「歯を磨くことで、突然死のリスクを減らすことができる」
そう聞いて、驚かれる人も多いかもしれません。
ですが、歯周病は、実は口の中だけの問題ではありません。
糖尿病などの全身のさまざまな病気と深くかかわっているのです。
心筋梗塞や脳卒中などの血管のトラブルを起こす主な原因に、動脈硬化があります。
その動脈硬化のコブの中から、歯周病菌が発見されたことから、
歯周病が動脈硬化の要因の一つと考えられるようになったのです。
事実、「歯周病の患者さんは、そうでない人に比べて、心筋梗塞や脳梗塞が増える」
という報告もあり、突然死を防ぐためには歯周病をケアする必要があるのです。
食後の歯磨きはもちろん、歯間ブラシやデンタルフロスなどを使って、
歯間や歯周ポケットの歯垢を掃除するようにしましょう。
歯医者さんで数ヶ月に一度、歯垢をとってもらうのもよいですね。
「長生きしたければ知っておきたい健康常識○と× より」
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認知症の多くは、脳血管障害の積み重ねで起こり、その原因のほとんどが脳梗塞です。
ですから、脳梗塞の前兆である隠れ脳梗塞を早期発見することで
多くの認知症を防ぐことができるのです。
「隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)は、早い人だと30代からあらわれ、
40代を過ぎると急に増加するといわれています。
脳梗塞は、高血圧や糖尿病などの病気が原因となったり、生活習慣などによって
血液がドロドロになって血液循環が悪くなったりして、血管が厚く狭くなり、
脳の血管が徐々に詰まって進行していきます。
一般的に、脳梗塞の初期には、大きさ数ミリ程度の微小な梗塞が数個出現し、
段階をへるごとにこの梗塞が脳のあちこちに見られます。
このような症状のないごく小さな梗塞が隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)です。
脳梗塞をはじめとする脳血管障害を生活習慣病の一つととらえ、
ふだんから脳の血管を健康に保つ生活を心がけ、脳梗塞を予防し、
脳の健康を守ることが大切なのです。
ビタミンB12には、脳の血流をよくするとともに、脳神経の働きを改善あるいは
促進する作用があります。
同時に、動脈硬化の原因となるホモシステインや活性酸素(ふえすぎると体に害を及ぼす
非常に不安定な酸素)を除去する働きも持っています。
ホモシステインはLDLと一緒になり血管壁にコレステロールを沈着させます。
また活性酸素と一緒になり、脂肪やLDLの過酸化、血管内皮細胞や
血管の平滑筋の異常を引き起こします。
その結果、動脈硬化や心筋梗塞、脳梗塞になるのです。
もしビタミンB群のビタミンB12や葉酸があれば、ホモシステインは分解されます。
しかしビタミンB12や葉酸が欠乏していると、ホモシステインが増え、
その結果、血栓ができ、心筋梗塞や脳梗塞になります。
ビタミンB12は、大量かつ配合によって効果的に働き、そして、ビタミンB群は
バランス良く摂ることで相乗効果を発揮します。
ビタミンB12は、脳からの指令を伝達する神経を、正常に働かせるために必要な栄養素です。
十分にあると、集中力ややる気が高まり、不足すると、神経過敏などの症状が
起こりやすくなります。
また、脳や神経と関連が深く、不眠症にも効果があるといわれています。