長寿時代だからこそアンチエイジングの視点を
長くなった寿命をどう生きるのかということが、
ますます問われてきます。
アンチエイジングとは、単に若く見せる
ということではなく、いかにして健康を保つか、
そのための予防医学であるといっていいでしょう。
◆◆ アンチエイジングと食事 ◆◆
《「今ある健康を維持する」ために》
人間の生理機能は、成熟期以降衰えてゆきます。
「アンチエイジング」という言葉をよく耳にしますが、
これは「抗老化」の意味で使われています。
現実には老化を止めたり時間を元に戻したりすることはできません。
しかし、老化の速度を緩やかにし、健康な体でいられるようにすることは可能です。
毎日の食事によって、美しく年を重ね、いつまでも若々しい体でいられるように、
「今ある健康を維持すること」がこれからのアンチエイジングの基本的な考え方です。
《老化の原因は活性酸素》
◆老化は体内の活性酸素が原因
老化は、遺伝的要因に加えて、体成分の酸化が原因だといわれています。
なかでも老化のスピードを左右するのは、体内の活性酸素です。
われわれは、呼吸によって酸素をとり込んで栄養素を燃焼していますが、
この過程で活性酸素が生じます。
活性酸素は体を作っている脂質やたんぱく質、核酸などを傷つけ、
過酸化脂質を発生させます。
◆活性酸素が増える原因
活性酸素が増える原因は、栄養の偏った食事やストレス、タバコ、
大量のアルコールなど生活習慣のみならず、
紫外線や排気ガスなども関係します。
過酸化脂質は血管を傷つけて動脈硬化を起こし、
DNAを傷害してがんなどの病気の元になります。
また、シミやしわ、くすもなどの肌の変化を引き起こします。
つまり、外見の老化は体内の老化によって起こっているのです。
◆抗酸化物質が老化を防ぐ
体内の活性酸素補減らすには、抗酸化物質を含む食品が有効です。
緑黄色野菜、果物、色の濃い野菜や果物を積極的にとりましょう。
「栄養の教科書 より」