ストレスは気づかぬうちにたまるもの。体の声に耳を傾けて
ストレスに対する耐性には、個人差があります。
また、そのときどきの体調や心理状態によっても違ってきます。
仕事が忙しくて疲れがたまっていたり、つらい出来事の直後だったりすると、
体の防御システムもパワーダウン。
ふだんはうれしいはずの上司の期待がプレッシャーになったり、
小さなトラブルをいつまでも引きずってしまったりするものです。
気づかないうちにストレスがたまりにたまり、うつ病になってしまった……
なんてことのないよう、寝る前のひととき、体の声に耳を澄ませる習慣をつけましょう。
自分の防衛能力を超えた状態が続けば、必ず、自律神経の異変を示す症状が現れます。
体がだるい、肩凝りがひどい、眠れない、朝起きられない、突然息苦しくなる、めまいや耳鳴りがする、
食欲がない、空腹でもないのに食べすぎてしまう……そんな症状に、ご用心。
精神面でも、気力や集中力がなくなり仕事の能力が落ちた、人と話すのがわずらわしい、
何をしても楽しくない、わけもなくイライラする……などの変化が表れます。
体と心が発する危険信号に早めに気づいてあげてください。
ストレスを感じなくなったときこそ、無理は禁物!
ストレスがかかると、体内でコルチゾールなどのストレスホルモンがつくられます。
そのおかげでストレスと闘えるわけですが、
いつまでも分泌されていると病気を引き起こしかねません。
ストレス過多状態が続いたときの体の反応は、次のようなプロセスをたどります。
1 警告期…体から危険信号が出始める。
2 抵抗期…ストレスに対して体が反発。
3 疲弊期…心身ともに疲れ切って、体調不良を実感。
第2段階の抵抗期には、つらさや体の不調が消えたように感じられるため、
もう大丈夫と錯覚し、無理をしてしまいがちです。
でも、このとき体内では、防衛システムがキャパシティ以上に働き、
エネルギーを大量に消費しています。
やがて心身のエネルギーが空っぽになり、疲弊期に突入。
そうなれば、回復には時間がかかるばかりか、うつ病や体の病気も発症しかねません。
警告期の段階で、ストレスサインに気づくことが大切なのです。
「15歳若返る錆ないカラダのつくりかた より」