《血栓を防ぎ脳の機能を維持するビタミンB12》
ビタミンB群が関係する病気があります。
それはホモシステインという物質による血栓です。
ホモシステインは食べ物の中のメチオニンというアミノ酸からできています。
もしビタミンB群のビタミンB12や葉酸があれば、これは分解されます。
しかしビタミンB12や葉酸が欠乏していると、ホモシステインが増え、
その結果、血栓ができ、心筋梗塞や脳梗塞になります。
ホモシステインはLDLと一緒になり血管壁にコレステロールを沈着させます。
また、活性酸素と一緒になり、脂肪やLDLの過酸化、血管内皮細胞や
血管の平滑筋の異常を引き起こします。
その結果、動脈硬化や心筋梗塞、脳梗塞になるのです。
さらにビタミンB12は脳の機能維持にとても重要です。
研究によると60〜69歳までの24%、70〜79歳までの32%、90歳以上の40%の人が、
ビタミンB12が欠乏しているといわれています。
コロンビア大学のリンデンバウム教授は、
「ビタミンB12の欠乏は長い間かかって、ゆっくりと進行する。
そして奇妙なことに脳と神経だけがおかされることがしばしばである」
と言っています。
ビタミンB12の欠乏は、認知症あるいはアルツハイマー病の症状に似たような症状を
呈します。
血液検査では見つけられないような軽度の欠乏でも、認知症のような神経異常を
引き起こします。
高齢者ではビタミンB12の値が正常値の中に入っていても、低いほうの境界に
近い場合には記憶障害を起こすことが知られています。
また別の研究では神経に異常を訴える場合の28%がビタミンB12の欠乏が原因だと
いうことがわかりました。
この場合には貧血などの症状はありませんでしたが、認知症や平衡感覚、
精神状態の異常を訴えています。
重要なことは血液検査でビタミンB12の欠乏を見つけることは困難だということです。
そのために多くの人はビタミンB12は正常だと判断されてしまいます。
「ボケないひとになる23の方法 より」
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認知症の多くは、脳血管障害の積み重ねで起こり、その原因のほとんどが脳梗塞です。
ですから、脳梗塞の前兆である隠れ脳梗塞を早期発見することで多くの認知症を
防ぐことができるのです。
隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)は、早い人だと30代からあらわれ、40代を過ぎると
急に増加するといわれています。
脳梗塞は、高血圧や糖尿病などの病気が原因となったり、生活習慣などによって
血液がドロドロになって血液循環が悪くなったりして、血管が厚く狭くなり、
脳の血管が徐々に詰まって進行していきます。
一般的に、脳梗塞の初期には、大きさ数ミリ程度の微小な梗塞が数個出現し、
段階をへるごとにこの梗塞が脳のあちこちに見られます。
このような症状のないごく小さな梗塞が隠れ脳梗塞(無症候性脳梗塞)です。
脳梗塞をはじめとする脳血管障害を生活習慣病の一つととらえ、
ふだんから脳の血管を健康に保つ生活を心がけ、脳梗塞を予防し、
脳の健康を守ることが大切です。
「老化対策・栄養療法の一環にビタミンB12プラス優れた副成分」
ビタミンB12が効果的に作用するには、ビタミンB12単体ではなく葉酸など
他のビタミンB群と一緒に摂取することが望ましく、また、ビタミンB群は
バランスよく摂ることで相乗効果を発揮します。
生活習慣を変えるとともに栄養面の改善も非常に大切です。
栄養療法の一環としてご利用いただきたいと思います。