![2016.8.26.jpg](http://www.endokoro.com/assets_c/2016/08/2016.8.26-thumb-350x234-401.jpg)
「健康寿命」をのばす、という考え方。
健康寿命とは、一生のうちで、介護などを受けずに、
自立して日常の生活を送れる期間のことです。
生きている間は、自分の力で動き、
自分で身のまわりのことができ、
自分で食事をし、自分で思いを伝え、
生活を楽しみたい。
「健康な状態」で「長生き」することこそ、大切に!
◆◆ 健康寿命をのばすということ ◆◆
「人間は血管とともに老いる」
これは、約100年前に、医学者のウイリアム・オスラー博士が言った言葉です。
言い換えれば、「血管を老いさせなければ死なない」ともいえるわけです。
“不老長寿”は、人々に共通する願いなのかもしれませんが、
やはり、人間は年齢とともに老いていくのが、自然の流れなのだと思います。
医療の進歩で、命を“生かしておく”ことはできるようになりました。
しかし、それは、本当に幸せなことなのでしょうか。
「健康な状態」で「長生き」することこそ、大切にすべきだと考えています。
「健康寿命」をのばす、という考え方です。
健康寿命とは、一生のうちで、介護などを受けずに、
自立して日常の生活を送れる期間のことです。
生きている間は、自分の力で動き、自分で身のまわりのことができ、
自分で食事をし、自分で思いを伝え、生活を楽しみたい。
それは、誰もが望むことでしょう。
脳卒中は、後遺症が残る確立が高い病気です。
もしも発症した場合、今の段階では約3割の人に、
介護が必要な後遺症が残るといわれています。
もちろん、実際に発症しても、その後何事もなかったかのように生活できる人や、
軽度の後遺症のみで、それほどの不自由なく暮らしている人も多数います。
相当な覚悟と努力で後遺症と闘い、障害を抱えながらも、
すばらしい人生を送っている人も多くいます。
しかし、やはり脳卒中にはならないでほしい。
「脳卒中にならない生き方」
「脳卒中の危険因子」を、しっかり遠ざけ、あるいは管理すれば、8割は防げます。
ところが、そうはいっても、発症する人を完全になくすことができないのも事実です。
「脳卒中にならない、負けない生き方 より」
![2016.8.25.jpgのサムネイル画像](http://www.endokoro.com/assets_c/2016/08/2016.8.25-thumb-350x251-396-thumb-350x251-397.jpg)
イライラしたり、焦ったときは、手首のタッピング。
どうにもやる気が出ないというときは、
薬指の第一関節のところを優しく揉んでマッサージ。
左右どちらの手でも、時間も好きなだけ。
「気持ちいいな、気分がよくなってきたな」
と感じるまででOKです。
イライラしたときは手首のタッピング、やる気を出したいときは薬指を揉む
イライラしたり、焦ったとき、簡単にできる対処法があります。
それは、手首のタッピングです。
腕の表側、手首から指3本分ぐらい上(肘側)のところを、
もう一方の手の指(人差し指と中指)で、
軽くリズミカルにタッピングする。
そうすると、イライラしたり、パニックになっていたものが、
案外と、落ち着いてきます。
なぜなら、手首の少し上には、副交感神経を上げてくれる
ツボがあるからです。
また、どうにもやる気が出ないというときは、
薬指の第一関節のところを優しく揉んでマッサージすること。
そこには、交感神経を上げてくれるツボがあるので、
揉むことで、心の活力も上げてくれるからです。
そして、タッピングも、薬指のマッサージも、
左右どちらの手でもかまいません。
また、時間も好きなだけ。
みなさんが「あ、気持ちいいな、気分がよくなってきたな」
と感じるまででOKです。
「「これ」だけ意識すればきれいになる。 より」
![2016.8.8.jpg](http://www.endokoro.com/assets_c/2016/08/2016.8.8-thumb-350x307-393.jpg)
死んでしまった神経細胞は復元しないけれど、ほかの
ルートで代用できれば、言葉がある程度話せるように
なり、失語症もよくなっていくということです。
言語障害はその期間を過ぎても、新たなルートを
開拓できるわけですから、運動麻痺にもその可能性が
ないとは言い切れないと考えられています。
脳科学の発達によって、さまざまなことがわかり、
新たな試みがされています。
可能性のあるかぎり、あきらめずに努力する、
ということが大事なのではないかと思います。
◆◆ 脳にはまだ知られていない「驚くべき力」がある ◆◆
脳卒中は、脳の一部を壊してしまう病気です。
しかし、脳には驚くべき力が眠っています。
運動麻痺は6ヶ月を過ぎると改善が見られなくなるのに対し、言語障害が回復するのは
脳のすごさを物語る、一つの事例です。
たとえば、死んでしまった神経細胞が「言葉を話す」という役割を担っていた場合、
脳からの指令がうまく伝わらなくなるので、しゃべれなくなってしまうのです。
ちょっとイメージしてみましょう。
脳の中では、運動会のリレーのように、神経がバトンをつないで、指令を伝達していきます。
しかし、たとえばC地点の神経細胞が倒れてしまい、指令がそこで止まってしまう、
という事態が起こります。
このとき、すぐにC地点の神経細胞を救出できれば復活したのですが、時間が経ち、
死んでしまって、その指令も届かなくなる。
これが運動麻痺や言語障害の起こる理由です。
ところが、脳のすごいところは、C地点から今度はほかのルートでバトンを渡そうとするのです。
新たなルートで、新たなリレーのチームを作り、「言葉を話す」という指令を伝えようとします。
この新チームは、以前のチームのようにバトンの受け渡しがうまくなく、
スムーズに指令が届きません。
しかし、何度も繰り返し練習するうちに、だんだんうまく指令が伝わるようになっていきます。
このようにして、死んでしまった神経細胞は復元しないけれど、ほかのルートで代用できれば、
言葉がある程度話せるようになり、失語症もよくなっていくというわけです。
運動麻痺に関しては、6ヶ月間、新たなルートを探したり、バトンの練習をしたりしたけれど
ダメだったという場合には、麻痺がそのまま残ってしまいます。
しかし、言語障害はその期間を過ぎても、新たなルートを開拓できるわけですから、
運動麻痺にもその可能性がないとは言い切れないと考えています。
脳科学の発達によって、さまざまなことがわかり、新たな試みがされています。
あきらめずにチャレンジし続ければ、復活の日はいつか訪れるかもしれません。
ものごとに“絶対”はありません。
だから「絶対に治る」こともなければ「絶対に治らない」ということもないのです。
可能性のあるかぎり、あきらめずに努力する、ということが大事なのではないかと思います。
「脳卒中にならない、負けない生き方 より」