糖質、たんぱく質、ビタミン類、……。
体に必要な栄養素は多種多様。
各栄養素にはそれぞれ役割があり、
互いに作用し合って初めて「栄養」として働きます。
《ヒトはひとつの栄養素だけでは生きられない》
栄養素は現在、知られているだけでも約50種類あるといわれています。
まだ着たら期が解明されていない成分も多数あると考えられるため、
実際はそれ以上になるでしょう。
多種類の栄養素が機能を発揮し、
効率よく利用されるしくみがヒトの体には整っています。
しかしこれは、裏を返せばヒトはひとつの栄養素だけでは生きていけない
ということにほかなりません。
たとえば、糖質がエネルギーに変わるにはビタミンB群などが必要で、
ビタミンB群が活性化するには各種のアミノ酸やミネラルが必要、
…というように、
栄養素を利用するにはほかの栄養素の働きが不可欠です。
よく、ヒトは1人では生きられないといいますが、
栄養素もひとつだけでは機能しません。
《組み合わせで食べることで栄養素のバランスが整う》
それぞれの栄養素のよい点を最大限に引き出すためには、
多種類の栄養素をバランスよく摂取することが非常に重要です。
そのためには、食品を組み合わせて食べることが一番の早道。
ひとつの食品には多くの栄養素が含まれるので、
組み合わせる食品の数を増やせば増やすほど、
一度に多種類の栄養素をとることができます。
食事のバランスは効率のよい栄養素の摂取に直結しているのです。
★小さいけれど大きなパワー
せっかくとったよい栄養成分もひとつだけではきちんと働いてくれない!
だから、いろいろな栄養素が一度に取れるバランス食が大切!
「安全においしく食べるためのあたらしい栄養学 より」