脳を酷使するときには、たくさんのビタミンB群が消費されています。
B群は脳の働きに重要な役割を担っているのです。
糖質を分解するB1が不足すると、脳のエネルギーが不足し、とたんに頭が回らない状態になります。
また、脳の神経伝達物質の合成すべての段階に関わっています。
神経の働きを整えたり、傷んだ神経を補修したり、タンパク質をドーパミンやセロトニンといった神経伝達物質に作り替えるなど、「脳力向上」のためにもB群は欠かすことができないのです。
生活習慣の影響で起こる「ビタミンB群不足」
たんぱく質が脳内神経伝達物質のおおもとなら、
合成の過程で大きくかかわっているのがビタミンB群です。
たんぱく質は、ドーパミンやノルアドレナリン、セロトニン、
GABAなどの神経伝達物質につくり変えられていきますが、
そのつくり変えになくてはならない働きをするのがビタミンです。
ビタミンが、つくり変えに作用する補酵素になるのです。
なかでも、特に重要なのがビタミンB群です。
ビタミンB群とは、ビタミンB1、B2、B6、B12、ナイアシン(B3)、
パントテン酸、葉酸、ビオチンの総称です。
これらは単独ではなく、複合的に作用するのが特徴です。
ビタミンB群のなかでも神経伝達物質の合成に欠かせないのがビタミンB6です。
神経伝達物質であるドーパミン、セロトニン、GABAについても、
それに変わる反応はすべてビタミンB6がかかわっています。
それらの反応で主役を務めるのは酵素ですが、
ビタミンB6がなければ、酵素は何の働きもできません。
ビタミンB6という名脇役があってこそ、
酵素ははじめて主役として活躍できるのです。
一方で、ビタミンB群は実に消費されやすい栄養素です。
生活習慣の影響で、いとも簡単に消費されてしまいます。
消費される原因の筆頭に挙げられるのが、糖質の摂取です。
ビタミンB群は別名「代謝ビタミン」と呼ばれているように、
あらゆるものの代謝に使われてしまいます。
ビタミンB群はエネルギーの産生に欠かせない栄養素です。
エネルギーとなるのは、
私たちが食べ物から摂取したたんぱく質や脂質、糖質。
もちろんこれらは、摂取したからといって、
そのまま体の一部になるわけではありません。
胃腸で消化・吸収されてはじめてエネルギーとして使われるのですが、
このエネルギー代謝に欠かせないのが、ビタミンB群なのです。
ですから、糖質を大量に摂取すると、
ビタミンB群は糖の代謝に使われてしまいます。
糖質依存の食生活を送っていると、
それだけビタミンB群も必要となり、
ビタミンB群不足に陥ります。
糖質だけではありません。
偏った食生活やアルコールやカフェインを摂取したとき、
喫煙、薬の服用などでも消費されてしまうのです。
生活習慣や体質などによって消費量が違うため、
その消費量は個人差が大きいことも特徴です。
「「うつ」は食べ物が原因だった! より」
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うつ病は、今やサラリーマンの3割近くに見られ、
「心のかぜ」ともいわれるほどポピュラーな病気になりました。
原因としては、精神的なストレスのほか、
コンピューターによるテクノストレスや、
テレビやゲームなどによる眼精疲労などが元になることもあります。
脳内の神経伝達物質であるセロトニンやノルアドレナリンが減少したり、
視床下部や下垂体といった脳の機能の異常なども、
原因として考えられています。
不足している栄養素がないよう食生活の乱れに注意したり、
パソコンなどを使いすぎないように気をつけたりといった、
生活全般を見直してみることが必要です。
脳を酷使するときには、たくさんのビタミンB群が消費されています。
B群は脳の働きに重要な役割を担っているのです。
糖質を分解するB1が不足すると、脳のエネルギーが不足し、
とたんに頭が回らない状態になります。
また、脳の神経伝達物質の合成すべての段階に関わっています。
神経の働きを整えたり、傷んだ神経を補修したり、
タンパク質をドーパミンやセロトニンといった神経伝達物質に作り替えるなど、
「脳力向上」のためにもB群は欠かすことができないのです。