「まだら認知症」のかげに脳梗塞あり!
「まだら認知症」という、ちょっと変わった名前の認知症は一般的には、
「記憶の低下が目立つのに、理解力や判断力はしっかりしている状態」とされています。
急に記憶の低下がはじまったり、悪化したり、日によって良かったり悪かったりする、
といった傾向がみられるのです。
また、からだの機能などに、変化が起こることもあります。
初期には、頭痛やめまい、耳鳴り、手足のしびれ。
人によって、歩行障害、言語障害、抑うつなどの症状がみられます。
記憶低下も含め、こうした症状はともすれば老化のせいと考えたり、
ほかの病気と間違えたりしがちです。
ところが、まだら認知症とされる症状は、じつは小さな脳梗塞が原因で起こることが
多いのです。
早く気がつけば改善や予防が可能です。
中高年になると、かなりの方に小さな脳梗塞(または脳出血)がみつかります。
その多くは自覚症状がないことから無症候性脳梗塞あるいは「隠れ脳梗塞」と
呼ばれています。
隠れ脳梗塞の進行を食い止めましょう!
症状が出ていないから大丈夫とそのままにしておくと、後悔することになります。
血管が詰まっていることには違いがありません。
また、検査をしても異常がないのが怖いところです。
疑いがあると言われたら、まずは進行を防ぐことが大切です。
それには生活習慣を改善することが第一です。
日常生活での予防策
予防のために、次のことを心がけましょう
■血圧をきちんと管理する
■食生活・体内時計を整える
■水分補給の再認識
例えば、入浴後、運動中、運動後など、脱水症状を引き起こさないように水分を補給。
とくに高齢の方は水分不足に気づきにくいので1時間に一度はお茶を飲むなどの
習慣をつける。
■禁煙する
■可能な限り毎日、ストレスにならない程度にストレッチなど軽度の運動をする
(ただし、高血圧治療を受けている方は医師に相談してから始めて下さい)
認知症とビタミンB12の関係の本当のところは?
ビタミン欠乏症が原因で、認知症になるケースがあるそうです。
ビタミンの種類は、ビタミンB1、ビタミンB12、葉酸。
ビタミンが欠乏すると、記憶障害、無気力、集中力の低下、妄想、
錯乱の症状が出ることは事実です。
東京武蔵野病院 副院長 田中信夫先生によれば、認知症患者の血中ビタミンB12は、
通常の人より少ないそうです。
認知症患者に、ビタミンB12を投与すると、ボケ症状、特に感情障害、夜間せん妄、
意欲、自発性の障害などの精神障害が軽くなると言われています。
老人の認知症の3割〜5割を占めるアルツハイマー病の場合は、
脳細胞が萎縮する病気です。
この萎縮を食い止めるためには、脳細胞を生成するためのタンパク(アミロイドβタンパク)
合成、核酸合成が順調に行われる必要があるのです。
ビタミンB12は、タンパク(アミロイドβタンパク)合成と核酸合成の両方に役立っています。
さらに、ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経の働きを助けます。
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると神経過敏などの症状が
起こりやすくなるのです。
脳や神経とも関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。
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認知症の多くは、脳血管障害の積み重ねで起こり、その原因のほとんどが脳梗塞です。
ですから、脳梗塞の前兆である隠れ脳梗塞を早期発見することで多くの認知症を
防ぐことができるのです。
隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)は、早い人だと30代からあらわれ、40代を過ぎると
急に増加するといわれています。
脳梗塞は、高血圧や糖尿病などの病気が原因となったり、生活習慣などによって
血液がドロドロになって血液循環が悪くなったりして、血管が厚く狭くなり、
脳の血管が徐々に詰まって進行していきます。
一般的に、脳梗塞の初期には、大きさ数ミリ程度の微小な梗塞が数個出現し、
段階をへるごとにこの梗塞が脳のあちこちに見られます。
このような症状のないごく小さな梗塞が隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)です。
脳梗塞をはじめとする脳血管障害を生活習慣病の一つととらえ、
ふだんから脳の血管を健康に保つ生活を心がけ、
脳梗塞を予防し、脳の健康を守ることが大切です。
「老化対策・栄養療法の一環にビタミンB12プラス優れた副成分」
ビタミンB12が効果的に作用するには、ビタミンB12単体ではなく葉酸など
他のビタミンB群と一緒に摂取することが望ましく、また、ビタミンB群は
バランスよく摂ることで相乗効果を発揮します。
生活習慣を変えるとともに栄養面の改善も非常に大切です。
栄養療法の一環としてご利用いただきたいと思います。