「健康寿命」をのばす、という考え方。
健康寿命とは、一生のうちで、介護などを受けずに、
自立して日常の生活を送れる期間のことです。
生きている間は、自分の力で動き、
自分で身のまわりのことができ、
自分で食事をし、自分で思いを伝え、
生活を楽しみたい。
「健康な状態」で「長生き」することこそ、大切に!
◆◆ 健康寿命をのばすということ ◆◆
「人間は血管とともに老いる」
これは、約100年前に、医学者のウイリアム・オスラー博士が言った言葉です。
言い換えれば、「血管を老いさせなければ死なない」ともいえるわけです。
“不老長寿”は、人々に共通する願いなのかもしれませんが、
やはり、人間は年齢とともに老いていくのが、自然の流れなのだと思います。
医療の進歩で、命を“生かしておく”ことはできるようになりました。
しかし、それは、本当に幸せなことなのでしょうか。
「健康な状態」で「長生き」することこそ、大切にすべきだと考えています。
「健康寿命」をのばす、という考え方です。
健康寿命とは、一生のうちで、介護などを受けずに、
自立して日常の生活を送れる期間のことです。
生きている間は、自分の力で動き、自分で身のまわりのことができ、
自分で食事をし、自分で思いを伝え、生活を楽しみたい。
それは、誰もが望むことでしょう。
脳卒中は、後遺症が残る確立が高い病気です。
もしも発症した場合、今の段階では約3割の人に、
介護が必要な後遺症が残るといわれています。
もちろん、実際に発症しても、その後何事もなかったかのように生活できる人や、
軽度の後遺症のみで、それほどの不自由なく暮らしている人も多数います。
相当な覚悟と努力で後遺症と闘い、障害を抱えながらも、
すばらしい人生を送っている人も多くいます。
しかし、やはり脳卒中にはならないでほしい。
「脳卒中にならない生き方」
「脳卒中の危険因子」を、しっかり遠ざけ、あるいは管理すれば、8割は防げます。
ところが、そうはいっても、発症する人を完全になくすことができないのも事実です。
「脳卒中にならない、負けない生き方 より」