが分かっています。

 

もちろん血糖値が下がりすぎて「低血糖」にならないように注意することは必要ですが、

糖尿病については、血糖値を基準値以内の低めに保つほど認知症を発症するリスクが低くなり、

安心だということです。

 

そして、糖尿病をはじめとする生活習慣病は、予防することが可能です。

仮にライフスタイルの改善や早期の治療によって、生活習慣病をすべて排除できれば、

アルツハイマー型認知症の患者の数を飛躍的に減らすことができるというシミュレーションデータもあります。

 

実際に、欧米では認知症の患者数が確実に減少してきています。

それは肥満や糖尿病などを減らすために、政府主導で実施してきた生活習慣病対策の効果が

現われ始めているからだと言われています。

 

正しい生活習慣は、脳にゴミやシミを作らないことに直結するのです。

「認知症にならない人がやっている脳のゴミ掃除 より」

日時:2017年5月11日 PM 02:08
イライラしやすいときは、糖分やビタミンB12が不足しているかもしれません

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私たちの脳の中で司令塔のような役割をしている

セロトニン神経という神経細胞が弱ってきており、

軽い不調からうつ病、パニック症候群、さまざまな

依存症などを引き起こす原因になっています。

この現象は大人から子どもまで老若男女に

広がっています。

セロトニン神経は、日を浴びることや意識した呼吸、

簡単な運動をすることなど日常生活に少し工夫を加える

ことによって鍛えることができます。

 

 

 

イライラしやすいときは、糖分やビタミンB12が不足しているかもしれません

 

新しい生活パターンへの対応、

とくに人間関係の変化は想像以上に心身への影響が大きい。

気分が落ち込んだり一時的にうつ状態になってしまうこともあります。

とはいえ、そのうちに治ってしまうことが多いので、

うつ状態でも必ずしも病気とは言えません。

しかし、落ち込みの程度が重い時や、落ち込みが長引いてしまうと、

人の意欲は奪われて行動にも影響を及ぼします。

 

うつ病は、今やサラリーマンの3割近くに見られ、

「心のかぜ」ともいわれるほどポピュラーな病気になりました。

原因としては、精神的なストレスのほか、コンピューターによるテクノストレスや、

テレビやゲームなどによる眼精疲労などが元になることもあります。

 

また、脳内の神経伝達物質であるセロトニンやノルアドレナリンが減少したり、

視床下部や下垂体といった脳の機能の異常なども、原因として考えられています。

不足している栄養素がないよう食生活の乱れに注意したり、

パソコンなどを使いすぎないように気をつけたりといった、

生活全般を見直してみることが必要です。

 

そのほかには、神経伝達物質セロトニンの材料となるトリプトファンや、

セロトニンなどの生成に必要なビタミンB6・B12、葉酸などの

ビタミンB群を補給します。

 

私たちの脳の中で司令塔のような役割をしているセロトニン神経という

神経細胞が弱ってきており、軽い不調からうつ病、パニック症候群、

さまざまな依存症などを引き起こす原因になっています。

この現象は大人から子どもまで老若男女に広がっています。

セロトニン神経は、日を浴びることや意識した呼吸、簡単な運動をすることなど

日常生活に少し工夫を加えることによって鍛えることができます。

 

脳には無数の神経細胞があり、その神経細胞の末端からセロトニンや

アセチルコリン、ドーパミンなどの神経伝達物質を放出しています。

イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニン、

アセチルコリン、ドーパミンなどが不足していることが考えられます。

そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な

糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。

また、脳の唯一のエネルギー源であるブドウ糖が足りなかったり、

神経伝達物質を放出するときに働くカルシウムが不足したりしているのも

原因のひとつと考えられます。

 

トリプトファンはアミノ酸の一種で、牛乳や肉(赤身がいい)などの

たんぱく質に含まれています。

ビタミンB6は、かつお、まぐろ、さけなどの魚類、牛肉、鶏ささ身、

レバーなどに多く含まれています。

ビタミンB12はレバーや魚介類に、

葉酸はレバーのほか、菜の花、モロヘイヤ、春菊など緑の濃い野菜に多いです。

また、イチョウ葉に含まれるギンコライドやケルセチンなどのポリフェノールは、

脳の血液循環をよくして、脳を活性化します(お茶などでとるのがおすすめです)。

 

加えて、散歩など屋外で体を動かす機会を増やすと、

気分のおちこみを軽減しやすくなります。

 

ただし、軽度のおちこみだけでなく、うつの症状がみられるときは、

まず病院で検査を受け、治療と並行して、これらの食事療法を行ってください。

 

日時:2017年5月 3日 PM 05:01
認知症は「生活習慣病の終着駅」。だから、予防するには食生活の改善も必須!

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認知症の多くは、脳血管障害の積み重ねで起こり、

その原因のほとんどが脳梗塞です。

脳梗塞の前兆である「隠れ脳梗塞は、早い人だと30代から

あらわれ、40代を過ぎると急に増加するといわれています。

脳梗塞をはじめとする脳血管障害を生活習慣病の一つと

とらえ、ふだんから脳の血管を健康に保つ生活を心がけ、

脳梗塞を予防し、脳の健康を守ることが大切なのです。

 

 

◆◆認知症は「生活習慣病の終着駅」。だから、予防するには食生活の改善も必須!◆◆

 

■脳卒中や心筋梗塞と同じメカニズムで発症してくる

「認知症とは、どんな病気だと思いますか?」と聞くと、ほとんどの方は

「(頭が)ボケて何もわからなくなる病気」と答えます。

つまり、人間のメンタルな部分に問題を生じてしまう病気である、

と答える方が圧倒的多数を占めます。

 

これは、ほとんどの方にとって、認知症が「精神疾患のひとつ」として

認識していることを示しているのでしょう。

 

確かに医学的にも認知症は精神疾患のひとつとして分類されていますし、

最近では対応する診療科もほとんどのケースで精神科となりつつあります。

 

しかし実は、認知症は同じ精神科で扱う他のさまざまな精神疾患とは、

かなり趣を異にする病気です。

 

上記のように「認知症とはどんな病気だと思いますか?」と聞かれたとすれば、

「認知症は生活習慣病の終着駅です」と答えます。

 

認知症は確かに精神疾患のひとつでもありますが、より本質的には

生活習慣病であると考えられるからです。

 

しかもさまざまな生活習慣病が、年をとって最後により大きな問題として

表に出てくるときの形態のひとつが、認知症だと考えます。

 

生活習慣病というと、一般的には糖尿病や高血圧、脂質異常症、

肥満、メタボなどを想像されるでしょう。

 

これらの生活習慣病を持っている患者さんでは、突然死を招く脳卒中や

心筋梗塞などの怖い病気が発症しやすいことがよく知られています。

実はそれと同じように、糖尿病や高血圧、脂質異常症、肥満、

メタボなどの生活習慣病を持っている患者さんでは、

健康な状態の人より認知症の発症リスクが高まります。

 

その理由は、主に血管にあるのでしょう。

 

生活習慣病を持っている人では、長い年月のあいだに血管が

大きなダメージを受けるので、脳卒中や心筋梗塞などの血管が詰まったり、

破れたりする病気が起きやすくなります。

 

認知症でも基本は同じで、脳内の血管がダメージを受け、次第にそこから

栄養や酸素を受け取りづらくなると同時に、老廃物を効率よく回収できなくなって、

脳の細胞が弱ってしまうのが発症の遠因として考えられます。

 

また、そもそも認知症は「アルツハイマー型認知症」「脳血管性認知症」

「レビー小体型認知症」「その他のタイプの認知症」の4つに大きく分けられますが、

このうち、全体の2割程度を占める脳血管性認知症は、

脳内での梗塞や出血が直接の原因となって発症する認知症です。

ですから、血管性認知症に限って言えば、脳梗塞や心筋梗塞と発症のメカニズムが

ほとんど変わらないのです。

 

また、全体の6割程度と多数を占める「アルツハイマー型認知症」の発症の背景にも、

こうした脳内血管の機能低下があると考えられており、認知症が脳卒中や

心筋梗塞と同じ「生活習慣病の終着駅」であることを裏付けています。

 

脳卒中や心筋梗塞ではあるとき急激に症状が出てくるのに対し、

認知症ではそれがゆっくりと進行して、人間の認知機能を奪っていく、

という症状の表れ方の違いがあるだけなのです。

 

■食事の影響は大きい

ということは、認知症を予防するための方法は、

各種の生活習慣病を予防するための方法とほぼ一致しています。

そして生活慣病予防ということは、日々の食習慣改善についても

意識することが非常に大切になります。

「認知症予防トレーニング「認トレ」一生ボケない!38の方法 より」

日時:2016年4月 6日 PM 02:40
神経伝達物質の材料になる成分を補うことが大切です

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イライラの原因は、脳の神経を伝達する機能の低下

によって、脳の緊張・興奮状態が過剰になっている

のではないかと考えられています。

イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質である

セロトニン、アセチルコリン、ドーパミンなどが

不足していることが考えられます。そのため、これらの

材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込みために必要な

糖分やビタミンB12のB12の不足を疑ってみましょう。

 

 

  ◆◆ 神経伝達物質の材料になる成分を補うことが大切です ◆◆

私たちの脳の中で司令塔のような役割をしているセロトニン神経という神経細胞が

弱ってきており、軽い不調からうつ病、パニック症候群、さまざまな依存症などを

引き起こす原因になっています。

この現象は大人から子どもまで老若男女に広がっています。

セロトニン神経は、日を浴びることや意識した呼吸、簡単な運動をすることなど

日常生活に少し工夫を加えることによって鍛えることができます。

 

◆神経伝達物質の材料になる成分を補うことが大切です


仕事がたまっていたり、疲れていたりするときに、自分の思いどおりに物事が

進まないと、イライラしやすくなります。

また、つねにイライラしやすく、状況によってキレやすくなるという人もいます。

こうしたイライラの原因は、脳の神経を伝達する機能の低下によって、

脳の緊張・興奮状態が過剰になっているのではないかと考えられています。

脳には無数の神経細胞があり、その神経細胞の末端からセロトニンや

アセチルコリン、ドーパミンなどの神経伝達物質を放出しています。

それらによって次の細胞に情報を伝えていき、それが網の目のようにいっせいに行われることで、

情報が瞬時に伝わり、手や足などの末端まで伝達されていきます。

しかし、その伝達情報がうまくいかないと、脳が興奮して抑制が効かなくなり、

イライラしたり、落ち着かなくなったりします。

イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニン、アセチルコリン、

ドーパミンなどが不足していることが考えられます。

そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な

糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。

 

◆ビタミンB12とは…?

 

ビタミンB12の研究初期は、ビタミンB12といえば悪性貧血、悪性貧血といえば

ビタミンB12といわれました。

しかし、現在のビタミンB12は、神経ビタミンとしての認識が一般的となっています。

末梢神経の不調 ―手足の痺れ・麻痺・痛みなど― はもちろん、

中枢神経 ―脳・脊髄― の機能低下にも有効であることが明らかになっています。

 

近年、日本人の死因の上位占めているガン・心筋梗塞・脳血管系の疾患、

そして高血圧症などの生活習慣病の多くは、戦後、日本人の食生活が欧米化し、

動物性食品を多くとるようになったことに起因すると言われています。

 

長寿のためには、動物性食品を控えた方が良いという事ですが、

動物性食品を摂らないことからビタミンB12を摂取できなくなる恐れがでてきます。

ビタミンB12を摂取できないことで、脳のビタミンとしての作用が欠落してしまう

という深刻な問題も起きています。

 

ビタミンB12は、肉や魚介類、卵、乳類などの動物性食品には多く含まれますが、

原則として植物性食品には含まれません。

植物性でも例外的に、納豆やみそなど発酵食品、のりなどの海藻に含まれます。

 

ビタミンB12は腸で吸収されます。

しかし、その前に胃の内因子と結合することで吸収される状態を作っているため、

胃を切除している人などの場合は、胃の内因子なしで吸収されるために

大量のビタミンB12を補給する必要があります。

胃の粘膜が萎縮している人や、胃の働きが弱い人も同様です。

 

ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を正常に働かせるために必要な栄養素です。

十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、

神経過敏などの症状が起こりやすくなります。

また、脳や神経と関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。

 

生活習慣を変えるとともに栄養面の改善も非常に大切です。

そして、人間の体質改善は約3ヶ月程度が基準となっているため、

続けなければ効果が得られません。

 

日時:2016年3月21日 PM 03:06
からだこそ、日々の積み重ねが大切です!

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 年齢を重ねると体力は落ちてくるかもしれませんが、

 実際に年齢を重ねることで自分に関するさまざまなことを

 経験として知って、次の行動に活かせます。

 それによって、その先の生活も含めてきちんと対策を

 立てられます。

 年齢からくる疲れは、排泄がスムーズに行なわれるような

 生活を送ること、自分なりのメンテナンスをしていくこと。

 効果を発揮するには、日々の積み重ねが大切です。

 

  ◆◆ からだこそ、日々の積み重ねが大切です! ◆◆

 

非常に当たり前のことを淡々ときちんとやっていくことこそが

「疲れないからだ」をつくるということです。

 

普段からできるだけ自分の筋力を使って、そうじも洗濯も料理も

階段の上がり下がりも自力でやっていくと、

年齢を重ねてからだがしだいに衰えていっても、

よりイキイキと快適に過ごしていくことができます。

 

そうやって排泄がスムーズに行なわれるような生活を送ることに加えて、

冷え性が気になるんだったらこまめに歩くようにするとか、

むくみが続くと思ったら腰湯をするとか、

そういう自力でできる範囲のからだのそうじを、そのつど、

その局面に合わせて適切にやっていけばいいわけです。

年とともに疲れやすくなるのはしかたがないといわれることも

多いですが、20代で毎日疲れを感じる人がいる一方で、

40代でも50代でもめちゃくちゃ元気な人もいます。

日々の積み重ねで、それだけの差が出るのです。

 

★年をとるほど素敵になれる人

 

また、女性が年をとることで悩まされるもののひとつに

更年期障害がありますが、これだって、

つらくてどうしようもない人もいれば、

「いったい、いつが更年期だったんだろう?」

なんていう人もいます。

 

よく「40歳を過ぎたとたんにラクになった」という人がいます。

実際に年齢を重ねることでラクになることはたくさんあるのです。

生きてきた分だけ自分自身に関する知識と経験が増えていくのですから。

自分のからだはどういうときに調子がよくて、

どうなると調子が崩れるのかということにはじまって、

自分は何が好きで何が嫌いで、どんなことで感情が盛り上がり、

何によって気分が落ちるか、とか。

自分に関するさまざまなことを経験として知って、次の行動に活かせます。

それによって、その先の生活も含めて自分のスタイルを

確立していくことができるわけです。

 

「若さ」だけで行動するのは、体力だけで天気予報を調べないで

十分な装備ももたずに冬山登山に臨むのと同じようなものです。

それでは無理でしょう。

確実に安全に登るには、やっぱり天候を知ることも、

地図やコンパスや防寒具も必要なわけです。

 

年齢を重ねると体力は落ちてくるかもしれませんが、

そのぶん「この季節は厳しい」とか、

「今日は天気でこの季節であれば、この装備で大丈夫だろう」とか、

きちんと対策を立てられます。

それで、必要最低限にして十分な軽装で、ぶらりと登って、

楽しんで帰ってくることができるのです。

 

年齢からくる疲れは、そのことに早く気づいて自分なりのメンテナンスを

していくことが大事です。

メンテナンスが効果を発揮するためには、日々どんどんたまっていくものを

きちんと捨て切れていることが大切です。

結局はそこに尽きます。

 

ですから、生活のひとつひとつをちゃんとしていくと、自分自身のからだが

すっきりするということを体感してもらえると思います。

 

そうやって自分のからだをリニューアルしなから格好よく年齢を重ねていけば、

いくつになってもフレッシュでいられるはずです。

「『疲れないからだ』のつくり方 より」

日時:2016年3月17日 PM 03:30
からだにゴミ(老廃物)をためていませんか?

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ビルやマンションの老朽化は、まず配水管からくるものです。

配水管にこってりとついたゴミを放置してしまったあとにクリーニングをしようとすると、負担がかかりすぎて、配水管が破裂してしまうことだってあります。

からだも建物と一緒で、コレステロールなどがたまった血管壁というのは、どんどんクリーニングしづらくなり、もろくなってきます。そうすると、必然的に病気になる確率が高まっていくわけです。

 

 

 

 

  ◆◆ からだにゴミ(老廃物)をためていませんか? ◆◆

 

疲れやすい人は、頻繁に風邪を引いたり、すぐ熱を出したり、便秘や下痢をしたり、

湿疹が出たり、普段からいつも何かしらトラブルを抱えることになりやすいのです。

 

それは、疲れに対して、根本的な解決をしていないからです。

だらだら疲れて、さらに次の疲れのもととなる症状が出てきてしまっている状態です。

 

不調を感じるときは、日々からだにたまっていった「ゴミ」がきちんと排泄されず、

目詰まりを起こしているのです。

そして、それはこれ以上放っておくと病気になってしまいますよ、ってサインでもあります。

 

からだの目詰まりがなぜ病気につながるのかは、

たとえば建物の配水管について考えていただけばわかりやすいと思います。

 

ビルやマンションの老朽化は、まず配水管からくるものです。

配水管にこってりといろいろなゴミがついてしまって、1年目のクリーニングなら

きれいにとれるものでも、10年後だと大違いになってきます。

さらに、それ以上たってしまったあとに同じレベルのクリーニングをしようとすると、

負担がかかりすぎて、逆に配水管が破裂してしまうことだってあります。

 

もっと身近なところでいえば、たとえばトイレが1週間流れなかったらどうなるか、

想像してみてください。

これと同じことがからだの中で起こって、それが病気につながらないわけがありません。

 

からだも建物と一緒で、コレステロールなんかがたまった血管壁というのは、

どんどんクリーニングしづらくなり、もろくなってきます。

そうすると、必然的に病気になる確率が高まっていくわけです。

 

疲れをあまり感じない人を観察していると、本当にからだを日常的によく使っています。

自分のための勉強をして、運動もする。

まわりから見たら「疲れちゃうんじゃないの?」と思うくらい活動的に動いているのです。

 

でもそのおかげで、たとえ睡眠時間は短くなっても、ぐっすり深く眠れるし、

からだをよく使うからサビつきません。

体内の循環もいいですから排泄もぱっちりです。

ひと晩でリセットできて、結果、疲れ知らずの毎日になっているのです。

 

ということは、疲れない美しいからだを手に入れるには、

からだの「サビ」をとることに加えて「ゴミ」を捨てていく作業が必要になります。

 

つまり、日常的に「からだのそうじ」をしていく必要があるわけです。

 

これは、家のそうじと同じです。

部屋がきれいな人は、そうじを大切に考えていて日々きちんとそうじをするからきれいですが、

イマひとつっていう人は、そうじをおろそかにしておきながら、

部屋が汚いって不満をいっているようなものです。

そのうち、部屋がどうしようもない状態になって、大そうじが必要になるわけです。

「『疲れないからだ』のつくり方 より」

日時:2016年3月15日 PM 05:24
脳の血管障害にはこんな栄養成分が必要

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  脳卒中の再発を防止するには、

  血圧のコントロールが最も大切です。

  塩分や脂肪の摂取を控えるなど、

  食事への配慮が、やはり重要なポイント!

  また、予防のためには脳卒中の要因である

  動脈硬化、さらに高脂血症を防ぐことが第一です。

 

 

 

 

  ◆◆ 脳の血管障害にはこんな栄養成分が必要 ◆◆

 

≪脳卒中(脳血管障害)≫

 

動脈硬化などの血管障害が脳でおこり、血液の流れが悪くなることによって、

意識障害やまひなどを発症することがある病気です。

脳動脈が破れて出血する脳出血と、脳動脈が詰まって血液の流れが妨げられる脳梗塞、

動脈瘤が破裂して脳をおおう軟膜とくも膜の間で出血がおきるくも膜下出血があります。

脳梗塞は、脳の血管でできた血栓(血のかたまり)が詰まって起きる脳血栓と、

脳以外の場所でできた血栓が脳に運ばれ、詰まってしまう脳塞栓に分けられます。

また、くも膜下出血は、先天的な脳の動静脈異常のために、

比較的若い年齢の人に発生することもあります。

脳卒中のなかでは最も死亡率が高く、発症直後の緊急処置が必要です。

 

脳卒中の再発を防止するには、血圧のコントロールが最も大切で、

塩分や脂肪の摂取を控えるなど、食事への配慮が、やはり重要なポイントです。

また、予防のためには脳卒中の要因である動脈硬化、さらに高脂血症を防ぐことが第一です。

 

●脳卒中に効く栄養成分

EPA DHA ナットウキナーゼ グリシニン レシチン タウリン シトステロール 

硫化プロピル アリシン スコルジニン エリタデニン 食物繊維 β-カロテン 

クロロフィル ビタミンB群・C・E コリン オレイン酸 γ-リノレン酸 カリウム 

マグネシウム カゼイン CPP ボリフェノール セサミノール 大豆サポニン

 

脳梗塞には、食物繊維とEPA、DHAを豊富にとり、また脳出血には、タンパク質、

食物繊維、ビタミン類を不足させないことが大切です。

 

≪認知症≫

 

加齢による物忘れではなく、脳の神経細胞が失われておこる症状で、

脳血管性のものとアルツハイマー型があります。

 

脳血管性の多くは、脳梗塞や脳出血などで血流が途絶えた部分の

神経細胞が壊死しておこります。

脳卒中の後遺症の言語障害やまひなどがすでにあり、突然、ぼけ症状が出る場合が多く、

ぼけとしっかりしている状態が混在します。

 

アルツハイマー型は、脳の神経細胞が破壊され、脳が萎縮する病気です。

脳血管性に比べゆっくり進行し、失語症や徘徊など重度の症状が現われます。

脳の神経伝達物質をふやす薬の早期服用で、進行を遅らせることが可能と考えられています。

 

●認知症に効く栄養成分

EPA DHA ビタミンB群・C・E 葉酸 コリン ギンコライド カテキン レシチン

 

老人性のぼけに、レシチンが有効という報告があります。

また、原因がはっきりしないとされているアルツハイマー病について、

「低脂肪・低コレステロール食をし、EPAやDHAの多い新鮮な魚を多くとること。

また、シスチントメチオニンの2種類のアミノ酸を欠乏させないように注意することが大事。

アメリカではこの2つの含硫アミノ酸を欠乏させがちな人にアルツハイマー患者が多いと

推論されている」と報告されています。

そのほか、タウリン、ビタミンCがアルツハイマー病に有効な成分としてあげられています。

「からだに効く栄養成分バイブル より」

日時:2016年3月 3日 PM 04:06
多発脳梗塞性認知症を防ぐためには

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 大切なことは、1日ボーッとしていることではなく

 脳を活発に動かすこと。

 手を動かしたり、運動したり、本や新聞を読んだり、

 人と交わりたくさん話をするなどして、

 脳を活発に動かすことが認知症を予防・改善する、

 という報告が増えています。

 

 

 

 

     ◆◆ 多発脳梗塞性認知症を防ぐためには ◆◆

 

認知症を防ぐためには、規則正しい生活を送り、適度の運動・食事をとることですが、

これが簡単なようで最も難しいことです。

 

・ 認知症を予防するには

多発脳梗塞性認知症を防ぐためには、脳梗塞の原因となる高血圧、不整脈、糖尿病、

高脂血症、肥満を治療し、動脈硬化および脳梗塞を予防することです。

禁煙を行い、アルコールのとりすぎにも、注意する必要があります。

 

また、これらの動脈硬化因子は、アルツハイマー病にも関連していることが、

最近わかってきています。

 

外来で高血圧の薬や高脂血症の薬を出すと、「一生薬を飲むのですか?」とよく聞かれます。

運動療法や食事療法で高血圧や高脂血症が改善する人もいますが、

脳梗塞・認知症を予防するためには、やはり薬は必要です。

 

脳血栓症では、一般的には抗血小板剤であるアスピリンやパナルジンなどを服用します。

 

また、不整脈(心房細動)がある場合には、循環器内科で不整脈の原因について精査する必要があり、

抗凝固薬のワーファリンを服用し、血液を固まりにくくすることが必要になります。

 

適度な運動・睡眠は、肥満の予防とともに、疲労回復のためにも大切です。

偏食を避け、魚や緑黄色野菜を十分に摂取することは悪玉コレステロール(LDL-C)を下げ、

高脂血症を防ぎます。

とくに魚の中でも、いわしやさんまなどにはエイコサペンタエン酸(EPA)やドコサキサエン酸(DHC)などの

多価不飽和脂肪酸がたくさん含まれていて、中性脂肪の低下や血圧降下に作用があります。

 

また、ビタミンB群や抗酸化物、ミネラルを十分に摂取することも大事と考えられています。

 

最近では音読や計算など、認知症を防ぐための教材も書店で見かけるようになりました。

本や新聞を読んだり、人と交わりたくさん話をするなどして、脳を活発に動かすことが

認知症を予防・改善する、という報告が増えています。

 

「手を動かしたり、運動したりすることも効果がありますか?」とよく聞かれますが、

大切なことは、1日ボーッとしていることではなく脳を活発に動かすことですから、

音読や計算同様、認知症予防に効果があると思います。

 

≪認知症を防ぐためには≫

1. 規則正しい生活、適度の運動、食事休息

2. 高血圧、不整脈、糖尿病、高脂血症、肥満、喫煙の治療

3. 脳を活発に動かす!(会話、社会活動、読書、音読、計算なども有効)

「脳の病気 より」

日時:2016年1月17日 PM 03:17
最も注意しなくてはいけないのは血管障害

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 私達が日常気をつけなければならないのは、

 血管を健康に保つということです。

 高齢になれば脳の細い血管などは、

 知らず知らずに小さな梗塞を起こしています。

 それがあちこちに起これば、

 脳梗塞や脳卒中にも結びつきます。

 

 

 

   ◆◆ 最も注意しなくてはいけないのは血管障害 ◆◆

 

脳の老化で怖いのは、認知症になってしまうことです。

年齢相応に記憶力が低下したり、発想力が低下するのは、

ある程度仕方ないこととあきらめてください。

それは、40歳以上になると脳細胞が年々死んでいくからです。

 

ただし人によって、その減り方を遅くすることは、

生活習慣や頭をうまく働かせることによって可能だということです。

 

もちろんもって生まれた体の丈夫さ、頭の働きのよさなど、

遺伝的な形質は無視できないものです。

たとえば、筋肉がつきやすいかつきにくいかなどは、遺伝的な要素が大きいものですし、

親が糖尿病であれば自分も糖尿病になりやすい、

つまりインスリンが出にくい体質をもっているということもあります。

 

それでは脳のほうはといえば、たとえば頭のよさの遺伝子というものは、

頭のよさといってもいろいろな要素があるだけに、これだと特定することはできませんが、

一卵性双生児に相関性が高いことから、ある程度遺伝的な影響が大きいこともわかっています。

 

ただし、かなり大雑把な言い方になりますが、頭も体も性格も、

遺伝に左右されるものが半分だとしたら、

環境など生活習慣に左右されるものが半分とみることもできます。

糖尿病では、食生活と運動の習慣によって、インスリンの働きを活発にすることで

血糖値を下げることができるように、生活習慣で、

遺伝子の働きを変えることができるわけです。

 

ですから、私たちが日常生活でまずできることは、頭を通常以上に老化させたり、

体を老化させる危険因子を極力少なくすることです。

 

認知症の多くは血管性とアルツハイマー病です。

アルツハイマー病のもとである脳の老人斑は、

年をとればある程度増えていくのは仕方ないことです。

それがどうして過剰に増えてしまうのか、現在のところ、わかりません。

 

ですから、いまのところ、生活習慣でアルツハイマー病にならないようにする

というのはできないのですが、もう一方の血管性のほうは、

血管を健康に保つことで、ある程度予防できるわけです。

そして、脳梗塞などを起こしていないとしても、

血流が悪いことが脳の老人斑を増やす要素にはなり得るので、

血管性とアルツハイマー病は関連がなくもないわけです。

 

となると、私達が日常気をつけなければならないのは、血管を健康に保つということです。

ことに、高齢になれば脳の細い血管などは、知らず知らずに小さな梗塞を起こしています。

それでも問題が起こらないのは、体の中でバイパスをつくってくれているからです。

しかし、それがあちこちに起これば、脳細胞は死んでいくことになりますし、

脳梗塞や脳卒中にも結びつきます。

 

脳梗塞や脳卒中は脳の働きだけでなく、体の機能にも影響します。

ですから、血管を健康に保つことが、脳の老化を遅くするだけでなく、

体の老化を防ぐためにも大切だということです。

 

そして、異常を見つけたら、早い段階に病院へ。

早い段階であれば、梗塞部分を溶かしたり、パイパス手術などを行えば、回復できます。

 

また、これはすべての人に当てはまるわけではありませんが、

頭に打撃を受けることが脳にダメージを与えます。

転倒して頭を強く打ったり、ボクシング、サッカー、ラグビーなどをしている人は、

充分注意したほうがいいと思います。

「いつまでも「老いない脳」をつくる10の生活習慣 より」

日時:2016年1月16日 PM 04:19
血液の状態が悪いと、病的老化が進行する

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 自然老化だけではそう関単に脳梗塞を起こすような

 深刻な事態は招きません。

 問題は、血管内皮が傷ついていく血管の病的老化。

 生活習慣病・加齢・ストレス・活性酸素……

 ただでさえ過酷な労働を強いられている血管を

 さらに痛めつけているのです。

 

 

 

 

  ◆◆ 血液の状態が悪いと、病的老化が進行する ◆◆

 

確かに自然老化が動脈硬化の原因ではありますが、

それだけではそう簡単に脳梗塞を起こすような深刻な事態は招きません。

問題は、生理的な範囲を超えて血管内皮が傷ついていく、

血管の病的老化なのです。

病的老化、すなわち動脈硬化は、高血圧、高血糖、脂質異常などの

劣悪な血管内環境により発生します。

これらの生活習慣病は、ただでさえ過酷な労働を強いられている血管を、

さらに痛めつけているのです。

 

高血圧の状態が続くと、血管内皮に小さな傷や炎症が起こりやすくなります。

その傷から、血液中を流れる白血球の中の単球や悪玉のLDLコレステロールが

血管壁に入り込みます。

血管壁に入ったLDLコレステロールは活性酸素(体内でつくられる、

細胞を傷つける力が強い物質)の影響を受けて、

さらに悪玉化した酸化LDLコレステロールとなります。

酸化LDLコレステロールは異物と判断され、免疫細胞によって処理されます。

免疫の要である単球はマクロファージに変わり、

酸化LDLコレステロールを食べて処理します。

すると脂質で満腹状態のマクロファージは、泡沫細胞と呼ばれる泡状の細胞に変わり、

血管の内膜にコブを作ります。

このコブはプラークと呼ばれます。

 

人は動脈硬化と呼ばれるくらいですから、プラークは硬いと思われがちですが、

実はおかゆのように柔らかいのです。

ちょうど中にスープがたっぷり入った小籠包のような状態です。

柔らかいプラークは不安定で、破れやすい状態にあります。

そして、プラークが敗れると、血小板が集まって血を固まらせようとします。

この血の塊が血栓の元なのです。

 

なお、プラークの周囲では、平滑細胞や線維成分が増加して、

血管壁全体が病的に硬くなります。

これが血管の病的な老化であり、動脈硬化と呼ばれる理由です。

「隠れ脳梗塞は自分で治す より」

日時:2016年1月 9日 AM 10:59
良質な睡眠は、体のダメージを修復してくれる

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 睡眠中に分泌される成長ホルモンは、

 体内の新陳代謝を促し、

 体のダメージを回復する働きがあります。

 睡眠はただ単に疲れをとるだけではありません。

 だから、良質な睡眠が不可欠なのです!

 

 

 

 

  ◆◆ 良質な睡眠は、体のダメージを修復してくれる ◆◆

 

良質な睡眠が健康の礎となることに異論はないでしょう。

 

睡眠中に分泌される成長ホルモンは、体内の新陳代謝を促し、

体のダメージを回復する働きがあります。

睡眠はただ単に疲れをとるだけではありません。

 

また、睡眠中は血圧や心拍数が上がり、働き者の血管が一息つくときでもあります。

 

逆に夜間に血圧が下がらなかったり、昼夜が逆転した生活をしていると、

睡眠によるダメージ回復が十分に行われないことになります。

 

良質な睡眠のためには体内時計のリズムを規則正しくすることが必要です。

そのためには起きる時間をできるだけ一定に保つことが大切です。

 

睡眠を司っているのが、脳の松果体から分泌されるメラトニンというホルモンで、

別名、睡眠ホルモンと呼ばれます。

 

メラトニンは体内時計と密接な関係を持っています。

朝、太陽の光を感じるとメラトニンは分泌を止め、それから14〜16時間後に

体内時計の指令によって分泌を再開します。

朝の7時に起きると夜の10時か11時に眠くなるのは、ごく健康的な体のメカニズムなのです。

 

良質な睡眠の条件は、寝つき、寝覚めがいいことです。

毎日同じ時刻に起床することを心がけ、日中を活動的に過ごせば、

おのずと夜10時頃にはリラックスして眠くなるはずです。

 

寝つきが悪いという方は、まず、夕食後に軽いウォーキングか体操をしてください。

そして、入浴。

さっぱりするとともに、体温の上昇を誘います。

その体温が下がり切らないうちにベッドに入ると、体は体温を上げようとして

リラックスモードに入り、自然な入眠が可能になります。

ぜひ、試してみてください。

「隠れ脳梗塞は自分で治す より」

日時:2015年12月22日 PM 03:53
意外!歯周病は脳梗塞の危険因子 毎日の歯磨きはしっかりと

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みなさん、歯は健康ですか?

歯周病はありませんか?

 

 歯周病は脳梗塞の危険因子に……、驚いた方もいるかもしれません。

しかし、歯周病菌が血管病に関連していることが、次第にはっきりしたのです。

 

 血管中にできた動脈硬化のプラークの中から、歯周病菌が発見されています。

そして、歯周病の患者さんは、そうでない人に比べて脳梗塞や心筋梗塞になる

確率が高いことも分かってきました。

両者にはどんな関係があるのでしょうか。

 

 歯周病にかかった人の歯のまわりには、歯周ポケットというくぼみができます。

そこには、食べかすや歯石がたまりやすくなります。

すると、そこに歯周病菌などのさまざまな細菌が入り込んでくるのです。

 

 虫歯があるからヤバイ!と思った人は安心してください。

一般の虫歯を作る菌は歯周病菌とは別のものです。

 

 歯周ポケットの周囲では炎症が起こって、毛細血管が切れやすくなっています。

歯磨き粉の宣伝でも、歯茎から出血したら歯周病の可能性がある、と警告していますね。

 

 つまり、歯周病菌は切れた毛細血管が入り込み、血管の中を流れていくのです。

 

 実際に歯周病菌がどのような悪さをするかはまだ研究段階ですが、

血管内皮を傷つけて内部に入り込むものと考えられています。

 

 いずれにしても、これ以上、危険因子を増やす必要はありません。

毎日の歯磨きをしっかりし、できれば歯間ブラシやデンタルフロスも利用して

歯周病を予防しましょう。

「隠れ脳梗塞は自分で治す より」

日時:2015年12月19日 PM 03:34
一生懸命働く血管自然老化は避けられない

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人は血管とともに老いる、と表現されます。

健康の鍵を握る血管はなぜ傷つくのでしょうか。

血管老化の原因を考えていきましょう。

 

ところで、動脈硬化とはいいますが、静脈硬化とはいいませんね。

このあたりに血管老化のポイントがありそうです。

 

血液はいうまでもなく、心臓のポンピング運動によって体に送られています。

しかし、約40秒〜2分間で体を1回りするパワーが、心臓の力だけで与えられるものでしょうか。

 

心臓の左心室から送り出された血液は、動脈の壁を押し広げます。

これが収縮時血圧、または上の血圧です。

空になった左心室は次の血液を吸い込みます。

このときに心臓と動脈の間の弁が閉じます。

この状態で動脈にかかっている弱い圧力が拡張時血圧、または下の血圧です。

 

つまり、収縮時、拡張期というのは、心臓の左心室の状態を表しているわけです。

 

では、なぜ拡張時に血圧はゼロにならないのでしょうか。

 

それは、動脈自身が自分の力で収縮して血液を先へ先へと送り出しているからです。

この力こそが血液を生み、血液の状態を健康に保つポイントです。

若々しい動脈はこの力が旺盛で、わずか1分間に60〜70回も拍動しています。

そのたびに心臓は血液を送り出し、動脈はしなやかに膨らんでこの血液を一度受け止め、

続いて収縮して、さらに抹消の血管へと血液を循環させているわけです。

血管はただの管ではありません。

休むことなく働き続けているのです。

 

動脈は常に圧力を受け、伸縮運動を繰り返しています。

その回数は1日に10万回、1年で3650万回です。

50年も60年も生きていれば、いくら健康な血管でも疲れてきます。

 

血管は疲れてくると硬くなり、弾力性を失います。

それが自然老化です。

高齢者に動脈硬化が多いのは、自然老化がベースにあるからです。

 

心臓から送り出された血液はまず直径3〜4cmの大動脈を流れます。

その後、体の各部位に至る大動脈、動脈、より細い動脈へと流れ、

直径2〜3mmの最小動脈へと送られます。

そして、さらに枝分かれしながら毛細血管へ到達し、体のすみずみに酸素と栄養素を供給します。

加齢に伴う動脈硬化はまず、抹消の細い動脈から徐々に始まります。

そして50代を過ぎた頃からは、抹消の細い動脈ともに、中枢の大動脈の硬化も始めるのです。

動脈硬化は血液のスムーズな流れを防げるので、加齢とともに血圧も高くなります。

「隠れ脳梗塞は自分で治す より」

日時:2015年12月17日 PM 03:56
脳梗塞の危険は軽減できる生活習慣を改めて血管力をアップ

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脳梗塞を防ぐためには血管の健康を維持することが最善かつ唯一の方法です。

もしも、MRI検査などにより隠れ脳梗塞が見つかったとしても、落胆する必要はありません。

死滅した脳細胞自体は元に戻せませんが、この段階ではまだそれほど大きなダメージは

受けていないからです。

大切なことはそれ以上の血管事故を起こさないようにすることです。

幸いなことに、血管は一度老化したとしても、若返らせることが可能なのです。

血管内皮は、肌と同様の新陳代謝により、日々新しく生まれ変わっています。

心を入れ替えて生活習慣を改めれば、血管内皮細胞は本来の機能をとり戻し、

動脈硬化を予防し血栓を防ぐことによって、脳梗塞の危険は減少していきます。

 

循環器を専門とする病院には、頚動脈超音波検査(エコー)という機械があります。

これは頚動脈に超音波を当てることで、動脈硬化が起きていないかを

画像として見ることができる画期的なシステムです。

 

頚動脈は脳に大量の血液を送っている、負担のかかりやすい血管です。

この血管の状態を知ることで、おおよそ体全体の血管の様子を推測することができます。

また、頚動脈は6〜7mmと太いため、様子を調べやすいともいえます。

 

プラークを血管事故に結びつけないようにするためには、柔らかくて不安定なプラークの表面を安定させ、

血栓を作らないようにすることが大切です。

そのために何をすればいいか?

それは、やはり生活習慣の改善なのです。

 

できて間もないプラークは柔らかく、血管の内側の壁の表面に存在します。

時間が経過し、プラークが大きくなったり、新たなプラークが次々とできるようになったりすると、

次第に血管の壁全体が厚く硬くなっていきます。

動脈硬化の原因となる悪しき生活習慣を改めなければ、血管内壁にはいつまでも不安定で

傷つきやすいプラークが存在し続けることになります。

動脈硬化の対策は、早ければ早いほどよいのです。

 

生活習慣の改善とは、大きく分けて食生活の改善、運動療法、ストレス解消が挙げられます。

近道はありませんが、効果的に進めるテクニックはあります。

 

生活習慣の改善というくらいですから、毎日の積み重ねが大切です。

短距離走ではなく、長距離走のつもりで始めましょう。

「隠れ脳梗塞は自分で治す より」

日時:2015年12月16日 PM 03:13
寒さは高血圧の大敵。防寒対策は万全に

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【寒いと血圧は上がる】

 

血圧は、個人差もあり、いろいろな条件に影響されますが、季節によっても変動します。

一般に春から夏にかけては低めに落ち着き、秋から冬にかけて高くなります。

これは血圧が正常の人でも同じですが、高血圧の人は、この変動の幅が大きいのです。

 

血圧を上げる原因のひとつに、皮膚への刺激があります。

皮膚が刺激を受けると、交感神経が興奮して血圧が上がるのです。

 

この刺激は、疼痛でも熱湯でも寒冷でも同じですが、冷たさの刺激はとくに影響が大きく、

手を氷水につけただけでも、血圧は急上昇します。

冬は、からだ全体が寒冷刺激にさらされますから、血圧が上がりやすい環境といえるのです。

 

また、寒さで末梢血管が収縮するため、血管抵抗が大きくなることでも血圧が上がります。

血液も固まりやすくなるため、脳卒中や心筋梗塞の発作が多くなるのです。

ふだんから血圧が高めの人は、少しの寒冷刺激でも血圧が急上昇します。

 

暖房がきいた室内と外気の差が大きく、急激な寒さにさらされやすい冬は、

万全な寒さ対策を工夫して、危険を遠ざけるようにしましょう。

 

【血圧を上げないための冬の寒さから身を守るポイント】

 

★部屋全体を暖める

 床はジュータンを敷き、カーテンをしっかりして熱を出さないようにする。

★就寝前に寝室と布団を暖めておく

 寒い部屋に入ると血圧が上がってしまうので、寝る30分前には暖めるようにする。

★寝るときは、靴下をはく

 からだが冷えてしまうと血圧が上がるため、靴下をはいて。

★洗顔はお湯で

 水を使うと血圧が上がるので、とくに朝の洗顔はお湯で。

★外出するときは、あたたかな格好で

 ちょっとした外出でもマフラー、手袋、帽子をかぶり、あたたかい格好で。

「血圧を下げる生活読本 より」

 

日時:2015年12月14日 PM 04:33
ブロッコリー、カリフラワー、キャベツ。血圧が高い人の強い味方

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野菜や果物が体にいいことは、もはや周知の事実です。

では、野菜のなかでも脳卒中の予防に役立つものは何でしょうか。

答えは、「ブロッコリー、カリフラワー、キャベツ」という十字花科植物の野菜です。

 

ハーバード大学医学部公衆衛生部門の研究グループが、約11万4000人の健康な男女を対象に

果物や野菜の摂取量と脳卒中の発症の関連を調べた疫学調査があります。

女性で14年、男性で8年もの追跡調査をしたところ、女性は7万5596人中366人、

男性は3万8683人中204人が脳卒中を起こしました。

その結果、毎日5〜6皿野菜や果物を食べていた人は、

脳卒中を起こす危険が31%も低いという結果が出たのです。

 

そのうち、脳卒中の危険が最も低かったグループがよく食べていたのが、

「ブロッコリー、カリフラワー、キャベツ」という十字花科植物の野菜だったのです。

また、大きな葉を持つ、ほうれん草や柑橘類もよく食べられていたそうです。

残念ながら、この調査では女性が好む芋類には脳卒中の予防効果は低いという結果だったそうです。

「血圧と血液サラサラの常識が変わった! より」

日時:2015年12月13日 PM 05:18
老化しない頭と体をつくる14項目

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毎日の食べ物が高齢者の健康寿命を大きく左右します。

元気老人を目指して、ぜひ食生活を一度見直してみてください。

 

そのヒントとして、東京都健康長寿医療センター研究所ではこれまでの膨大な

疫学調査の結果に基づいて、「老化予防を目指した食生活指針」をまとめました。

これは、日本の元気老人の食生活の秘訣を14項目に凝縮したものです。

日本人の高齢者(調査)による日本人の高齢者のための食生活指針といってよいでしょう。

 

【老化予防を目指した食生活指針】

1    食事は1日に3回バランスよくとり、食事は絶対に抜かない。

2    動物性タンパク質を十分にとる

3    魚と肉は1対1の割合でとり、魚に偏らないようにする

4    肉は、さまざまな種類や部位を食べるようにする

5    油脂類の摂取が不足しないように注意する

6    牛乳は毎日200ミリリットル(1本)以上飲む

7    野菜は、緑黄色野菜や根菜類など、たくさんの種類を食べ、火を通して調理し、摂取量を増やす

8    食欲がないときは、おかずを先に食べ、ご飯を残す

9    調味料を上手に使い、おいしく食べる

10  食材の調理法や保存法を覚える

11  和風、洋風、中華など、さまざまな料理をつくるようにする

12  家族や友人と会食する機会を増やす

13  かむ力を維持するため、義歯の点検を定期的に受ける

14  健康情報を積極的に取り入れる

 

実際に、この食生活指針に基づいて、高齢者用集合住宅に入居している高齢者や

東北地方のある自治体に住む高齢者を対象に食生活の指導を実施したところ、

対象者の血液中のアルブミン、ヘモグロビンの値が改善し、体力が向上。

健康寿命が延びるという効果が得られました。

 

50代、60代の比較的若い人はもちろん、70代以上の高齢者にとっても、

ふだんの食事に注意を払うことで十分に低栄養状態が払拭でき、

元気老人になることが可能なのです。

 

項目が多いので、一度に実現するのは難しいかもしれません。

少しずつでもいいですから習慣化していただきたいと思います。

「50歳を過ぎたら「粗食」はやめなさい! より」

日時:2015年11月28日 AM 11:21
老化を早めないために役立つ成分ビタミン

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どのビタミンも老化を防止しますが、とくにビタミンB類はもっとも重要なビタミンとされます。

ビタミンB類には、ビタミンB1、B2、B6、B12、ナイアシン、パントテン酸、

そして葉酸などが含まれています。

ビタミンB類は、1つが欠乏しているときには、他のビタミンも欠乏していることが多いようです。

 

食べ物に含まれるビタミンB12は、そのままの形では吸収されません。

胃から分泌された内因子と結合する必要があるのです。

このために胃を切除した人では、ビタミンB12が欠乏して貧血をおこすことがあります。

 

また、現在60歳以上の人の20パーセントでビタミンB12の欠乏が見られます。

これは歳をとると胃の機能が低下し、内因子の分泌が低下するからです。

 

血液検査では見つけられないような軽度のビタミンB12の欠乏でも、

認知症に似た神経異常を引きおこすことがあります。

とくに高齢者では、ビタミンB12の値が基準値の範囲にあっても、それが下限値の場合には、

記憶障害をおこすことが知られています。

 

※ビタミンB12は、葉酸とともに赤血球の生成を助け、貧血を予防します。

また、たんぱく質や核酸(DNAやRNA)の合成、中枢神経機能の維持や脂肪の代謝など

さまざまな働きを担っています。

 

葉酸は文字通り野菜に含まれるビタミンです。

これもビタミンB12と同じように貧血を防ぐビタミンとされてきました。

もちろんその作用もありますが、現在では、血栓の防止と脳機能の維持が注目されています。

 

ロンドンのキングスカレッジの研究で、高齢者で精神に変調をきたしている人は、

そうでない人に比べて、葉酸の血中濃度が低いことが発見されました。

葉酸を十分摂取している人は、記憶の減退、うつ状態、認知症になる率が低いこともわかりました。

 

こうしたことから、50歳以上の人には、積極的に葉酸を摂ることが勧められます。

とくに喫煙をする人は、そうでない人の3倍摂るようにといわれます。

 

※葉酸(上限値:1mg)は、ビタミンB12とともに造血に働きます。

また、たんぱく質や細胞新生に必要な核酸(DNAやRNA)の合成に関わります。

 

ビタミンB6も脳機能の向上に重要です。

オランダの研究では、70歳の人に1日20ミリグラムのビタミンB6を3ヶ月投与したところ、

長期記憶が改善されました。

 

高齢者の場合には消化管からのビタミンB6の吸収が悪いので、

若い人に比べて20パーセント以上多く摂取する必要があります。

 

※ビタミンB6は、たんぱく質代謝の要です。

体に必要なたんぱく質の再合成に働き、糖質の代謝にも重要な役割を果たします。

皮膚炎予防や精神安定にも。

「脳の栄養失調 より」

日時:2015年11月10日 PM 04:50
脳に必要な「三大栄養素」って何?

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頭を効率よく働かせるには、食生活に気を配ることも大切です。

脳には、どんな栄養素が必要かを知り、献立を考えて食べていくと、

自然に頭が動くようになるはずです。

 

脳にはさまざまな栄養素が必要ですが、とりわけ重要なのは、ぶどう糖です。

ぶどう糖は、体を動かすエネルギー源ですが、それは脳にとっても同じことです。

ぶどう糖が足りないと、脳はまともに動きません。

 

ぶどう糖をきちんと摂取するのは、さほどむずかしいことではありません。

毎日3食きちんと食べていれば、十分に補給できます。

それでも足りないと思ったら、ジュースを飲んだり、チョコレートを食べたりすればいいのです。

 

ぶどう糖以外で重要なのは、アミノ酸とコレステロールです。

この両者は、脳のコンディションを整えてくれます。

まず、コレステロールは、感情をコントロールするために欠かせません。

脳神経には、情報を伝達するための電気が流れていますが、電気が流れすぎると、

感情を制御できなくなります。

そこで、コレステロールは脳の神経の周りを覆って、電気が流れすぎないように、

いわば絶縁体の役目を果たしているのです。

このコレステロールは、脂肪分のある食べ物から摂取できます。

 

アミノ酸は、暗い気分から抜け出すため、また陥らないようにするため欠かせません。

とくに重要なのは、アミノ酸からできるセロトニンと呼ばれる成分です。

鬱状態を改善するのにも投与されるくらい、セロトニンは脳の健康に大きな役目を果たしています。

やる気物質とも言われるセロトニンは、肉を食べれば吸収できます。

 

要は、炭水化物と肉、魚類をバランスよく食べていれは、頭はきちんと働いてくれるのです。

「脳(あたま)にいいこと全部やってみよう! より」

 

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仕事がたまっていたり、疲れていたりするときに、自分の思いどおりに物事が進まないと、

イライラしやすくなります。

また、つねにイライラしやすく、状況によってキレやすくなるという人もいます。


こうしたイライラの原因は、脳の神経を伝達する機能の低下によって、

脳の緊張・興奮状態が過剰になっているのではないかと考えられています。

脳には無数の神経細胞があり、その神経細胞の末端からセロトニンやアセチルコリン、

ドーパミンなどの神経伝達物質を放出しています。


それらによって次の細胞に情報を伝えていき、それが網の目のようにいっせいに行われることで、

情報が瞬時に伝わり、手や足などの末端まで伝達されていきます。

しかし、その伝達情報がうまくいかないと、脳が興奮して抑制が効かなくなり、イライラしたり、

落ち着かなくなったりします。

イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニン、アセチルコリン、ドーパミンなどが

不足していることが考えられます。

そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分や

ビタミンB12の不足を疑ってみましょう。

また、脳の唯一のエネルギー源であるブドウ糖が足りなかったり、神経伝達物質を放出するときに働く

カルシウムが不足したりしているのも原因のひとつと考えられます。
 

また、体内でブドウ糖が不足して血糖値が低くなると、血液中にあるトリプトファンやコリンなどの

アミノ酸の吸収が悪くなるため、それらから作られる神経伝達物質のセロトニンやアセチルコリン、

ドーパミンなどが不足してしまいます。

良質のたんぱく質(アミノ酸)が含まれる肉や魚介、卵、牛乳などをとりましょう。

神経伝達物質の生成に欠かせないビタミンB12はレバーや肉、魚介など、動物性食品に多く含まれています。
 

日時:2015年11月 5日 PM 04:31
よく噛んで食べるだけで、頭はよくなる

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食事を摂るときは、脳のためにも、よく噛んで食べるようにしましょう。

それだけのことで、脳の働きはよくなっていきます。

 

「噛む」という行為は、咬筋という頬の奥の筋肉を動かすことです。

咬筋を動かすと、脳内の血のめぐりがよくなり、頭の働きが活発化するのです。

 

脳内の血のめぐりがよくなれば、当然、脳内の新陳代謝は活発になり、

脳の働きはよくなっていきます。

さらに、噛むという行為は、脳への適度な刺激にもなります。

咬筋は脳神経と密接につながっているので、ここを動かせば、

脳へ刺激を与えられます。

加えて、モノを噛めば、歯の歯根膜が圧力を受けます。

この歯根膜への圧力も脳に伝わって刺激となります。

これもまた、脳の活性化につながります。

 

というわけで、モノを食べるときは、よく噛んで食べましょう。

逆に言えば、あまり噛まなくてもいい食べ物ばかりを摂っていると、

脳は活性化しにくいのです。

頭をよくするには、硬い食べ物を食べたほうがいいのです。

「脳(あたま)にいいこと全部やってみよう! より」

 

日時:2015年11月 3日 PM 04:45
【動脈硬化症】動脈硬化症とは?

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●動脈硬化症を知る

 動脈硬化は、動脈が硬く脆くなった状態です。

血管を傷める何かしらの因子により、弾力性が失われて硬化したり、

内部にさまざまな物質が沈着して血管の内腔が狭くなったり詰まってしまったり、

動脈瘤ができたり、全体的に拡張したり、裂けてしまったり、出血したりすることにより、

組織や臓器全体に血行障害を起こす病態を総称して、動脈硬化性病変といいます。

 

 動脈硬化には動脈硬化の起き方、起こる部位により、次の3タイプに分類されます。

 

 アテローム(粥状 いくじょう)硬化は大動脈、脳動、冠動脈の比較的太い動脈に起こるもので、

内膜にコレステロールなどの脂肪からなるドロドロとした粥状物質が蓄積して、

粥状硬化斑ができて次第に肥厚することで、動脈の内腔を狭めてしまいます。

 

 細動脈硬化は脳や腎臓の細い動脈に起きやすく、血管構造の禅僧に対して脆く

破れやすくなってしまった状態で、閉塞したり、壁全体が破裂して出血したりするものです。

 

 中膜硬化は大動脈や下肢、頸部の動脈に起こりやすく、動脈の中膜にカルシウムが蓄積して

硬くなり、中膜が脆くなってしまったものです。

 

●動脈硬化を助長する原因

 動脈硬化を助長する原因は肥満、糖尿病、高脂血症、高血圧、喫煙、高ホモシステイン血症、

運動不足、ストレス、加齢などですが、このごろよく耳にする内臓脂肪による肥満は、

インスリン抵抗性を生じて代謝異常を起こし、高脂血症、糖尿病、高血圧を誘発しますが、

これにより動脈硬化の進行がさらに進んでしまうといった悪循環を引き起こします。

 

 肥満にともなう動脈硬化、虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞)などを引き起こす症候を、

メタボリックシンドローム(代謝症候群)と呼びます。

 

 動脈硬化による疾患の代表例が心筋梗塞や脳梗塞ですが、この2つの疾患をあわせると

日本の死亡原因の30%以上を占めることになります。

これは、動脈硬化がいかに人体にとって有害であるかを示しているのではないかと思います。

 

 動脈硬化の進行を食い止めるには、危険因子と呼ばれる糖尿病、高脂血症、高血圧、喫煙などの

コントロールが重要となります。

「脳の病気 より」

日時:2015年8月14日 PM 03:20
脳の老化は個人差が大きく“年相応”はない

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 20代くらいの若いときにくらべて、年をとると私たちの脳はどのくらい萎縮するのでしょうか?

実は、これこそ驚くほど個人差が大きいのです。

80歳くらいのおおぜいの人の脳の画像をみくらべるとよくわかりますが、萎縮が小さく若い脳もあれば、

アルツハイマー病でずいぶん萎縮が進んでしまっている脳もあります。

 

 よく“年相応”といいますが、脳にはそのような平均値はありません。

年をとると脳が萎縮して働きが低下するのは確かですが、年齢とともに平均的に脳の働きが

どう変化していくかという研究は行われていません。

脳とは使い方によってそれほど個人差がでてくるものなのです。

 

 脳の研究が進むにつれ、昔は常識とされていたが覆されることも珍しくなくなりました。

その1つに、「年をとると脳は発達しない」という“常識”があります。

ごく最近までは、脳の神経細胞は生まれたときから数が決まっていて、

年とともに少しずつ減っていくために、年をとったら脳の働きも落ちてくるのは当然である、

年をとって脳の働きをよくするのは不可能だと思われていました。

しかし、これは間違いであることが、最近の脳研究によって明らかになりました。

「脳の機能は使わなければ落ちる、使えば伸びる。それは年齢には関係ない」というのが、

いまや常識です。

 

 脳を使えば、その働きは確実に向上します。

使った部分の神経細胞は分裂して数が増え、シナプスをたくさん作り、

脳の中にしっかりとネットワークを築きます。

脳を使えば、そのネットワークはさらに強固なものとなります。

これが脳が発達するということです。

逆に、脳を使わなければ、ネットワークも弱くなります。

脳とはそういうものです。

 

 たとえば、手や指を使って何かをすると、それに対応している脳の部分が発達します。

指先を使って細かい作業をする職人さんやピアニストなどは、

手からの情報を受け取る脳の部分が発達して、広い範囲を占めているはずです。

そのために手を器用に使えるのです。

 

 しかし、そんな人たちでも、現役を引退して、手をあまり使わないようになると、

脳の中にしっかり築かれたネットワークは退化していきます。

手を使わなくなったからといって、足を動かす部分まで退化するわけではありませんが、

今まで広い領域を占めていた、脳の中の手に対応している部分は、確実に領域か狭くなります。

 

 ですから、脳を発達させようと思ったら、脳をまんべんなく使わないといけません。

俳句を作ったり、本を読んだり、ゲームをしたりという知的作業だけが脳を発達させるわけではありません。

手も使わなければいけないし、足を使って歩くことも、走ることも大事です。

要するに、脳を鍛えるには、体全体をまんべんなく使って、

脳のあらゆる場所に刺激を送ってやらなければいけないのです。

年をとっても、このようにして脳を使えば、萎縮のスピードを遅らせて若々しい脳を保つことができます。

 

★  脳の老化は個人差が大きく“年相応”はない。

★  脳の機能は使わなければ落ちる、使えば伸びる。

★  脳全体を発達させようと思ったら、体全体をまんべんなく使うことが大事。

「脳ボケはNO!脳を悦ばせて生涯現役 より」

日時:2015年8月12日 PM 02:41
老化の速度は生活習慣によって大きく変わってくる

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<POINT>

生活環境を改善すれば、悪い遺伝も発現しないようにできる

血管の老化を遅らせることが健康の秘訣

冷えは血行を悪くし、免疫力も低下させる

 

老化の速度は人によってかなり違います。

その個人差はどのような要素で決まってくるのでしょうか。

 

白髪になる、老眼になる、耳が聴こえにくくなるといったことは、

遺伝の要因のほうが大きいと考えられます。

もちろん、いつも騒音のもとで仕事をするような環境にいれば

難聴になるといったように、多少は環境の要因も入りますが。

 

環境要因については自分で何とかできますが、遺伝となると、

自分で何とかすることはできないと思われるかもしれません。

しかし、遺伝子の発現をライフスタイルによって変えることも可能なのです。

 

また、遺伝よりも環境要因が大きいものです。

たとえば血管や骨の老化などは、

食生活、生活習慣によって大きな違いが出てきます。

 

血管は体中の60兆の細胞に栄養を送る大切な臓器です。

その血管の老化が高血圧をはじめ、心筋梗塞、脳梗塞など

さまざまな病気を引き起こすことは、ご存知のとおりです。

 

ですから、食生活をはじめ生活習慣に気をつけて、血管を老化させない、

老化のスピードを少しでも遅くするようにすることが、

健康を保つ上では大切なわけです。

 

血行が悪くなるのは、食べ物、そして体を動かさないことによります。

肉類など飽和脂肪酸が多く含まれる食べ物を食べ過ぎると、

コレステロール値が上がり血管が詰まりやすくなります。

 

ですから、タンパク質を取るならば、DHA(ドコサヘキサエン酸)や

EPA(エイコサペンタエン酸)などの不飽和脂肪酸が

多く含まれる魚のほうがいいといわれているのです。

 

不飽和脂肪酸は飽和脂肪酸とは逆に、血液をさらさらにして、

コレステロール値を下げる働きがあります。

血液が詰まりにくくなるのですから、当然、心筋梗塞の危険が低くなります。

魚をたくさん食べるイヌイットの人たちには心筋梗塞がほとんどないといわれています。

 

そうはいっても、バランスですから、肉をまったく食べないほうがいいというわけではありません。

ただし、脂肪部の多い肉を多く食べると、中性脂肪がふえるので注意が必要でしょう。

 

また、冷えが血行を悪くすることもご承知のとおりです。

血行が悪くなるということは、体内の細胞の隅々に栄養が行き渡りにくくなり、

免疫力を担っている白血球の働きも低下することになります。

 

DHAやEPAは、心筋梗塞や脳梗塞などの血管障害の危険を低くします。

血管障害によって脳の血流が悪くなって認知症になるという危険性も減らすことになります。

 

いつまでも元気に頭を働かせたいと思えば、魚をたくさん食べて

DHAを取ることはとてもいいことです。

「いつまでも『老いない脳』をつくる10の生活習慣 より」

 

日時:2015年8月 6日 PM 02:33
脳梗塞予防は、上手な水分補給で

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■ 脳梗塞は夏に多い!

 

 脳梗塞は夏に多いということを、ご存知でしょうか。

従来、脳梗塞や脳出血などは、血圧が上昇しやすい冬に多いとして知られていました。

ところが国立循環器病センターの調査によると、脳梗塞に限っては夏のほうが多いことがわかっています。

 

 そのおもな原因は、脱水症状です。

夏は、気付かないうちに体内の水分が不足がちになるため、血液の流れが悪化し、

血管が詰まりやすくなるのです。

 

 夏に多い脳梗塞は、脳の血管そのものが狭くなったり、

血栓ができたりすることで引き起こされる脳血栓症です。

脳血栓症は、普段健康そうにみえていても、脱水症状が引き金となって急に発症します。

高齢者に限らず、30〜50歳代の比較的若い世代でも、

発作におそわれて倒れることがあるので注意が必要です。

 

■ 根底には動脈硬化が

 

 脳梗塞は、多くの場合、その根底には動脈硬化(血管の老化)があります。

加齢とともに、だれでも動脈硬化が起こりますが、それを促進するのが肥満、高血圧、

糖尿病、高脂血症などの生活習慣病です。

こうした病気、その予備段階の人は、脳梗塞のリスクが高いだけに、

夏には水分補給を十分に心がける必要があります。

 

 とくに注意したいのは血圧が高めの人です。

脳の細い動脈は影響を受けやすく、血管壁が厚くなると血流が悪化し、詰まりやすくなります。

そこに脱水症状が加わることで、血栓ができるリスクが急激に高くなります。

 

■ 睡眠の前後にも水分補給を

 

 もう一つ大切なことは、睡眠の前後に上手に水分補給を行うことです。

熱帯夜ともなると、大汗をかくことも珍しくありません。

眠っているときは、一般に血圧が低下するため、血液の流れが遅くなり、

血栓ができやすい状態になります。

 

 さらに起床する前後からは、血圧が上昇すると同時に、アドレナリンが分泌されることで、

血液が固まりやすくなります。

よって、夏の脳梗塞は睡眠中から起床後の時間帯にかけて、発症のリスクが高くなります。

 

 予防のために、まず寝る前に水を1杯飲むようにしましょう。

また、朝起きたときに水を1杯飲むことも、夏の脳梗塞予防につながります。

とくに血圧が高めの人や、動脈硬化の疑いがある人は、睡眠前後の水分補給をぜひ心がけて下さい。

 

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 また、女性は男性に比べて筋肉量が少ないため体内の水分含有率が低いうえに、

汗腺の数が少なめなので体温調節が上手くできないなど熱中症リスクが高い、

という説もあります。

疲れやすい、だるい、食欲が落ちるなどの夏バテ症状を感じたら、体の中に熱がこもって

熱中症になりかけている危険信号だと受け止めて、すぐに対策を講じましょう。

 

 スタミナ不足(夏バテ)の原因はさまざまですが、いずれも糖質やタンパク質、ビタミン、

ミネラルの不足が大きな原因となっているため、食欲がなくても、

少量でも栄養のバランスのとれた食事を心がけることが大切です。

 

 夏バテは、主にビタミンB1(うなぎや豚肉、レバー等に多く含まれる)不足によって起こります。

ビタミンB1はエネルギーの供給だけでなく、老廃物の代謝にもかかわっています。

B1だけではなく、ほとんどのビタミンB群は、エネルギーの供給や老廃物の代謝に働いています。

いわば元気の素です。
 

 なお、B群は協力しあっていますから、どれが欠けても疲れやすくなります。

したがって一緒にとるのが効果的です。

日時:2015年5月13日 PM 03:54
セロトニン神経の7つの効果

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私たちの心は絶えず変化をします。

その変化そのものは悪いものではありませんが、

もしそれに振り回されていると困ったことになります。

例えば、ストレスを、食べる、買いものする、

人に話すなどで発散することがあります。

これも過剰になれば依存症になる可能性がでてきます。

セロトニン神経はそういったことにならないよう、

心のバランスを調える作用をします。

 

 

セロトニン神経の7つの効果

 

セロトニン神経は、脳全体の神経細胞に指令を送ることができます。

言葉を話したり、身体を動かす機能がある神経の活動レベルそのものを

コントロールし、主に、大脳皮質、自律神経、筋肉、痛み感覚、心に作用し、

以下にあげるような効果をもたらします。

 

その1 仕事にやる気が出る

セロトニン神経が刺激を受け活動が活発になると大脳皮質が覚醒します。

大脳皮質には意識レベルを調節する働きがあります。

意識には、スッキリ、ぼんやり、イライラなどさまざまな状態があり、

セロトニン神経が作り出すのはスッキリ爽快な意識の状態です。

これをクールな覚醒と呼びます。

このクールな覚醒状態は、心が安定し、落ち着いた状態で、混乱もなく、

何かうまくやれそうだ、やり遂げられそうだという感覚を意識している、

準備が整った状態を作り出します。

 

その2 朝の寝起きをよくする

心臓機能、血圧、代謝、呼吸などを管理する自律神経は、

交感神経と副交感神経という2つの神経で成り立っています。

副交感神経は眠っているときに優位となり、

交感神経は活動をしているときに優位になります。

この2つの神経は、互いにシーソーのようにバランスを保ちながら身体の調整をしています。

セロトニン神経が働いていると、朝目覚めたとき、適度に交感神経を緊張させ、

身体の方をスタンバイの状態にしてくれます。

寝起きが悪く、スッキリした朝が迎えられないというのは、

この働きがうまくいっていないということです。

 

その3 若々しい顔つき、立ち姿

重力に対して姿勢を保つために働く抗重力筋という筋肉にも、

セロトニン神経は働きかけます。

この筋肉は、自分で動かそうと思って動くというよりも、

起きていると自然に動く筋肉で、まっすぐな姿勢、

いきいきとした表情などに関係します。

この筋肉の緊張が弱った状態は、授業中の居眠りを思い出してもらうとわかりますが、

身体や表情が力なくだらんとします。

セロトニン神経が働くことで、抗重力筋が働くと、姿勢もよく、首もスッと立ち、

若々しい印象を与えます。

また顔は、抗重力筋が多い場所なので、この筋肉がしっかり働いていれば、

目元がぱちっとし、はつらつとした元気爽快な顔つきになります。

 

その4 不定愁訴が消える

セロトニン神経の働きのひとつに鎮痛作用があります。

身体のある部位から痛みが発生すると、脊髄ないし、脳の神経を介して、

痛みを脳が認識するのですが、たいしたことのない痛みの場合、

痛みの伝達経路の途中でセロトニン神経から分泌されたセロトニンが

その痛みの伝達を抑えてしまいます。

ところが、セロトニン神経が弱ると、この働きがうまく作動せずに、

ささいな痛みも過敏に訴えるようになります。

いわゆる不定愁訴などがその症状のひとつです。

生理痛、歯痛、関節の痛みなどもそうです。

セロトニン神経が鍛えられれば、こうした状況がなくなるので、

不定愁訴が消えるわけです。

 

その5 心のバランスを保つ

私たちの心は絶えず変化をします。

その変化そのものは悪いものではありませんが、もしそれに振り回されていると

困ったことになります。

例えば、ストレスを、食べる、買いものする、人に話すなどで発散することがあります。

これも過剰になれば依存症になる可能性がでてきます。

セロトニン神経はそういったことにならないよう、心のバランスを調える作用をします。

 

その6 欲望とストレスを越える

修行を積んだお坊さんは、楽しいことやいやなことに対し、即座に反応し、

いやなことをいつまでも気にするようなことがありません。

同じように、セロトニン神経を鍛え続けると、特に腹筋呼吸をしっかり続けると、

興奮にも落ち込みにもすぐに対処できる状態がつくれるようになります。

それは、欲望やストレスを越え、「今」を生きることができるようになるともいえます。

 

その7 幸せ脳がつくられる

セロトニン神経を鍛えていくと、一時的にセロトニン神経が弱った状態となります。

これは継続することで解かれますが、途中でやめると元の状態に戻ってしまいます。

まずは心と身体の変化を実感するために3ヶ月を目安に続け、

次にセロトニン神経が恒常的に高いレベルで安定すると考えられる3年を目指します。

その後も生涯続けることで幸せ脳が出来上がっていきます。

「ビジネス脳・幸せ脳・健康脳 より」

日時:2015年4月 7日 PM 05:04
脳梗塞を防ぐ!すぐに始める10の対策

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 ある日突然、あなた自身や、あなたの身近な人の身に起こるかもしれない脳梗塞。

近年、患者数は増え続け、1年間でおよそ35万人も新たに発症しています。

脳梗塞は、命にかかわることもある危険な病気です。

しかし、防ぎようがないという病気ではありません。

おもな原因は、「ふだんの生活」の中にあります。

それでは、どんな生活がよくないのでしょうか。

脳梗塞を未然に防ぎたい人はもちろん、以前、脳梗塞を起こし、再発を予防したい人も、

今すぐに始めたい「10の対策」を紹介します。

 

対策1 「高血圧」「高血糖」「高コレステロール」を改善する

 これらは脳梗塞を起こす最も大きな要因です。

偏った食生活や運動不足など、共通の原因から起こるため、重なって発症することが

少なくありません。

要因が一つでも脳梗塞を起こす危険があるのですが、重なるほど危険度は

急上昇していきます。

栄養バランスのとれた食事を始め、生活全体を見直し、早急に改善しておきましょう。

 

対策2 肥満を解消する

 特に内臓の周りにつく脂肪(内臓脂肪)は、動脈硬化と深い関連があります。

内臓脂肪が過剰にたまると、血圧を上げる物質が分泌されて高血圧になり、

インスリンの働きを阻害する物質などが分泌されて、高血糖を招きます。

また、内臓脂肪が分解され、どっと血液中に流れ込むことで、動脈硬化を阻止する

善玉コレステロールが減少し、中性脂肪が増加します。

この結果、動脈硬化が早まります。

 

 腹囲(おへそ周り)が、男性85cm以上、女性90cm以上は、内臓脂肪型肥満の

疑いがあります。

過食を避け、脂っこい料理を控えて、肥満解消に努めましょう。

 

対策3 イライラしない

 ストレスは脳梗塞の大敵です。

イライラしたり、怒ったりすると、血液中に「カテコラミン」というホルモンが出てきて、

血圧が上がってしまいます。

特に、頑張り屋やせっかち、負けず嫌いな性格の人は、動脈硬化が進みやすく、

脳梗塞の危険性が高いとされています。

ストレスそのものをなくすことは難しいのですが、イライラしそうなときは、

気分転換を図り、上手にストレスを解消することです。

 

対策4 親や兄弟姉妹に脳梗塞を起こした人がいないかを確認する

 脳梗塞自体は遺伝しませんが、脳梗塞の引き金である高血圧や糖尿病などは、

体質的に受け継ぎやすいこと、また、親子や兄弟姉妹などは、食生活をはじめ、

同じような生活習慣を持つ傾向にあるなどが挙げられます。

これは、自分では避けようがないことですが、事実を認識することで、

日ごろから生活を管理すれば、将来、リスクは軽減できるのです。

 

対策5 きっぱり禁煙する

 喫煙する本数が増えるほど、脳梗塞の危険性が高まります。

たばこの煙に含まれる一酸化炭素は、脳に運ばれる酸素の量を減少させます。

また、たばこに含まれるニコチンは、血管を収縮させて血圧を上げます。

さらに、血液中のコレステロールや赤血球を増加させ、血液を粘っこくして、

動脈硬化を悪化させます。

 

対策6 ビタミンC、カリウム、マグネシウムをとる

 ビタミン、ミネラルは体の機能を調節する大切な栄養素です。

 

 <脳梗塞を防ぐビタミン>

  最近、脳梗塞を起こす物質として「ホモシステイン」が注目されています。

  これは、肝臓で作られるアミノ酸の一種です。葉酸、ビタミンB6、B12などが

  不足すると、血液中に増え、動脈硬化を早めます。

 

対策7 お酒を飲みすぎない

 大量のお酒は、高血圧をはじめとする生活習慣病の誘因となり、

脳梗塞の危険性が高くなります。

適度のアルコールは、血圧を下げたり気分をリラックスさせたりしますので、

無理して禁酒する必要はありませんが、飲みすぎないようにしましょう。

 

 <適量とは?>

  ・ビール中瓶1本(500ml) ・日本酒1合(180ml) ・ワイン2杯弱(1杯120ml)

  ・ウイスキーダブル1杯(60ml) ・焼酎(25度)ぐいのみ2杯弱(1杯50ml)

 

対策8 コップ1杯の水を習慣にする

 水分が不足すると、血液が濃くなって、血管内を流れにくく、詰まりやすくなります。

「のどが渇いた」と感じる前に、水分をとりましょう。

朝起きたとき、寝る前、入浴する前後などにコップ1杯の水分をとる習慣をつけて下さい。

一度に大量にがぶ飲みするのはよくありません。

胃に負担をかけ、胃液を薄めて、消化不良を起こすおそれがあります。

 

対策9 早足で今より多く歩く

 運動は、血液の循環をよくし、高血圧、高血糖、高コレステロールを改善する

効果があります。

また、内臓脂肪は、運動をすると落としやすいことがわかっています。

体を動かすことで、ストレスの解消にもなります。

よくないのは、激しい運動、相手と勝敗を競うような運動です。

血圧が上がりやすく、かえって脳梗塞を引き起こす恐れがあります。

運動は継続しなければ効果は期待できません。

週一回まとめて1時間行うよりも、週三回に分けて、20分ずつこまめに行うほうが

効果的です。

 

対策10 1年に一度は検査を受ける

 40歳を過ぎると、動脈硬化が進行し、脳梗塞を起こす可能性は大きくなります。

年に一度は健康診断を受け、自分の状態を把握して、問題があれば、早急に改善しましょう。

 

 脳梗塞は、午前中に多く発症するといわれます。

しかし、午後や夜間、就寝中にも起きることがあり、油断はできません。

安静時、活動時を問わず起こりますが、心原性脳塞栓症は、

主に活動時に発症しやすいようです。

季節では、夏と冬が要注意です。

夏は、汗をかいて脱水症状に陥り、血液が濃くなって血栓ができやすくなるため。

冬は、寒さのために血管が収縮して血圧が高くなるからです。

水分補給を心がけ、室内と室外との寒暖差に注意しましょう。

「NHK生活ほっとモーニング より」

 

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 認知症の多くは、脳血管障害の積み重ねで起こり、その原因のほとんどが脳梗塞です。

ですから、脳梗塞の前兆である隠れ脳梗塞を早期発見することで多くの認知症を

防ぐことができるのです。

「隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)は、早い人だと30代からあらわれ、

40代を過ぎると急に増加するといわれています。

 

 脳梗塞は、高血圧や糖尿病などの病気が原因となったり、生活習慣などによって

血液がドロドロになって血液循環が悪くなったりして、血管が厚く狭くなり、

脳の血管が徐々に詰まって進行していきます。

一般的に、脳梗塞の初期には、大きさ数ミリ程度の微小な梗塞が数個出現し、

段階をへるごとにこの梗塞が脳のあちこちに見られます。

このような症状のないごく小さな梗塞が隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)です。

 

 脳梗塞をはじめとする脳血管障害を生活習慣病の一つととらえ、

ふだんから脳の血管を健康に保つ生活を心がけ、脳梗塞を予防し、

脳の健康を守ることが大切なのです。

 

 ビタミンB12には、脳の血流をよくするとともに、脳神経の働きを改善あるいは

促進する作用があります。

同時に、動脈硬化の原因となるホモシステインや活性酸素(ふえすぎると体に害を及ぼす

非常に不安定な酸素)を除去する働きも持っています。

 

 ホモシステインはLDLと一緒になり血管壁にコレステロールを沈着させます。

また活性酸素と一緒になり、脂肪やLDLの過酸化、血管内皮細胞や血管の平滑筋の

異常を引き起こします。

その結果、動脈硬化や心筋梗塞、脳梗塞になるのです。

もしビタミンB群のビタミンB12や葉酸があれば、ホモシステインは分解されます。

 

 しかしビタミンB12や葉酸が欠乏していると、ホモシステインが増え、

その結果、血栓ができ、心筋梗塞や脳梗塞になります。

 

 ビタミンB12は、大量かつ配合によって効果的に働き、そして、ビタミンB群は

バランス良く摂ることで相乗効果を発揮します。

ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を、正常に働かせるために必要な栄養素です。

十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が

起こりやすくなります。

また、脳や神経と関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。

 

日時:2015年4月 3日 PM 04:39
丁寧な歯磨きは、突然死を防ぐ

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 「歯を磨くことで、突然死のリスクを減らすことができる」

 

 そう聞いて、驚かれる人も多いかもしれません。

ですが、歯周病は、実は口の中だけの問題ではありません。

糖尿病などの全身のさまざまな病気と深くかかわっているのです。

 

 心筋梗塞や脳卒中などの血管のトラブルを起こす主な原因に、動脈硬化があります。

その動脈硬化のコブの中から、歯周病菌が発見されたことから、

歯周病が動脈硬化の要因の一つと考えられるようになったのです。

 

 事実、「歯周病の患者さんは、そうでない人に比べて、心筋梗塞や脳梗塞が増える」

という報告もあり、突然死を防ぐためには歯周病をケアする必要があるのです。

食後の歯磨きはもちろん、歯間ブラシやデンタルフロスなどを使って、

歯間や歯周ポケットの歯垢を掃除するようにしましょう。

歯医者さんで数ヶ月に一度、歯垢をとってもらうのもよいですね。

「長生きしたければ知っておきたい健康常識○と× より」

 

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 認知症の多くは、脳血管障害の積み重ねで起こり、その原因のほとんどが脳梗塞です。

ですから、脳梗塞の前兆である隠れ脳梗塞を早期発見することで

多くの認知症を防ぐことができるのです。

「隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)は、早い人だと30代からあらわれ、

40代を過ぎると急に増加するといわれています。

 

 脳梗塞は、高血圧や糖尿病などの病気が原因となったり、生活習慣などによって

血液がドロドロになって血液循環が悪くなったりして、血管が厚く狭くなり、

脳の血管が徐々に詰まって進行していきます。

一般的に、脳梗塞の初期には、大きさ数ミリ程度の微小な梗塞が数個出現し、

段階をへるごとにこの梗塞が脳のあちこちに見られます。

このような症状のないごく小さな梗塞が隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)です。

 

 脳梗塞をはじめとする脳血管障害を生活習慣病の一つととらえ、

ふだんから脳の血管を健康に保つ生活を心がけ、脳梗塞を予防し、

脳の健康を守ることが大切なのです。

 

 ビタミンB12には、脳の血流をよくするとともに、脳神経の働きを改善あるいは

促進する作用があります。

同時に、動脈硬化の原因となるホモシステインや活性酸素(ふえすぎると体に害を及ぼす

非常に不安定な酸素)を除去する働きも持っています。

 

 ホモシステインはLDLと一緒になり血管壁にコレステロールを沈着させます。

また活性酸素と一緒になり、脂肪やLDLの過酸化、血管内皮細胞や

血管の平滑筋の異常を引き起こします。

その結果、動脈硬化や心筋梗塞、脳梗塞になるのです。

もしビタミンB群のビタミンB12や葉酸があれば、ホモシステインは分解されます。

 

 しかしビタミンB12や葉酸が欠乏していると、ホモシステインが増え、

その結果、血栓ができ、心筋梗塞や脳梗塞になります。

 

 ビタミンB12は、大量かつ配合によって効果的に働き、そして、ビタミンB群は

バランス良く摂ることで相乗効果を発揮します。

ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を、正常に働かせるために必要な栄養素です。

十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が

起こりやすくなります。

また、脳や神経と関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。

 

日時:2015年4月 1日 PM 04:34
脳梗塞を予防する栄養素 <納豆>

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<ドロドロ血の人は血栓を溶解する作用のある納豆を>

 

 血栓を予防するには香味野菜などの抗血栓野菜や青背魚が効果的ですが、

すでにドロドロの血になってしまっていることが医師から指摘された血栓予備軍の人には、

納豆をお勧めします。

 

 納豆は、煮た大豆に納豆菌を加えて発酵させたものですが、そのときに納豆菌が

大豆を餌にしてナットウキナーゼという酵素をつくります。

このナットウキナーゼに血栓を溶解する作用があるのです。

 

 ナットウキナーゼは、倉敷芸術科学大学の須見洋行医学博士が、

アメリカのシカゴ大学で脳梗塞や心筋梗塞などに対する血栓溶解の酵素を

研究していたときに偶然発見したものです。

人工的につくった血栓と納豆を、体温に近い37度の環境で一緒に放置したところ、

血栓が徐々に溶解し、18時間後には完全にとけてしまったそうです。

 

 発見された当時、血栓を溶解する酵素としては、尿に含まれるウロキナーゼの研究が

進んでいました。

そこで、納豆の中の酵素で、同じように血栓の溶解作用があることから、

ナットウキナーゼと命名されました。

発見後、ナットウキナーゼの効能は、幾多の動物実験、ボランティアによる人間の実験で

確認されています。

 

 ヒトの体内には血栓を作る酵素が数種類ありますが、血栓を溶解する酵素は

プラスミンしかありません。

ナットウキナーゼは、そのプラスミンに酷似しています。

 

 大豆を原材料とする味噌や醤油にも酵素が含まれていますが、ナットウキナーゼのように

血栓を溶かす酵素を含有するのは納豆だけです。

 

<納豆は病院で使用する高価な血栓溶解剤に匹敵する>

 

 病院では血栓が発見されると、溶解作用のある酵素のウロキナーゼを投与します。

ウロキナーゼはよい酵素ですがとても高価です。

いっぽう、ナットウキナーゼは、1日に市販の納豆1パックを食べれば必要量を十分に

摂取できます。

わずか数10円で血栓溶解の効果を得ることができるのです。

 

 それに、ウロキナーゼは血管に点滴注射して血栓を溶かすので「薬づけ」の

様相を呈します。

納豆は夕食事においしく食べさえすれば、もうそれでいいわけですから、

その面でも大きな違いがあります。

 

<納豆は晩ご飯に食べるのが最も効果的>

 

 ナットウキナーゼの血栓溶解効果は、8時間にもおよびます。

血栓を溶解する活性持続がとても長いのです。

 

 口から入った食べ物は咀嚼されてデンプンと混ざり、食道を通って胃にたどりつきます。

すると、強酸性の胃の中で消化酵素のペプシンが働き、消化が開始されます。

胃での消化物は十二指腸へと進み、膵液アミラーゼ、リパーゼ、トリプシンなどの

酵素の働きによって化学変化し、腸へと送られ、腸から血液中に吸収されます。

ナットウキナーゼもここで吸収されて血栓の溶解が始まるわけですが、

ここまでに必要な時間は2時間から4時間だといわれています。

 

 一方、血栓ができやすいのは血液濃度が最も高いときであり、

それは睡眠に入って2時間から3時間経過した頃です。

夜の12時に寝たならば、午前2時から3時頃が血栓のできやすい時間帯といえます。

 

 つまり、12時に就寝する場合、午後7時から9時までの間に納豆を食べれば、

早くて9時、遅くても午前1時には血液に吸収され、そこから8時間にわたり

血栓を溶解してくれます。

血栓のできやすい午前2時から3時には十分にその効用を発揮できるというわけです。

 

 一般には、納豆は朝食に食べることが多いようですが、血栓、脳梗塞、心筋梗塞の

予防のためには、夕食に食べるようにしてください。

 

<青ジソ納豆、タマネギ納豆は血栓溶解のダブル効果食品>

 

 これまで述べてきたように、納豆にはいくつもの効果があり、日本が生んだ最高の栄養食品

といえますが、毎日食べていると飽きるかもしれません。

そこで、他の食材をプラスすることをお勧めします。

 

 血栓溶解効果をより高めるのであれば、「青ジソ納豆」、「刻みトマト納豆」などが

お勧めです。

セロリ、ニラ、青ジソ、パセリ、黄ピーマン、トマトなどの香味野菜に含まれるピラジンには、

血流をよくする作用があるので、ダブル効果が期待できます。

タマネギのイオウ化合物も同様で、「タマネギ納豆」もダブル効果食品です。

 

 脂質の摂り過ぎを気にしている人には「オクラ納豆」がいいでしょう。

オクラは、強いコレステロール低下作用などを持つα-リノレン酸を多く含んでいるからです。

 

 好みの問題になりますが、納豆にはヌルヌルした食品が食間的にも合うので、

ヤマイモ、ナメタケ、メカブを加えた「ヤマイモ納豆」、「ナメタケ納豆」、「メカブ納豆」などは

いかがでしょう。

「梅干し納豆」もなかなかのものです。

 

 そのほか、変わったところで、生食用のカキを細かく刻んで混入する「生カキ納豆」も

いいですし、「ソバ新芽納豆」「アボカド納豆」なども、たいへんおいしいと感じます。

 

 納豆が使われた郷土料理もあります。

東北では、「ゴト納豆」「雪の夜汁」をよく食べています。

山形には納豆とともにサトイモ、ダイコン、ニンジン、コンニャク、豆腐を味噌汁風に

調理した「納豆汁」も浸透しています。

 

 このように好みや食文化のもと、病気を防ぐ野菜や果物を納豆に加えて、

目先を変えて食べてみてはいかがでしょう。

 

 なお、納豆には血液を凝固させるビタミンK2も含まれています。

これが強力なナットウキナーゼの効用をバランスよく調整しているのですが、

血栓症の治療に用いられる経口抗凝固剤のワーファリンと一緒に摂ると、

その効き目を消失させてしまうため、ワーファリンを処方されている人は、

納豆を食べるのを控えたほうがいいでしょう。

「病気にならない食事法 より」

 

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 近年、日本人の死因の上位占めているガン・心筋梗塞・脳血管系の疾患、

そして高血圧症などの生活習慣病の多くは、戦後、日本人の食生活が欧米化し、

動物性食品を多くとるようになったことに起因すると言われています。

 

 長寿のためには、動物性食品を控えた方が良いという事ですが、動物性食品を

摂らないことからビタミンB12を摂取できなくなる恐れがでてきます。

ビタミンB12を摂取できないことで、脳のビタミンとしての作用が欠落してしまうという

深刻な問題も起きています。

 

 ビタミンB12は、肉や魚介類、卵、乳類などの動物性食品には多く含まれますが、

原則として植物性食品には含まれません。

植物性でも例外的に、納豆やみそなど発酵食品、のりなどの海藻に含まれます。

しかし、食べ物に含まれるビタミンB12は、そのままの形では吸収されません。

胃から分泌された内因子と結合する必要があるのです。

このために胃を切除した人では、ビタミンB12が欠乏して貧血をおこすことがあります。

 

 また、現在60歳以上の人の20パーセントでビタミンB12の欠乏が見られます。

これは歳をとると胃の機能が低下し、内因子の分泌が低下するからです。

血液検査では見つけられないような軽度のビタミンB12の欠乏でも、

認知症に似た神経異常を引きおこすことがあります。

とくに高齢者では、ビタミンB12の値が基準値の範囲にあっても、それが下限値の場合には、

記憶障害をおこすことが知られています。

 

 ビタミンB12には、脳の血流をよくするとともに、脳神経の働きを改善あるいは

促進する作用があります。

同時に、動脈硬化の原因となるホモシステインや活性酸素(ふえすぎると体に害を及ぼす

非常に不安定な酸素)を除去する働きも持っています。

 

 ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を正常に働かせるために必要な栄養素です。

十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が

起こりやすくなります。

また、脳や神経と関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。

 

日時:2015年3月31日 PM 04:56
糖尿病が脳卒中の危険因子であることは意外に知られていないそうです

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糖尿病の人では脳梗塞が起こりやすい

 

 脳梗塞は突然起こり、命を奪うこともある恐ろしい病気で、命は助かっても

麻痺などのために不自由な生活を強いられることが多いのです。

 

 日本では脳血管疾患(脳出血や脳梗塞など)の発症率が高く、患者数は136万5,000人。

発症するとしばしば長期の入院が必要となり、入院期間の平均は101.7日となっています。

 

 糖尿病患者は、糖尿病でない人の2〜3倍なりやすく、脳梗塞になった人の約半数に

糖尿病がみられることは意外に知られていません。

 

 なぜ糖尿病の人がこれらの病気になりやすいかと言うと、脳梗塞は動脈硬化のために

血液が流れなくなって起こる病気であり、糖尿病はその動脈硬化の進行を早めてしまう

からです。

 

糖尿病ネットワーク

http://www.dm-net.co.jp/calendar/2007/01/005176.php

 

糖尿病が脳卒中の危険因子であることを知っているのは4

 

 脳卒中について「だいたいどんな病気か知っている」という人は8割近く、

脳卒中の危険因子として知っている病気で高血圧を挙げた人は9割以上でした。

 

 しかし、糖尿病も脳卒中の危険因子となることを知っている人の割合は

その半分以下に減りました。

 「脳卒中になりやすいと思われる人をすべて選んでください」という質問では、

6〜8割の人が、喫煙者(78.3%)、肥満者(73.8%)、高齢(72.7%)、大酒家(64.3%)、

運動習慣のない人(61.5%)、血縁者に脳卒中になったことがある人(57.3%)を選び、

多くの人が脳卒中を引き起こす因子を理解していました。

 

 ただし、危険因子である「男性」を選んだ人は23%、「経口避妊薬を長期間服用している人」

は4.2%と低い回答でした。

 

 自己の検査結果で、総コレステロール値が高かった人が38.5%、血圧が高かった人が

21.5%、血糖値が高かった人が12.3%。

しかし、これまでに病気にかかったことがあるかとの問いでは「高血圧」17.2%、

「高脂血症/高コレステロール血症」16.2%、「糖尿病」6.8%と実際より低く、

これらの疾患が病気であることを認識していない人がかなり多いことが分かりました。

 

糖尿病ネットワーク

http://www.dm-net.co.jp/calendar/2006/04/003504.php

 

日本脳卒中協会は、毎年5月25日から31日までを脳卒中週間として脳卒中の予防を

呼びかけています。

脳卒中は危険因子を除去することで、予防に努めることもできることから、

下記の「脳卒中予防10か条」を作成し普及に努めています。

 

脳卒中予防10か条

 

 1.     手始めに 高血圧から治しましょう

 2.     糖尿病 放っておいたら悔い残る

 3.     不整脈 見つかり次第すぐ受診

 4.     予防には タバコを止める意志を持て

 5.     アルコール控えめは薬 過ぎれば毒

 6.     高すぎる コレステロールも見逃すな

 7.     お食事の 塩分・脂肪控えめに

 8.     体力に 合った運動続けよう

 9.     万病の 引き金になる太りすぎ

10.  脳卒中 起きたらすぐに 病院へ 

 

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 認知症の多くは、脳血管障害の積み重ねで起こり、その原因のほとんどが脳梗塞です。

ですから、脳梗塞の前兆である隠れ脳梗塞を早期発見することで多くの認知症を

防ぐことができるのです。

「隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)は、早い人だと30代からあらわれ、40代を過ぎると

急に増加するといわれています。

 

 脳梗塞は、高血圧や糖尿病などの病気が原因となったり、生活習慣などによって

血液がドロドロになって血液循環が悪くなったりして、血管が厚く狭くなり、

脳の血管が徐々に詰まって進行していきます。

一般的に、脳梗塞の初期には、大きさ数ミリ程度の微小な梗塞が数個出現し、

段階をへるごとにこの梗塞が脳のあちこちに見られます。

このような症状のないごく小さな梗塞が隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)です。

 

 脳梗塞をはじめとする脳血管障害を生活習慣病の一つととらえ、ふだんから

脳の血管を健康に保つ生活を心がけ、脳梗塞を予防し、脳の健康を守ることが

大切なのです。

 

 ビタミンB12には、脳の血流をよくするとともに、脳神経の働きを改善あるいは

促進する作用があります。

同時に、動脈硬化の原因となるホモシステインや活性酸素(ふえすぎると体に害を及ぼす

非常に不安定な酸素)を除去する働きも持っています。

 

 ホモシステインはLDLと一緒になり血管壁にコレステロールを沈着させます。

また活性酸素と一緒になり、脂肪やLDLの過酸化、血管内皮細胞や血管の平滑筋の

異常を引き起こします。

その結果、動脈硬化や心筋梗塞、脳梗塞になるのです。

もしビタミンB群のビタミンB12や葉酸があれば、ホモシステインは分解されます。

 

 しかしビタミンB12や葉酸が欠乏していると、ホモシステインが増え、

その結果、血栓ができ、心筋梗塞や脳梗塞になります。

 

 ビタミンB12は、大量かつ配合によって効果的に働き、そして、ビタミンB群は

バランス良く摂ることで相乗効果を発揮します。

ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を、正常に働かせるために必要な栄養素です。

十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が

起こりやすくなります。

また、脳や神経と関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。

 

日時:2015年3月24日 PM 03:23
朝スッキリ目覚めていますか?

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セロトニン神経を鍛えましょう》

 

 朝はスッキリと目覚め、すぐに活動できますか?

寝起きが悪い、目覚めてからも身体が重い、やる気が起きない、落ち込みやすい、

すぐにイライラしてしまう・・・。

そんな不調を抱える人が非常に増えています。

 

 温度調節された快適な生活、パソコンの普及、日用品化した携帯電話、昼夜問わず

いつでも起きていられる環境と、私たちの生活はこの20〜30年の間に急激に変化しました。

 

 しかし、生活が一変したことに対して、私たちの脳は対応しきれずにいます。

その結果、私たちの脳の中で司令塔のような役割をしているセロトニン神経という

神経細胞が弱ってきており、軽い不調からうつ病、パニック症候群、さまざまな

依存症などを引き起こす原因になっています。

 

 この現象は大人から子どもまで老若男女に広がっています。

セロトニン神経は、日を浴びることや意識した呼吸、簡単な運動をすることなど

日常生活に少し工夫を加えることによって鍛えることができます。

 

 この神経を鍛えることでスッキリ爽快な毎日を実現し、幸せ脳で充実した日々を

送ることができるようになります。

 

心と身体の準備を整えるセロトニン神経》

 

 私たちの脳の中で働く脳内神経細胞のひとつ、セロトニン神経が働くのは、

主に私たちが起きているときです。

朝起きてすぐにセロトニン神経が活動し始めると、心身共に元気で、爽快な朝を

迎えることができます。

 

 一方、セロトニン神経が弱っていると、朝起きてもなかなか調子があがりません。

 

 このセロトニン神経の働きは、車のアイドリング状態に似ています。

車のアイドリング状態というのは、車がいつでも走り出せるよう準備が整った状態で、

アクセルやブレーキを踏んでいるときのように直接行動を起こす働きではありません。

 

 セロトニン神経の働きも同様で、心と身体がスムーズに活動できる準備状態を

作り出します。

「ビジネス脳・幸せ脳・健康脳 より」

 

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 脳には無数の神経細胞があり、その神経細胞の末端からセロトニンやアセチルコリン、

ドーパミンなどの神経伝達物質を放出しています。

それらによって次の細胞に情報を伝えていき、それが網の目のようにいっせいに

行われることで、情報が瞬時に伝わり、手や足などの末端まで伝達されていきます。

しかし、その伝達情報がうまくいかないと、脳が興奮して抑制が効かなくなり、

イライラしたり、落ち着かなくなったりします。

 

 イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニン、アセチルコリン、

ドーパミンなどが不足していることが考えられます。

そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分や

ビタミンB12の不足を疑ってみましょう。

また、脳の唯一のエネルギー源であるブドウ糖が足りなかったり、神経伝達物質を

放出するときに働くカルシウムが不足したりしているのも原因のひとつと考えられます。

 

 一般にビタミンB群は、一つが欠乏するときには他のビタミンも欠乏していることが

多いのです。

もちろん、すべてのビタミンが老化防止に必要であることはいうまでもありませんが、

B類のビタミンB12、B6、葉酸は老化を防ぐうえでも、もっとも重要なビタミンとされます。

 

 現在60歳以上の高齢者の二割の人に、ビタミンB12の欠乏が見られるということです。

これは年をとると胃の機能が低下し、内因子の分泌が低下するからです。

また、高齢者が理由のはっきりしない神経症状を呈したら、ビタミンB12の欠乏を

考えるべきだという学者もいます。

 

 ビタミンB12は、肉や魚介類、卵、乳類などの動物性食品には広く含まれますが、

原則として植物性食品には含まれません。

ただし、おもしろいことに、納豆やみそ、たくあんなど、日本に古くからある保存食には、

植物性でも例外的にビタミンB12が含まれています。

これは、発酵の過程でビタミンB12が作られるためと考えられます。

 

 ビタミンB12には、脳の血流をよくするとともに、脳神経の働きを改善あるいは

促進する作用があります。

同時に、動脈硬化の原因となるホモシステインや活性酸素(ふえすぎると体に害を及ぼす

非常に不安定な酸素)を除去する働きも持っています。

ビタミンB12は、大量かつ配合によって効果的に働き、そして、ビタミンB群は

バランス良く摂ることで相乗効果を発揮します。

ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を、正常に働かせるために必要な栄養素です。

 

 十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が

起こりやすくなります。

また、脳や神経と関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。

日時:2015年3月23日 PM 04:10
「ホモシステイン」心筋梗塞、脳卒中、アルツハイマーの隠れ原因

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 近年、動脈硬化の原因として新しく注目されているものに、ホモシステインというものが

あります。

 

 虚血性心疾患である心筋梗塞の発作を起こした人の2割程度にしか高コレステロール血症

が見られないことから、これまで長い間、コレステロール以外に動脈硬化の原因となるものが

あるのではないかと考えられていました。

 

 そうして、ホモシステインがそのひとつの原因だと注目を集めるようになった

というわけです。

では、このホモシステインとは何なのでしょうか。

 

 ホモシステインとは、タンパク質を生産するのに必要な必須アミノ酸の一種です。

私たちの体にとってたいせつなタンパク質は、肝臓でさまざまなアミノ酸を材料にして

作られます。

しかし、このタンパク質を作るアミノ酸のひとつであるメチオニンを作る最中、

硫黄をもったアミノ酸であるホモシステインができます。

このホモシステインが作られる最中に、ビタミンB6が不足するとホモシステインから、

システインへの代謝が低下してホモシステインが余った状態になってしまいます。

そのため、血液中のホモシステインの数値が上昇するというわけです。

このホモシステインが動脈の壁に沈着すると、酸化される過程で血栓を引き起こし、

血管を傷害して動脈硬化を引き起こすのです。

 

 米国のマサチューセッツ・ジェネラル・ホスピタルのピーター・ケリー博士らの研究チーム

によれば、1万1000人の患者数を調べた結果、ホモシステインの血液中の濃度が高い人は、

脳卒中になる危険度が75%高まると報告しています。

また、実際に脳卒中を発病した人は、ホモシステインの血液中の濃度が普通の人よりも

平均して18%高かったといいます。

 

 さらに、欧米の大規模な臨床研究により、血液中のホモシステイン濃度が高いと

動脈硬化のみならず、心筋梗塞、脳梗塞、アルツハイマー病などの原因となることが

わかっています。

 

 体にとって危険なホモシステイン濃度を低下させるには、その産生を抑えるビタミンB6の

ほか、葉酸やビタミンB12をとることが必要。

そのためアメリカではこれらのサプリメントが大ブームとなっています。

日本でも近いうち、ホモシステインの数値が血液検査の項目に加わるのが当たり前と

なる日が近いかもしれません。

「血圧と血液サラサラの常識が変わった! より」

 

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 近年、日本人の死因の上位占めているガン・心筋梗塞・脳血管系の疾患、

そして高血圧症などの生活習慣病の多くは、戦後、日本人の食生活が欧米化し、

動物性食品を多くとるようになったことに起因すると言われています。

 

 長寿のためには、動物性食品を控えた方が良いという事ですが、動物性食品を

摂らないことからビタミンB12を摂取できなくなる恐れがでてきます。

ビタミンB12を摂取できないことで、脳のビタミンとしての作用が欠落してしまうという

深刻な問題も起きています。

 

 ビタミンB12は、肉や魚介類、卵、乳類などの動物性食品には多く含まれますが、

原則として植物性食品には含まれません。

植物性でも例外的に、納豆やみそなど発酵食品、のりなどの海藻に含まれます。

しかし、食べ物に含まれるビタミンB12は、そのままの形では吸収されません。

胃から分泌された内因子と結合する必要があるのです。

このために胃を切除した人では、ビタミンB12が欠乏して貧血をおこすことがあります。

 

 また、現在60歳以上の人の20パーセントでビタミンB12の欠乏が見られます。

これは歳をとると胃の機能が低下し、内因子の分泌が低下するからです。

血液検査では見つけられないような軽度のビタミンB12の欠乏でも、

認知症に似た神経異常を引きおこすことがあります。

とくに高齢者では、ビタミンB12の値が基準値の範囲にあっても、それが下限値の場合には、

記憶障害をおこすことが知られています。

 

 ビタミンB12には、脳の血流をよくするとともに、脳神経の働きを改善あるいは

促進する作用があります。

同時に、動脈硬化の原因となるホモシステインや活性酸素(ふえすぎると体に害を及ぼす

非常に不安定な酸素)を除去する働きも持っています。

 

 ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を正常に働かせるために必要な栄養素です。

十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が起こりやすく

なります。

また、脳や神経と関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。

 

日時:2015年3月16日 PM 05:01
血管を強く、しなやかにして認知症・脳血管障害を防ぐ

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 血液をサラサラにすると同時に、血管を丈夫にする必要があります。

血管を丈夫にするには、良質のたんぱく質やルチンを摂取することが大事です。

 

血管を丈夫にする成分

 良質のたんぱく質は、体内で合成できないので食べ物から摂取しなければならない

「必須アミノ酸」(9種類)を含むもので、魚類、肉類、牛乳、乳製品、卵、大豆などに豊富です。

また、毛細血管を強くするルチンの摂取も大切です。

 

血管を強くする成分が豊富な食べ物

 たんぱく質は筋肉や血液、血管などをつくり、ホルモンや酵素、免疫物質の成分になる

重要な栄養素です。

良質なたんぱく質が豊富な食べ物は魚介類、卵、肉類、大豆などです。

ルチンを多く含む食べ物はアスパラガスやダッタンソバなどです。

 

魚介類 良質のたんぱく質の宝庫、まぐろの赤身は美肌効果も

 魚は、必須アミノ酸がバランス良く含まれている良質なたんぱく質の宝庫です。

特に大型魚のまぐろやかつおは良質たんぱく質を摂るには格好の食べ物です。

 

 良質たんぱく質のまぐろの赤身とビタミンB群の組み合わせは新陳代謝を促進し、

きれいな肌をつくります。また、かつおの血合いや赤身は鉄分が豊富で、

貧血症の人にはもってこいの食べ物です。

あじやいわしなどの小魚も毎日ひと品食べれば効果的です。

 

卵でコレステロールは上がらないという説

 卵には、必須アミノ酸をバランスよく含む良質なたんぱく質が豊富。

卵白と卵黄には、それぞれコレステロールを除去する働きがあるシスチンやレシチンが

含まれており、最近では、卵を食べてもコレステロールは上がらないという報告もあります。

卵黄にはビタミンAや鉄、カルシウムなど、ビタミン、ミネラルが豊富です。

 

大豆・大豆製品 最高評価のたんぱく質摂取で血管を強化

 大豆や枝豆、豆腐などには、必須アミノ酸をバランスよく含む良質たんぱく質が豊富です。

大豆たんぱくは、これまで肉類や卵、牛乳・乳製品のたんぱく質に比べて低評価でしたが、

世界の最新の栄養評価法では、卵、牛乳とともに最高評価となっています。

 

 肉類に比べて脂肪や、コレステロール増加の心配がありません。

 

アスパラガス 穂先までしっかり食べて血圧降下、血管強化を

 美肌効果があるとされるアスパラギン酸が豊富ですが、穂先部分に豊富に含まれている

ルチンに、血圧を下げ、ビタミンCとともに働いて毛細血管を強くする作用があります。

脳血管性認知症(痴呆)の原因となる高血圧や動脈硬化の予防に役立ちます。

ルチンはダッタンソバにも豊富に含まれています。

「ビジネス脳・幸せ脳・健康脳 より」

 

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 認知症の多くは、脳血管障害の積み重ねで起こり、その原因のほとんどが脳梗塞です。

ですから、脳梗塞の前兆である隠れ脳梗塞を早期発見することで多くの認知症を

防ぐことができるのです。

「隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)は、早い人だと30代からあらわれ、40代を過ぎると

急に増加するといわれています。

 

 脳梗塞は、高血圧や糖尿病などの病気が原因となったり、生活習慣などによって

血液がドロドロになって血液循環が悪くなったりして、血管が厚く狭くなり、

脳の血管が徐々に詰まって進行していきます。

一般的に、脳梗塞の初期には、大きさ数ミリ程度の微小な梗塞が数個出現し、

段階をへるごとにこの梗塞が脳のあちこちに見られます。

このような症状のないごく小さな梗塞が隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)です。

 

 脳梗塞をはじめとする脳血管障害を生活習慣病の一つととらえ、ふだんから脳の血管を

健康に保つ生活を心がけ、脳梗塞を予防し、脳の健康を守ることが大切なのです。

 

 ビタミンB12には、脳の血流をよくするとともに、脳神経の働きを改善あるいは促進する

作用があります。

同時に、動脈硬化の原因となるホモシステインや活性酸素(ふえすぎると体に害を及ぼす

非常に不安定な酸素)を除去する働きも持っています。

 

 ホモシステインはLDLと一緒になり血管壁にコレステロールを沈着させます。

また活性酸素と一緒になり、脂肪やLDLの過酸化、血管内皮細胞や血管の平滑筋の

異常を引き起こします。

その結果、動脈硬化や心筋梗塞、脳梗塞になるのです。

もしビタミンB群のビタミンB12や葉酸があれば、ホモシステインは分解されます。

 

 しかしビタミンB12や葉酸が欠乏していると、ホモシステインが増え、その結果、

血栓ができ、心筋梗塞や脳梗塞になります。

 

 ビタミンB12は、大量かつ配合によって効果的に働き、そして、ビタミンB群はバランス良く

摂ることで相乗効果を発揮します。

ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を、正常に働かせるために必要な栄養素です。

十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が起こりやすく

なります。

また、脳や神経と関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。

 

日時:2015年3月 9日 PM 04:35
動脈硬化はこうして起こる

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 動脈は、内膜、中膜、外膜の三層からなり、内膜は内皮およびそれを覆う

弾性線維層(内弾性板)からなり、中膜は弾性線維および輪状平滑筋から、

外膜は結合組織からなり、血管を周囲の組織と結合させて血管の支持組織と

なっています。

 

 大きな動脈は弾性線維や平滑筋がとくに協力で、弾性血管と呼ばれ、

心臓からの拍動を受けて血管壁がのびることで血液を受け入れ、

収縮することで血液を抹消に送る働きをしています。

 

 直径が100ミリミクロンの部分、つまり細い動脈においては、平滑筋がきわめて

多いため、平滑筋の緊張によって内腔が細くなり、強い抵抗を受けます。

このような部分の血管を抵抗血管といい、抵抗血管の部分が収縮することにより、

その先の毛細血管などの血流がゆるやかになり、血管内外の酸素や炭酸ガス、

栄養分や老廃物などの交換がスムーズに行えるようになるのです。

 

 動脈硬化は、血流が悪くなって蛇行しはじめた血管のある部分に、

ストレスやタバコなどの化学的変化が加わることがきっかけとなって起こります。

そして、血管が以上に収縮し、ゆがみ、血管壁に小さな潰瘍が発生するのです。

 

 さらに、潰瘍ができた部分を修復しようとして血小板が付着し、血小板と

血小板を食べる細胞が血管壁で器質化(かたい組織になること)して変化していきます。

これらが血管壁の筋層に入り込み、コレステロールとなって動脈硬化を起こし、

血管腔を狭めてしまうのです。

 

 このような状態のとき、急激な血圧上昇が起こると、血管が破綻してしまうことは明白です。

逆に、血圧が急激に下降して血流が不足すると、脳血栓や脳塞栓、心筋梗塞などの

引き金となります。

高血圧や動脈硬化が危険なのはこのためです。

 

 ところで、最近脳血栓や脳梗塞の重要な因子として、動脈血栓因子(フォンウィルブランド

因子)と呼ばれるものが注目されはじめています。

 

 血栓とは血液が凝固して塊となり、血管を詰まらせることですが、血流の速度が

非常に速い動脈において、なぜ血栓が生じるのかは解明されていませんでした。

そして最近、血管内膜のコラーゲンと動脈硬化血栓因子とが結合することにより

血栓を生じる凝固因子が放出されることがわかってきたのです。

今後、このしくみを阻止する試みが期待されるところです。

「自分で見つけて治す隠れ脳梗塞 より」

 

*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*

 

 認知症の多くは、脳血管障害の積み重ねで起こり、その原因のほとんどが脳梗塞です。

ですから、脳梗塞の前兆である隠れ脳梗塞を早期発見することで多くの認知症を

防ぐことができるのです。

「隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)は、早い人だと30代からあらわれ、40代を過ぎると

急に増加するといわれています。

 

 脳梗塞は、高血圧や糖尿病などの病気が原因となったり、生活習慣などによって

血液がドロドロになって血液循環が悪くなったりして、血管が厚く狭くなり、

脳の血管が徐々に詰まって進行していきます。

一般的に、脳梗塞の初期には、大きさ数ミリ程度の微小な梗塞が数個出現し、

段階をへるごとにこの梗塞が脳のあちこちに見られます。

このような症状のないごく小さな梗塞が隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)です。

 

 脳梗塞をはじめとする脳血管障害を生活習慣病の一つととらえ、ふだんから

脳の血管を健康に保つ生活を心がけ、脳梗塞を予防し、脳の健康を守ることが

大切なのです。

 

 ビタミンB12には、脳の血流をよくするとともに、脳神経の働きを改善あるいは

促進する作用があります。

同時に、動脈硬化の原因となるホモシステインや活性酸素(ふえすぎると体に害を

及ぼす非常に不安定な酸素)を除去する働きも持っています。

ビタミンB12は、大量かつ配合によって効果的に働き、そして、ビタミンB群は

バランス良く摂ることで相乗効果を発揮します。

ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を、正常に働かせるために

必要な栄養素です。

 

 十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が

起こりやすくなります。

また、脳や神経と関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。

 

 一般にビタミンB群は、一つが欠乏するときには他のビタミンも欠乏していることが

多いのです。

もちろん、すべてのビタミンが老化防止に必要であることはいうまでもありませんが、

B類のビタミンB12、B6、葉酸は老化を防ぐうえでも、もっとも重要なビタミンとされます。

 

 現在60歳以上の高齢者の二割の人に、ビタミンB12の欠乏が見られるということです。

これは年をとると胃の機能が低下し、内因子の分泌が低下するからです。

 

 また、高齢者が理由のはっきりしない神経症状を呈したら、ビタミンB12の欠乏を

考えるべきだという学者もいます。

 

 ビタミンB12は、肉や魚介類、卵、乳類などの動物性食品には広く含まれますが、

原則として植物性食品には含まれません。

ただし、おもしろいことに、納豆やみそ、たくあんなど、日本に古くからある保存食には、

植物性でも例外的にビタミンB12が含まれています。

これは、発酵の過程でビタミンB12が作られるためと考えられます。

日時:2015年3月 4日 PM 04:58
10度以上の急激な温度差は危険

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 脳梗塞は、室内外の温度差が10度を越えると、急激に増えることがわかっています。

 

 脳梗塞の発作はもともと寒い冬に多く、夏に急増するようになったのはエアコンが

普及して室内と室外の気温差が大きくなったことと無関係ではありません。

 

 つまり、暑い夏でも室内は人工的には冬のような状態に置かれ、エアコンで室温が

低下した部屋から暑い屋外へ出るとき、血管は拡張と収縮をくり返し、次第に細く、

詰まりやすくなってしまうのです。

 

 夏の外気温が30度なら室温は25度程度に設定するようにし、外気温との温度差が

激しいデパートやビルなどに入るときは、直前に温かいお茶や紅茶、コーヒーを

飲んでおくようにします。

温かい飲み物は、それ自体の熱が血管を広げ、血圧の急激な上昇を防いで

温度変化にスムーズに対応することができます。

 

 室内は、季節を問わず温暖な安定した室温を保つようにし、風通しをよくして

やや乾燥気味にすると快適です。

とくに夏場は、同じ室温でも湿度が低いほうが熱が発散しやすく、体感温度が低く

感じられるようです。

 

 また、寒い冬でも油断は禁物です。冬場、暖房の効いた温かい部屋から戸外へ出る

場合は、皮膚の血管が急速に収縮して血液が一気に心臓に戻ってくることがあります。

すると、血圧の急激な上昇を招いて動脈硬化や隠れ脳梗塞の原因となります。

 

 を防ぐため、外出前に5分程度、軽いストレッチなどを行うことをおすすめします。

全身の筋肉がやわらかくほぐれ、筋肉中の血管を広げて血流がよくなります。

 

 これにより、血圧の急激な上昇を抑えることができます。

 

 ところで、冬の寒い夜中に高齢者がトイレで脳梗塞の発作を起こすことがありますが、

がまんしたあとの急激な排尿は血圧が低下して脳卒中の引き金となります。

尿意を感じたらがまんしないですぐに排泄するようにし、急激な温度差を感じないように

注意しましょう。

便秘が続いたりしたあとの急激な排泄も、同様に血圧の変化をもたらします。

 

 そのほか、入浴時、寒いお風呂で脱衣をすると急激な温度変化をもたらし、危険です。

寒い浴室での脱衣は避け、温かくしてから行うようにし、お湯の温度は38度程度に

設定してゆったりとつかるようにします。

 

≪安全な入浴のしかた≫

・  脱衣は暖かい場所で

・  着衣したまま湯かげんをみる

・  かけ湯をしてから湯船に入る

・  ぬるま湯にゆっくりつかる

「自分で見つけて治す隠れ脳梗塞 より」

 

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 「隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)は、早い人だと30代からあらわれ、40代を過ぎると

急に増加するといわれています。

 

 脳梗塞は、高血圧や糖尿病などの病気が原因となったり、生活習慣などによって

血液がドロドロになって血液循環が悪くなったりして、血管が厚く狭くなり、脳の血管が

徐々に詰まって進行していきます。

一般的に、脳梗塞の初期には、大きさ数ミリ程度の微小な梗塞が数個出現し、

段階をへるごとにこの梗塞が脳のあちこちに見られます。

このような症状のないごく小さな梗塞が隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)です。

 

 脳梗塞をはじめとする脳血管障害を生活習慣病の一つととらえ、ふだんから脳の血管を

健康に保つ生活を心がけ、脳梗塞を予防し、脳の健康を守ることが大切なのです。

 

 ビタミンB12には、脳の血流をよくするとともに、脳神経の働きを改善あるいは

促進する作用があります。

同時に、動脈硬化の原因となるホモシステインや活性酸素(ふえすぎると体に害を及ぼす

非常に不安定な酸素)を除去する働きも持っています。

 

 ビタミンB12が効果的に作用するには、ビタミンB12単体ではなく葉酸など

他のビタミンB群と一緒に摂取することが望ましく、また、ビタミンB群はバランスよく

摂ることで相乗効果を発揮します。

一般にビタミンB群は、一つが欠乏するときには他のビタミンも欠乏していることが

多いのです。

もちろん、すべてのビタミンが老化防止に必要であることはいうまでもありませんが、

B類のビタミンB12、B6、葉酸は老化を防ぐうえでも、もっとも重要なビタミンとされます。

 

 現在60歳以上の高齢者の二割の人に、ビタミンB12の欠乏が見られるということです。

これは年をとると胃の機能が低下し、内因子の分泌が低下するからです。

また、高齢者が理由のはっきりしない神経症状を呈したら、ビタミンB12の欠乏を

考えるべきだという学者もいます。

 

 ビタミンB12は、肉や魚介類、卵、乳類などの動物性食品には広く含まれますが、

原則として植物性食品には含まれません。

ただし、おもしろいことに、納豆やみそ、たくあんなど、日本に古くからある保存食には、

植物性でも例外的にビタミンB12が含まれています。

これは、発酵の過程でビタミンB12が作られるためと考えられます。

日時:2015年2月25日 PM 05:22
脱水による血液濃縮を防ぐ

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 循環血液量というものも脳に入る血流量を大きく左右しています。

 

 私たちは、体温が38度以上になると酵素活動が活発になるため、

不必要なエネルギーの放出や有害物質の生産、老廃物の過剰生産などを招きます。

これにより、さらに病気が悪化したり、場合によっては死に至ることもあり、

体温の上昇はきわめて危険な事態を引き起こすのです。

そこで、体温を下げるために促されるのが、発汗です。

 

 発汗によって水分を蒸散すると必要なエネルギーが体内から放出されますから、

体温を低下することができますが、同時に体力を消耗し、気温が高い場合、

酵素活動が活発になってますます体力を消耗することになります。

 

 一方、湿度が高いと、発汗による水分の蒸散も少なくなりますから、

エネルギーがじゅうぶんに放出されなくなり、体温は上昇し、血管が拡張して

血圧が下がります。

体温が上昇すると皮膚の血管が広がり、皮膚の血流量が増えますが、

そのぶんだけ循環血液が不足してしまいます。

なかでも胃や腸への血流が最も不足しやすく、これによって消化管の粘膜が

やせてきて疲労や体力低下に拍車をかけることになります。

 

 よく、盛夏になると脱水症状によって血液濃縮を起こし、脳循環障害を招くことが

ありますが、血液循環をよくするため、水分摂取を怠らないことが大切です。

 

 逆に、暑いからといって急激に水分をとりすぎると、心臓に負担をかけますから

適量ずつコンスタントに水分摂取するようにしましょう。

 

 稲作で最も大切なのは、水の管理です。

これと同様に、私たちの脳にとっては脳の血流の管理がひじょうに大切です。

田んぼに行くあぜの水路が石でふさがってしまうと田んぼは干上がってしまいますが、

脳梗塞もこれと同じで、このときの石に当たるのが脳血栓ということができるでしょう。

 

 強い稲であれば少しぐらいのことで枯れてしまうことがないように、

脳をよく使って神経機能が閾値(いきち)以上まで訓練されていれば、

少々のことでも傷つくことはありません。

ふだんから神経細胞の機能を高めておくとともに、血管が詰まらないよう血液を

サラサラに保つ工夫も必要です。

運動を主体に、食生活の改善、場合によっては予防的な投薬なども奏功します。

 

※  閾値(いきち)とは

 ある機能をつかさどる脳細胞のうち、5割が障害を受けてもまったく症状は現れませんが、

さらにもう1割が障害を受け、6割になったとたん、重大な機能障害が現れることがあります。

この境界のことを閾値(機能的限界)といいます。

つまり、一時的に出現したボケの症状が、いままでの脳細胞の障害に加えて閾値を

少し越えただけのわずかな脳細胞の死滅によって起こっているのかもしれません。

もしそうであれば、使っていない予備の脳細胞を新たに活動させることによって、

障害の閾値を越えたぶんだけ取り戻せれば、ボケ症状は改善することができるのです。

したがって、手の体操や運動療法によって、予備の脳細胞を呼び起こし、

閾値をより高い状態で維持するように努めることが大切なのです。

「自分で見つけて治す隠れ脳梗塞 より」

 

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 認知症の多くは、脳血管障害の積み重ねで起こり、その原因のほとんどが脳梗塞です。

ですから、脳梗塞の前兆である隠れ脳梗塞を早期発見することで多くの認知症を

防ぐことができるのです。

「隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)は、早い人だと30代からあらわれ、40代を過ぎると

急に増加するといわれています。

 

 脳梗塞は、高血圧や糖尿病などの病気が原因となったり、生活習慣などによって

血液がドロドロになって血液循環が悪くなったりして、血管が厚く狭くなり、

脳の血管が徐々に詰まって進行していきます。

一般的に、脳梗塞の初期には、大きさ数ミリ程度の微小な梗塞が数個出現し、

段階をへるごとにこの梗塞が脳のあちこちに見られます。

このような症状のないごく小さな梗塞が隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)です。

 

 脳梗塞をはじめとする脳血管障害を生活習慣病の一つととらえ、ふだんから

脳の血管を健康に保つ生活を心がけ、脳梗塞を予防し、脳の健康を守ることが

大切なのです。

 

 ビタミンB12は大量かつ配合によって効果的に働き、細胞の再生・修復、神経線維の修復、

神経伝達物質の業成、免疫の正常作用などさまざまな働きがあります。

また、水溶性(水に溶ける)ですが、脂肪成分となじみやすい構造をもっています。

脳は、たんぱく質とともに脂肪成分を多く含む器官です。

そのため、ビタミンB12はたやすく脳に入り、脂肪成分による汚れで詰まった部分を

洗い出すことにより、元どおりの健全なものに復元し、また、切れた部分があればつなげて、

修復作用を発揮します。

 

 ビタミンB12には、脳の血流をよくするとともに、脳神経の働きを改善あるいは

促進する作用があります。

同時に、動脈硬化の原因となるホモシステインや活性酸素(ふえすぎると体に害を

及ぼす非常に不安定な酸素)を除去する働きも持っています。

十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が

起こりやすくなります。

脳や神経と関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。

日時:2015年2月24日 PM 04:07
脳卒中のリスクを激減させるコツ

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 脳血管障害のリスクを高める因子として、高血圧や喫煙、糖尿病、高脂血症

(コレステロール値が異常に高くなる病気)、肥満、運動不足などがあげられます。

このほか、無症候性頸動脈狭窄(頸動脈の症状のない狭窄状態)などがあることも、

脳卒中などのリスクを高めることがわかってきています。

 

 高血圧だと、脳卒中になるリスクが、そうでない人にくらべて4〜5倍高まり、

以下、喫煙の習慣のある人は1.5〜2.9倍、糖尿病の人は1.8〜6倍、

不整脈(脈が不規則な状態)がある人は2.6〜4.5倍、コレステロール値が

240以上279mm/dlまでの人は1.8倍、280mm/dl以上の人は2.6倍、肥満の人は

1.75〜2.37倍、運動不足の人は2.7倍リスクが高まるという報告があります。

 

 高血圧が隠れ脳梗塞のリスクを高めるのは、血管壁が、いつも高い圧で押されるため、

血管壁の細胞の栄養不足を招き、血管を傷つけやすく、また血圧の乱高下を招いて

血管の異常収縮を起こしやすいからです。

 

 また、タバコのニコチンも血管の異常収縮を招きます。

アルコールは適量をたしなむ程度なら問題ありませんが、過剰摂取すると

さまざまなトラブルを招きます。

禁煙を心がけ、飲酒も1日に日本酒なら1合、ビール大びん1本、ワインはグラス2杯程度に

とどめるようにしましょう。

 

 糖尿病や高脂血症は、最も関連の深い病気です。

高齢でなくても隠れ脳梗塞がある人は、糖尿病や高脂血症の人が多いようです。

 

 糖尿病の人は、糖尿病の治療と並行して、定期的にMRI検査などで、

脳の隠れ脳梗塞の状態をチェックしておく必要があります。

隠れ脳梗塞が少しでも疑われた場合、脳神経科を受診し、投薬治療を受けることも

検討するといいでしょう。

 

 また、血液中の脂肪が多くなりすぎると、血管壁の障害になりますし、

コレステロール値が高くなると脳出血を発症しやすくなり、危険です。

 

 さらに、心臓の病気と隠れ脳梗塞とも密接なかかわりがあり、不整脈で脈が不規則な

状態が長期にわたると、血流の乱れから、心臓や血管の曲がり角などに血栓のもとに

なるような血液の塊を生じやすくなります。

 

 この塊が血流に乗って脳に到達すると、小さな脳梗塞を起こしやすくなりますから、

不整脈がある人は、隠れ脳梗塞の予防には人一倍注意する必要があります。

 

 そのほか、肥満も隠れ脳梗塞を招きます。肥満によって内臓脂肪が過剰になると、

糖代謝や動脈硬化予防に有効な物質が正常に分泌されなくなり、隠れ脳梗塞を

引き起こしやすくなるのです。

 

 脳血管障害を強力に予防するポイントは、次のようにまとめることができます。

1.  血圧を正常に保つ

2.  禁煙する

3.  血糖値を正常に保つ

4.  不整脈を解消して循環器系を正常に保つ

5.  コレステロール値を正常に保つ

6.  適正体重を保ち、肥満を防ぐ

「自分で見つけて治す隠れ脳梗塞 より」

 

*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*+*

 

 認知症の多くは、脳血管障害の積み重ねで起こり、その原因のほとんどが脳梗塞です。

ですから、脳梗塞の前兆である隠れ脳梗塞を早期発見することで多くの認知症を

防ぐことができるのです。

「隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)は、早い人だと30代からあらわれ、

40代を過ぎると急に増加するといわれています。

 

 脳梗塞は、高血圧や糖尿病などの病気が原因となったり、生活習慣などによって

血液がドロドロになって血液循環が悪くなったりして、血管が厚く狭くなり、

脳の血管が徐々に詰まって進行していきます。

一般的に、脳梗塞の初期には、大きさ数ミリ程度の微小な梗塞が数個出現し、

段階をへるごとにこの梗塞が脳のあちこちに見られます。

このような症状のないごく小さな梗塞が隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)です。

 

 脳梗塞をはじめとする脳血管障害を生活習慣病の一つととらえ、ふだんから

脳の血管を健康に保つ生活を心がけ、脳梗塞を予防し、脳の健康を守ることが

大切なのです。

 

 ビタミンB12は大量かつ配合によって効果的に働き、細胞の再生・修復、神経線維の

修復、神経伝達物質の業成、免疫の正常作用などさまざまな働きがあります。

また、水溶性(水に溶ける)ですが、脂肪成分となじみやすい構造をもっています。

脳は、たんぱく質とともに脂肪成分を多く含む器官です。

そのため、ビタミンB12はたやすく脳に入り、脂肪成分による汚れで詰まった部分を

洗い出すことにより、元どおりの健全なものに復元し、また、切れた部分があれば

つなげて、修復作用を発揮します。

 

 ビタミンB12には、脳の血流をよくするとともに、脳神経の働きを改善あるいは

促進する作用があります。

同時に、動脈硬化の原因となるホモシステインや活性酸素(ふえすぎると体に害を

及ぼす非常に不安定な酸素)を除去する働きも持っています。

十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が

起こりやすくなります。

脳や神経と関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。

日時:2015年2月20日 PM 04:29
隠れ脳梗塞の小さなサインが明暗を分ける

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 隠れ脳梗塞が脳梗塞になるしくみは、脳細胞を水田にたとえるとよくわかります。

 

 脳梗塞は、水路(血管)が狭くなったり遮断されたりして、水(血液)が水田(脳細胞)に

流れ込んでこなくなった状態です。

ですから、水田は完全に干上がって稲も育ちません。

 

 一方、隠れ脳梗塞は、水路に草や小石などがたまり、水田に流れ込む水の流れが

悪くなっている状態です。

この場合、水田にはわずかながらも水が供給されており、弱々しいながらも稲は育ちます。

 

 ただし、ほうっておけばいつかは干上がってしまうでしょう。

 

 このように、完全に水路が干上がってしまうと、水田を元の状態に戻すことは、

ひじょうに困難ですが、水路の流れが悪くなっている状態ならば、

水田を再生することは可能です。

 

 問題は、隠れ脳梗塞を放置しておくことで重大な事態が引き起こされるからです。

まず第一に、小さな梗塞をくり返すうち、大きな血管までもが詰まり、

半身マヒや言語障害、意識障害などの強い障害を残すような大きな脳梗塞を

招くおそれがあるのです。

 

 さらに、小さな梗塞が脳のあちこちに発生すると、次第に広範囲に脳の萎縮がおよび、

全体的な機能障害に結びついてしまうおそれがあります。

つまり、手足の運動がうまくコントロールできなくなって歩行障害やボケなどを

引き起こしてしまうのです。

 

 血流が途絶えてしまった付近の細胞は死滅します。

しかし、細胞が死滅した範囲が最小限であれば、血流をよくして疲弊したり

傷ついたりした周辺細胞を活性化することで、死滅した細胞のぶんまで

機能回復してくれるようになってきます。

 

 つまり、同じ脳梗塞でも、初期の隠れ脳梗塞であれば改善でき、

本格的な脳梗塞に至るのを防ぐことができます。

 

 くり返し強調しますが、できるだけ早い段階で、隠れ脳梗塞をチェックし、発見し、

大事に至る前にその萌芽を摘み取っておくことで、将来の認知症や麻痺の防止に

つながるのです。

「自分で見つけて治す隠れ脳梗塞 より」

 

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 認知症の多くは、脳血管障害の積み重ねで起こり、その原因のほとんどが脳梗塞です。

ですから、脳梗塞の前兆である隠れ脳梗塞を早期発見することで多くの認知症を

防ぐことができるのです。

「隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)は、早い人だと30代からあらわれ、

40代を過ぎると急に増加するといわれています。

 

 脳梗塞は、高血圧や糖尿病などの病気が原因となったり、生活習慣などによって

血液がドロドロになって血液循環が悪くなったりして、血管が厚く狭くなり、

脳の血管が徐々に詰まって進行していきます。

一般的に、脳梗塞の初期には、大きさ数ミリ程度の微小な梗塞が数個出現し、

段階をへるごとにこの梗塞が脳のあちこちに見られます。

このような症状のないごく小さな梗塞が隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)です。

 

 脳梗塞をはじめとする脳血管障害を生活習慣病の一つととらえ、

ふだんから脳の血管を健康に保つ生活を心がけ、脳梗塞を予防し、

脳の健康を守ることが大切なのです。

 

 ビタミンB12には、脳の血流をよくするとともに、脳神経の働きを改善あるいは

促進する作用があります。

同時に、動脈硬化の原因となるホモシステインや活性酸素(ふえすぎると体に害を及ぼす

非常に不安定な酸素)を除去する働きも持っています。

ビタミンB12は、大量かつ配合によって効果的に働き、そして、ビタミンB群はバランス良く

摂ることで相乗効果を発揮します。

ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を、正常に働かせるために必要な栄養素です。

 

 十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が

起こりやすくなります。

脳や神経と関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。

日時:2015年2月13日 PM 04:21
記憶力アップ レシチン

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★摂取のポイント

脳内神経伝達物質・アセチルコリンの前駆物質がレシチンです。

卵黄や大豆製品に多く含まれています。

なお、卵のリン脂質にはコレステロールの代謝を調整するため、卵を食べても

血中のLDLコレステロール値が増加する心配はありません。

 

★注意点

アセチルコリンの合成にはビタミンB群が不可欠なため、同時にビタミンB群も

摂取しましょう。

 

★こんな効果も

認知症の予防。

動脈硬化、高脂血症、肝疾患の改善。

メタボリックシンドロームの予防や治療に。

 

◎認知症改善効果も認められた「脳の栄養素」

 

 脳の機能にとって神経伝達物質がきわめて重要な存在です。

ドーパミン、GABA、セロシニンがよく知られていますが、アセチルコリンも

重要な役割をもつ神経伝達物質のひとつです。

 

 記憶力の減退も、脳の老化を示す典型的な症状ですが、記憶のネットワークを活性化する

働きをしているのが、この神経伝達物質です。

記憶や学習能力を司っているのが、脳の海馬という組織であることは知られています。

その海馬には、アセチルコリン系神経が集中しているのです。

 

 脳が老化し、萎縮してしまうアルツハイマーとの関係はとくに深いのです。

アルツハイマーの脳ではアセチルコリンが減少していることから、アセチルコリンの不足が

アルツハイマーのひとつの原因とも考えられています。

 

 アセチルコリンの合成にはコリン、ビタミンB1、ビタミンB12などがかかわっています。

同時にこれらの栄養素をとることが、アセチルコリンを増やすことにつながるわけです。

 

 通常、コリンはレシチン(フォスファジルコリン)のかたちで、食材から摂取されます。

レシチンはコリンを約13%含むリン脂質です。

 

 レシチンはアセチルコリンの材料になるだけではなく、細胞膜の材料にもなっています。

とくに脳の神経細胞の細胞膜にはたくさん含まれていて、多彩な働きをしています。

血液にのって運ばれる栄養の細胞内へのとり込みや細胞内の老廃物の排出、

神経伝達物質の放出や情報ネットワークの形成といった、脳の機能全般

に深くかかわっているのが、レシチンなのです。

「脳の栄養素」と呼ばれるゆえんです。

 

 レシチンが脳にとって重要な役割をはたしていることは、脳関門を通るということからも

わかります。

脳内には、脳にとって不要な物資をシャットアウトする脳関門があります。

レシチンは細胞膜を介して脳に届き、脳関門をくぐり抜けます。

脳がレシチンを必要としている証拠です。

 

 そのレシチンを多く含んでいる食品が卵黄。

レシチンの名は、ギリシャ語で卵黄を意味する「レシトース」が語源です。

また、納豆、豆腐、醤油、味噌などの大豆製品もレシチンを多く含む食品です。

 

 脳の若さを保つために、とりたい栄養のトップランクである。

 

 なお、レシチンをアセチルコリンに合成するには、ビタミンB群が欠かせないため、

同時にとることが望ましい。

「脳の栄養不足が」老化を早める! より」

 

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 脳には無数の神経細胞があり、その神経細胞の末端からセロトニンやアセチルコリン、

ドーパミンなどの神経伝達物質を放出しています。

それらによって次の細胞に情報を伝えていき、それが網の目のようにいっせいに

行われることで、情報が瞬時に伝わり、手や足などの末端まで伝達されていきます。

しかし、その伝達情報がうまくいかないと、脳が興奮して抑制が効かなくなり、

イライラしたり、落ち着かなくなったりします。

 

 イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニン、アセチルコリン、

ドーパミンなどが不足していることが考えられます。

そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分や

ビタミンB12の不足を疑ってみましょう。

また、脳の唯一のエネルギー源であるブドウ糖が足りなかったり、神経伝達物質を

放出するときに働くカルシウムが不足したりしているのも原因のひとつと考えられます。

 

 それらの成分が不足する背景には、朝食を抜くといった欠食や、栄養のバランスの

悪さなどが考えられます。

忙しいからと食事をぬいていないか、好きなものばかり食べて偏食をしていないかなど、

自分の日頃の食生活をふり返り、食事リズムと栄養バランスを改善していくことが大事です。

 

 一般にビタミンB群は、一つが欠乏するときには他のビタミンも欠乏していることが

多いのです。

もちろん、すべてのビタミンが老化防止に必要であることはいうまでもありませんが、

B類のビタミンB12、B6、葉酸は老化を防ぐうえでも、もっとも重要なビタミンとされます。

 

 現在60歳以上の高齢者の二割の人に、ビタミンB12の欠乏が見られるということです。

これは年をとると胃の機能が低下し、内因子の分泌が低下するからです。

 

 また、シナプス形成に必要な素材として神経系構成成分、つまり栄養成分が必要なことは

当然で、また、その構築作業のための酵素、そしてそれを補佐する補酵素的ビタミンも

必要となります。

その中でも重要なものがビタミンB12です。

 

 ビタミンB12には、脳の血流をよくするとともに、脳神経の働きを改善あるいは

促進する作用があります。

同時に、動脈硬化の原因となるホモシステインや活性酸素(ふえすぎると体に害を及ぼす

非常に不安定な酸素)を除去する働きも持っています。

ビタミンB12は、大量かつ配合によって効果的に働き、そして、ビタミンB群は

バランス良く摂ることで相乗効果を発揮します。

 

 ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を、正常に働かせるために

必要な栄養素です。

十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が

起こりやすくなります。

また、脳や神経と関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。

日時:2015年1月25日 PM 03:45
集中力アップ ビタミンB群

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★摂取のポイント

パソコン作業や勉強など、脳を使う機会があるとき、積極的にとりたい栄養素です。

ドーパミン、GABA、セロトニンといった、脳内神経伝達物質の合成をサポートします。

なお、ナイアシンや葉酸もビタミンB群に属します。

 

★注意点

脳内神経伝達物質の材料はたんぱく質のため、たんぱく質と合わせてとること。

また、ビタミンB群は、あらゆる種類の酵素の補酵素として相互に作用しているため、

複合(コンプレックス)摂取が望ましい。

 

★こんな効果も

脳の機能アップ。

うつなどの精神疾患、不眠症、肩こり、口内炎の改善。

疲労回復。

ストレスが多い人や、薬物、アルコール摂取をしている人にもおすすめです。

 

◎たんぱく質とセットでないと意味がない

 

 集中力が続かないという症状も、老化を示すシグナルといえます。

仕事でもそれまでミスをしたことがないような事務処理で、うっかりミスをおかしたりする。

このような場合、集中力が衰えて、情報処理能力が低下していることが考えられます。

 

 テレビを観ても、ストーリー展開がよくわからなくなったり、音がうるさく感じられたりして、

長い時間観ていられない。

読書も集中力を必要とする行為ですから、これも苦手になる。

もちろん、個人差があって、文字ばかり並んでいる本はだめでも、雑誌なら

苦にならないとか、マンガなら大丈夫といった程度の違いはありますが、

いずれにしても、活字を追うのが億劫になるのです。

無理に読もうとすると、同じ行を繰り返し読んでいて、先に進めないということに

なったりするのです。

 

 集中力の衰えには、ビタミンB群が関係しています。

ビタミンB群は脳内で多くの重要な働きをしているのです。

神経伝達物質の合成もビタミンB群なしにはおこなわれません。

 

 たとえば、ビタミンB6は、ドーパミンやGABA、セロトニンの合成に不可欠ですし、

ナイアシン(ビタミンB3)は、すべての合成過程の初期段階でかかわっています。

葉酸もドーパミンやセロトニンの合成に一役買っています。

 

 また、糖代謝では大量のビタミンB1を消費することによってエネルギーを産生しています。

ナイアシンもまた、脳のエネルギー代謝に欠くことのできない物質です。

 

 これらビタミンB群が不足すれば、脳のエネルギーが充分に得られません。

情報伝達がうまくおこなわれない……など、脳の機能は大きく低下します。

集中力も大幅なパワーダウンを余儀なくされるのです。

 

 エネルギーを使うところでは、とりわけビタミンB群の消費が激しいのです。

もっともエネルギーが使われる脳は、ほかの臓器にも増して、ビタミンB群を

必要としています。

 

 葉酸もビタミンB群のひとつですが、認知症との関係も指摘されています。

葉酸が不足していると認知症のリスクが高まるといいます。

関係の全体像を知るには、さらなる研究が必要ですが、認知症対策のひとつの光が

もたらされたことには間違いありません。

「「脳の栄養不足が」老化を早める! より」

 

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 脳には無数の神経細胞があり、その神経細胞の末端からセロトニンやアセチルコリン、

ドーパミンなどの神経伝達物質を放出しています。

それらによって次の細胞に情報を伝えていき、それが網の目のようにいっせいに

行われることで、情報が瞬時に伝わり、手や足などの末端まで伝達されていきます。

しかし、その伝達情報がうまくいかないと、脳が興奮して抑制が効かなくなり、

イライラしたり、落ち着かなくなったりします。

 

 イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニン、アセチルコリン、

ドーパミンなどが不足していることが考えられます。

そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分や

ビタミンB12の不足を疑ってみましょう。

また、脳の唯一のエネルギー源であるブドウ糖が足りなかったり、神経伝達物質を

放出するときに働くカルシウムが不足したりしているのも原因のひとつと考えられます。

 

 それらの成分が不足する背景には、朝食を抜くといった欠食や、栄養のバランスの

悪さなどが考えられます。

忙しいからと食事をぬいていないか、好きなものばかり食べて偏食をしていないかなど、

自分の日頃の食生活をふり返り、食事リズムと栄養バランスを改善していくことが大事です。

 

 一般にビタミンB群は、一つが欠乏するときには他のビタミンも欠乏していることが

多いのです。

もちろん、すべてのビタミンが老化防止に必要であることはいうまでもありませんが、

B類のビタミンB12、B6、葉酸は老化を防ぐうえでも、もっとも重要なビタミンとされます。

 

 現在60歳以上の高齢者の二割の人に、ビタミンB12の欠乏が見られるということです。

これは年をとると胃の機能が低下し、内因子の分泌が低下するからです。

 

 ビタミンB12には、脳の血流をよくするとともに、脳神経の働きを改善あるいは

促進する作用があります。

同時に、動脈硬化の原因となるホモシステインや活性酸素(ふえすぎると体に害を及ぼす

非常に不安定な酸素)を除去する働きも持っています。

ビタミンB12は、大量かつ配合によって効果的に働き、そして、ビタミンB群は

バランス良く摂ることで相乗効果を発揮します。

 

 ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を、正常に働かせるために必要な

栄養素です。

十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が

起こりやすくなります。

また、脳や神経と関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。

日時:2015年1月20日 PM 05:26
人は105歳まで生きられる

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 日本は世界に冠たる長寿国です。

2008年の日本人の平均寿命、男性79.29歳、女性86.05歳は、ともに世界一です。

しかし、数字の高さをいたずらに喜んではいられません。

寝たきりの70代、認知症の80代といった、老化の悲哀を噛みしめている人たちが、

平均寿命を押し上げているのはまぎれもない事実だからです。

 

 身体も脳も健康であってはじめて、長寿は幸せにつながるのです。

では、人はどのくらいの年齢まで健康で生きていられるのでしょうか。

ライナス・ポーリング博士はこういっています。

「最適な栄養を摂取すれば、平均寿命が105歳になる」

もちろん、ポーリング博士が想定しているのは、充分に働ける身体と明晰な頭脳を

もった105歳です。

その条件が「最適な栄養を摂取する」ことだ、と博士は指摘しているのです。

 

「そうか、食事をきちんとしていれば、100歳超えも可能なんだ」

 

でも、ちょっと待ってください。

栄養の供給源が食事であることには間違いないし、食事に注意を払う必要は、

もちろんあります。

しかし、残念ながら、それだけで最適な栄養は摂取できません。

現代人の食事は、たとえ理想に近いものであっても、最適な栄養という点から見れば、

充分とはいえないのです。

 

 ポーリング博士の言葉は、人には本来、105歳まで身体の機能をいい状態に

保てる能力が備わっている、ということを指摘するものです。

しかし、世界の最長寿国である日本でさえ、平均寿命がほぼ80歳。

これは、備わっている能力を活かしきっていない、ということです。

なぜ、活かしきれないのかはあきらかです。

ポーリング博士があげた最適な栄養を摂取する、という条件を、残念ながら

食事だけでは満たせていないからです。

 

 現代人の食事の問題点は、カロリー過多で、ビタミン、ミネラルが不足している、

ということです。

食事内容を変えればもちろん改善できますが、それでも最適の栄養には、

とうてい追いつきません。

「不足を補うことは」不可欠なのです。

 

 ポーリング博士は、ビタミンCの欠乏を補うだけで、平均寿命が5〜6歳は延びる、

と断言しています。

栄養という視点から、いま一度長寿を見直すべきです。

 

 栄養素を補って最適な栄養状態に近づけることが、「健康で長生き」を実現させる

だけでなく、老化を防ぐことにもつながるのはいうまでもありません。

現在ある70代、80代の平均的なイメージは、大きく変わることになるはずです。

たとえば、

 

「70代になって時間もできたから、テニスでもはじめるか」

「80代から英会話を習うのも悪くないね」

 

といった会話があたり前のように交わされるようになっても、けっして不思議はありません。

身体も脳も、最適な栄養と歩調を合わせていけば、想像をはるかに超える可能性を

秘めているのです。

「「脳の栄養不足が」老化を早める! より」

 

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 一般にビタミンB群は、一つが欠乏するときには他のビタミンも欠乏していることが

多いのです。

もちろん、すべてのビタミンが老化防止に必要であることはいうまでもありませんが、

B類のビタミンB12、B6、葉酸は老化を防ぐうえでも、もっとも重要なビタミンとされます。
 

 現在60歳以上の高齢者の二割の人に、ビタミンB12の欠乏が見られるということです。

これは年をとると胃の機能が低下し、内因子の分泌が低下するからです。
 

 また、シナプス形成に必要な素材として神経系構成成分、つまり栄養成分が

必要なことは当然で、また、その構築作業のための酵素、そしてそれを補佐する

補酵素的ビタミンも必要となります。

その中でも重要なものがビタミンB12です。

 

 ビタミンB12には、脳の血流をよくするとともに、脳神経の働きを改善あるいは

促進する作用があります。

同時に、動脈硬化の原因となるホモシステインや活性酸素(ふえすぎると体に害を

及ぼす非常に不安定な酸素)を除去する働きも持っています。

ビタミンB12は、大量かつ配合によって効果的に働き、そして、ビタミンB群は

バランス良く摂ることで相乗効果を発揮します。

 

 ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を、正常に働かせるために必要な

栄養素です。

十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が

起こりやすくなります。

また、脳や神経と関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。

日時:2015年1月11日 PM 04:54
脳の老化度をチェックしてみましょう

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 やはり、気になるのは「自分がいま、どの程度老化しているのか?」ということでしょう。

とくに脳の老化は認知症などにもつながるため、気になるところです。

 

 身体のなかで老化がどのくらい進行しているかは、血液検査でわかります。

判定の決め手になるのは酸化の度合いです。

酸化はまさに老化に直結します。

酸化でいちばんダメージを受けるのが細胞膜です。

その損傷によって血液に変化が起きるのです。

もっとも、健康診断で行われる血液検査では、腎臓や肝臓の機能、コレステロール、

中性脂肪の数値、血糖値といったことしか判定されないため、細胞膜の状態を知るには、

専門的な血液検査が必要です。

 

 また、脳の老化を知るためにMRI(磁気共鳴映像法)などで画像診断する方法も

ありますが、初期の老化では、画像診断で変化を見つけることが困難であり、

アンチエイジングの分野では適した検査法とはいえないでしょう。

 

 そこで以下に、脳の老化度を知る簡単なチェックリストを用意しました。

 

 じつは脳の老化度は、自覚できる身体の状態から、ある程度知ることができます。

 正確に知るには、きちんとした検査を受けるのがいちばんですが、

いまの自分の状態を知る参考にしていただきたい。

 

≪脳の老化度チェックリスト≫

 以下の項目に該当するものに○をつけてください。

   1.   趣味や熱中していたものに興味がなくなってきた。楽しくなくなってきた。

   2.   小説などの本を読まなくなった。テレビドラマを観なくなった

   3.   漢字や人の名前が思い出せない

   4.   頑固になったといわれる。イライラしたり、すぐに泣くようになった。

   5.   歩いていてつまずいたり、フラつくことがある。

   6.   手足がしびれたり、ふるえたりする。

   7.   ろれつが回らない。言葉が不明瞭になってきた

   8.   食べ物が飲み込みにくい。むせることがある。

   9.   視界がぼやける。ものが二重に見える。

   10.   字を書くのが下手になった。ボタンがかけづらい。

 

≪脳の老化進行度≫

  ○が0個………老化度 ☆☆☆

     いまのところは大丈夫です。

     脳を酸化させない生活習慣を心がけましょう。

  ○が2個未満…老化度 ★☆☆

     脳の血流が、少し落ちているようです。

     抗酸化力をアップする食材をとりましょう。

  ○が3個以上…老化度 ★★☆

      脳の血流が落ち、小さな血栓ができている可能性があります。

      一度詳しい検査を受けることをおすすめします。

「「脳の栄養不足が」老化を早める! より」

 

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 認知症の多くは、脳血管障害の積み重ねで起こり、その原因のほとんどが

脳梗塞です。

ですから、脳梗塞の前兆である隠れ脳梗塞を早期発見することで多くの認知症を

防ぐことができるのです。

 

 隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)は、早い人だと30代からあらわれ、40代を過ぎると

急に増加するといわれています。
 

 

 脳梗塞は、高血圧や糖尿病などの病気が原因となったり、生活習慣などによって

血液がドロドロになって血液循環が悪くなったりして、血管が厚く狭くなり、脳の血管が

徐々に詰まって進行していきます。
 

 

 一般的に、脳梗塞の初期には、大きさ数ミリ程度の微小な梗塞が数個出現し、

段階をへるごとにこの梗塞が脳のあちこちに見られます。

このような症状のないごく小さな梗塞が隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)です。
 

 脳梗塞をはじめとする脳血管障害を生活習慣病の一つととらえ、ふだんから脳の血管を

健康に保つ生活を心がけ、脳梗塞を予防し、脳の健康を守ることが大切です。

 

 ビタミンB12には、脳の血流をよくするとともに、脳神経の働きを改善あるいは
 
促進する作用があります。
 
同時に、動脈硬化の原因となるホモシステインや活性酸素(ふえすぎると体に害を及ぼす
 
非常に不安定な酸素)を除去する働きも持っています。
 
ビタミンB12は、大量かつ配合によって効果的に働き、そして、ビタミンB群は
 
バランス良く摂ることで相乗効果を発揮します。
 
ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を、正常に働かせるために必要な栄養素です。
 
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が
 
起こりやすくなります。
 
また、脳や神経と関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。

 

日時:2015年1月 7日 PM 03:58
こんな食べ物が抗酸化力を高める

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 老化防止のキーワードは、間違いなく「抗酸化」です。

食べ物によって身体の抗酸化パワーを高めます。

 

 「じゃあ、どんな食べ物が抗酸化パワーを高めるの?」

 

 まず、それを知らなければなりません。

原則をいうと、新鮮なもの、旬のものが抗酸化食品としてすぐれています。

いまは旬という感覚がずいぶん失われてしまいましたが、野菜や魚には旬があります。

手に入る範囲で、その旬のものを選ぶようにしたらいかがでしょう。

それも信施かなうちに食べるのがいいです。

鮮度が落ちれば、栄養は確実に減るからです。

 

 肉類で口に入るものは、ほとんどが飼育されたものですから、

旬を食べるというわけにはいきません。

野生のカモやイノシシ、シカなどを食べる機会もそうそうありません。

現在の食環境、食事情では、原則を貫くのはなかなか難しいのが実情といえます。

 

 そこで、原則は原則として、日々の食事を考えると、抗酸化成分を多く含む食材を、

積極的に使うのがポイントになります。

それを見ていきましょう。

 

 色が濃い緑黄色野菜は抗酸化成分に富んでいます。

トマト、ホウレン草、ピーマン、パプリカ、芽キャベツ、ブロッコリーなどです。

果物ではブルーベリー、ラズベリー、プラム、プルーン、キウイ、ブドウ、イチゴ

といったところがおすすめです。

 

 緑黄色野菜はビタミンAを多く含む食材ですが、抗酸化力を高めるには、

同時にビタミンC、Eをとるのがいいのです。

Aが多いのはほかにレバー、ウナギ、卵、牛乳、チーズなど。

ビタミンCはグレープフルーツ、ユズなどの柑橘類、アセロラ、緑黄色野菜などに、

ビタミンEは大豆、ピーナッツ、アーモンド、小麦胚芽などに多い。

 

 抗酸化力の増強ということでは、フリーラジカルを消去する働きがある酵素の活性を

上げることも必要です。

ここで重要なのはミネラルです。

とくにマンガン、亜鉛、ヘム鉄はSODやカタラーゼのパワーアップのためには欠かせません。

 

 それらを多く含む食材は以下の通りです。

・マンガン……青ノリ、キクラゲ、ショウガ、シジミ

・亜鉛……小麦胚芽、牡蠣、豚レバー、チーズ

・ヘム鉄……レバー、赤身の肉や魚、貝類

 

 なお、食材を加熱する場合は、調理したてを食べるようにしましょう。

 

 そして、何より大切なのは継続です。

抗酸化力を高める食べ方を食習慣として続けることです。

酒を飲んだ、タバコを吸った、日焼けをした……から、

「今日は抗酸化食材を食べよう!」では意味はないのです。

「「脳の栄養不足」が老化を早める! より」

 

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 脳の萎縮を防止するには、脳細胞の蛋白合成、核酸合成が順調に行われることが

好ましいのです。

ビタミンB12は、蛋白合成、核酸合成の両方に役立っていることがわかっています。

 

 また、シナプス形成に必要な素材として神経系構成成分、つまり栄養成分が必要なことは

当然でその構築作業のための酵素、そしてそれを補佐する補酵素的ビタミンも

必要となります。

その中でも重要なものがビタミンB12であります。

 

 ビタミンB12には、脳の血流をよくするとともに、脳神経の働きを改善あるいは
 
促進する作用があります。
 
同時に、動脈硬化の原因となるホモシステインや活性酸素(ふえすぎると体に害を及ぼす
 
非常に不安定な酸素)を除去する働きも持っています。
 
ビタミンB12は、大量かつ配合によって効果的に働き、そして、ビタミンB群は
 
バランス良く摂ることで相乗効果を発揮します。
 
ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を、正常に働かせるために必要な栄養素です。
 
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が
 
起こりやすくなります。
 
また、脳や神経と関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。
日時:2015年1月 6日 PM 04:41
フリーラジカルと活性酸素の違い

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 「フリーラジカルの代表が活性酸素ということは、ほかにもフリーラジカルがあるの?」

 

 フリーラジカルと活性酸素は、まったく同じものだと思っている人が少なくないようです。

しかし、この2つは違います。

 

 物質をつくっている原子には原子核があって、その周囲の軌道を電子が回っています。

1つの軌道の電子は通常ペアになっていて安定しているのですが、なかには電子が

1個しかないものもあるのです。

 

 電子が1個(奇数個)では安定しません。

そこでなんとかほかから電子を奪おうとするわけです。

この電子が1個しかなく、強奪を得意とするのがフリーラジカルです。

電子を奪われた物質は、かたちが変わったり、機能を失ったりします。

ここがフリーラジカルの厄介なところです。

 

 一方、活性酸素は、酸素を含む物質のなかで、とくに活性が強いものをいいます。

活性酸素のなかには、スーパーオキサイド、ヒドロキシラジカルと呼ばれる物質が

あるのですが、この2つは電子がペアになっていません(不対電子)。

つまり、これはフリーラジカルです。

これに対して、過酸化水素、一重項酸素といった活性酸素は、

不対電子をもっていないため、フリーラジカルではありません。

 

 整理すると、不対電子をもっている物質はすべてフリーラジカルです。

そのなかには、酸素の活性の強い活性酸素もあります。

 

 ところで、フリーラジカル、活性酸素といえば、根っからの悪者というイメージが

定着していないでしょうか。

いわゆる、「百害あって一利なし」です。

しかし、フリーラジカルは、身体にとって有益な役割も担っているのです。

 

 たとえば、身体のなかにウイルスや細菌が侵入します。

それを迎え撃つのが白血球ですが、白血球がウイルスや細菌を取り込んでも、

それだけではウイルスも細菌も死なないのです。

そこで登場するのがフリーラジカル。

白血球のなかでフリーラジカルが発生します。

フリーラジカルが出てはじめて、白血球はウイルスや細菌を退治できるのです。

 

 活性酸素のほうも悪一辺倒ではありません。

母乳中に大量に含まれるキサンチンオキシターゼという酵素は、母乳が空気に

ふれることによって活性酸素を発生させ、母乳に入り込む細菌に対して強力な

殺菌作用を有するのです。

 

 

 活性酸素を活用したガン治療もおこなわれています。

高濃度のビタミンCを点滴するというのがその療法ですが、ビタミンCの点滴で

過酸化水素という活性酸素を発生させるのです。

 

 正常な細胞にはカタラーゼという酵素があって、それが活性酸素を消去します。

一方、ガン細胞はカタラーゼをもっていないため、この活性酸素にやられてしまうのです。

正常細胞になんら影響を与えず、ガン細胞だけを殺す働きをする、

こんな理想的な働きがビタミンCにはあるのです。

ただし、カタラーゼという酵素はたんぱく質、鉄、ビタミンB群といった栄養が

充分にないとうまく働かないため、栄養状態が悪い場合には、過酸化水素が

正常細胞にも影響を及ぼす可能性はある、とされています。

 

 このように、フリーラジカルや活性酸素は身体にとって重要な働きをしています。

問題は、それが消去できず、増えすぎてしまうことにあります。

老化防止という視点から考えなければならないのは、過剰なフリーラジカルや

活性酸素が及ぼす悪影響と、いかに闘うかということです。

「「脳の栄養不足」が老化を早める! より」

 

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 脳の萎縮を防止するには、脳細胞の蛋白合成、核酸合成が順調に行われることが

好ましいのです。

ビタミンB12は、蛋白合成、核酸合成の両方に役立っていることがわかっています。

 

 また、シナプス形成に必要な素材として神経系構成成分、つまり栄養成分が必要なことは

当然でその構築作業のための酵素、そしてそれを補佐する補酵素的ビタミンも

必要となります。

その中でも重要なものがビタミンB12であります。

 

 ビタミンB12には、脳の血流をよくするとともに、脳神経の働きを改善あるいは
 
促進する作用があります。
 
同時に、動脈硬化の原因となるホモシステインや活性酸素(ふえすぎると体に害を及ぼす
 
非常に不安定な酸素)を除去する働きも持っています。
 
ビタミンB12は、大量かつ配合によって効果的に働き、そして、ビタミンB群は
 
バランス良く摂ることで相乗効果を発揮します。
 
ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を、正常に働かせるために必要な栄養素です。
 
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が
 
起こりやすくなります。
 
また、脳や神経と関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。
日時:2014年12月27日 PM 04:01
細胞の傷が病気や老化を招く

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 フリーラジカルに電子を奪われることによって、物質は大きく損傷されます。

糖やたんぱく、脂質といった、身体の基本となっている成分も、本来の機能が失われ、

働けなくなるのです。

それが老化や病気の原因になるのは、いうまでもないでしょう。

 

 細胞も細胞膜もやられます。

細胞膜は脂質やたんぱく質、糖質などからつくられているわけですが、

それらが傷つけられてしまうのです。

その結果、細胞がもっている機能が低下したり、機能不全に陥ったりします。

行き着く先は老化の促進、病気の発生です。

 

 では、フリーラジカルの横暴な振る舞いを阻止するにはどうすればいいのでしょうか。

それをいつでも消せる力をつくり上げることです。

抗酸化力を高めるのです。

 

 抗酸化力を高め、フリーラジカルに対する万全の体制を整えることは、

老化防止はもちろん、あらゆる病気対策の決定打といえます。

ガンや生活習慣病をはじめ、ほとんどの病気にフリーラジカルがかかわっているからです。

「「脳の栄養不足」が老化を早める! より」

 

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 脳の萎縮を防止するには、脳細胞の蛋白合成、核酸合成が順調に行われることが

好ましいのです。

ビタミンB12は、蛋白合成、核酸合成の両方に役立っていることがわかっています。

 

 また、シナプス形成に必要な素材として神経系構成成分、つまり栄養成分が必要なことは

当然でその構築作業のための酵素、そしてそれを補佐する補酵素的ビタミンも

必要となります。

その中でも重要なものがビタミンB12であります。

 

 ビタミンB12には、脳の血流をよくするとともに、脳神経の働きを改善あるいは
 
促進する作用があります。
 
同時に、動脈硬化の原因となるホモシステインや活性酸素(ふえすぎると体に害を及ぼす
 
非常に不安定な酸素)を除去する働きも持っています。
 
ビタミンB12は、大量かつ配合によって効果的に働き、そして、ビタミンB群は
 
バランス良く摂ることで相乗効果を発揮します。
 
ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を、正常に働かせるために必要な栄養素です。
 
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が
 
起こりやすくなります。
 
また、脳や神経と関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。
日時:2014年12月27日 PM 03:53
アルツハイマーは脳のサビが原因

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 脳の老化でもっとも気になるのが認知症でしょう。

高齢者はもちろん、最近では40代、50代の認知症も話題になっています。

原因はわかっていないのですが、若年の認知症患者の脳のCT画像を見ると、

やはり、アルツハイマーと同じように前頭葉の萎縮が見られます。

脳の体積が小さくなってしまっているのです。

 

 脳の体積が小さくなっているということは、神経細胞が死んで、数が減っている

ということです。

体細胞は細胞分裂によって体積を補うことができますが、神経細胞にはそれができません。

死んだら、その分体積が減るのです。

 

 神経細胞が死ぬ原因は、たとえば、脳梗塞です。

脳に栄養を運ぶ血管が詰まってしまい、栄養が行き届かなくなることで、

細胞が壊死状態になるのです。

あきらかに梗塞が起きている場合は、画像を見れば萎縮している部分もはっきり

わかるのですが、アルツハイマーなどでは脳が全体に萎縮してしまいます。

詰まっている部分の特定ができないのです。

 

 なぜ、そんなことが起きるのでしょう?

ひとつの可能性として考えられるのは、ごく小さな血の塊が血管の随所に散らばっていて、

それが血流障害を起こし、栄養の供給が断たれて、神経細胞が死んでいく

というケースです。

脳梗塞による神経細胞の死は急性ですが、こちらは慢性の死といえます。

 

 もうひとつ、アルツハイマー型認知症に共通する所見があります。

アルツハイマーを患って亡くなった人の脳を解剖すると、リポフスチンと呼ばれる

色素沈着が見られるのです。

高齢者の皮膚に老人斑というシミが見られるのは、よく知られるところですが、

脳にもそれができているのです。

 

 では、その老人斑はなぜ起きるのでしょう?

つまり、アルツハイマー型の認知症には、フリーラジカルがかかわっている可能性が

非常に高いのです。

 

※フリーラジカル説

 米ネブラスカ大学のデンハム・ハーマン博士によって提唱された説です。

フリーラジカルとは、自由に動き回る電子を持った原子、または分子のことです。

ふつう、原子は原子核を中心に、そのまわりを電子が回っている構造をしています。

電子は1つの軌道に2個ずつあるのですが、なかには1個しかなく、ペアを組めない

電子(不対電子)も生じます。

この不対電子をもつ原子、あるいは分子がフリーラジカルです。

 

 電子はペアになった状態のときは安定しています。

一方、ペアを組めないフリーラジカルは不安定なため、体内の細胞を駆けめぐり、

ほかの分子から電子を奪って安定しようとするのです。

電子を奪われた分子は破壊され、酸化されます。

 

 この酸化作用がフリーラジカルの“悪さ”の元凶です。

鉄が酸化するとサビるように、私たちの身体の細胞も酸化によってダメージを受け、

もっている機能を充分にはたせなくなります。

こうしたメカニズムによって老化が起きるとするのが、フリーラジカル説です。

「「脳の栄養不足」が老化を早める! より」

 

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 脳の萎縮を防止するには、脳細胞の蛋白合成、核酸合成が順調に行われることが

好ましいのです。

ビタミンB12は、蛋白合成、核酸合成の両方に役立っていることがわかっています。

 

 現在60歳以上の人の20パーセントでビタミンB12の欠乏が見られます。

これは歳をとると胃の機能が低下し、内因子の分泌が低下するからです。

血液検査では見つけられないような軽度のビタミンB12の欠乏でも、

認知症に似た神経異常を引きおこすことがあります。

とくに高齢者では、ビタミンB12の値が基準値の範囲にあっても、それが下限値の場合には、

記憶障害をおこすことが知られています。

近年、日本人の死因の上位占めているガン・心筋梗塞・脳血管系の疾患、

そして高血圧症などの生活習慣病の多くは、戦後、日本人の食生活が欧米化し、

動物性食品を多くとるようになったことに起因すると言われています。

長寿のためには、動物性食品を控えた方が良いという事ですが、一方では動物性食品を

摂らないことからビタミンB12を摂取できなくなる恐れがでてきます。

ビタミンB12を摂取できないことで、脳のビタミンとしての作用が欠落してしまうという

深刻な問題も起きています。
 

日時:2014年12月24日 PM 04:17
活性酸素を増やす意外な生活習慣

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 活性酸素は、日常生活と深くかかわっています。

誰にでも生活習慣があるものですが、それが知らずのうちに活性酸素の発生を

促しているケースも少なくないのです。

 

 その典型が飲酒と喫煙です。

飲酒で体内に入ったアルコールは肝臓で分解されますが、その分解過程で

大量の活性酸素が発生します。

タバコはニコチンの含有量ばかりが注目されていますが、ニコチンの量に関係なく、

大量の活性酸素を発生させることが問題なのです。

 

 意外な感じがするかもしれませんが、激しい運動も活性酸素の発生を促します。

健康のために運動に取り組むなら、やりすぎは禁物です。

運動の種類や時間に充分配慮しないと、効果よりもダメージのほうが大きくなります。

 

 種類としてはウオーキング、軽いエアロビクスなどの有酸素運動がおすすめです。

量的には心臓がちょっとドキドキして、汗ばみ、会話ができるくらいが目安です。

時間的には20〜30分というところが適当でしょう。

汗がしたたり落ちて、息が上がり、会話もできなくなるほどやるのは、

あきらかにやりすぎです。

 

 日常的な仕事にストレスはつきものですが、過剰にストレスを感じるような

仕事の環境にいたり、ストレスがかかる仕事の仕方をしていたりすると、

活性酸素の発生量は急激に増えます。

定期的に気分転換をはかるなど、できる範囲でストレス・マネジメントを

考えたほうがいいでしょう。

 

 「リフレッシュ効果を狙って、酸素ルームみたいに所へ行くことがあるのだけれど、

酸素を吸うことで活性酸素が増えたりはしないの?」

 

 そんな疑問があるかもしれません。

しかし、問題なのは酸素をとり込む量ではなく、体内で酸素を消去する量なのです。

酸素の消費量が増えれば、必然的に活性酸素も増えますが、そうでなければ

問題ありません。

酸素を吸うことによるリフレッシュ効果はあるのですから、ストレス・マネジメントという

意味あいからも、おおいに利用するといいでしょう。

「「脳の栄養不足」が老化を早める! より」

 

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 ビタミンB12には、脳の血流をよくするとともに、脳神経の働きを改善あるいは
 
促進する作用があります。
 
同時に、動脈硬化の原因となるホモシステインや活性酸素(ふえすぎると体に
 
害を及ぼす非常に不安定な酸素)を除去する働きも持っています。
 
ビタミンB12が効果的に作用するには、ビタミンB12単体ではなく葉酸など
 
他のビタミンB群と一緒に摂取することが望ましく、また、ビタミンB群は
 
バランスよく摂ることで相乗効果を発揮します。
 
日常の生活習慣や生活環境を改善するとともに栄養面を改善することが大切です。
 
栄養療法の一環としてご利用いただきたいと思います。
日時:2014年12月 8日 PM 04:14
やる気のなさも老化現象のひとつ

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 脳の老化、つまり、脳の機能が衰えたことを示す特徴的な現象があります。

意欲の低下です。

仕事をやる気がしない、趣味が手につかない、何に対しても興味がわかない……。

脳の機能が低下してくると、そんな状態になります。

 

 では、「意欲のもと」とは何でしょう。

意欲ややる気は「気分」の問題だと考えている人が多いかもしれませんが、

じつは脳がコントロールしています。

脳の神経細胞は、神経伝達物質によって、相互に情報伝達をおこなっているのですが、

そのなかに意欲にかかわっている神経細胞もあるのです。

 

 興奮系の神経細胞、抑制系の神経細胞、調整系の神経細胞がそれです。

この3系統の神経細胞が働くバランスによって、意欲が高まったり、

やる気が失せたりするのです。

そのバランスにかかわっているのが神経伝達物質です。

これにも興奮系、抑制系、調整系の3つがあります。

 

 ノルアドレナリン、ドーパミン、アセチルコリン、グルタミン酸などが興奮系の

神経伝達物質、抑制系にはGABA、調整系にはセロトニンなどがあります。

意欲ややる気を高めるのは興奮系の神経伝達物質で、あえていえば、

ドーパミンが主役です。

これが「意欲のもと」といえます。

脳内にドーパミンが充分にあれば、気持ちも行動も意欲的になりますが、

逆に不足すると、やる気が起きない、興味がわかない、という状態になるのです。

 

 ドーパミンの主原料になるのはたんぱく質です。

たんぱく質は食事で身体に取り入れられ、消化酵素によってアミノ酸に分解されます。

 

 脳内でドーパミンが充分につくられ、うまく働くためには、まず、主原料である

たんぱく質をたっぷり供給することが大切です。

しかし、食事では必要量のたんぱく質はとれないというのが現状です。

とくに老化を気にする年齢になると「肉類は控える」ようになります。

 

 しかし、肉類にまさるたんぱく質はないのです。

 

 肉類を食べるのがもっとも効率のよいたんぱく質の供給法なのです。

 

 また、ドーパミンをはじめ、脳内の神経伝達物質の合成には、さまざまな栄養が

かかわっています。

たんぱく質と同時に、それらに必要な栄養もとっていくことが大切です。

 

 しっかり栄養をとるようになって、神経伝達物質の働きが活発になると、

意欲がよみがえってきます。

 

 たとえば女性なら、メイクもほとんどせず、洋服も老け込んだ印象のものしか

着なかった人が、メイクもきちんとするようになり、華やいだ洋服を着るようになる。

おしゃれに関心が向くのも、やる気の表れです。

衰えた脳が元気を取り戻した証拠といってもいいでしょう。

栄養面を充実させれば、誰にでもこうした老化をはね返す“うれしい変化”は起きるのです。

「「脳の栄養不足が」老化を早める! より」

 

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 脳には無数の神経細胞があり、その神経細胞の末端からセロトニンや

アセチルコリン、ドーパミンなどの神経伝達物質を放出しています。

それらによって次の細胞に情報を伝えていき、それが網の目のようにいっせいに

行われることで、情報が瞬時に伝わり、手や足などの末端まで伝達されていきます。

しかし、その伝達情報がうまくいかないと、脳が興奮して抑制が効かなくなり、

イライラしたり、落ち着かなくなったりします。

 

 イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニン、アセチルコリン、

ドーパミンなどが不足していることが考えられます。

そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分や

ビタミンB12の不足を疑ってみましょう。

また、脳の唯一のエネルギー源であるブドウ糖が足りなかったり、神経伝達物質を

放出するときに働くカルシウムが不足したりしているのも原因のひとつと考えられます。

 

 それらの成分が不足する背景には、朝食を抜くといった欠食や、栄養のバランスの

悪さなどが考えられます。

忙しいからと食事をぬいていないか、好きなものばかり食べて偏食をしていないかなど、

自分の日頃の食生活をふり返り、食事リズムと栄養バランスを改善していくことが大事です。

 

 一般にビタミンB群は、一つが欠乏するときには他のビタミンも欠乏していることが

多いのです。

もちろん、すべてのビタミンが老化防止に必要であることはいうまでもありませんが、

B類のビタミンB12、B6、葉酸は老化を防ぐうえでも、もっとも重要なビタミンとされます。

 

 現在60歳以上の高齢者の二割の人に、ビタミンB12の欠乏が見られるということです。

これは年をとると胃の機能が低下し、内因子の分泌が低下するからです。

 

 また、高齢者が理由のはっきりしない神経症状を呈したら、ビタミンB12の欠乏を

考えるべきだという学者もいます。

 

 ビタミンB12は、肉や魚介類、卵、乳類などの動物性食品には広く含まれますが、

原則として植物性食品には含まれません。

 

 ただし、おもしろいことに、納豆やみそ、たくあんなど、日本に古くからある保存食には、

植物性でも例外的にビタミンB12が含まれています。

これは、発酵の過程でビタミンB12が作られるためと考えられます。

日時:2014年12月 5日 PM 03:12
体内でいちばんサビやすい脳

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 大食漢で働き者の脳の内部では、どんなことが起きているのでしょうか。

フリーラジカルという言葉は、もう耳になじまれたと思いますが、

そのフリーラジカルの代表格が活性酸素と呼ばれるものです。

 

 「活性酸素? そう、シミの原因が活性酸素!」

 

 女性は美肌の大敵として、活性酸素を知っているかもしれません。

活性酸素は美肌を損なうだけではなく、さまざまな悪さをします。

老化を引き起こすというのも、悪さのひとつです。

 

 その活性酸素は、酸素を消費しているところで発生します。

もっともたくさん酸素を消費する脳は、じつは大量の活性酸素の発生源なのです。

 

 活性酸素に対抗する抗酸化については、さまざまなところで語られています。

それをもっとも求めているのが体内で際立って活性酸素が多い脳だということは、

もう、説明するまでもないでしょう。

 

 もちろん、抗酸化の手段を講じて、シミやそばかすから肌を守ることも大切ですが、

それ以上に脳の抗酸化対策は急務なのです。

 

 これまで、「抗酸化」については、身体へのアプローチがよく知られていましたが、

脳についてはあまりいわれてこなかったように思います。

とくに体内でいちばん酸化しやすい脳の抗酸化を考えることは、

同時に、身体の老化を防ぐことにもつながります。

 

 脳を若返らせることは、身体をも若返らせるのです。

「「脳の栄養不足」が老化を早める! より」

 

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 ビタミンB12には、脳の血流をよくするとともに、脳神経の働きを改善あるいは

促進する作用があります。

同時に、動脈硬化の原因となるホモシステインや活性酸素(ふえすぎると体に害を

及ぼす非常に不安定な酸素)を除去する働きも持っています。

ビタミンB12が効果的に作用するには、ビタミンB12単体ではなく葉酸など

他のビタミンB群と一緒に摂取することが望ましく、また、ビタミンB群は

バランスよく摂ることで相乗効果を発揮します。

日常の生活習慣や生活環境を改善するとともに栄養面を改善することが大切です。

栄養療法の一環としてご利用いただきたいと思います。

日時:2014年12月 2日 PM 04:39
認知症改善効果も認められた「脳の栄養素」

img_0_m[1]2014.11.26.jpgのサムネイル画像

 脳の機能にとって神経伝達物質がきわめて重要な存在です。

ドーパミン、GABA、セロトニンがよく知られていますが、アセチルコリンも

重要な役割をもつ神経伝達物質のひとつです。

 

 記憶力の減退も、脳の老化を示す典型的な症状ですが、記憶のネットワークを

活性化する働きをしているのが、脳の海馬という組織であることはよく知られています。

その海馬には、アセチロコリン系神経が集中しているのです。

 

 脳が老化し、萎縮してしまうアルツハイマーとの関係はとくに深く、アルツハイマーの脳では

アセチルコリンが減少していることから、アセチルコリン不足がアルツハイマーのひとつの

原因とも考えられています。

 

 アセチルコリンの合成にはコリン、ビタミンB1、ビタミンB12などがかかわっています。

同時にこれらの栄養をとることが、アセチルコリンを増やすことにつながるわけです。

 

 通常、コリンはレシチン(フォスファチジルコリン)のかたちで、食材から摂取されます。

 

 レシチンはアセチルコリンの材料になるだけではなく、細胞膜の材料にもなっています。

とくに脳の神経細胞の細胞膜にはたくさん含まれていて、多彩な働きをしています。

血液にのって運ばれる栄養の細胞内へのとり込みや細胞内の老廃物の排出、

神経伝達物質の放出や情報ネットワークの形成といった、脳の機能全体に

深くかかわっています。

これが、レシチンが「脳の栄養素」と呼ばれるゆえんです。

 

 そのレシチンを多く含んでいる食品の代表が卵黄です。

レシチンの名は、ギリシャ語で卵黄を意味する「レシトース」が語源です。

また、納豆、豆腐、醤油、味噌などの大豆製品もレシチンを多く含む食品です。

 

 脳の若さを保つために、とりたい栄養のトップクラスです。

 

 なお、レシチンをアセチルコリンに合成するには、ビタミンB群が欠かせないため、

同時にとることが望ましい。

「「脳の栄養不足が」老化を早める! より」

 

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 脳には無数の神経細胞があり、その神経細胞の末端からセロトニンやアセチルコリン、

ドーパミンなどの神経伝達物質を放出しています。

それらによって次の細胞に情報を伝えていき、それが網の目のようにいっせいに

行われることで、情報が瞬時に伝わり、手や足などの末端まで伝達されていきます。

しかし、その伝達情報がうまくいかないと、脳が興奮して抑制が効かなくなり、

イライラしたり、落ち着かなくなったりします。

イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニン、アセチルコリン、

ドーパミンなどが不足していることが考えられます。

そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分や

ビタミンB12の不足を疑ってみましょう。

 

日時:2014年12月 1日 PM 02:27
寒くなると気分も落ちこむ! 「季節性うつ」にご用心

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 木枯らしと孤独が骨身に染みる…秋が深まるとなんとなく悲しい気持ちになる

といわれていますが、はたして秋の物悲しさには医学的な根拠はあるのでしょうか?

 

 「心理学の研究では“身体の温かさ”と“心理的な温かさ”には密接な関係があるとされ、

気温が下がるにつれ気持ちが落ち込むと言われています。

しかし、強い落ち込みが続く場合には“季節性うつ”を疑う必要があります。」

 

 季節の変化が引き起こすうつ症状が存在するということです。

エアコンの使用が一般的になり夏に体が冷えてしまうなど季節の変化に

対応しにくくなった現代人。

季節性うつは自然な生活リズムを崩してしまった人がかかりやすい病気だそうです。


 「なかでも10月から3月頃にみられる“冬季うつ”は、過食、過眠なども主な症状として

あげられます。秋になり日照時間が短くなることで、メラトニンというホルモンの分泌に

異常が起こり体内時計が狂ったり、神経伝達物質のセロトニンが減ることによる

脳の活動低下が原因と考えられています。」

 

 では、冬季うつを防ぐためにはいったいどうしたらいいのでしょう?

 

 「うつ病の治療法のひとつに日光に近い光を一定時間浴びる“高照度光療法”

というものがあります。人の体は日に当たることで体内時計を調節しているので、

意図的に光を浴びて体内バランスを整えるのが目的です。なので、手っ取り早く

冬季うつを予防するには、夜は早く寝て朝一番にカーテンを開け太陽を浴びること。

うつの予防にはホルモン分泌や体内のリズムを整えることが何よりも大切です。」
 

 スポーツの秋、読書の秋などいろいろな過ごし方がありますが、憂鬱な気分に

陥らないよう秋の夜長は早寝するに限るようです…。

「Yahoo!ニュース より」

 

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 脳には無数の神経細胞があり、その神経細胞の末端からセロトニンやアセチルコリン、

ドーパミンなどの神経伝達物質を放出しています。

それらによって次の細胞に情報を伝えていき、それが網の目のようにいっせいに

行われることで、情報が瞬時に伝わり、手や足などの末端まで伝達されていきます。

しかし、その伝達情報がうまくいかないと、脳が興奮して抑制が効かなくなり、

イライラしたり、落ち着かなくなったりします。

イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニン、アセチルコリン、

ドーパミンなどが不足していることが考えられます。

そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分や

ビタミンB12の不足を疑ってみましょう。

 

 また、最近の研究で、ビタミンB12はバイオリズムにかわっていることがわかってきました。

不規則な生活が続くと、バイオリズムが乱れて、自分の意思で起きたり、

眠ったりできなくなります。昼間居眠りをするようでは仕事に支障をきたしかねません。

そこで、試してみたいのがビタミンB12です。

大量にとると、バイオリズムの回復に役立つと考えられています。

海外旅行の時差ぼけも、なかなか解消しにくいものですが、B12を試してみては

いかがでしょう。

 

日時:2014年11月16日 PM 04:32
プラスに考えると脳が突然動き出す理由

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頭を活発に働かせるためには、マイナス思考に陥ることを避けたい。

「どうせうまくいかないだろう」「自分は無力だ」というようなマイナス思考にとらわれると、

集中力も記憶力も低下していきます。

 

逆に言えば、「できるはずだ」というプラス思考で、勉強や仕事に取り組めば、

集中力も記憶力もよく働きます。

その結果、勉強や仕事がうまくいく確率は高まっていきます。

 

プラス思考によって頭がよく働くようになるのは、脳内のドーパミンという物質の

分泌量が増えるからです。

ドーパミンの量が増えると、脳の働き、とりわけ前頭前野の動きが活発になり、

思考力や記憶力が高まるのです。

 

ドーパミンが増えるのは、人が楽しいとか幸福だと感じているときです。

逆に「自分はダメだ」とマイナス思考にとらわれているときには、ドーパミンは出てきません。

 

脳内のドーパミンを増やし、頭を働かせるためには、まずはポジティブに考えることです。

「どうせ無理だ」と思ってしまいそうなときでも、あえて「なんとかなるだろう」と考えましょう。

そうやって、プラスに考える癖をつければ、頭はいつもよく働き、思いもよらなかった

アイデアも出てくるはずです。

「脳(あたま)にいいこと全部やってみよう! より」

 

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脳には無数の神経細胞があり、その神経細胞の末端からセロトニンやアセチルコリン、

ドーパミンなどの神経伝達物質を放出しています。

それらによって次の細胞に情報を伝えていき、それが網の目のようにいっせいに

行われることで、情報が瞬時に伝わり、手や足などの末端まで伝達されていきます。

しかし、その伝達情報がうまくいかないと、脳が興奮して抑制が効かなくなり、

イライラしたり、落ち着かなくなったりします。

イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニン、アセチルコリン、

ドーパミンなどが不足していることが考えられます。

そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な

糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。

 

現在60歳以上の人の20パーセントでビタミンB12の欠乏が見られます。

これは歳をとると胃の機能が低下し、内因子の分泌が低下するからです。

血液検査では見つけられないような軽度のビタミンB12の欠乏でも、

認知症に似た神経異常を引きおこすことがあります。

とくに高齢者では、ビタミンB12の値が基準値の範囲にあっても、

それが下限値の場合には、記憶障害をおこすことが知られています。

近年、日本人の死因の上位占めているガン・心筋梗塞・脳血管系の疾患、

そして高血圧症などの生活習慣病の多くは、戦後、日本人の食生活が欧米化し、

動物性食品を多くとるようになったことに起因すると言われています。

長寿のためには、動物性食品を控えた方が良いという事ですが、

一方では動物性食品を摂らないことからビタミンB12を摂取できなくなる

恐れがでてきます。

ビタミンB12を摂取できないことで、脳のビタミンとしての作用が欠落してしまう

という深刻な問題も起きています。

 

脳の萎縮を防止するには、脳細胞の蛋白合成、核酸合成が順調に行われることが

好ましいのです。

ビタミンB12は、蛋白合成、核酸合成の両方に役立っていることがわかっています。

 

「老化対策・栄養療法の一環にビタミンB12プラス優れた副成分」

ビタミンB12には、脳の血流をよくするとともに、脳神経の働きを改善あるいは

促進する作用があります。

同時に、動脈硬化の原因となるホモシステインや活性酸素(ふえすぎると体に害を及ぼす

非常に不安定な酸素)を除去する働きも持っています。

ビタミンB12が効果的に作用するには、ビタミンB12単体ではなく葉酸など

他のビタミンB群と一緒に摂取することが望ましく、また、ビタミンB群は

バランスよく摂ることで相乗効果を発揮します。

日常の生活習慣や生活環境を改善するとともに栄養面を改善することが大切です。

栄養療法の一環としてご利用いただきたいと思います。

日時:2014年11月 9日 PM 04:15
よく噛んで食べるだけで、頭はよくなる

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食事を摂るときは、脳のためにも、よく噛んで食べるようにしましょう。

それだけのことで、脳の働きはよくなっていきます。

 

「噛む」という行為は、咬筋という頬の奥の筋肉を動かすことです。

咬筋を動かすと、脳内の血のめぐりがよくなり、頭の働きが活発化するのです。

 

脳内の血のめぐりがよくなれば、当然、脳内の新陳代謝は活発になり、

脳の働きはよくなっていきます。

さらに、噛むという行為は、脳への適度な刺激にもなります。

咬筋は脳神経と密接につながっているので、ここを動かせば、

脳へ刺激を与えられます。

加えて、モノを噛めば、歯の歯根膜が圧力を受けます。

この歯根膜への圧力も脳に伝わって刺激となります。

これもまた、脳の活性化につながります。

 

というわけで、モノを食べるときは、よく噛んで食べましょう。

逆に言えば、あまり噛まなくてもいい食べ物ばかりを摂っていると、

脳は活性化しにくいのです。

頭をよくするには、硬い食べ物を食べたほうがいいのです。

「脳(あたま)にいいこと全部やってみよう! より」

 

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脳には無数の神経細胞があり、その神経細胞の末端からセロトニンやアセチルコリン、

ドーパミンなどの神経伝達物質を放出しています。

それらによって次の細胞に情報を伝えていき、それが網の目のようにいっせいに

行われることで、情報が瞬時に伝わり、手や足などの末端まで伝達されていきます。

しかし、その伝達情報がうまくいかないと、脳が興奮して抑制が効かなくなり、

イライラしたり、落ち着かなくなったりします。

イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニン、アセチルコリン、

ドーパミンなどが不足していることが考えられます。

そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な

糖分やビタミンB12の不足を疑ってみましょう。

 

現在60歳以上の人の20パーセントでビタミンB12の欠乏が見られます。

これは歳をとると胃の機能が低下し、内因子の分泌が低下するからです。

血液検査では見つけられないような軽度のビタミンB12の欠乏でも、

認知症に似た神経異常を引きおこすことがあります。

とくに高齢者では、ビタミンB12の値が基準値の範囲にあっても、

それが下限値の場合には、記憶障害をおこすことが知られています。

近年、日本人の死因の上位占めているガン・心筋梗塞・脳血管系の疾患、

そして高血圧症などの生活習慣病の多くは、戦後、日本人の食生活が欧米化し、

動物性食品を多くとるようになったことに起因すると言われています。

長寿のためには、動物性食品を控えた方が良いという事ですが、

一方では動物性食品を摂らないことからビタミンB12を摂取できなくなる

恐れがでてきます。

ビタミンB12を摂取できないことで、脳のビタミンとしての作用が欠落してしまう

という深刻な問題も起きています。

 

脳の萎縮を防止するには、脳細胞の蛋白合成、核酸合成が順調に行われることが

好ましいのです。

ビタミンB12は、蛋白合成、核酸合成の両方に役立っていることがわかっています。

 

「老化対策・栄養療法の一環にビタミンB12プラス優れた副成分」

ビタミンB12には、脳の血流をよくするとともに、脳神経の働きを改善あるいは

促進する作用があります。

同時に、動脈硬化の原因となるホモシステインや活性酸素(ふえすぎると体に害を及ぼす

非常に不安定な酸素)を除去する働きも持っています。

ビタミンB12が効果的に作用するには、ビタミンB12単体ではなく葉酸など

他のビタミンB群と一緒に摂取することが望ましく、また、ビタミンB群は

バランスよく摂ることで相乗効果を発揮します。

日常の生活習慣や生活環境を改善するとともに栄養面を改善することが大切です。

栄養療法の一環としてご利用いただきたいと思います。

日時:2014年11月 8日 PM 02:50
集中力が限界に来たときは、5分だけ横になる

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長く仕事や勉強を続けていると、やがて集中力の限界がやってきます。

「頭が疲れてしまって、これ以上は無理」という状態です。

そんなときは、5分だけでも横になるといいです。

 

これは、横になると、体の疲労を取ることができるからです。

実のところ、本人が「頭が疲れた」と思っていても、体のほうが疲れていることが多いのです。

 

脳自体は、ある程度使っても、さほど疲れないようにできています。

ただ、体が疲れてくると、頭と体のバランスが崩れ、「頭が疲れた」と錯覚してしまうのです。

 

「頭が疲れた」という状態は、実は体が疲れている状態が多いのですから、まずは体のほうを休めてみましょう。

 

横になってひと休みするのはそのためで、5分も休めば体の元気が戻ってきます。

すると、再び脳が活発に動き始める確率が高いのです。

 

ただ、このとき、15分も30分も横にならないことです。

心身が完全に弛緩してしまうと、「さあ取りかかろう」と思っても、すぐには集中できなくなります。

 

また、横になるのがむずかしい環境なら、ちょっと体を動かすだけでもいいです。

体の凝りがとれて、疲労回復法になります。

「脳(あたま)にいいこと全部やってみよう! より」

 

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「老化対策・栄養療法の一環にビタミンB12プラス優れた副成分」

ビタミンB12には、脳の血流をよくするとともに、脳神経の働きを改善あるいは促進する作用があります。

同時に、動脈硬化の原因となるホモシステインや活性酸素(ふえすぎると体に害を及ぼす非常に不安定な酸素)を除去する働きも持っています。

ビタミンB12が効果的に作用するには、ビタミンB12単体ではなく葉酸など他のビタミンB群と一緒に摂取することが望ましく、また、ビタミンB群はバランスよく摂ることで相乗効果を発揮します。

日常の生活習慣や生活環境を改善するとともに栄養面を改善することが大切です。

栄養療法の一環としてご利用いただきたいと思います。

日時:2014年11月 6日 PM 04:06
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