活性酸素は、日常生活と深くかかわっています。
誰にでも生活習慣があるものですが、それが知らずのうちに活性酸素の発生を
促しているケースも少なくないのです。
その典型が飲酒と喫煙です。
飲酒で体内に入ったアルコールは肝臓で分解されますが、その分解過程で
大量の活性酸素が発生します。
タバコはニコチンの含有量ばかりが注目されていますが、ニコチンの量に関係なく、
大量の活性酸素を発生させることが問題なのです。
意外な感じがするかもしれませんが、激しい運動も活性酸素の発生を促します。
健康のために運動に取り組むなら、やりすぎは禁物です。
運動の種類や時間に充分配慮しないと、効果よりもダメージのほうが大きくなります。
種類としてはウオーキング、軽いエアロビクスなどの有酸素運動がおすすめです。
量的には心臓がちょっとドキドキして、汗ばみ、会話ができるくらいが目安です。
時間的には20〜30分というところが適当でしょう。
汗がしたたり落ちて、息が上がり、会話もできなくなるほどやるのは、
あきらかにやりすぎです。
日常的な仕事にストレスはつきものですが、過剰にストレスを感じるような
仕事の環境にいたり、ストレスがかかる仕事の仕方をしていたりすると、
活性酸素の発生量は急激に増えます。
定期的に気分転換をはかるなど、できる範囲でストレス・マネジメントを
考えたほうがいいでしょう。
「リフレッシュ効果を狙って、酸素ルームみたいに所へ行くことがあるのだけれど、
酸素を吸うことで活性酸素が増えたりはしないの?」
そんな疑問があるかもしれません。
しかし、問題なのは酸素をとり込む量ではなく、体内で酸素を消去する量なのです。
酸素の消費量が増えれば、必然的に活性酸素も増えますが、そうでなければ
問題ありません。
酸素を吸うことによるリフレッシュ効果はあるのですから、ストレス・マネジメントという
意味あいからも、おおいに利用するといいでしょう。
「「脳の栄養不足」が老化を早める! より」
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