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≪脳血管性の認知症≫認知症の6割は脳血管障害が原因 なかでも脳梗塞が圧倒的に大きい

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脳梗塞や脳出血などが原因で、

自分のおかれている状況や自宅がわからなくなるなどの症状が出ます。

単なる老化ではなく、れっきとした病気です。

 

歳をとるともの覚えが悪くなり、昔のことはよく覚えているのに、

つい昨日のことが思い出せなくなったり、

人や物の名前が出てこなくなったりします。

老化現象によって脳の神経細胞が減ってくるからです。

 

認知症はこうした老化現象とは違い、

脳の神経細胞の減少が通常よりも早く消滅してしまう病気です。

物忘れは歳をとれば誰にでも起こりますが、認知症は脳や身体の疾患が原因となり、

記憶や判断力などの障害が起こって、普通の社会生活が送れなくなる状態です。

 

ですから、物忘れが激しくなってきたことを自覚しなくなったら、

認知症が始まっていると考える必要があります。

認知症は病気であり、単なる物忘れではないからです。

認知症の初期には物忘れとの区別が難しいこともありますが、

物忘れでは記憶障害のみであるのに関わらず、

認知症では物忘れ以外にも時間や判断が不確かになるといったことも起きてきます。

 

例えば、自分が置かれている状況がわからなくなったり、

外出しても自分の家がわからなくなる、

言語障害を起こして話ができなくなるということもありますし、

怒りっぽくなったり、不安になったり、異常な行動が見られたりすることもあります。

 

認知症の原因となる病気はたくさんありますが、脳の血管が破れることによって、

脳細胞に壊死した部分ができる脳血管障害による認知症が約60パーセント、

アルツハイマー病による認知症が約30パーセントとなっています。

そして、脳血管障害による認知症の原因の70〜80パーセントは脳梗塞によるもので、

脳梗塞を繰り返しているうちに、脳の機能に障害が起こり認知症が進行していくケースが多いようです。

症状は脳血管障害によって損失を受けた部位によって異なりますが、めまい、しびれ、言語障害などです。

知的能力低下にはむらがあり、記憶力がかなり低下していても判断力や理解力はかなり

保たれているケースもあり、これを“まだら認知症”と言ったりします。

 

なお、日本人は脳梗塞によって脳のあちこちに0.5〜15ミリ程度の

小さな梗塞巣が発生してなる認知症になることが多いといわれています。

 

<予防・治療>

 

脳血管性の認知症は、原因となる動脈硬化を治療したり、脳血管の血液循環の改善薬や、

脳細胞の働きを活発にする薬物治療などがありますが、より一般的に脳の老化を防止するには、

議論をしたり、読書をしたり、考えたりして頭を使ったり、手足を使う工夫をすることが大切です。

 

脳には主役のニューロン(神経細胞)の他に、20パーセントくらいの予備のニューロンがあります。

主役のニューロンが死んだときには、この予備のニューロンが働いてくれるようになっているのです。

頭を使うことで予備のニューロンが働くようになります。

「ビジネス脳・幸せ脳・健康脳 より」

日時:2015年8月 5日 PM 02:36
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