木枯らしと孤独が骨身に染みる…秋が深まるとなんとなく悲しい気持ちになる
といわれていますが、はたして秋の物悲しさには医学的な根拠はあるのでしょうか?
「心理学の研究では“身体の温かさ”と“心理的な温かさ”には密接な関係があるとされ、
気温が下がるにつれ気持ちが落ち込むと言われています。
しかし、強い落ち込みが続く場合には“季節性うつ”を疑う必要があります。」
季節の変化が引き起こすうつ症状が存在するということです。
エアコンの使用が一般的になり夏に体が冷えてしまうなど季節の変化に
対応しにくくなった現代人。
季節性うつは自然な生活リズムを崩してしまった人がかかりやすい病気だそうです。
「なかでも10月から3月頃にみられる“冬季うつ”は、過食、過眠なども主な症状として
あげられます。秋になり日照時間が短くなることで、メラトニンというホルモンの分泌に
異常が起こり体内時計が狂ったり、神経伝達物質のセロトニンが減ることによる
脳の活動低下が原因と考えられています。」
では、冬季うつを防ぐためにはいったいどうしたらいいのでしょう?
「うつ病の治療法のひとつに日光に近い光を一定時間浴びる“高照度光療法”
というものがあります。人の体は日に当たることで体内時計を調節しているので、
意図的に光を浴びて体内バランスを整えるのが目的です。なので、手っ取り早く
冬季うつを予防するには、夜は早く寝て朝一番にカーテンを開け太陽を浴びること。
うつの予防にはホルモン分泌や体内のリズムを整えることが何よりも大切です。」
スポーツの秋、読書の秋などいろいろな過ごし方がありますが、憂鬱な気分に
陥らないよう秋の夜長は早寝するに限るようです…。
「Yahoo!ニュース より」
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脳には無数の神経細胞があり、その神経細胞の末端からセロトニンやアセチルコリン、
ドーパミンなどの神経伝達物質を放出しています。
それらによって次の細胞に情報を伝えていき、それが網の目のようにいっせいに
行われることで、情報が瞬時に伝わり、手や足などの末端まで伝達されていきます。
しかし、その伝達情報がうまくいかないと、脳が興奮して抑制が効かなくなり、
イライラしたり、落ち着かなくなったりします。
イライラしやすいときは、脳の神経伝達物質であるセロトニン、アセチルコリン、
ドーパミンなどが不足していることが考えられます。
そのため、これらの材料となるアミノ酸と、アミノ酸を取り込むために必要な糖分や
ビタミンB12の不足を疑ってみましょう。
また、最近の研究で、ビタミンB12はバイオリズムにかわっていることがわかってきました。
不規則な生活が続くと、バイオリズムが乱れて、自分の意思で起きたり、
眠ったりできなくなります。昼間居眠りをするようでは仕事に支障をきたしかねません。
そこで、試してみたいのがビタミンB12です。
大量にとると、バイオリズムの回復に役立つと考えられています。
海外旅行の時差ぼけも、なかなか解消しにくいものですが、B12を試してみては
いかがでしょう。