みなさん、歯は健康ですか?
歯周病はありませんか?
歯周病は脳梗塞の危険因子に……、驚いた方もいるかもしれません。
しかし、歯周病菌が血管病に関連していることが、次第にはっきりしたのです。
血管中にできた動脈硬化のプラークの中から、歯周病菌が発見されています。
そして、歯周病の患者さんは、そうでない人に比べて脳梗塞や心筋梗塞になる
確率が高いことも分かってきました。
両者にはどんな関係があるのでしょうか。
歯周病にかかった人の歯のまわりには、歯周ポケットというくぼみができます。
そこには、食べかすや歯石がたまりやすくなります。
すると、そこに歯周病菌などのさまざまな細菌が入り込んでくるのです。
虫歯があるからヤバイ!と思った人は安心してください。
一般の虫歯を作る菌は歯周病菌とは別のものです。
歯周ポケットの周囲では炎症が起こって、毛細血管が切れやすくなっています。
歯磨き粉の宣伝でも、歯茎から出血したら歯周病の可能性がある、と警告していますね。
つまり、歯周病菌は切れた毛細血管が入り込み、血管の中を流れていくのです。
実際に歯周病菌がどのような悪さをするかはまだ研究段階ですが、
血管内皮を傷つけて内部に入り込むものと考えられています。
いずれにしても、これ以上、危険因子を増やす必要はありません。
毎日の歯磨きをしっかりし、できれば歯間ブラシやデンタルフロスも利用して
歯周病を予防しましょう。
「隠れ脳梗塞は自分で治す より」