栄養ばかりが免疫に関係しているのではありません。
たとえば、ストレス。
ストレスをうまくコントロールすれば、免疫力もアップします。
≪ストレスが免疫力を落とす≫
これまでストレスがかかると、寝不足や食欲不振などに陥って、
その結果として免疫力が落ちると考えられてきました。
しかし、ストレスそのものが、独自に免疫に影響を与えることがわかってきたのです。
私たちは、日常のイライラや不安感などをストレスと呼んでいます。
ストレスを感じると、気持ちがざわめいたり、心にさざ波が立ちます。
このような状態が何日も続くと、慢性的なストレスとなり、怒りっぽくなったり、
暗くなりがちになるといった心の変化があらわれてきます。
そして心の変化と同時に、カラダにも変化が生じて、免疫力が低下するのです。
≪善玉ストレスと悪玉ストレス≫
人は誰しも悩むものですが、くよくよばかりしていれば、カラダの免疫力は下がってしまいます。
「ストレス」とひと言で表現しても、その原因はさまざま。
また、同じ出来事であっても、受け止める人によって、その感じ方や程度は異なります。
そこで注目してもらいたいのは、ストレスは受け止め方によって、
善玉ストレスと悪玉ストレスとに分かれるということです。
たとえば、試験の結果を心配して落ち込んでしまうのは悪玉ストレスです。
一方、自分が試験に合格する姿をイメージして目標を達成できれば、
気分も明るくなり、うれしくなってきますよね。
これが善玉ストレスです。
≪ストレスを上手にコントロール≫
悪玉ストレスがかかると、免疫力を低下させるホルモンの量が増えます。
一方、ストレスを解消したり、悪玉を善玉ストレスに変化させることができれば、
しあわせを感じるホルモンが増え、免疫力はアップします。
ストレスを軽く受け止めることができれば、悪玉ストレスの量も減り、
免疫力が低下するのを防げるというわけです。
考え方次第で、良くも悪くも変化するのがストレスの特徴ですから、
上手に付き合いたいですね。
「免疫力を上げるコツ より」