ビルやマンションの老朽化は、まず配水管からくるものです。
配水管にこってりとついたゴミを放置してしまったあとにクリーニングをしようとすると、負担がかかりすぎて、配水管が破裂してしまうことだってあります。
からだも建物と一緒で、コレステロールなどがたまった血管壁というのは、どんどんクリーニングしづらくなり、もろくなってきます。そうすると、必然的に病気になる確率が高まっていくわけです。
◆◆ からだにゴミ(老廃物)をためていませんか? ◆◆
疲れやすい人は、頻繁に風邪を引いたり、すぐ熱を出したり、便秘や下痢をしたり、
湿疹が出たり、普段からいつも何かしらトラブルを抱えることになりやすいのです。
それは、疲れに対して、根本的な解決をしていないからです。
だらだら疲れて、さらに次の疲れのもととなる症状が出てきてしまっている状態です。
不調を感じるときは、日々からだにたまっていった「ゴミ」がきちんと排泄されず、
目詰まりを起こしているのです。
そして、それはこれ以上放っておくと病気になってしまいますよ、ってサインでもあります。
からだの目詰まりがなぜ病気につながるのかは、
たとえば建物の配水管について考えていただけばわかりやすいと思います。
ビルやマンションの老朽化は、まず配水管からくるものです。
配水管にこってりといろいろなゴミがついてしまって、1年目のクリーニングなら
きれいにとれるものでも、10年後だと大違いになってきます。
さらに、それ以上たってしまったあとに同じレベルのクリーニングをしようとすると、
負担がかかりすぎて、逆に配水管が破裂してしまうことだってあります。
もっと身近なところでいえば、たとえばトイレが1週間流れなかったらどうなるか、
想像してみてください。
これと同じことがからだの中で起こって、それが病気につながらないわけがありません。
からだも建物と一緒で、コレステロールなんかがたまった血管壁というのは、
どんどんクリーニングしづらくなり、もろくなってきます。
そうすると、必然的に病気になる確率が高まっていくわけです。
疲れをあまり感じない人を観察していると、本当にからだを日常的によく使っています。
自分のための勉強をして、運動もする。
まわりから見たら「疲れちゃうんじゃないの?」と思うくらい活動的に動いているのです。
でもそのおかげで、たとえ睡眠時間は短くなっても、ぐっすり深く眠れるし、
からだをよく使うからサビつきません。
体内の循環もいいですから排泄もぱっちりです。
ひと晩でリセットできて、結果、疲れ知らずの毎日になっているのです。
ということは、疲れない美しいからだを手に入れるには、
からだの「サビ」をとることに加えて「ゴミ」を捨てていく作業が必要になります。
つまり、日常的に「からだのそうじ」をしていく必要があるわけです。
これは、家のそうじと同じです。
部屋がきれいな人は、そうじを大切に考えていて日々きちんとそうじをするからきれいですが、
イマひとつっていう人は、そうじをおろそかにしておきながら、
部屋が汚いって不満をいっているようなものです。
そのうち、部屋がどうしようもない状態になって、大そうじが必要になるわけです。
「『疲れないからだ』のつくり方 より」