この、中にたまった柔らかいかゆ状のプラークはアテローム(粥腫)とも呼ばれ、
アテローム血栓性梗塞の元凶です。
アテローム血栓性梗塞の原因となる動脈硬化は、おもに頚動脈などの
太い血管に起こります。
柔らかく不安定なプラークが破れると、血小板が集まって血を固まらせます。
そのかさぶた(血栓)がはがれ、血液に乗って、さらにその先にある脳へと流れていきます。
首には4本の太い頚動脈があり、常に大量の血液を脳に運んでいます。
首筋に指を当てるとドク、ドクと力強い脈動を感じるはずです。
この頚動脈にできた血栓が血流とともに猛スピードで流れていく状況を
想像してみてください。
体全体を巡るのにわずか1分。
首から脳までは瞬時に届いてしまいます。
「流れる」というより「飛ぶ」と表現したほうが適切かもしれません。
脳に飛んだ血栓は、複雑に張り巡らされた脳の血管をすり抜けようとしますが、
運悪く引っかかることがあります。
これがアテローム血栓性梗塞です。
しかし、多くの場合、強い血流に溶かされてすぐに虚血状態(血流の滞り)は解除されます。
これがいわゆるTIA(一過性脳虚血発作)、隠れ脳梗塞です。
また、脳の血管にできたプラークが大きくなり、血管内腔(血液の通り道)を狭くして
虚血状態を引き起こすこともあります。
この場合は、徐々に血管が詰まるため、症状も段階的に出ることがあります。
アテローム血栓性梗塞になると、運動麻痺や感覚障害のほか、失語、左右の区別や
ものの認識ができなくなる失認、手足の動かし方が分からなくなるなどが起こります。
アテローム血栓性梗塞は、近年、とても増えています。
「隠れ脳梗塞は自分で治す より」
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「老化対策・栄養療法の一環にビタミンB12プラス優れた副成分」
ビタミンB12が効果的に作用するには、ビタミンB12単体ではなく葉酸など
他のビタミンB群と一緒に摂取することが望ましく、また、ビタミンB群は
バランスよく摂ることで相乗効果を発揮します。
生活習慣を変えるとともに栄養面の改善も非常に大切です。
栄養療法の一環としてご利用いただきたいと思います。