老化防止のキーワードは、間違いなく「抗酸化」です。
食べ物によって身体の抗酸化パワーを高めます。
「じゃあ、どんな食べ物が抗酸化パワーを高めるの?」
まず、それを知らなければなりません。
原則をいうと、新鮮なもの、旬のものが抗酸化食品としてすぐれています。
いまは旬という感覚がずいぶん失われてしまいましたが、野菜や魚には旬があります。
手に入る範囲で、その旬のものを選ぶようにしたらいかがでしょう。
それも信施かなうちに食べるのがいいです。
鮮度が落ちれば、栄養は確実に減るからです。
肉類で口に入るものは、ほとんどが飼育されたものですから、
旬を食べるというわけにはいきません。
野生のカモやイノシシ、シカなどを食べる機会もそうそうありません。
現在の食環境、食事情では、原則を貫くのはなかなか難しいのが実情といえます。
そこで、原則は原則として、日々の食事を考えると、抗酸化成分を多く含む食材を、
積極的に使うのがポイントになります。
それを見ていきましょう。
色が濃い緑黄色野菜は抗酸化成分に富んでいます。
トマト、ホウレン草、ピーマン、パプリカ、芽キャベツ、ブロッコリーなどです。
果物ではブルーベリー、ラズベリー、プラム、プルーン、キウイ、ブドウ、イチゴ
といったところがおすすめです。
緑黄色野菜はビタミンAを多く含む食材ですが、抗酸化力を高めるには、
同時にビタミンC、Eをとるのがいいのです。
Aが多いのはほかにレバー、ウナギ、卵、牛乳、チーズなど。
ビタミンCはグレープフルーツ、ユズなどの柑橘類、アセロラ、緑黄色野菜などに、
ビタミンEは大豆、ピーナッツ、アーモンド、小麦胚芽などに多い。
抗酸化力の増強ということでは、フリーラジカルを消去する働きがある酵素の活性を
上げることも必要です。
ここで重要なのはミネラルです。
とくにマンガン、亜鉛、ヘム鉄はSODやカタラーゼのパワーアップのためには欠かせません。
それらを多く含む食材は以下の通りです。
・マンガン……青ノリ、キクラゲ、ショウガ、シジミ
・亜鉛……小麦胚芽、牡蠣、豚レバー、チーズ
・ヘム鉄……レバー、赤身の肉や魚、貝類
なお、食材を加熱する場合は、調理したてを食べるようにしましょう。
そして、何より大切なのは継続です。
抗酸化力を高める食べ方を食習慣として続けることです。
酒を飲んだ、タバコを吸った、日焼けをした……から、
「今日は抗酸化食材を食べよう!」では意味はないのです。
「「脳の栄養不足」が老化を早める! より」
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脳の萎縮を防止するには、脳細胞の蛋白合成、核酸合成が順調に行われることが
好ましいのです。
ビタミンB12は、蛋白合成、核酸合成の両方に役立っていることがわかっています。
また、シナプス形成に必要な素材として神経系構成成分、つまり栄養成分が必要なことは
当然でその構築作業のための酵素、そしてそれを補佐する補酵素的ビタミンも
必要となります。
その中でも重要なものがビタミンB12であります。