縁処-endokoro-最新情報
腸内環境が大事といわれる理由は「70パーセント」
腸の粘膜は、外来物である食物を消化吸収することで常に膨大な抗原と接触しています。腸管は体内にありながら、外界と直接触れあっているということになります。腸内にいる免疫細胞は、食物として摂取されたさまざまな栄養素とともに、最も多くの細菌やウイルス、化学物質などの異物にさらされています。そのような環境で、彼らは人体に必要な栄養と害になる病原菌などを正確に見分け、栄養を取りこみ、害があると判断したものを正確に排除していかなければなりません。 食べ物に対する過剰反応が起きて下痢や腸炎が起きないように、免疫を抑える役割も果たしています。 腸内環境が大事といわれる...
脳を鍛える読書の効果
アメリカの大学の研究者らが、学生を対象に、本を読むことで脳にどんな反応が起きるか調べた研究があります。 論文によると、脳の活動に関係する血液の流れを5日間測定したあとで、翌日から長い小説を9日かけて読んだもらい、読書期間中も同じ検査を行いました。9日後に小説を読み終えると、そこからさらに5日間、検査を続けます。つまり、19日連続で検査したことになります。 すると、読書している期間だけでなく、読み終わって数日たっても、脳の言語、記憶、聴覚をつかさどる部分が活発に活動していることがわかりました。 脳を鍛える読書の効果 成人のなかでも高...
食生活改善で免疫力をアップ!
腸は免疫力を左右する重要な臓器ですから、腸の調子を整えることは不可欠です。腸内細菌の善玉菌は発がん物質を無毒化したり、免疫力をアップさせる効果が高いものなのです。 海藻やキノコに多い食物繊維は腸内細菌のエサになったり、排便を促したりして大活躍してくれます。一方、ヨーグルトや納豆といった発酵食品には、乳酸菌などが多く含まれています。これらは腸内細菌の善玉菌の仲間です。腸内で善玉菌の割合が高く、腸内細菌のバランスがよいほど、免疫力もアップし、かぜや食中毒から身を守る効果が高くなります。 善玉菌を補給して、腸内細菌のバランスを整えましょう。 食生活改善で...
くよくよする人も、イライラする人も、ビタミンB群が救世主
ビタミンB群は、B1、B2など8種類のビタミンを総称した呼び名です。ビタミンB群のほとんどは、欠乏すると脳障害や精神疾患を引き起こします。 ビタミンB群はどんなバランスのよい食事を心がけても、1日に1mgを摂取するのが精一杯。心身ともに健康な人であれば、その量でも健康を維持できますが、すでに病気や症状が出ている人は、1mgではビタミンB群不足に陥ってしまいます。 残念なことに、医療や健診で行なわれる検査の一般的な読み方では、不足を発見することができず、不足を自覚するのが難しいです。 くよくよする人も、イライラする人も、ビタミンB群が救世主 &nb...
シニアの脳にこそ栄養が必要
神経伝達物質を増やすにはどうしたらいいのかというと、まずこれらの主原料となるたんぱく質を十分に取ることです。 ところが、感情老化が進む年代になると日本人は肉や魚をあまり食べなくなり、たんぱく質が不足した状態になってしまいます。日本では70歳以上の5人に1人がたんぱく質不足だといわれていますから、当然セロトニンやドーパミンが不足しやすくなり、それが意欲の低下を招いて、感情老化を促進することにもなりかねません。 今のところ肉や魚、牛乳や大豆など、たんぱく質の多い食品を食べるのが、もっとも効率のよいたんぱく質の取り方ですから、栄養バランスも考えながら上手に摂取しましょう。 ...