≪免疫力は毎日の食事でぐんぐんアップできる!≫
健康寿命をのばせるかどうかは、病気をいかに予防するかで決まります。
病気にならないと、元気で活動できる期間が増え、人生の楽しみもより広がります。
ガンなどの大きな病気を予防することも大切ですが、かぜやインフルエンザなどの感染症を防ぐことも大事です。
感染症にかかりやすい人は、病気に対する抵抗力が弱いことが多く、ガンなどの大きな病気になるリスクも高くなり、
健康寿命は短くなりがちです。
逆に、感染症にかかりにくい人は、病気に対する抵抗力、つまり免疫力が高いため、ほかの病気にもなりにくく、
健康寿命をのばせます。
免疫力は人の体にそなわっているものですが、その人の生活習慣によって、弱くも強くもなります。
それに大きな影響を与えるのが、食べ物と食べ方です。
私たちの体は、食事から摂取した栄養で日々つくり変えられています。
古い細胞が新しい細胞に入れ替わり、その新しい細胞が機能するエネルギーがあると、
“免疫力が高い”状態になり、病気を防ぎやすくなります。
毎日の食事を見直し、きちんとしたものに改善することで、免疫力はぐんぐんアップします。
≪免疫力をアップする食生活≫
長年の食習慣を変えるのは、なかなかたいへんですが、できることからはじめてみましょう。
病気になりにくい体がつくれ、毎日を健康で快適に暮らせ、人生の充実度もアップします!
★ どう食べる?
●肥満しない食事量を守る
肥満していると、増えすぎた肥満細胞から生体機能を乱すホルモンが過剰に分泌され、
生活習慣病など多くの病気の原因となります。
健康で長生きするためには、標準体重をキープするのがいちばんです。
<標準体重をキープするための1日の適正エネルギー摂取量の求め方>
標準体重( )kg × 身体活動量( )kcal/kg = 1日のエネルギー摂取量( )kcal
標準体重(kg) = 身長(m) × 身長(m) × 22.0
身体活動量は、以下の3つからあてはまるものを選びます。
・軽労作(デスクワークがおもな人、主婦など) : 25〜30kcal/kg
・普通の労作(立ち仕事が多い職業) : 30〜35kcal/kg
・重い労作(力仕事が多い職業) : 35〜kcal/kg
●食事リズムをととのえる
食事の間隔があきすぎると、代謝がにぶり、ホルモンや消化液の分泌が乱れがちになります。
病気を防ぐには、1日3食を毎日同じ時間帯にとるのがベストです。
とくに、朝食ぬきは免疫力を低下させます。
簡単なものでもいいので、必ずとりましょう。
●よく噛んで食べる
咀嚼力と免疫力は深く関係しています。
よく噛む習慣がある民族は、あご・のどが発達しており、感染症にかかりにくく、生活習慣病も少ないです。
また、よく噛んで食べると、満腹中枢がスムーズに働き、肥満の予防・改善に効果的です。
★ 何を食べる?
●栄養バランスをとる
食べ物からとる栄養成分は、古い細胞が新しい細胞に入れ替わるための材料となり、
さらに、その細胞が機能するためのエネルギーとなります。
それらをスムーズに行うには、特定の成分だけでは足りず、いろいろな成分が必要です。
「栄養バランスが大切」といわれるのは、このためです。
食べ物をバランスよく食べることは、適正エネルギー量を守って標準体重をキープするのと同じくらい大事です。
●免疫力をアップさせる栄養成分をとる
食べ物のなかには、免疫力を高める成分が豊富な食材があります。
適正エネルギー量を守り、栄養バランスをととのえるなかで、それらの食材を上手に活用すると、
免疫力はますますアップします。
●自分の体に合う食べ物を活用する
体質・体調・ライフスタイル・年齢などに応じて、体に合う食べ物は少しずつ変わってきます。
誰にも有効な免疫力アップ法にプラスして、テーラーメイドの方法を知って実行すると、
いっそう病気になりにくい体がつくれます。
「病気にならない人の食べるクスリの本 より」